“日本初のジェンダーレスプロレスラー”朱崇花が中邑珍輔からベルト奪取!
27日、DDTプロレス後楽園ホール大会『Sweet Dreams!2019』が開催。第二試合ではアイアンマンヘビーメタル級選手権バトルロイヤルが開催され、朱崇花が新王者となった。
アイアンマンヘビーメタル級は24時間いつでもどこでも王座が移動する特異なベルトであり、かつてはレイ・ミステリオ、スコット・ホール、マット・ストライカー、トミー・ドリーマー、リコシェ、ヤングバックス、Xパックなど錚々たる選手たちからカレーや脚立やネコなど様々な選手が王座を戴冠してきたベルト。
朱崇花は、性同一性障害という性自認と身体のギャップを抱えながら幼い頃から“女子プロレスラー”になることを目指してきた選手。性同一性障害の診断を受けてからもその夢を捨てきれず、憧れの浜田文子が所属していたWAVEに入団して16歳でデビュー。 その後は卓越した身体能力とセンスを武器に頭角を現し、VOODOO-MURDERSに加入するなどその活躍の幅を広げている。今年よりフリーとなり、DDTプロレスレギュラー参戦が発表されていた。
その時点での王者であった中邑珍輔が真輔ばりの入場パフォーマンスを行うが、「イヤァオ!」と叫んだところをバトルロイヤル参戦選手である大鷲透、平田一喜、樋口和貞、奥田啓介、飯野雄貴、菊タロー、朱崇花の全選手で押さえ込み珍輔は秒殺される。
その後菊タロー→平田一喜と試合中に王座が移動し、最後に残った平田と朱崇花がGOメガネをかけてダンス対決。これをセクシーに制した朱崇花がチョークスラムからムーンサルトを投下し3カウントを奪った。
朱崇花は「思ったより楽勝というか、100点以上を自分にあげたい。完璧すぎる。自分的にはいろんなことに挑戦していきたいし、ダンスも得意なのでちょうどいいきっかけでした。常日頃から結構スキが多いので、それが何倍にも気をはらなくちゃいけない。そういうところですよねきっとこのベルト難しのは。いつ誰が襲ってくるかわからない。でもぶっ倒していくんで大丈夫です」とコメント。
2月17日の両国国技館大会ではアイアンマンヘビーメタル級選手権も組まれており、朱崇花は気を抜かず王座を保持し続けられるか。