【試合詳細】1・24 新日本プロレス後楽園ホール大会 棚橋弘至&飯伏幸太&マスター・ワトvsSANADA&鷹木信悟&BUSHI 本間朋晃&SHOvs内藤哲也&高橋ヒロム 天山広吉&小島聡vsウィル・オスプレイ&グレート-O-カーン
『Road to THE NEW BEGINNING』
日程:2021年1月24日(日)
開始:18:00
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:471人
▼8人タッグマッチ 20分1本勝負
真壁刀義/永田裕志/タイガーマスク/●上村優也
10分6秒 ピンチェ・ロコ→体固め
[鈴木軍]鈴木みのる(パンクラスMISSION)/エル・デスペラード/金丸義信/DOUKI
▼タッグマッチ 20分1本勝負
天山広吉/小島聡
3分39秒 ノーコンテスト
[UNITED EMPIRE]ウィル・オスプレイ/グレート-O-カーン
▼6人タッグマッチ 20分1本勝負
[CHAOS]オカダ・カズチカ/後藤洋央紀/●YOSHI-HASHI
10分14秒 EVIL→片エビ固め
[BULLET CLUB]○“キング・オブ・ダークネス”EVIL/高橋裕二郎/ディック東郷(みちのく)
▼タッグマッチ 30分1本勝負
●本間朋晃/SHO
17分0秒 ジャックナイフ式エビ固め
[L.I.J]○内藤哲也/高橋ヒロム
▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
飯伏幸太/○棚橋弘至/マスター・ワト
14分26秒 テキサスクローバーホールド
[L.I.J]SANADA/鷹木信悟/●BUSHI
棚橋が鷹木とのNEVER王座前哨戦を制してエアギター三重奏締め!内藤はシングル要求の本間に貫禄勝利!天山とオーカーンの因縁戦は大荒れのノーコンテスト!
第1試合
先に入場して待ち受ける鈴木軍に対し、上村が1人先走ってリングインしみのるに向かっていき乱闘に発展する中でゴング。
デスペラード&金丸が2人で永田を集中攻撃していくが、永田は金丸をビッグブート、デスペラードをフロントスープレックスで撃退。
タイガーとDOUKIの対面となると、タイガーがソバットで先制して左右のミドルキック連打。さらにDOUKIのラリアットをかわして風車式バックブリーカー。タイガーはロープに飛ぶが、エプロンからデスペラードが一撃。タイガーがそちらに気を取られている間にDOUKIが鉄パイプを持ち込み、みのるがレフェリーの気を引いている間に鉄パイプで殴打。全員場外で乱闘を展開し、リング上は無人となる。
闘いがリング上に戻るとデスペラードとタイガーの対面となり、デスペラードがタイガーをコーナーに上げてマスク剥ぎ。これをレフェリーに咎められると鈴木軍総出で顔面を踏みつけ、みのるにタッチ。
みのるはタイガーにエルボー連打から「来いよ来いよ来いよ」と挑発的に軽いビンタを連打し、ボディブローから金丸にタッチ。
金丸は串刺しブートから側頭部への低空ドロップキック。さらにブレーンバスターを狙うが、これを振り払ったタイガーがタイガードライバー。両者タッチ。
真壁とみのるの対面となると、真壁はみのるに串刺しラリアットからノーザンライトスープレックス。さらにラリアットを狙うが、これをキャッチしたみのるが脇固め。両者はエルボーで打ち合っていき、みのるがゴツリと音の響く強烈なエルボーを見舞うと真壁もキレてエルボー連打。みのるは冷静にスリーパーホールドで捕らえ、自軍コーナーに持ち込んでデスペラードにタッチ。
鈴木軍総出でトレイン攻撃を見舞ってロープに振るが、真壁はみのるとデスペラードをダブルラリアットでなぎ倒して上村にタッチ。
