【試合詳細】6・17 新日本プロレス後楽園ホール大会 SHO&YOH&石井智宏&YOSHI-HASHI&オカダ・カズチカvs金丸義信&タイチ&ランス・アーチャー&ザック・セイバーJr.&鈴木みのる 【NEVER6人タッグ】田口隆祐&矢野通&真壁刀義vsエル・ファンタズモ&チェーズ・オーエンズ&高橋裕二郎 タイガーマスク&獣神サンダー・ライガー&小島聡&天山広吉&飯伏幸太vsBUSHI&鷹木信悟&SANADA&EVIL&内藤哲也
『KIZUNA ROAD 2019』
日程:2019年6月17日(月)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:1689人(満員)
▼シングルマッチ 15分1本勝負
●辻陽太
8分9秒 かんぬきスープレックスホールド
○上村優也
▼タッグマッチ 20分1本勝負
●海野翔太/永田裕志
10分58秒 TOAボトム→片エビ固め
○トーア・ヘナーレ/本間朋晃
▼天山広吉復帰戦 10人タッグマッチ 30分1本勝負
●タイガーマスク/獣神サンダー・ライガー/小島聡/天山広吉/飯伏幸太
10分46秒 Skull End
[L.I.J]BUSHI/鷹木信悟/○SANADA/EVIL/内藤哲也
▼8人タッグマッチ 20分1本勝負
●成田蓮/マイキー・ニコルス/ジュース・ロビンソン/棚橋弘至
10分45秒 YESロック
[BULLET CLUB]○石森太二/タンガ・ロア/タマ・トンガ/ジェイ・ホワイト
▼NEVER無差別級6人タッグ選手権試合 60分1本勝負
【王者組】田口隆祐/○矢野通/真壁刀義
15分41秒 横入り式エビ固め
【挑戦者組/BULLET CLUB】エル・ファンタズモ/●チェーズ・オーエンズ/高橋裕二郎
▼イリミネーションマッチ 時間無制限
[CHAOS]SHO/YOH/石井智宏/○YOSHI-HASHI/オカダ・カズチカ
31分30秒 オーヴァー・ザ・トップロープ
[鈴木軍]金丸義信/タイチ/ランス・アーチャー/●ザック・セイバーJr./鈴木みのる
※通常のタッグマッチ形式で試合を行い、敗れた選手から退場。最後まで1人でも残ったチームが勝者となる。試合権利のある選手がトップロープを超えて城外に転落した場合も退場
【退場順】
<1人目>
●鈴木みのる
14分17秒 反則
<2人目>
○オカダ・カズチカ
15分15秒 OTTR
●金丸義信
<3人目>
○ランス・アーチャー
16分28秒 OTTR
●オカダ・カズチカ
<4人目>
○ランス・アーチャー
18分0秒 OTTR
●YOH
<5人目>
○ランス・アーチャー
18分35秒 アイアンクロー→体固め
●SHO
<6人目>
○石井智宏
21分36秒 OTTR
●ランス・アーチャー
<7人目>
○タイチ
21分54秒 OTTR
●石井智宏
<8人目>
○YOSHI-HASHI
25分39秒 OTTR
●タイチ
YOSHI-HASHIがイリミネーション戦でザックから勝利し「BH王座とG1出場権を賭けて戦え」と啖呵!田口がファンタズモとの因縁戦を制して王座防衛!天山が待望の復帰!
