飯伏幸太がケニー・オメガとの6年ぶりのシングル戦を制し棚橋弘至とのG1優勝決定戦に臨む!「明日は神を超えるときなのかなと思います」

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 11日、東京都・日本武道館にて新日本プロレス『戦国炎舞-KIZNA- Presents G1 CLIMAX 28』が行われた。

 メインイベントでは、G1 CLIMAX Bブロック公式戦としてケニー・オメガvs飯伏幸太戦が行われた。
 ケニーと飯伏が最後にシングルマッチで対戦したのは2012年8月のDDT両国国技館大会でのKO-D無差別級選手権試合以来であり、2人の待望の対戦に期待と注目が集まっていた。

 試合はケニーのエルボー、飯伏のミドルキックの打ち合いという激しい立ち上がり。互いにムーンサルトやフランケンシュタイナーといったダイナミックな技を惜しみなく出していき形勢は互角のまま試合が進んでいくが、動きがあったのは中盤。
 飯伏が場外のケニーへ三角跳びプランチャを狙うが、ケニーが組み付いてエプロンに人でなしドライバーで突き刺すと飯伏の後頭部へミサイルキック、クロイツ・ラス、さらに顔面にVトリガーから飛びついてスイングDDT。飯伏が場外に逃れるとノータッチトペ・コンヒーロで追撃と容赦ない苛烈な攻めを見せる。
 しかし、飯伏もコーナーへ上がったケニーへオーバーヘッドキックで対空砲火、続けてスワンダイブ式の雪崩式フランケンシュタイナー、場外へ逃れたケニーへバミューダトライアングル。
 満身創痍の2人は互いにVトリガーとカミゴェを狙って攻防を繰り広げるが、飯伏のハイキックをかわしたケニーが顔面へVトリガー。ケニーはさらにVトリガーで追撃しようとするが、飯伏はカウンターのハイキックをクリーンヒットさせフェニックス・スプラッシュを投下。これはケニーに回避されるが、飯伏は怯まずトップロープ上からの雪崩式タイガードライバー、ニーパッドを外した生のヒザでケニーの顔面にカミゴェを突き刺し、3カウントを奪った。

 これで飯伏&ケニー&内藤&ザックが勝ち点12点で横並びとなるが、飯伏は他の3人に全て勝利しているため大会規定により飯伏の優勝決定戦進出が決まった。

 試合後、ケニーは飯伏を抱きしめ、2人は抱き合いながら互いに額を合わせてなにかをささやき合う。さらにマット・ジャクソン、ニック・ジャクソンもリングに上がり飯伏の肩を抱いて健闘を讃えた。立ち上がった飯伏とケニーは二人で両腕を掲げた。
 リング上でマイクを取った飯伏は「ケニー、マット、ニック……他のBULLET CLUBのひとたち、ありがとうございました。いや、全レスラー、ありがとうございました。でもまだ、僕のG1は終わっていないので、明日!俺が優勝して……優勝します!」と優勝を宣言した。

 4人はそのまま一緒にコメントスペースに現れ、ケニーが日本語で「負けることはもちろん悔しいです。それはチャンピオンとしては苦しいです。でも、俺のパートナー、親友、ライフのパートナー、飯伏幸太が決勝戦に行けて、タナと試合ができて、それで私が嬉しいです。全力で応援するしか無い。明日もセコンドに、もしイブシサンが良かったらセコンドに行きたいと思います」とコメントすると、飯伏は「お願いします!」と即答し、2人の絆が垣間見えるやり取りを見せる。

 続けてケニーは、棚橋弘至とのG1優勝決定戦に臨む飯伏について「タナだから大丈夫でしょ。悪口言いたくないですけど、今はコウタ・イブシの時代ですよ。変に聞こえるかも知れないけど、正直私のフルパワーで、負けたいという気がしました。負けたいというのが、誰かが進化してほしくて、誰かが私より強い相手が出てきてほしかった。それは、私といぶタンで、それはいいことですよね。嬉しいですよね」と笑みを見せた。

 飯伏は棚橋戦について「僕はずっと棚橋さんのことを“神”って呼んできたんですけど、明日はホントに神を超えるときなのかなと思います」と真剣な面持ちで語った。

 続けてケニーが「飯伏とのシングルは全部私の負けですね。3回目も。なんで勝てないか、それを探さないと。でもやっぱり、自分はもうこれくらいの場所(=日本武道館)じゃないと戦いたくない。特別な会場じゃないと。今回G1のBブロックで、仕方のないことでしたけど……」と語っていると、突如飯伏がケニーの手を取り「行こう」とコメントスペースを離脱。ふらつく飯伏をケニーが支えながら二人一緒に控室へと消えていった。

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