上村はデスペラードをランニングバックエルボーでなぎ倒してフォアアーム。さらにドロップキックで吹き飛ばし、永田とタイガーを呼び込んでトレイン攻撃。さらに上村はバックドロップからかんぬきスープレックスを狙うが、デスペラードはヘッドバッドで脱出。上村は首固め、スクールボーイで切り返していくが、デスペラードのロコ・モノがヒット。ふらついた上村にデスペラードがピンチェ・ロコを見舞って3カウントを奪った。
<試合後コメント>
エル・デスペラード&金丸義信
「いやぁ~、アッタマ痛い~。気持ち悪い~。あ~、何だよアイツのルー・テーズ……『ルー・テーズ』って分かんねぇか、バックドロップな。息止まったよ、もう(※ここで金丸が到着。金丸の下腹部を指して)大丈夫すか。揃ってる?」
金丸「あぁ、何か軽い気もすっけどよ」
デスペ「オイオイオイ、勘弁してくれよ」
金丸「軽くなったよ、下半身がよぉ。昨日の試合で」
デスペ「ビリヤードじゃねぇんだから。1回突いたら2つとも出ていくなんて、そんな。それはそうと、昨日があれだけコスいことするヤツらで、今日が一方通行なプロレスしかできないヤツらで。振り幅すごいねぇ!」
金丸「でもよぉ、俺らはどんなヤツでも合わせてやるから」
デスペ「フフフ。だからよぉ、タイトルなくったって俺たちのタッグ舐めんなよって話なんだよ」
金丸「以上だ……」
DOUKI
「オイ! オイ! 何だよ今日のカード、オイ! どういうことだよオイ! 今シリーズ、BULLET CLUBとずっとやってたんじゃねぇのか、オイ! そう思うだろ!? 急に何だ、このカード! 何だよ、ちょこちょこタイガーマスク挟んできやがってよぉ、何の嫌がらせだよコノヤロー! まぁいいや! 今日のカードなんかなぁ、どうだっていいんだよ、オイ! しっかり勝ったしな。(※声を荒げて)それよりオイ! 邪道だよ邪道、オイ! 昨日のコメント見たぞ! 何だよアレ、オイ! やるって言ったんじゃねぇのか、コノヤロー! ふざけんな、何だオマエは! 言うこと変えやがって! あと何だよ人のツイッター、『陰湿』だとか言いやがって! 俺はよぉ、こうやって10年間、メキシコで生きてきたんだよ。テメェに言われる筋合いはねぇんだよ! おい! テメェのパートナー、外道からしっかり3つ取ったんだよ! しっかり、シングル組めバカヤロー!」
永田裕志
「拳だよ、拳! 胸クソ悪いな、拳だよ! 反則だろ、ちゃんとチェックしろよ!」
タイガーマスク
「やっぱり鈴木軍は面白い! これから、鈴木軍をまた狙っていきたいな」
真壁刀義
「一つだけ言っとくけどよ、オイ! 新日本さんよ、ずいぶん鈴木軍に寛容だなテメェらよぉ、あぁ!? クソの役にも立ちゃしねぇバカヤローどもが!」
上村優也
「(※壁を伝ってインタビュースペースまでたどり着くと、前のめりに倒れ込むが、起き上がって)鈴木みのる! オマエ、俺をブチ殺すんじゃなかったのかよ。俺は生きてるぞ! やられた分だけ、俺はエネルギーとして溜め込んでるぞ」
第2試合
この日のオーカーンは入場時のコスチュームを身に着けず、臨戦態勢で入場しレフェリーを場外に放り投げるという荒ぶった姿を見せ、天山が入場ゲートから姿を見せた瞬間に蹴撃して場外戦の中でゴングが鳴る。
オーカーンは場外で天山の顔面を何度も踏みつけていき、天山もその石頭でヘッドバッド。オーカーンは天山をリングに放り込むと、天山の首にヒザを押し当てて痛めつけ、テーピングを剥がしてからスリーパーホールド式アイアンクロー。天山は振り払ってヘッドバッドからモンゴリアンチョップ。オーカーンもモンゴリアンチョップを連打して前日に引き続く激しい蒙古戦。これに打ち勝った天山がラリアットからブレーンバスターを狙うが、オスプレイが飛び込んできてイスで天山を殴打。必死で止めに来たレフェリーをオスプレイが場外に投げ飛ばし、さらにリング上に大量のイスを放り込んでいくとレフェリーがこの試合のノーコンテストを宣言。