第1試合
連日の上村と辻のシングルマッチ。グラウンドでの攻防から始まり腕の取り合い、上村がグラウンドに引き込んで腕十字を狙うも辻がすぐにロープブレイク。
続いて組み合ってヘッドロック、ショルダータックル合戦となるも、上村が体格差を覆して打ち勝ち串刺しドロップキック、ランニングバックエルボーと畳み掛ける。続いて上村がグラウンドで脇固めに入り、辻が前転して抜けようとしても追従して離さない。辻はなんとかロープに足をかけてブレイク。
上村が引き起こすと辻はエルボー連打で突っ張っていく。上村はボディスラムを狙うが、逆に辻が持ち上げてボディスラム。辻は上村の胸板に張り手を見舞い、串刺しジャンピングエルボー、旋回式ボディスラム、逆エビ固めと続けていく。辻はコの字になるまで反り上げ、上村がプッシュアップしてロープにたどり着く。辻はエルボー連打からロープに走るが、上村がカウンターで打点の高いドロップキック。
上村は辻の腕を取り、かんぬきスープレックスを狙っていくが、辻が耐えてエルボー。上村は正面から受けて立つ姿勢を見せ、足を止めてのエルボー合戦へ。これに打ち勝った辻が逆水平と張り手の乱れ打ちからロープに走るが、上村がカウンターのアームドラッグから腕を離さず両腕を取り、かんぬきスープレックスホールド。これで3カウント奪い、昨日の借りを返した。
第2試合
試合前から海野とヘナーレが額を突き合わせてにらみ合い、そのまま海野とヘナーレでゴング。
ロックアップからヘッドロック、ショルダータックルと互角に渡り合うが、競り勝ったのは海野。海野は永田にタッチ。ヘナーレも下がっていき、本間にタッチ。
ロックアップから永田がバックを取るが、本間はリストロックで対抗。本間がロープに押し込んで永田に張り手を見舞うと、永田は打撃連打。本間はヘッドロックに捕らえるが、永田はショルダータックルで吹き飛ばし「立てコラ!」とストンピング。本間もエルボーで対抗するが、永田はミドルキック。本間はエルボーで対抗しショルダータックルから小こけしを狙うが、永田が回避し自爆。永田がそのままグラウンドでフェイスロックに入り、解放して本間の胸板にミドルキック。海野にタッチ。
海野は本間の腕にブートを入れ、エルボー連打からロープに振りドロップキックを放つが、本間がこれをスカしてかわしエルボードロップからヘナーレにタッチ。
ヘナーレはコーナーの永田にブートを一発入れるが、永田が激怒してリングに上ってくる。これを下げさせたヘナーレは海野をコーナーに押し込んで逆水平。さらにコーナーに振って串刺しラリアットからバックフリップ。本間にタッチ。
本間は海野にストンピングを放っていくが、海野は立ち上がってエルボー連打。本間もエルボーで対抗していくと、海野はたたらを踏むも倒れず持ちこたえる。さらに本間がヘッドバッドからロープに走るが、海野はカウンターのドロップキック。永田にタッチ。
永田はコーナーに控えるヘナーレをブートで叩き落とすと本間にミドルキックを連打。さらにコーナーに振って串刺しビッグブートからエクスプロイダー。続けてブレーンバスターを狙うが、本間が耐えると永田は解放して正面から張り手の打ち合いを挑む。本間が逆水平連打も永田は動じず、逆に強烈なミドルキックを連発していく。永田がロープに走ると本間はカウンターのロケットこけし。ヘナーレにタッチ。
ヘナーレは永田に逆水平連打からロープに振っていくが、永田はキチンシンクでカウンター。さらにブレーンバスターの攻防となるが、永田が腕を取って白目式腕固め。これは本間がロケットこけしでカット。海野にタッチ。
