5・3横浜武道館でのUNIVERSAL王座戦に向け、王者・遠藤哲哉と挑戦者・MAOが持論を展開!

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 DDTプロレスが4月27日、都内で「MEGA MAX BUMP 2023 in YOKOHAMA」(5月3日、神奈川・横浜武道館)の記者会見を行い、DDT UNIVERSAL王座を争う王者の遠藤哲哉と挑戦者のMAOがともに持論を展開した。

 挑戦が決まってから、遠藤に徹底して“口撃”を仕掛け、前哨戦でも有利に運んできたMAOは「挑戦表明したときから今に至るまで、たくさん強い言葉、態度で遠藤哲哉に真正面から向き合ってきました。僕の言った言葉すべて一つひとつていねいに選んでしゃべって、そこに一つもウソの気持ちはありません。自分の本心を言わせてもらいました。遠藤さんのことはハッピーモーテルで悩んでる頃から、裏切ってダムネーションに入って、ベルト初戴冠して、ダムネーションでずっとやってきて、バーニング入って無差別巻いたときまで、長い間ずっと見てきて、ずっと試合してきてる。何回も宮城対決で数えきれないほど、戦ってきた一人として、ずっと見てきたなかで、ハッピーモーテルで竹下(幸之介)さんを裏切って、シューティングスター決めたときの遠藤さんは本当にかっこよかったし、ダムネーションのときもDDTの顔として十分やってきたと思う」と評価。さらに、「そのなかで、今の遠藤哲哉を見て、もどかしい気持ちもあるし、そんな状態でDDTの冠がついたDDT UNIVERSALのベルト、持っててほしくない。UNIVERSALチャンピオンとして、DDTを引っ張る、顔になる、広げる、それは今の遠藤さんにできないと思います。今のMAOだからこそ、UNIVERSALを獲るべきだと思ってるので。勝ったほうが正しいとかそんな風にはなってないと思うし、勝ってベルト獲って、その先を見せていけるほうが正しい。そんなベルトにUNIVERSALはなってる。“目を離すな”なんて言われても、離せなくしていてるのはどっちだって。横浜武道館、誰が見ても、MAOがUNIVERSALにふさわしい。現時点で、その自信はあるんですけど、改めてベルト獲って。そこから見せていく景色で僕は証明していきたいと思います」とキッパリ。

 一方、遠藤は「MAOの挑戦表明から今日まで、MAOからすごい核心を突かれたことを言われてきました。その言葉について、チャンピオンとかを抜きにして、人間として情けないないなと思ってます。核心を突かれて納得できることもあるんですけど、納得できない、反論したい部分もありまして。MAOのなかでのUNIVERSALチャンピオンの定義、このベルトを獲りたい理由を、僕はハッキリと理解できておりません。KO-D無差別を巻いたとき、その頃の経験から、チャンピオンになる意義の一つとして、自分の発言、主張を通すというものがあります。僕はMAOからUNIVERSAL獲ってどうしたいかと問われて、自分のなかで考えました。MAOが言うように世界に行くのも、それは間違いじゃないと思います。ただ僕はこのDDTのリングで、このUNIVERSALをかけて戦いたい。今DDTは世界中、他団体、いろんなところから選手が上がってきてくれてます。そういう選手たちがDDTに上がる理由、DDTのレベルの高さを実感する、そんなベルトにしたいと思っています。(4・22)福岡のマイクで言ったんですけど、改めてここで主張させてもらいます。先ほどMAOが言った通りです。UNIVERSALのタイトルは勝ったほうが正解という次元ではなくなってる。タイトル戦に勝利して、未来を見せて行けるほうが正解だと思っております。それを含めて今1度、主張を通したければ俺に勝って、UNIVERSAL獲ってみろ! MAOに届けたい言葉です」と反論。

 1年前、MAOはUNIVERSALのベルトを巻いていたが、「去年巻いたときは、(コロナで)まだ世の中があまりいい状況ではなかった。外から来れないし、自分が外に行くのは厳しい状況で。戴冠してそのなかでも中澤(マイケル)さんだったり、朱崇花だったり。ベルト獲ったのは佐々木(大輔)さん、葛西(純)さんとの3WAYだったり。制限が色々あったなかでは幅広い、自分のなかではすごいユニバーサルという言葉の意味にこだわって、やってたつもりだったんですけど。そのときは世のなかが良くなかった。今世のなかも良くなって、しかもAEWの中継もしてるFITE TVの中継が入ってるような大会をDDTが米国で開けるということが、どんだけ尊いことか。そんななかで米国に(遠藤哲哉は)UNIVERSALチャンピオンとして行って、無差別級チャンピオンは行かなかったんですよ。UNIVERSALチャンピオンがDDTの顔として行くってなかで、あんときホントに俺が持ってたらって、気持ちが強い。今良くなった世のなかだからこそ、去年持ってたときとは、今持つUNIVERSALの意味は全然違います」と力説。

 防衛ロードについて、遠藤は「私のなかでのチャンピオン像は遠藤哲哉というDDT所属の選手。チャンピオンはDDTに来た人しか見れない存在でありたいと思っております」と語った。そして、形勢不利だった前哨戦において、4・22福岡では勝利できたことで、「吹っ切れた部分もありますけど、すべてに答は出せてない。UNIVERSALのタイトル戦が終わっても、まだ僕のなかで悩み続けなければいけない部分でもある。これは1日2日で答が出るものではない。ただ、その先に行くのは、5月3日、勝たなければいけない。正直、口では完敗。せめて試合で勝って、UNIVERSALの未来というか、そういうのを見せていけたら」と締めくくった。

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