オーカーンは「いいよいいよいいよ、TTDで天山ぶち殺してやるよオラ!」と叫んでイスの山の上にTTD(天山殺し・ツームストン・ドライバー)で突き刺そうとするが、これは小島が必死のカット。そして小島が珍しくイス攻撃でオーカーンをぶっ叩き、イスを振りかぶるオスプレイをラリアットでイスごと吹き飛ばす。
4人はそれぞれリングを挟んで怒鳴り合うが、セコンドのヤングライオンたちが必死に押し留めて退場させていった。
<試合後コメント>
ウィル・オスプレイ&下田美馬
※オスプレイが、下田美馬さんの首元を掴んでバックステージに登場。
オスプレイ「オイ、話せ」
下田「えーっと、オーカーン選手からなんですけども、大変オーカーン選手が怒っているので、いまコメントする事ができません。後ほど文をお出しになられるそうなので、宜しくお願いします。失礼します、失礼します……」
※控室へ戻る。
オスプレイ「コジマ!どういうつもりだ! 次世代の俺たちを止められるとでも思ってるのか? 俺が誰か分かってるのか? 俺は未来の(新日本の)顔だ! 今後10年先の新日本の未来は全て俺の手にかかってるんだぞ! おまえはなんだ、せいぜいあと5年持てば良い方だ! いや、おまえのプロレス人生はあと1週間で終わる! この俺が名古屋でおまえを完璧に終わらせる!」
天山広吉&小島聡
小島「これがおまえたちのやりたかったプロレスか。これが、おまえたちの目指すプロレスか。これがテメーらの! やりてープロレスか! 下らねえ! 30年プロレスやってて一番下らねえプロレスだよこんなの! オイ! テメー何の為にプロレスやってんだ! 辞めちまえよこんなんだったらよ!! ふざけんなよテメーらオイ!!」
天山「オイ! 岡! オイ昨日の今日でオイ、よくやってくれたな! おまえら試合する気あんのかオイ、アアン? オイ殴ったろかクソッタレが!! オイ! あんだけやったけどな、今日はやり足りんかったよ。何もできなかった。こんなの試合ちゃうぞ! アイツらおまえ何でも来いって、オイどこでもええよ! 明日もやるけどボッコボコにするでホンマに! シングルマッチも関係ない、その前にアイツらおまえ殺してやるホンマに。ぶっ殺すぞホンマに。クソッタレ! バカタレが」
第3試合
後藤と裕二郎でゴングが鳴ると、裕二郎がロックアップをスカして挑発。後藤が怒りのヘッドロックも裕二郎が指に噛み付いて脱出し、救援に来たYOSHI-HASHIの指にも噛み付いていく。裕二郎は後藤に串刺し攻撃を狙うが、後藤がこれを回避するとYOSHI-HASHIがショルダータックルで倒し、後藤が裕二郎の上にYOSHI-HASHIをヒップトスで叩きつける。そして3人のCHAOS太鼓で裕二郎を痛めつけ、後藤がラリアットを狙うも裕二郎がキャッチしてリバースDDTを狙う。これを抜け出した後藤だったが裕二郎は場外に放り出すとリング整備用の金具で後藤を殴打。全員入り乱れての場外戦に発展する。
EVILに代わると、後藤にチョップを打たせた上でサミングで怯ませ、いつの間にかコーナーマットが外されていた金具むき出しのコーナーに後藤を叩きつける。
東郷に代わると、ヒザへのガットショットから腕極めニーロック。さらにフィストドロップを見舞い裕二郎にタッチ。
裕二郎はロープを背に立つ後藤の顔面にビッグブートを叩き込み、ラリアットを放つが後藤もラリアットで応戦して相打ち。しかし後藤が二発目のラリアットを叩き込み、オカダにタッチ。
オカダは裕二郎をランニングバックエルボーでなぎ倒し、DDTからビッグブートを放つが裕二郎がこれをキャッチして足払い。顔面に低空ドロップキックを叩き込んでEVILにタッチ。
EVILはオカダを金具むき出しのコーナーに叩きつけて行くが、オカダもビッグブートでやり返し、YOSHI-HASHIにタッチ。