海野はヘナーレをコーナーに振って串刺しバックエルボーからランニングエルボー。さらにジャーマンを狙うが、ヘナーレがバックエルボーで外してロープに走る。追走バックエルボーを見舞った海野だったが、ヘナーレはラリアットで叩き伏せ、本間とともに海野の前後からサンドイッチラリアット。そして2人で小こけしの共演を決めて見せる。ヘナーレはフィニッシュのTOAボトムを狙っていくが、海野が着地してエルボー。ヘナーレもエルボーで応じていき、連打で打ち勝った海野が組み付いてジャーマンスープレックスホールド。これを返されると海野はフィッシャーマンズスープレックスを狙うが、前に着地したヘナーレがヘッドバッド。たたらを踏む海野に組み付いてスパインバスターで叩きつけ、最後はTOAボトムでカウント3を奪った。
第3試合
欠場していた天山広吉の復帰戦となるこの試合は、本隊の面々が天山と組んでL.I.Jとの対抗戦という形に。天山が入場してコールされると会場は割れんばかりの大歓声に包まれる。
天山が先発を買って出て「来い!内藤!」と自身の付き人だったこともある挑発。L.I.J側は拳を合わせて結束を高めるが、昨日に続きEVILはこれに参加せず。
内藤と天山でゴングが鳴ると、内藤はTシャツを闘牛士のように天山の前でヒラヒラさせて挑発。内藤は天山にモンゴリアンチョップを放っていくが、天山が応じようとすると顔面にツバを吐いてロープに走る。天山はショルダータックルでカウンターし、本家のモンゴリアンチョップを連打。さらにコーナーに叩きつけてガットショットを放っていくと内藤は天山の顔面にツバを吐く。怒った天山は内藤に「クソッタレ!」と串刺しラリアットからブレーンバスター。さらにフェイスロックで絞り上げていき、小島にタッチ。
天山と小島がモンゴリアンチョップで連撃し、小島のエルボードロップと天山のヘッドバッドの同時攻撃。さらに小島が内藤をコーナーに押し付けてマシンガンチョップ。ここにEVILが入ってくるが、小島はEVILを内藤の上に重ねてマシンガンチョップ。さらに「行っちゃうぞバカヤロー!」とコーナーに上るが、鷹木が小島をコーナーから突き落として救出。小島と内藤を残して場外乱闘へ。内藤は小島を引き起こしてネックロックで絞り上げながら鷹木にタッチ。
鷹木は小島をコーナーに押し付けてチョップ、ラリアット、さらにロープに走ってラリアットを放ち、ブレーンバスターと猛攻。SANADAにタッチ。
SANADAは小島の後頭部にエルボースタンプを落としていくが、小島はチョップ連打で猛攻。これをSANADAはチョップ一発でなぎ倒してEVILにタッチ。
EVILは小島にストンピング連打から自身の胸板を指さしてチョップを打つよう挑発。小島はエルボーで応えるが、EVILはソバットからロープに走ってラリアット。小島はこれをラリアットで撃ち落とし、コジコジカッター。飯伏にタッチ。
飯伏はEVILにミサイルキックを放つが、EVILはこれを回避。さらにハイキックを放つが、これを回避したEVILがダブルチョップからのセントーン。EVILはフィッシャーマンズスープレックスで飯伏を叩きつけ、BUSHIにタッチ。
BUSHIは飯伏にミサイルキックからブレイクダンス式で軽やかに起き上がる。しかし飯伏はハイキックでBUSHIの側頭部を一閃。ライガーにタッチ。
ライガーはBUSHIに掌底を放つが、BUSHIは回避。するとライガーは風車式バックブリーカーからのロメロ・スペシャルを狙うが、これは鷹木がカット。場内は大ブーイング。それぞれSANADA、タイガーにタッチ。
タイガーはSANADAにダイビングクロスボディから十字架固め。ここから正規軍が全員入ってきてSANADAにトレイン攻撃。そして天山がマウンテンボム。ここで全員入り乱れての乱戦となり、タイガーがSANADAにタイガースープレックスを狙うが、L.I.Jの面々が入ってきてタイガーにトレイン攻撃から同時のドロップキック。続けてSANADAがSkull Endを狙うと、SANADAにタイガーは丸め込みで応戦していくが、SANADAはこれに追随してSkull Endで試合を決めた。
