【試合結果】6・25 DDT後楽園ホール大会 入江茂弘vsHARASHIMA 遠藤哲哉vs彰人 【KO-D6人タッグ】大石真翔&勝俣瞬馬&MAOvsKUDO&坂口征夫&高梨将弘

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『BLACK OUT presents KING OF DDT 2017 FINAL ROUND』
日時:2017年6月25日
会場:東京・後楽園ホール
観衆:1333人(満員)

▼アンダーマッチ 15分1本勝負
松永智充/○岩崎孝樹(DNA)
7分10秒 垂直落下式ブレーンバスター→片エビ固め
ダニー・ドゥガン(CWE)/●下村大樹(DNA)

▼ロッキーズ出陣!スペシャル6人タッグマッチ「炎の友情」 30分一本勝負
[ロッキーズ]○ロッキー川村(パンクラスism)/赤井沙希/アントーニオ本多(フリー)with帯広さやか(我闘雲舞)
7分0秒 アッパーカット→体固め
大鷲透(フリー)/●ヒラタコレクションA.T./高尾蒼馬

▼KING OF DDT 2017準決勝 30分1本勝負
●入江茂弘
2分47秒 十字架固め
○HARASHIMA

▼KING OF DDT 2017準決勝 30分1本勝負
○遠藤哲哉
11分30秒 足4の字固めを丸め込む→エビ固め
●彰人

▼KO-D6人タッグ選手権試合 60分1本勝負
【王者組/NωA】●大石真翔/勝俣瞬馬(DNA)/MAO(DNA)
7分12秒 タカタニック→エビ固め
【挑戦者組/酒呑童子】KUDO/坂口征夫/○高梨将弘
※NωAが4度目の防衛に失敗。酒呑童子が第30代王者組となる

▼プロレス版「本能寺の変」1対3ハンディキャップマッチ 30分1本勝負
○高木三四郎
7分50秒 シットダウンひまわりボム→エビ固め
男色ディーノ/●スーパー・ササダンゴ・マシン/大家健(ガンプロ)

▼タッグマッチ 30分1本勝負
[DAMNATION]佐々木大輔/●マッド・ポーリー
11分10秒 ニールキック→体固め
カズ・ハヤシ(W-1)/○石井慧介
※ポーリーの持ついつでもどこでも挑戦権が石井に移動

▼タッグマッチ 30分1本勝負
竹下幸之介/●ディエゴ(DNA)
12分2秒 樋口のカナディアン・バックブリーカー+アルティマウェポン→体固め
○マイク・ベイリー(フリー)/樋口和貞(DNA)

▼KING OF DDT 2017決勝戦 時間無制限1本勝負
○遠藤哲哉
22分8秒 シューティングスター・プレス→片エビ固め
●HARASHIMA
※遠藤は8月20日両国国技館大会のメインイベントでKO-D無差別級王座に挑戦が決定

遠藤哲哉が両国のメインでKO-D王座挑戦決定!酒呑童子が6人タッグ王者へ返り咲き!

ダークマッチ

 松永とダニーのマッチアップで試合開始。
 二人はお互いの肉体美を見せつけ合いながらタックル合戦をするが、これを制した松永が岩崎につなぐ。岩崎は回転エビ固めでダニーを丸め込もとうするが、パンツに手をかけてしまったせいでパンツがずり落ち耐えられてしまう。ダニーは丸出しになった尻を岩崎に落とし、下村にタッチ。

 岩崎・下村のマッチアップとなり、下村がドロップキック、岩崎がサッカーボールキックと互角にぶつかりあう。代わる松永は下村にコーナーストンピング、挑発をしながらの張り手と優勢に進め、素早くタッチを回す。代わる岩崎は下村にバックドロップ。フォールに入るもダニーがこれをカット。岩脇は再びダニーを丸め込もうとするが、またダニーの尻を露出させてしまう。ダニーはむき出しの尻でヒップドロップを放つが、岩崎は回避。そのままタッチし、松永・下村のマッチアップとなるが松永がネックブリーカーから連続フォール。これは決まらず、松永は下村をコーナーシュートするが、下村はブートで動きを止め、素早くコーナー上に駆け上がってミサイルキック。両者パートナーへタッチ。