YOSHI-HASHIはEVILに逆水平チョップ連打からショルダーネックブリーカー。さらにボディスラムの体勢も、EVILが髪を掴んで抜け出してロープに飛ぶ。しかし後藤が場外からEVILの足を引き倒すと、YOSHI-HASHIと後藤が後藤ごとハント。さらに2人でEVILにトレイン攻撃を見舞っていき、GYRを狙っていくがEVILが後藤をプッシュしてYOSHI-HASHIにぶつけ後藤のふり向きざまにラリアット。EVILがレフェリーを引き止めている間に裕二郎がステッキでYOSHI-HASHIに殴りかかるが、YOSHI-HASHIはトラースキックで撃退。怒りのYOSHI-HASHIがステッキを手に取るが、その背後から東郷がスポイラーズチョーカーで首を締め上げる。よろめいたYOSHI-HASHIにEVILがEVILで叩きつけ、カウント3。
<試合後コメント>
オカダ・カズチカ
「(※一瞬、ノーコメントかのようにインタビュースペース前を通過しかけて、戻り)まぁ、これが2冠王の……あっ、“元”か……“前”か……知らねぇよ、そんなの! ま、それが今のEVILの、“NOW EVIL”の時代か。いいじゃない、好きにやってくれよ。まぁ別に、セコンド、誰がいようと、勝つのは強いヤツなんだから。ただ、いい戦い、しようよ。そのために、新日本プロレス、よろしくお願いします。誰に言えばいいのかなぁ、会長かなぁ、社長かなぁ。誰でもいいけど、よろしくお願いしますよ」
EVIL&ディック東郷
EVIL「(※持参したパイプイスに座り)オカダよ、オマエ、そんなにこの俺とシングルやりてぇのかぁ? オマエはよぉ、俺のパレハ、東郷にビビってんだろう? そりゃそうだよな、オマエ。オマエは何度も何度も裏切られるほど、人間性も、頭もクズだもんな。ついでにCHAOSの連中、全員クズだもんなオイ。今日もきっちりスリーだ。これが正義だよ。オシ! (※東郷と)Too Sweet! 行くぞ!」
東郷「(※去り際に)これが正義だオラ!」
第4試合
前日の大田区総合体育館大会で行われたイリミネーションマッチでは、最後の2人まで残った本間が内藤をOTRさせて勝利。これにより本間が前二冠王の内藤を強く意識。
L.I.Jの奇襲でゴングが鳴ると、場外戦の中で内藤がパーカーで本間の首を締め上げて行く。闘いがリング上に戻ると両者エルボーで打ち合っていき、ランニングバックエルボーでなぎ倒した本間が小こけしを発射も内藤が回避。自爆した上にヒロムの低空ドロップキックを頭に被弾してしまう。4人は再び場外へと散っていく。
内藤は本間をリングに戻すと本間の古傷の首を激しく踏みつけ、ヒロムにタッチ。
ヒロムが逆水平チョップを放っていくと、本間も得意の逆水平チョップで反撃。そしてコーナーに控える内藤にエルボーを放っていくが、その隙にヒロムが逆水平チョップ、串刺しラリアット、低空ドロップキックと連撃。
内藤に代わると、セカンドコーナーからダブルアックスハンドル、首にヒザを押し当てながらのネックロック。タッチを受けたヒロムも「ホー!ンー!マッ!」と叫んでダブルアックスハンドル。ヒロムは逆水平チョップを連打して内藤にタッチ。
内藤はネックブリーカーからネックロック、プルマ・ブランカと固めていき、「来いよ!本間!」と顔面を蹴りつける。本間はエルボー連打で反撃していくが、内藤はサミングからロープに振るフェイント、さらにネックブリーカーを狙うが本間が耐えてブレーンバスター。両者タッチ。
SHOはヒロムにエルボー連打から串刺しラリアット。さらにリストを取りながらミドルキックを連打していき、PKを発射もヒロムはこれをキャッチ。SHOは振り払ってショルダータックルでなぎ倒し、ブレーンバスターを狙うがヒロムが着地するとスピアー。SHOはジャーマン・スープレックス・ホールドを狙うが、ヒロムが着地するとエルボー合戦へ。SHOがラリアットを狙うとヒロムはトラースキックで迎撃も、SHOは倒れずジャーマン。さらにラリアットもヒロムがラリアットで迎撃し相打ち。SHOが再びラリアットを狙うとヒロムがホップアップパワーボム。両者タッチ。