試合後も攻撃を止めないL.I.Jにライガーは怒り狂い、イスを持ち込んで内藤に向かって行く。内藤は気だるげにレフリーやセコンドにこれを引き剥がさせ、ライガーは怒りが収まらないまま退場していった。
そしてL.I.Jの面々は拳を突き上げて合わせる結束のポーズを取るが、昨日に引き続きEVILはこれに参加せず1人先にリングを降りた。
<試合後コメント>
天山広吉
「なんかね、3ヶ月ぶりの久々の試合。復帰戦と言うか、自分からしたらなんかね、すっごい長いこと休んでたみたいな、なが~い時間が過ぎてやっとここまで来たっていう、そんな気持ちですわ。だからね、今までリングに上がりたくてしょうがない気持ちが積もり積もってね、やっと今日吐き出せるってときに、相手が誰やろうがホンマぶつかっていくしかないって、そんな気持ちで今日はリングに上りました。久しぶりにリングに上ったら、ホンマ、めちゃくちゃ気持ちいい!もっともっと暴れないと。今日なんかもね、相手も、クッソみたいなロスイング。まだまだどんどん向かってこいよって。ツバなんか吐きやがって!クソッタレが!まあ、また試合でボコボコやり返せば良いんですけどね、ここから俺が復活して、一人でもやるけども、コジもいるし、みんなもいるし、しっかりとまた、テンコジもどんどん行きたいっすね。ホンマ俺の体調次第。これからまたもう一回挽回して、みんなが『おっ!天山この野郎!変わったやんけ!』っていうくらい、それくら見せてガツガツガンガン行きたいなって思ってます。相手が若手だろうがチャンピオンだろうが中堅だろうが、誰が相手でもね、ガツガツ行きますよ!しっかりと!天山広吉、これからリスタートっていうか、改めてチャレンジしていきますんで、宜しくお願いします!ありがとうございました!」
第4試合
試合前に棚橋とジェイがマッスルポーズでのアピール合戦。棚橋には大歓声、ジェイには大ブーイングが贈られる。
先発は成田と石森でゴング。ロックアップからヘッドロック、ショルダータックルとオ^ソドックスな攻防を展開し、成田がエルボー連打で石森を圧倒。さらに棚橋にタッチし、棚橋とのダブルのドロップキックを決めてみせる。
棚橋はロープに走るが、セコンドの邪道が下から竹刀で棚橋を殴打。そのまま全員入り乱れた場外戦に発展。ジェイらが棚橋を痛めつけて棚橋をリングに戻すと、石森はジェイにタッチ。
ジェイは棚橋に逆水平を連打していくが、ジェイは棚橋の泣き所であるヒザをマットに叩きつける足攻めからロアにタッチ。
ロアも棚橋のヒザを踏みつけてからニークラッシャー。タマにタッチ。
タマはスワンダイブ式のローリングサンダーから棚橋のヒザにガットショット連打。ジェイにタッチ。
ジェイは棚橋のヒザを踏みつけ、さらに顔面かきむしりからスリーパーホールド。これは成田がカット。ジェイは棚橋の棟梁部にエルボースタンプからチンロックも、再び成田が入ってきてカット。さらにスリーパーホールドに入ろうとしたジェイは、三度カットに来た成田を察知してチョップで蹴散らし、棚橋の足を取ってドラゴンスクリュー。さらにキックを放っていくが、棚橋がキャッチしてドラゴンスクリューでお返し。両者タッチ。
ジュースとタマのマッチアップとなると、ジュースはナックル連打からスパインバスター。さらにコーナーに控える石森らをナックルで場外に落としてからコーナーに上がるが、ロアが入ってきてジュースを妨害。そこへマイキーが入てきてタマとロアをダブルラリアットで蹴散らすと、ジュースがタマにキャノンボール。ロアにセントーンを放つが、ロアは剣山でこれを迎撃。マイキーがロアを場外に叩き出すとプランチャで飛んでいって内激。その間にジュースはタマをショルダースルーで放り捨てて棚橋へタッチを求めるが、ジェイが棚橋の足を場外から引いて妨害。試合権利は石森と成田に移る。
成田が石森にフロントスープレックスを狙うが、ジェイがこれを妨害。すると成田はジェイをドロップキックで蹴散らし、石森にフロントスープレックス。成田は回転しながらのアンクルロックからサソリ固めに入り、カットに来たジェイには棚橋がテキサスクローバーホールド、マイキーはロアにサソリ固め、ジュースはタマに逆エビ固めと四重奏。
