デビュー時は9歳だった里歩が20歳の美人レスラーに成長し、海外遠征前に師匠から王座防衛!
7日、新木場1stRingにて我闘雲舞『いいな、いいな、新木場っていいな!』が開催され、メインイベントではスーパーアジア王者である里歩が師匠・さくらえみと初防衛戦をおこなった。
里歩は8歳でプロレスを始め、当時小学生レスラーとして地上波で特番が組まれるほど注目を浴びた。その後欠場期間もほぼなくキャリア11年を迎え先日20歳に。イギリス、タイ、台湾、香港、シンガポールなどの団体からオファーがあり、世界を股にかけて活躍する里歩だが、現在アイドルユニット『ガトームーブ』のセンターとしても活動。週刊プレイボーイでのグラビアにもチャレンジし、9月からアイドルユニット『おにぎりプロレス』のサポートメンバーとして福井米のPR大使もハローキティとともに務めた。
そんな里歩が、IWA三冠統一王座(AWF世界女子&IWA世界ヘビー&IWA世界ジュニアヘビー)が封印されたことを受けて新設されたスーパーアジア初代王者に9月に君臨。イギリスなどへの遠征が決まっている中、この日師匠・さくらえみ相手に初防衛戦を行うこととなった。
団体の代表として「私が突っ走るからみんなは勝手についてこい」と語るさくらと、「みんなと一緒に頑張りたい」と語るエースの里歩は戦前から舌戦を繰り広げていたが、試合が始まると息を呑む間もないほどのハイスピードなお互いの技の切り返し合いへ。お互いの技を熟知しているだけになかなか決まらないが、師匠として一枚上手のさくらがバックブリーカーで動きをとめるとロコモーション式のロメロスペシャルで捕らえる。腰攻めを続けるさくらだったが、里歩はジャンピングニーで流れを変えるとラ・マヒストラルを切り替えしてのゼロ距離そうまとう。さらに後頭部に叩き込んだ里歩が、改めて正面からそうまとうを発射し3カウントを奪った。
里歩は「久しぶりにシングルマッチをやったんですけど、やっぱりさくらさんは団体のトップとして進化されているというか、団体が大きくなることがさくらさんの進化とになると思うんです。自分はその下でやっているのであまり皆さんには変化というものが伝えられてないんじゃないかと不安だったんですけど、こうやって団体のトップであるさくらさんから防衛したことは意味のあることだと思います。でもまだこれからなので、これから頑張っていきたいと思える一戦でした。スーパーアジアをまだ知らない人がたくさんいると思うので、巻いてたくさん試合をすることが第一だと思うんです。海外に持っていきたいというのももちろんあるんですけど、団体内でも価値をあげられるベルトにしたいと思っています。後輩のアーサちゃんだったりとか美鶴さんだったりとかにもっと意志を変えて頑張ってもらわないといけないなと思っています」と、エースとして団体の未来を語る。
対するさくらは「(12月に卒業する)「ことり」が抜けると、我闘雲舞で里歩は最年少になってしまうんです。キャリアがどれだけあっても、人間的なものを考えたときに年齢が下っていうのは絶対何処かで行き詰まると思うので、今日は私が勝ってもう一度秩序ある我闘雲舞にしたいと思ったんですけど、なかなかうまくいかなかったです。言葉はあるし理念もあるんですけど、プロレスってホントにシンプルに言えば体力なんだなって思いました。若さでは勝てないですけど、逆転するとしたら民意を味方につけるしか無い。みんなが私の味方かはわからないですけど『私に習えば里歩さんみたいになれるよ』というのをキャッチフレーズに頑張っていきたいと思います!」と、女子プロレスの未来を多数排出しているさくららしいコメントを残した。