エル・デスペラードが金丸義信とIWGPジュニアタッグ王座を奪還し3WAYのシングル王者決定戦を提案!「その時にそこそこの能力のある人間が全員戦って奪い合うからこそのベルトだろう」

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 25日、東京都・後楽園ホールにて新日本プロレス『Road to CASTLE ATTACK』が開催され、エル・デスペラード&金丸義信がIWGPジュニアタッグ王者組へ返り咲いた。

 この日は本来であれば高橋ヒロムがBUSHIとともに石森太二&エル・ファンタズモの持つIWGPジュニアタッグ王座への挑戦するはずであったが、ヒロムが19日の盛岡大会で全治半年の負傷(左大胸筋完全断裂)を負ってしまい長期欠場することに。
 ヒロムはジュニアタッグ挑戦を認めさせる交換条件としてファンタズモへ自身の持つIWGPジュニアヘビー級王座への挑戦を認めており、ヒロムの欠場によってジュニア戦線の風景は大きく変わることとなってしまった。

 こうした状況下で行われた22日の後楽園ホール大会では、ファンタズモが露骨にふてくされた態度を取りつつも石森とのタッグでBUSHI&鷹木信悟に快勝。マイクで「挑戦者がいないってことはタイトルマッチも無しか」と皮肉っていると、そこへ突如ジュニアタッグの前王者であるデスペラード&金丸が登場し王者組を襲撃。
 デスペラードは「挑戦者がいねぇ?いるんだよ。お前らが挑戦者だよ。俺たちの腰から適当にかっさらっただけのタッグのベルト、返してもらうぞ。覚悟してかかってこいよ。胸貸してやるぜ!」と挑戦を表明したことで急遽両組のタイトルマッチが決まった。

 そしてこの日の大会オープニングではヒロムが登場し「怪我も実力のうちだと分かってます。俺の夢はIWGPジュニアヘビー級王座を巻いたまま、ジュニアとしてIWGPヘビー級のベルトを巻きゴールデンタイムで試合すること。そして東京ドームのメインでIWGPジュニアヘビー級選手権をやることだ。その夢を叶えるために、手術をするという決断をしました。新日本プロレスのレスラーになれたこの1回きりの人生、俺は後悔したくないんです。だからジュニアのためにこのベルトを返上します」と発表し、BUSHIを自身の代打としてシングル王座の挑戦者に指名した。

 メインの試合ではゴングを待たず鈴木軍が奇襲に入り、ファンタズモの疑惑のスーパーキック(サドンデス)を警戒してか足への集中攻撃を展開。石森も積極的に介入し凶器攻撃や場外戦、連携しての背中ひっかき攻撃や股間踏みつけなどでデスペラードをいたぶっていく。
 スピアーで一矢報いたデスペラードが金丸に代わると、金丸はファンタズモの攻撃にヒザへの低空ドロップキックでカウンターしていき足4の字固めで足を徹底破壊。デスペラードと石森がヌメロ・ドスとYes Lockを狙い合う中、石森のコードブレイカー+ファンタズのムーンサルト・プレス、ファンタズモのスピニング・ネックブリーカー+石森のダイビングニードロップの合体攻撃が立て続けに炸裂。
 石森がファイヤーバードスプラッシュから合体サイファーウタキ、ファンタズモがダイビングボディプレスと連撃していき、デスペラードが窮地に陥るも、ここに金丸が飛び込んできてファンタズモのサドンデスを石森に誤爆させる名アシスト。グロッキー状態の石森をデスペラードがピンチェ・ロコで叩きつけて3カウントを奪った。

 デスペラードは「あとで誰か通訳して伝えてやってくれ。コイツらは弱くねーんだよ。弱かねえ。ただ俺たちのほうが上手くて強くてカッコよかっただけなんだよ。あるべき場所にタッグのベルトも帰ってきたし、どうせ大阪も我々仕事ありませんし?休憩しましょうか。ずっと出ずっぱりだったし。じゃ~な。残念でしたぁ」とマイクで観衆を沸かせる。

 そして、シングルのジュニア王座について「ファンタズモとBUSHIがチャンピオンシップぅ~?誰が許可したんだ?推薦されただけで挑戦できるなんて羨ましいぜBUSHIクン」とくさしていると、リングへBUSHIとファンタズモが上がってくる。
 デスペラードは「どう考えたって次俺だろうが!お前らのシングルマッチなんて認めねえ!100万歩譲って3WAYだったらやってやるよ!」と3WAYでの王座戦を要求するが、ファンタズモの答えはサドンデス。意気揚々とベルトを掲げるファンタズモをBUSHIがコードブレイカーでKOし、「ヒロムに指名されたんだ。やるしかねぇだろ!ヒロムのために俺がIWGPジュニアを巻く。エンセリオ!マ・ジ・で!」と叫び大会を締めた。

 よろよろとバックステージに戻ったデスペラードはタッグ王座奪還への喜びを語るとともにファンタズモ&石森の実力を讃え、「俺を、これだけの行動を起こした人間をシカトぶっこいてシングルにしちゃうのか?それともちゃ~んと俺の話を聞いて3WAYにするのか?シングルのベルトは、チャンピオン様が怪我しちゃって返上だぞ、返上。これまでの歴史がプツンと切れてちゃったわけだ。そこでだ。代表者が二人で決めて、果たしてそれは伝統と言えるのか?違う。その時にそこそこの能力のある人間が全員戦って奪い合うからこそのベルトだろう。それをお前、怪我したチャンピオンの推薦で一人決まっただと?ふざけんな!ナメんな!シングルのベルト狙ってんのは、何もお前らだけじゃないんだよ。あとは会社の賢明な判断を仰ぎましょう」とシングル王座にかける熱い想いを語って去っていった。

 ファンタズモ、BUSHIもともに大阪城ホールでの3WAY王座戦には乗り気の姿勢を見せており、3WAY決戦の機運が高まった。

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