 ダニーは岩崎にフライングラリアット、ドロップキックと畳み掛け、岩崎は串刺しミドルキック、エルボーで応戦。岩崎のエルボーをダッグしてかわしたダニーがスパインバスターを放つと、下村がスワンダイブ式でフライングラリアットでアシスト。さらにローリングエルボー、スワンダイブ式クロスボディで追撃。フィニッシュを狙って放ったスワントーンボムは岩崎が回避。立ち上がった下村に岩崎がキチンシンク。フォールに入るがダニーがカット。松永がリングインしてダニーを分断。
 松永のアシストを受けた岩崎は、下村にPK、続けてリング戻った松永がバックドロップ。最後は岩崎が垂直落下式ブレーンバスターを決め、3カウント。

 試合後、尻を出したまま下村に駆け寄るダニーに松永が握手を求める。ダニーがこれに応じると、松永はパンツを下ろして尻を露出させ友情を示す。二人は再び握手してから退場していった。

オープニング

 前説の前に、先日急遽したミスター・ポーゴさん追悼の10カウントゴングが行われた。

 続いて野郎Zに和地つかささんに続きベッド・インの参戦が発表され、さらにデビューが決まった練習生2人、神野と飯野の二人が登場。

神野聖人
奈良県出身23歳。175cm、82kg
 水泳を15年。入門して2年2ヶ月。練習生としてはMAOと同期。怪我に悩まされ中々デビューできず、高木三四郎からはからリングアナを進められたが、諦めず8月5日にDNAでデビューが決定。

神野「まず一言、お待たせしました。この度8月5日、DNA新宿FACE大会にてデビューすることが決まりました神野正人です。同期や後輩がどんどんデビューしていく中、なんとかここまで来ることができました。ここで、ただ頑張りますと言っても面白くはないので、未来の大スター神野正人、その第一歩を、是非会場で御覧ください。ありがとうございました」

飯野雄貴
東京都出身22歳。国士舘ラグビー部出身。
社会人チームからオファーを受けたが蹴ってDDTに入門。ベンチプレスで205kg、デッドリフトで300kgを上げる。8月20日両国でデビューが決定。

飯野「この度8月20日の両国国技館でデビューすることになりました飯野です。ラグビーの時は相手を、目の前にいる相手を吹き飛ばしたんですけど、プロレスでは上の選手の方をぶっ飛ばしていきたいと思います。上を目指して頑張っていきます。目指すはKO-D無差別級王者です。よろしくお願いします」

 DNA勢が全員リングへ。
 7月4日水曜日にDNAが大会を行うということで、改めて全カードを発表。

上野「5月に続いて7月もDNA後楽園ホールで行います。今回は北側も開放して全面開放ということで沢山のお客さんに見ていただくことができます。自分は樋口さんが卒業してもDDTに負けないDNAを作るために勝俣さんに勝ちたいと思います。応援よろしくお願いします」

 竹下がオープニングコールに登場するが、その背後から吉村直己がついていく。
吉村「おい竹下ー!俺はな、お前に恨みがあるってなんか言わせたらわかんねん。これで9回目やぞ!ええか?俺は、小学生の頃、わんぱく相撲で日本で2回、モンゴルで一回、お前が俺に勝ったせいで!家族はばらばらになり、初恋相手のマリちゃん、親友のナオヤ、信用してた先生、近所のノブおばあちゃん、行きつけの定食屋ヤマヒラまで失った!もうさすがに俺には何もないよ。もう終わりや俺は。もうオレの心はやさぐれて、毎日毎日窃盗や。あの時、俺の前を、筋肉むきむきのいかにも大金の入ったセカンドバッグを持った男が歩いてきた。今までの一番の大物やと思って俺はそのバッグを盗んで全速力でそこを逃げた。もうちょっとで逃げきれる、そう思った時、交差点の向かい側にあの男が見えたんや。お前それ誰かわかるか?咲くやこの花高校の竹下幸之介お前や!俺はその一瞬で、怒りで我を忘れてその場に止まってもうた。でもそれが運の尽きやった。後ろから追いかけてきた警察に捕まってもうた俺は。もう俺の人生終わりや。もう、もう諦めるしかないんかなとそう思った時、おい、そのバッグ俺があげたもんや、そいつ離したれ、後ろから声が聞こえた。そのバッグの持ち主の筋肉ムキムキの男や。キングジムの代表ゼウスさんやった!もう俺はそっからゼウスさんについて行こうと思って、キングジムでトレーニングして、プロレスラーを目指して毎日毎日頑張った。こんな神様みたいな人いないと思ったそれに対してお前は!お前は俺の周りからいろんなものを奪っていったこんな酷いやつ見たことないわ!俺はこの挑戦権を使ってお前からベルトを取って、お前の大事なものを一個一個奪っていってやるからな。さっき効いたよ、大事な大事なオープニングコール?今日は手始めに、その、お前の大事なオープニングコールを、俺が奪ったるやおいおいお前らいくぞー!DDT後楽園大会!スタート!」
竹下「ほんでいつ使うねん!」