成田は石森をロープに振るが、石森はハンドスプリング式オーバーヘッドキック。石森はサイファーウタキを狙うが、成田は丸め込みで対抗。このキックアウトに合わせて石森がYESロックに入ると、成田も無念のギブアップ。
試合後、棚橋らは3人で成田の健闘をたたえ、大活躍を見せた成田に観客も大きな成田コールを送った。
第5試合
先日のIWGPジュニアタッグ王座戦で石森太二とともにSHO&YOHを下して王者となったエル・ファンタズモ。この日、ファンタズモは自身をBEST OF THE SUPER Jr.で破ったことからブリテッシュクルーザー級王座戦も決まった田口隆祐を含む王者組が持つNEVER6人タッグ王座に挑戦。
因縁の田口とファンタズモでゴングが鳴ると、尻を叩きながら小刻みに揺れる田口をファンタズモは怪訝な目で見る。ロックアップから腕取り、グラウンドでの足の取り合いからファンタズモが弓矢固め。田口は即座にはねのけ、両者距離を取る。ファンタズモは田口にヘッドロック、田口はファンタズモをロープに振り、ファンタズモの背中を押してなん往復もさせていくが、ファンタズモもお返しで田口を何往復も走らせる。バテた田口にファンタズモは延髄斬りを放ち、ブファドーラ。さらに田口に掟破りのヒップバッドを放ち、さらにスライディングヒップも放つが田口はこれをかわして横入りエビ固め。ファンタズモも丸め込み合戦に応じ、互いに激しく攻防の入れ替わる丸め込み戦も決着つかず両者タッチ。
矢野と裕二郎のマッチアップとなると、ロックアップから矢野がヘッドロックも裕二郎が矢野の指に噛みつき、横からファンタズモも矢野の指に噛み付いてみせる。矢野と裕二郎は互いに髪を掴み合い、裕二郎がコーナーに振っていくが、矢野は素早くコーナーマットを外してしまう。これをカットしてコーナーマットを奪い取ったファンタズモは裕二郎とともにコーナーマットで矢野を殴打。裕二郎は矢野を場外に蹴り出すと、全員入り乱れた場外戦に発展。
裕二郎は矢野をリングに戻すと、チェーズとファンタズモを呼び込み、裕二郎が2人にブロックサインでの攻撃を指示。裕二郎は腰をくねらせて踊りながら2人が串刺しラリアットを何度も放つ姿を見守るが、疑問を覚えたファンタズモが「ストップ!」と攻撃をやめて、新たなブロックサイン。これに従い裕二郎とチェーズが合体低空ドロップキックを見舞い、チェーズにタッチ。
チェーズは、矢野がプロデュースしたカレーの箱を開けると、中のレトルトパックを観客席に投げ入れ、ファンタズモにタッチ。
ファンタズモは矢野をコーナーに逆さ吊りにすると顔面にガットショットを連打。さらに矢野の股間に飛び乗ってグリグリと踏みつけていき、これに裕二郎とチェーズも加わって股間攻撃。裕二郎にタッチ。
裕二郎は矢野に首投げからスライディングキック。チェーズにタッチ。
チェーズは矢野を金具むき出しのコーナーに叩きつけ、裕二郎にタッチ。
裕二郎は矢野に串刺しブートから金具むき出しのコーナーに叩きつけようとするが、裕二郎を振り返して逆に狙っていく。これを回避した裕二郎だったが、矢野はジグザグで一矢報いて真壁にタッチ。
真壁は3人を次々にナックルで叩きのめし、裕二郎にパワースラムからテンカウントパンチ。さらにノーザンライトスープレックスを狙うが、裕二郎が足払いからの低空ドロップキック。裕二郎はブレーンバスターを狙うが、真壁が抵抗すると離してロープに走る。真壁はラリアットでカウンターし田口にタッチ。
田口は「やる気スイッチ!オン!」と裕二郎にヒップアタックを放っていくが、裕二郎がキャッチしてアトミックドロップ。ファンタズモにタッチ。
