「KOPWがプロレスの幅を広げたんじゃないか?」鷹木信悟が“鷹木式10分無制限ピンフォールマッチ”でタイチを制しKOPW2022防衛!
12日、大阪府・大阪城ホールにて新日本プロレス『DOMINION 6.12 in OSAKA-JO HALL』が開催され、鷹木信悟がタイチを下してKOPW2022の防衛に成功した。
KOPWとは、オカダ・カズチカが提唱した新日本プロレスのタイトル。特殊ルールでの闘いを経て勝利した者にタイトルが移り、その年の最後の段階で保持していた選手が覇者となる特殊性を持つため、通常のプロレスの強さとはまた違うプロレス脳が求められるこの試合には毎大会注目が集まっている。
鷹木とタイチは4月25日の広島大会でもKOPWをかけて争っており、その際は「30カウントピンフォールマッチ」にて鷹木が勝利。約2ヶ月ぶりとなる今回の再戦では、鷹木が「鷹木式10分無制限ピンフォールマッチ」を、タイチが「時間無制限決め技限定10カウントマッチ」を提案してプレゼンを行い、ファン投票によって鷹木提案ルールが採用されることになり、10分間の試合時間でフォールカウント数を多く稼いだ方の勝ちという形式となった。
試合開始直後から激しい打撃戦となり、互いに喉輪で首を絞めながら「死ね!」「お前が死ね!」と罵倒し合いながら打ち合う死闘に。
鷹木は右ストレートのフェイントから首固めや、タイチのブラックメフィストをグラウンドコブラで切り返すなど丸め込みでコツコツとカウントを積立て、残り試合時間2分時点で10-6とリード。
終盤には鷹木がパンピングボンバー、タイチがアックスボンバーでぶつかり合うバチバチのぶつかり合いが展開され、タイチが下手投げからタイチ式外道クラッチで3カウントを稼ぎ、直後にガムシャラなエビ固めで1カウント加えるも一歩及ばず。11-10で鷹木が1カウント上回った状態で10分を迎えた。
最後の1秒まで目が離せないスリリングな試合を制した鷹木は「危なかったねぇ! 危なかった。10分無制限ピンフォールマッチって俺が提案してて、負けたら格好がつかないからね。あぁ、でも10分、きつかったなぁ。こんなはずじゃなかったよ。やってて、時間のプレッシャーってスゲェな。しっかり練習してきて、10分にすべてを出そうと思ったけど、相手もいるし、時間のプレッシャーもあって、メチャメチャ息あがったね。まぁこれも一つ! KOPWがプロレスの幅を広げたんじゃないか?」とニヤリ。
一方、タイチはこの結末に悔しさをにじませながらも「お前と俺が唯一意見一致してんのは、あのトロフィーの新調と、もしくはベルトに交換することだ。こんだけのものを俺と鷹木が見せてきたんだ、もう少しいいものを用意しろよ。それだけの条件整ったとき、もう1回考えてやる。もっかい獲りにいってやるよ」とKOPWの格上げを要求。
そして「チキショー……だけど鷹木、KOPWをここまで、大阪城ホールのここまで上の試合で組まれるようになったきっかけは、俺だったってことを忘れんなよ、お前ら。俺抜きでKOPW語んなよ」とぼやきながら去っていった。