第1試合

 ロッキー川村と帯広さやかのロッキーズが、志田光に続きアントーニオ本多&赤井沙希を加え勢力を拡大。ロッキーズがコーナーで祈るなか、T2ひーが急襲し試合開始。だがアントンがマイクを掴む

アントン「オマエ馬鹿か試合早々3人がきたら痛いじゃないかバンバンて。そんなやってられるかギブアップ!でもちょっと待って、でもギブアップする前にロッキーズ最初っていうのもあるからもったいない気もしたんで、せっかくだから昨日私が徹夜で生卵飲みながら考えた昔話聞いてもらっていいですか?それ終わったら速やかに負けを認めるんでごんぎつね!『夫怪しげな竹林があるな、竹が生えてるぞ。光る竹が生えてるこれ切ったら昔話だからちっちゃいお姫様とか出てきてグラビアさせていい感じになるかもしれない竹切ってみよスパーン!』『もこもこもこ、あなたはもう、忘れたかしら、大塚、経営バリバリ食べた』『お前はもしかして!家具屋姫!』
 アントンはごんぎつね攻撃もグローブを付けているため効かず。

 大鷲が首投げからガウンを脱がしてサミングから顔面にフットスタンプ。大鷲は高尾にタッチ。

 高尾はトーキックからロープに振りドロップキック。フォールも2。高尾はボディスラムからフォールも2。再度フォールも2。再々度フォールも2。
 アントンは立ち上がると右ストレート。高尾のエルボーと撃ち合いになると、アントンが左右のボディブローからドラゴンスクリュー。グローブを脱ぎすてシャイニングごんぎつね。アントンは赤井にタッチ。

 赤井は高尾に右ストレートからヒラタにハイキックをフェイントにした裏拳。大鷲のボディに左右のボディブロー連打。だが効かないと見るや走り込むが、大鷲はスリーパーで捕らえる。これはロッキーがカット。

 大鷲がアントンを、高尾が赤井を、ヒラタがロッキーを投げようとするが、耐えたロッキーズがボディブローからナックルパートと繋げバイオニックエルボー。
 アントンと赤井がダブル攻撃を狙うが、ヒラタがダブルラリアットでなぎ倒し、ロッキーと帯広にも次々ラリアット。

ヒラタは「俺が終わらせるぞ」とメガネをかけるが、アントンがビンタでメガネをふっ飛ばし、帯広のメガネを奪ってかけるとロッキー的な曲が会場にかかる。ロッキーズがシャドーボクシングを始めるが、背後からT2ひーが殴りかかり、ロッキーをコーナーに振るとトレイン攻撃。ヒラタがエルボー連打から走り込むが、ロッキーはボディブロー。アントンが右ストレート、赤井がサッキーカッターからロッキーがランニングアッパーブローをヒラタに打ち込みフォール。これで勝利した。

 リング上でロッキーズは抱き合い感動的なエンディングを迎えた。

第2試合

 開幕HARASHIMAがビッグブーツで入江を場外に叩き出しトペアトミコ。だが入江がリングに戻り走り込んでトペ・スイシーダ。
 場外乱闘の後リングに戻るとHARASHIMAがコーナーに振って串刺しビッグブーツ。コーナーに入江を立たせ雪崩式ブレーンバスター。HARASHIMAが走り込むが、入江とラリアットの相撃ちから入江がDDT。さらにスライディングエルボーを叩き込んでフォールも2。
 入江は走り込むがHARASHIMAが延髄斬りで迎撃。HARASHIMAがビッグブーツ、キャッチした入江に延髄斬り。これを避けた入江が走り込むが、HARASHIMAはその場飛び蒼魔刀で迎撃し正調蒼魔刀。これをキャッチした入江がそのまま潰してフォールも、これを切り替えしたHARASHIMAが丸め込んで3カウント。