ファンタズモは高速ロープワークで田口を翻弄するが、田口は的確にヒップアタックで迎撃し、ロープに押し付けて各種ヒップアタックからミサイルヒップ。さらにどどんを狙うが、ファンタズモは回転エビ固めで切り返し、さらにスピニング・トーチャーラック・ネックブリーカー。ダブルダウンからチェーズと矢野のマッチアップへ。
矢野がチェーズに目潰しを見舞うが、ここに裕二郎が入ってきて合体ブレーンバスターからチェーズがランニングニー。さらに2人で矢野を金具むき出しのコーナーに振っていくが、矢野はこれをかわしてチェーズにマンハッタンドロップ。さらにもう片方のコーナーマットを外すが、これをチェーズに奪われて顔面をフルスイングされてしまう。さらにハンマーロックラリアットからパッケージドライバーを狙うが、田口らがカット。矢野は裕二郎を金具むき出しのコーナーに叩きつけて排除するが、チェーズが矢野を丸め込み。矢野はこれに合わせてチェーズと裕二郎にローブローを見舞い、そこへ真壁が突っ込んできてダブルラリアット。チェーズが倒れるところに合わせて矢野は横からスクールボーイで丸め込み3カウントを奪った。
第6試合
オカダとみのる、YOSHI-HASHIとザック、タイチと石井と互いを意識する面々が試合前からにらみ合うバチバチとした雰囲気の中、タイチが石井を手招きして誘うと石井が前に出てそのままゴング。
しかし、石井が向かっていくとタイトはそのまま下がってランスにタッチ。ランスはオカダに出てこいと挑発。石井がオカダにタッチ。
ランスとオカダのマッチアップとなると、ロックアップからオカダが押し込んでクリーンブレイク。しかしランスはオカダをロープに振っていく。そこでオカダは盟友・矢野が見せるロープに捕まって「アーアアー!」と揺れるムーブを見せ、これに怒り狂ったランスが金丸とともに同時攻撃。金丸にタッチ。
金丸はオカダの顔面を蹴りつけていくが、オカダは打撃一発で倒してエルボードロップ。さらにSHOにタッチし、SHOとYOHが連携ドロップキックを見舞っていく。
SHOは金丸にブレーンバスターを狙うが、金丸が耐えてフロントキック。さらにSHOの髪を掴んでコーナーに引っ張っていきザックにタッチ。するとYOSHI-HASHIがタッチを要求し、SHOはYOSHI-HASHIにタッチ。
YOSHI-HASHIとザックはロックアップで組合、ザックがロープに押し込んでYOSHI-HASHIの顔を軽く小突く。怒ったYOSHI-HASHIはエルボー連打からショルダータックル。さらにザックの肩口へエルボースタンプを落としていくが、ザックはオーバーヘッドキックで反撃。ここで金丸らがYOSHI-HASHIを下から場外に引きずり出すと、全員入り乱れた場外戦に発展。タイチと石井はイスでのちゃんばらを行い、ザックは鉄柵を使ってYOSHI-HASHIを攻撃。DOUKIは持参した鉄パイプでYOHの首を絞め上げ、みのるはゴング用のハンマーでYOHを殴打。城外の通路まで出ていき、会場全体を使った場外戦を展開する。
城外カウント19でザックがYOSHI-HASHIをリングに戻すと、さらに顔面を踏みつけて金丸にタッチ。城外カウントをリセットしてから再びYOSHI-HASHIを樹外に叩き出し、金丸が鉄柵を使ったスワンダイブ式ジャンピングエルボー。
リング上ではタイチとYOSHI-HASHIのマッチアップとなり、タイチがYOSHI-HASHIにスリーパーホールド。ランスにタッチ。
ランスはYOSHI-HASHIの後頭部をペチペチと叩いて「カモン!」と挑発。YOSHI-HASHIが打ち返していくとラリアットで叩き伏せて圧倒的なパワーを見せつける。みのるタッチ。
みのるは鬼の形相でYOSHI-HASHIを見下ろしてミドルキック。さらにヒールホールドで絞り上げる。これをSHOがカットに入るが、みのるは不表情でSHOのエルボーを受け止め、返す刀のエルボー一発でダウンさせる。その間にYOSHI-HASHIはみのるをロープに振って逆水平。さらにスピンキックを見舞ってオカダにつなぐ。