本間は飛び込んできた内藤をショルダータックルでなぎ倒すと互いにコーナーに押し込みながらエルボーを連打していき、本間が串刺しバックエルボーからフェイスクラッシャー、さらに小こけしをヒットさせる。さらに本間は雪崩式ブレーンバスターを狙うが内藤が着地してスイングネックブリーカー。さらにヒロムとのダブルショルダータックルからサンドイッチ低空ドロップキック。さらにバレンティアを狙うが、本間が振り払ってこけしロケット。ここにSHOが飛び込んできて串刺しラリアットからのブレーンバスターでアシストし、本間が低空こけしロケット。本間はこけし落としを狙うが、内藤が着地してマンハッタンドロップから延髄斬り、ヒロムのトラースキックから内藤のジャックナイフ式エビ固めが決まり、これでカウント3。
内藤はヒロムとともに何度も腕を掲げあげて勝利をアピール。そしてSHOと対峙したヒロムは「リラックスすることも大事だぞ?そんなに体に力が入り過ぎたら何事もうまく行かねーぞ。力を抜いてリラックスすることも大事だぞ」と語りかけると、SHOは「お前から、力で獲る」と言い残して去っていった。
<試合後コメント>
高橋ヒロム
「いやー、日に日に意欲を増してっている、それはそれで感じるよ。そして、SHOのその……なんだろうなあ? この力、なんから来てるんだろう? 俺は、聞きたいよ。SHOに聞きたい。“あなたの夢は何ですか”と。目の前で聞きたいな。聞こうかな。そうだよね、こうやってコメントブースがあるんだもん。ここって別に自由に使っていいんだよね? ね、そんだったらここで、SHOと夢のお話、さして、どれぐらいこのIWGPのベルトが好きか、そして欲しいか、そういうのをじっくりと聞く機会があってもいいんじゃないかなと。何か敵同士、会話がないというのも何かおかしいんじゃないかなと。俺とSHOだったらそれが許されるんじゃないかと。敵同士のインタビュー、なんか敵同士の対談、そういうのも有りなんじゃないかなとなんか今日ふと思ってしまいました。それに関しても熱い男で俺が凄い好きな男。まあ俺の一方的な恋心なのかもしれないけどね! 彼は興味がないのかもしれない。でも俺は! 興味があるよ。あんな面白いこと、俺は絶対続けたい。この長ーい長ーい前哨戦でも飽きないやり足りない。なんか飽きない。なんかそんなぶつかり合いを彼とはできるかなと、なんかそんな風に思います。ぜひ、対談、タイトルマッチ前に対談、有りなんじゃないかなと」
内藤哲也
「昨日のイリミネーションマッチで、俺を倒して、そして現在単独2位に浮上した本間朋晃、今日も勝てば単独首位も有り得たんだけどね。今日の負けで現在首位を走る辻陽太の背中は大分遠くなってしまったんじゃないの? それにしても、今日の本間の動きは良かったね。動きも良かったし気迫も感じられたよ。……で〜も! でも、皆様よく考えて下さいよ。そんな本間を引き出したのはいったい誰ですか? 誰のおかげでここまでの本間をリング上で皆様にお見せすることができたのか。ま、本間自信が一番よくわかってるでしょ。なあ本間、俺に感謝しろよ。カブロン!!」
本間朋晃
「あれ、2じゃない? いや、3じゃねえよ、2.999999……だろ? あれねーよ。でもよ、昨日の内藤の負け、奴は認めたから、俺も今日認める。負けたよ。リング上では、ああ言ったけど負けたよ。でもよ、俺はこのままでは終わんねーぞ。オイまた“論外”か? 論外なんて呼ばせねーから。これでよ、オーカーンと、また、俺が順位下がってオーカーンと同率2位か? このシリーズまだまだある。俺は絶対、一番上に上り詰めておまえとやる! おまえとやって、勝つ!! それだけだ!」
