JKレスラー・AZMがハイスピード王座を防衛も万喜なつみこと“なつぽい”が挑戦表明
3日、神奈川県・横浜武道館にてスターダム『STARDOM YOKOHAMA CINDERELLA 2020』が行われ、AZMがスターライト・キッドを下してハイスピード王座の初防衛に成功した。
横浜武道館は、今年9月6日を以て閉館した横浜文化体育館のそばに新設された約3000人規模の会場であり、スターダムが8月22日&23日の2DAYSで大会を行う予定だったが、当該大会はやむなく中止に。約1ヶ月半の時を経て、改めてスターダムが同会場のプロレスこけら落としとなる大会を開催した。
AZM(あずみ)は2011年に9歳でスターダムに入団し、キッズファイターとして活躍。その後は女子プロレス界随一のハイスピードファイターに成長し、常にハイスピード王座戴冠への期待を持たれていたが「学生だからとか気ぃ遣っていた部分もあった」と本人も語るように今一歩のところで王座戴冠を逃してきた。
しかし、7月の後楽園ホール大会で里歩の持つハイスピード王座へスターライト・キッドとの3WAY戦で挑み、キッドからのフォール勝ちで悲願のハイスピード王座初戴冠を果たした。
そのキッドとの1vs1での決着戦となるこの試合は、YouTubeにて無料配信されており、2人はスターダムを初めて見る人にその魅力を伝えんと発奮。
両者目まぐるしいロープワーク合戦やアームドラッグの応酬などハイスピードの名に恥じぬ試合展開を見せ、キッドが場外プランチャやムーンサルトプレスなど空中殺法で攻め立てる。しかしAZMもミスティカ式腕固めやダイビング・フットスタンプなど三次元的な攻撃で応戦し、丸め込み合戦に競り勝って変形腕固めでギブアップ勝ち。
試合後、AZMは「ビッグマッチでしかもYouTubeに自分たちの試合だけ生配信されるということで、まあ初めてのお客さんがやっぱり多かったと思うので、私たちの試合を見て是非スターダムに『来たい』『見たい』と思っていただけたら、それだけで嬉しいですね、私は」と語り、先日の後楽園ホール大会で不覚を取ったMarvelousの18歳の若手・星月芽依との防衛戦を熱望した。
そして、この日はジュリア率いる“Donna Del Mondo”へ、万喜なつみ改め“なつぽい”が加入。ハイスピードファイトを得意とするDEATH山さんから僅か5分弱での快勝を収め、AZMの持つハイスピード王座へ挑戦を表明した。
最近は10代の選手たちを中心に争われていたハイスピード王座戦線だが、なつぽいの参戦により新たな風が吹き込んだことでさらなる過熱が期待される。