オカダはみのるにエルボー連打からロープに振ってランニングバックエルボー。ここにタイチと金丸が入ってきてオカダにトレイン攻撃を狙うが、オカダはタイチをビッグブート、金丸をフラップジャックで撃退。しかしそこへみのるが入ってきてオカダにブート、サッカーボールキック、PKと連撃。オカダも立ち上がってエルボーで反撃していくが、みのるは鈍い音が響く重たいエルボーで反撃。オカダは「来いおら!」と叫んでエルボーを連打しドロップキックを狙うが、これをかわしたみのるがPK。みのるはニタニタ笑いながら再びエルボー合戦を挑み、一本頭突きからゴッチ式パイルドライバーを狙う。オカダが抵抗するとスリーパーホールドで絞め上げ、さらにオカダの足を取ってヒールホールド。オカダは痛みに苦悶の声を上げながらもロープブレイク。レフリーが止めに来てもみのるは止めず、さらにレフリーに暴行を働いたことからレフリーがみのるの失格を宣言。みのるは反則退場となる。
リング上では金丸とオカダのマッチアップとなり、金丸が低空ドロップキックなどでオカダの足を削っていく。さらに串刺しエルボーを狙うが、オカダがフラップジャックのかたちでカネマルをコーナーに上げ、地対空ドロップキックで金丸をOTR。
リング上ではランスとオカダとなり、ランスがオカダに串刺しエルボーを連打。さらにランスがファイヤーマンズキャリーでロップロプ越しにオカダを放り捨てようとするが、オカダが背後に着地してドロップキック。ランスはなんとか落ちずに耐えると、オカダは再びドロップキック。さらにオカダは走るが、ランスが十字ロープワークからのショルダータックルで吹き飛ばし、そのままトップロープ越しに放り捨ててOTR。
その隙にSHO&YOHが二人がかりでランスをOTRさせようとするが、ランスは2人の首根っこを掴んで顔と顔をぶつけて撃退すると、2人をコーナーに重ねて串刺し攻撃を狙う。これをかわしてダブルのジャンピングニーなどで迎え撃つ3Kだったが、ランスは耐えてYOHにチョークスラム、SHOにブラックアウトを見舞い、YOHをトップロープ越しに放り捨てて失格にさせる。
ランスはSHOが起き上がるのを待ち、アイアンクローでSHOの頭部をギリギリと絞め上げながら両肩をマットにつけてフォール。3カウントを奪ってSHOを失格させた。
続いて、ランスは石井と対面してエルボーを打ち合い、石井が逆水平に切り替えて連打。しかし体格で勝るランスがチョップ一発で石井をひるませショルダータックル。続けてランスは石井をコーナーに叩きつけ、串刺しボディスプラッシュを狙うが、これをかわした石井がブレーンバスターを狙っていく。これを耐えたランスがファルコンアローで叩きつけると、石井にもアイアンクローを狙うが、石井は直前に受け止めて組み付きブレーンバスター。さらにラリアット。しかしランスはビクともせず石井をトップロープ越しに放り捨てる、石井はなんとかエプロンで踏みとどまると、ランスはエプロンまで追撃。奈落式のブラックアウトを狙うが、石井はリング内に着地してラリアットでランスをOTRさせる。そこにタイチが駆け込んできてリング内から延髄斬り。石井がエプロンから落ちてOTR。
残るはYOSHI-HASHIと、タイチ&ザック。タイチが出てくるとYOSHI-HASHIはザックを挑発するが、タイチはその隙に背後からミドルキック。しかしYOSHI-HASHIはヘッドハンターなどで反撃しタイチをOTRさせるが、セコンドに付いたDOUKIがレフリーの視界を塞いでいたためOTRが認められず、タイチは戦線に復帰。