SHO
「チャンピオンの高橋ヒロムにリング上で今、言われちまったよ。“力を抜け”ってな。でもな、この俺にはそんな器用なことできねーんだよ。常に“HIGH VOLTAGE”、常に全力で、全力で闘ってるんだよ。力なんか抜いてられるか! 100% VOLTAGE、100% 全力の力で、高橋ヒロム、おまえに前哨戦だろうが、チャンピオンシップだろうが、ぶつかってやる。残り、残りの前哨戦もだ、初挑戦のタイトルマッチもだ、俺は力抜かずに100%、100% VOLTAGEでやってやるぜ」
第5試合
飯伏とSANADAでゴングが鳴ると、ロックアップから腕の取り合いからグラウンドで首の取り合い、さらに互いにロープワークしながら攻撃をかわし合い、SANADAがパラダイスロックを狙うも飯伏は脱出し、掟破りのパラダイスロックを狙う。SANADAが下からこれを蹴り上げて脱出すると、飯伏はドロップキックを見舞ってワトにワッチ。
ワトはSANADAを無視してコーナーに控えるBUSHIにビッグブートを見舞い、突っ込んできたSANADAには風車式バックブリーカー。棚橋にタッチ。
棚橋はSANADAとエルボー合戦を展開し、太陽ブロー。さらにコーナーに控える鷹木を牽制してからロープに飛ぶが、鷹木が場外から足を引き倒すとSANADAが低空ドロップキックで追撃。そして鷹木が場外で棚橋をファイヤーマンズホイップで顔面からエプロンに叩きつける。
場外戦を経て棚橋と鷹木の対面となり、鷹木は串刺しラリアットを狙うが棚橋はブートで迎撃。しかし鷹木はこれを受け止め「そんなもんか!」と振り払って串刺しラリアット。さらにナックル&チョップを連打していき、棚橋が「来いよ!」と雄叫びを上げるとその顔面にグーパンチ。BUSHIにタッチ。
BUSHIはスイングネックブリーカーからチンロックで固めながらの顔面かきむしり。
再び鷹木に代わると「なにが逸材だこの野郎!来いよコラ!」と挑発しながらナックルを連打。棚橋もエルボーで反撃して互いにノーガードで打ち合っていき、棚橋がドラゴンスクリューを放てば鷹木は回転に合わせてジャンプして無効化しながら着地。棚橋は鷹木のスライディングラリアットをかわして低空ドロップキックからのドラゴンスクリューを見舞い、両者タッチを求めていくが、鷹木が先にSANADAにタッチ。
SANADAが棚橋のバックを取っていくが、棚橋はサムソンクラッチで切り返し、SANADAのキックアウトの反動を使って自軍コーナーにジャンプし飯伏にタッチ。
飯伏はコンビネーションキックからソバット、PKをかわされるとその場飛びムーンサルト・プレス。SANADAは飯伏の突撃をリープフロッグでかわしていき、ドロップキックで場外に蹴り出してプランチャ。SANADAはTKOを狙うが、飯伏が背面着地。SANADAは再びTKOを狙うと見せかけてドラゴンスリーパーを狙うが、決まり切る前に飯伏が振り払ってハイキック。両者タッチ。
ワトとBUSHIの対面となると、ワトがカンフーコンビネーションからローリングソバット。さらに左右のミドルキックからレッグラリアートを見舞い、バズソーキック。さらにTTDを狙うが、振り払ったBUSHIがドロップキックから延髄斬り。ワトが倒れず耐えてジャンピングニーを叩き込むが、BUSHIも倒れず耐えて顔面に張り手。互いに顔面へのビンタを打ち合い、ワトが再びカンフーコンビネーションから旋風脚。棚橋にタッチ。
