“暴走大巨人”諏訪魔&石川修司が2連戦を制して2年ぶり2度目の世界最強タッグリーグ優勝!石川「俺たちが一番面白い試合するから会場まで見に来て」
9日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『2019 世界最強タッグ決定リーグ戦【優勝決定戦】』が行われ、“暴走大巨人”諏訪魔&石川修司が2連戦を制して世界最強タッグリーグで2年ぶり2度目の優勝を果たした。
全日本プロレスの晩秋の風物詩となっており、約1ヶ月に渡って行われてきた世界最強タッグリーグ戦だが、最終戦となったこの日の開始時点で優勝の可能性が残されていたのはTAJIRI&KAI、諏訪魔&石川修司、ジェイク・リー&野村直矢の3組。
セミファイナルでは、宮原健斗&青柳優馬vsジェイク・リー&野村直矢が対戦。
三冠王者の宮原と、いつ三冠に挑戦してもおかしくない3人が集まったタッグマッチでは、青柳が発奮して旧パートナーの野村を抑えて宮原とジェイクの対面を作り出して勝負を託すが、ジェイクは宮原のシャットダウンスープレックスを振り払ってのハイキック連発から急角度バックドロップで宮原からフォール。現三冠王からピンフォールを奪うという成果を上げつつメインイベントの結果を待つ身に。
メインイベントではジョーカーのフェイスペイントを施したKAI&TAJIRIが諏訪魔&KAIを奇襲し、TAJIRIが毒霧を噴射するも諏訪魔はこれを両手でガード。バズソーキックもかわした諏訪魔はスリーパーホールドでTAJIRIを絞め上げ、TAJIRIは残り最後の毒霧を断末魔のように噴射するとがっくりと崩れ落ち、レフリーが慌てて試合を止めた。
これでジェイク&野村、諏訪魔&石川がトップタイで並び、歓声と怒号が飛び交う中で急遽10分後に優勝決定戦が行われることが発表された。
互いに2試合目となる両組だが、疲れた様子は全く見せず試合開始からゴツゴツとした打撃戦を展開していき、試合は石川と野村の対面を中心に展開。
野村が手数のエルボーで攻めれば石川が重厚感あるエルボー一発でダメージを与えていく削り合いとなり、野村が劣勢なると即座にジェイクが入ってきて合体攻撃を決めて逆転するというタッグマッチの醍醐味を見せていく。
しかし諏訪魔と石川もタッグの絆は負けておらず、最強タッグ参戦のたびに増やしていった合体技であるアルティメット・デストロイ、ロケット・ブロッサムを繰り出して絆を再確認し、最後は石川が背後に回って投げっぱなしドラゴンスープレックス、ランニングニー、宮原殺し2019、カミゴェ、ランニングニー、奥の手のジャイアント・スラムと怒涛の猛攻をかけて不死身の野村を沈めた。
試合後、石川は「諏訪魔さんと、もう長く連れ添った夫婦みたいに喧嘩したり仲良くしたいって言ってましたけど、やっぱり諏訪魔さんは最高のパートナーであり、最高のライバルです!この全日本プロレス、やっぱりこの諏訪魔&石川の暴走大巨人が面白くしていきたいんで、もっともっと暴走大巨人……いや、ジェイク・リー、宮原でもいいです。応援しに会場にいらしてください。でも一番面白い試合するのは俺たちだから!俺たちがこの全日本プロレス、面白くしていきます!宮原たちもジェイクたちもそう思ってもらって、その思いがリング上でまた爆発して、この全日本プロレスもっと面白くなっていくんで、皆さんまたいらしてください!」と優勝の喜びとともに団体の未来を見据えた熱い気持ちを叫んだ。
一方、諏訪魔は「いやあもう見ての通り!圧勝だろ!石川修司つええなあ!この一言に尽きるよお前!あぁ?お前。ジェイクだ、野村だ、宮原って、青柳も、まだまだだよ。俺はそういう気持ちでやってるよ。そういう形が出たと思うよ今回!でも今回最強タッグ振り返ったら、今日は石川選手、すげえガンガン行った。でも俺がガンガン行くときもあって、すごい役割分担が出来たシリーズだって思った。ガンガン暴れて散らかしたら石川選手がまとめてくれるし。いやあ今日も俺、ナイスアシストじゃね?(笑)」と満面の笑みで優勝を喜びつつ、来年1月2日に決定している世界タッグ王座戦について話が及ぶと、「世界タッグのベルトはアレ、俺らのものだと思うしね、是非取り返したいと思います。来年の世界タッグ戦、是非用意してもらいたい、全日本プロレスには」と最後は表情を引き締めながら世界タッグ挑戦へ闘志を燃やした。