タイチはザックとともにYOSHI-HASHIの顔面を踏みつけていくが、YOSHI-HASHIは雄叫びを上げて2人にエルボーを放っていくが、ザックのハイキック、タイチのバズソーキックでダウン。たいちはパンタロンを脱ぎ捨てて天翔十字鳳を狙うが、YOSHI-HASHIはこれを回避しスクールボーイ、さらにキックアウトに合わせてバタフライロック。これはザックがカットしようとするが、YOSHI-HASHIはザックをラリアットで撃退。YOSHI-HASHIはタイチにカルマを狙うが、タイチはレフリーにしがみつき、そこからDOUKIがYOSHI-HASHIを鉄バイプで殴打。これに怒ったYOSHI-HASHIはタイチをDOUKIにぶつけ、よろけたタイチをトップロープ越しに放り捨てる。エプロンで踏みとどまるタイチをドロップキックで叩き出し、タイチがOTR。
残るはYOSHI-HASHIとザック。2人はエルボーで打ち合い、YOSHI-HASHIがザックに逆水平でコーナーに追いやって串刺しエルボーを数十発連打。さらにYOSHI-HASHIはザックを引き起こしてブレーンバスターを狙うが、ザックが胴絞めで組み付きながらアームロック。それでもYOSHI-HASHIは力づくでブレーンバスターに持っていき叩きつける。続いてYOSHI-HASHIはパワーボムを狙うが、ザックが空中で組み付いて三角絞め。YOSHI-HASHIが倒れるのに合わせて腕のクラッチを変えて腕十字に持っていく。YOSHI-HASHIのクラッチが間に合いガードに成功するが、ザックはさらに背後からのスリーパーから三角絞めに移行。YOSHI-HASHIはこれを持ち上げてパワーボムを狙うが、ザックはグラウンドに引き倒してさらに三角絞め。YOSHI-HASHIはなんとかロープへ。
ザックはグロッキー状態のYOSHI-HASHIにレフリーチェックを要求しつつ小刻みに蹴りつけていくが、YOSHI-HASHIは雄叫びを上げて立ち上がり逆水平。これにザックが怯むとYOSHI-HASHIは組み付いてバックスライド。これを返されるとYOSHI-HASHIはラリアットを狙うが、ザックは腕に絡みついて変形コブラツイスト。YOSHI-HASHIはこれを持ち上げながらトップロープ越しにザックをエプロンに出すが、ザックはエプロンからロープ越しにYOSHI-HASHIにスリーパーホールド。これをチンクラッシャーで抜け出したYOSHI-HASHIは、たたらを踏むザックに逆水平チョップでOTR。YOSHI-HASHIが生き残り、死闘を制した。
YOSHI-HASHI「おい!ザック・セイバーJr.!お前がオイ!試合前、俺のことをすげぇおちょくってくるだろ。そんだけお前がオイ、次のタイトルマッチ、余裕で勝てる自信があるとすれば!お前の!G1 CLIMAXの!エントリーも!一緒にかけて戦え!」
これを聞いたザックがリングに上がりYOSHI-HASHIに殴りかかる。オカダらやセコンド陣が止めに入るが、YOSHI-HASHIがザックをラリアットでKO。さらにタイチを逆水平、DOUKIも場外に放り出すなどYOSHI-HASHIが八面六臂の強さを見せ、大の字になったザックの前でブリテッシュヘビー級ベルトを掲げて挑発した。
<試合後コメント>
YOSHI-HASHI
「今言った通り。ザック・セイバーJr.がそれだけ俺に余裕で勝つっていうのであれば、ベルトとG1 CLIMAXの出場権をよこせ。これはオフィスが決めることでなんともわかんないけど。あとザック・セイバーJr.、アイツがホントにビビってないのであれば、賭けろって。そして次の仙台で俺があいつからベルトを奪えばチャンピオンとしてG1 CLIMAXに臨む……と言いたいところだったけども、俺が思うに、今回選考から漏れた人いるでしょ?仮に俺が勝って俺だけでたらその人達は不満でしょ?俺が仙台でもしアイツに勝ってアイツの出場権をいただくとしたら、今度のG1 CLIMAXの開幕戦、ダラス、第1試合前のバトルロイヤルで決めたら良いんじゃない?不満ある人が出て。俺はそう思うけどね。どうだろうか。まあとりあえず、次の仙台、アイツからベルト獲ってみせます!」