棚橋はBUSHIに太陽ブローを連打し、飛び込んできた鷹木はドラゴン張り手で撃退。さらに串刺しフォアアームを狙うが、BUSHIがこれを回避するとSANADA、鷹木がなだれ込んできてトレイン攻撃。鷹木の延髄ラリアットからSANADAのパントキック、BUSHIのバッククラッカーが立て続けに決まり、BUSHIがフィッシャーマンズスクリューを狙うが、棚橋がツイスト・アンド・シャウトで切り返し、スリングブレイドからテキサスクローバーホールドで固めると、鷹木がカットに飛び込んでくる。
鷹木はエルボー、逆水平チョップ、ヘッドバッドを連打していくが棚橋は意地でも離さず。ならばと鷹木はロープに飛んでパンピングボンバーを狙うが、そこへワトがスワンダイブ式エルボースマッシュから619を見舞って撃退。救援を絶たれたBUSHIは無念のタップアウト。
棚橋「NEVERのタイトルマッチまで、あと1週間!たった1週間……もっと長く続けばいいのになって思う。なぜか?鷹木選手、彼はチャンピオンの器。そう思いました。けど、俺のほうがチャンピオンの器!ということ!1週間後、チャンピオン姿、楽しみにしていてください。今日はありがとうございました!」
そして「大丈夫!今日は時間あるから!後楽園、盛り上がって行こうぜ~ッ!」と叫び、棚橋、飯伏、ワトの3人でエアギターを奏でた。
棚橋「皆さん、本当に今日はありがとうございました!日曜日ということで、明日からまた1週間頑張っていきましょう!今日は本当にありがとうございました!じゃあ最後に!後楽園ホールのみなさ~ん!愛してま~す!」
<試合後コメント>
棚橋弘至
「ここ数年ないくらい、気持ちが充実してます。それは、俺が引き出されたのかな。悔しいかな、それだけ鷹木選手の存在、力量が、チャンピオンとしてふさわしいということ。リング上で言ったけど、他の団体でもチャンピオンになって牽引して盛り上げてっていう、チャンピオンの何たるかを分かってる。よーく知ってる。けど、俺も知ってる。今、この時期、このタイミングで、鷹木選手と巡り会えたこと、感謝します。だから、全力で、鷹木選手の知ってる、イメージする、イメージ通りの、それ以上の棚橋弘至で、名古屋行ってきます」
マスター・ワト
「BUSHIさぁ、オマエ昨日、俺にコメントで、『分かんねぇことがある』って言ったな。俺はな、IWGPジュニアのベルト、IWGPジュニア・チャンピオンになることを目指してる。そのために俺は一つずつ、今、自分に必要なものを探して、見つける旅をしてるところだ。今日の試合でオマエの張り手を食らってな、いいものが入ってしまったよ。この痛み、やり返してやるよ、オマエの顔に」
飯伏幸太
「(※両肩に2冠のベルトをかけてインタビュースペースに登場し)SANADAさん、返信ありがとう。返信、ありがとう。でも、僕の言いたいこと、ほとんど伝わってなかったみたいだね。僕が言いたいことは、(※アゴでIWGPヘビー級のベルトを指し)このベルトと、(※IWGPインターコンチネンタルのベルトを指し)このベルトが、ほしい理由。それが聞きたい」
BUSHI
「(※背中を氷のうで冷やしながら)舐めんなよ、小僧、オイ! 川人! 舐めんなよ、テメェの蹴り、効いたよ……」
鷹木信悟
「何が『GO ACE』だよ! 『GO ACE』? 俺の耳には、『NO ACE』って聞こえるぞ? オマエら、どっちだと思うんだよ? 『GO ACE』? いやいやいや! 『NO ACE』だよ、あんなのエースじゃねぇだろ! ましてや逸材でもねぇな。そんなことよりあの野郎、何だと!? 『NEVERだったら当たり前に獲れる』だと? そりゃそうだよな、オイ! 俺と棚橋、実績比べたら、そりゃあ雲泥の差だよ。だがなぁ、リングに上がれば! 実績なんて関係ねぇんだよバカヤロー! オイ、この鷹木信悟を当たり前のように獲れるかどうか、その身をもって体感してみろ。今日だって触った程度だぞオイ。明日、後楽園! 棚橋弘至、言ってんだろ、逃げんなよ! エースなんだろ? 逸材なんだろ? 明日はとことんやろうぜ。なぁ、『NO ACE』!」