第3試合

 入場するなり遠藤がミサイルキックで急襲し試合開始。走り込んできた彰人を丸め込むが2。ナックル連打からロープに飛んで、スライディングキックをそこに合わせようとした彰人をフットスタンプからフォールも2。
 彰人がスライディングキックで場外に叩き出しケブラーダを狙うが、これを上半身を掴んでロープに逆さ吊りにした彰人がそのままアンクルホールド。

 リングに戻り、彰人が足へのストンピング連打から足へのエルボードロップ。コーナーに逆さ吊りにし足へのエルボーから足への串刺しドロップキック。彰人は足横須賀から、変形リバースインディアンデスロック。遠藤はロープをつかもうとするが、彰人は中央に戻し足4の字とマフラーホールドの複合技。遠藤はなんとかロープへ。

 彰人は膝裏に乗りそのままフットスタンプ。遠藤は膝立ちでエルボー。彰人はチョップで返していく。遠藤はフロントネックから膝を叩き込みDDT。遠藤は串刺しエルボーからスイングDDT。その場飛びシューティングスタープレスからフォールも2。
 遠藤はスワンダイブを狙うが、彰人がキャッチしキン肉大移動式足横須賀。彰人は両足へのドラゴンスクリューから走り込むが、遠藤はそのままキャッチしコーナーに座らせると延髄斬りから正面に駆け上る。だが彰人がコーナー上でアンクルホールドから雪崩式足横須賀。
 彰人はアンクルホールドも遠藤は延髄斬りで逃れ、彰人は投げ捨てジャーマンも着地した遠藤がトラースキック。だが彰人はぶっこ抜き投げすてジャーマン。走りこんできた遠藤にニーアッパーからハナマサを狙うが、遠藤がリバースしミラノ作・どどんスズスロウン。
 遠藤はシューティングスタープレスも、避けた彰人がアンクルホールド。彰人はハナマサを狙うが、耐えた遠藤がハンドスプリングレッグラリアート。これを彰人がキャッチしアンクルホールド。さらに丸め込んでいくが、返した遠藤が投げようとするも彰人はリバースし足横須賀。彰人は足4の字で捕らえるが、そのまま回転し強引にフォールした遠藤が3カウントを奪い勝利。

<試合後コメント>
彰人
「遠藤くんはやっぱり真面目でしたね。僕の事研究してないとあんなフィニッシュ思いつかないですよ。もう僕が勝利を掴みかけたと思ってしまったのが行けなかったのか、足4の字がしっかり極まり過ぎてしまったからなのかはわからないですけど、僕は遠藤哲哉を徹底的に技を受けないで封じ込めたつもりだったんですけど、やっぱり隙があったということですね。落ち込んでばっかもいられないんで、全て貪欲にまたトップ戦線、ベルト戦線狙っていこうかなと思ってます」

――結果的に丸め込まれてしまった形ですが、それまでの足殺しの手応えは?
「足4の字かかった瞬間、『勝った』って半分思ったんですよ。あんな返し方が有るっていうのが僕の頭のなかにはなかったんで、プロレス頭でアイツのほうが上回ったのかなって。やっぱアイツはすごい後輩ですよ。DDTのエースになれる選手ですよ。まあ真面目に勉強してないとあんなこと思いつかないですからね。身体能力だけで出来ることじゃないですよ。ただ、もっと彼はリング上でキャラクターを演じるんじゃなくて自分を出してほしいですね」

第4試合

 NωAが急襲するが、勝俣が掴まり酒呑童子でストンピング。高梨がヘアーホイップから鼻を掴んでいきぐるぐるパンチ。これがKUDO、坂口と誤爆し、MAOが仲間割れする酒呑童子にダイビングクロスボデイ。さらに大石が殴りかかるが、高梨が避ける出てきたKUODと坂口にはMAOと勝俣がドロップキックで蹴散らす。

 坂口が神の右膝も勝俣が避けて大石がエプロンを走り込んでドロップキック。勝俣がKUDOに延髄斬りから高梨を避けるとMAOが串刺しバックエルボー。大石が高梨をセットしMAOがアラビアンプレス。大石が飛び込んでフォールも2。

 MAOがドロップキックでふっ飛ばし担ぐが、暴れた高梨が走り込んできたMAOをKUDOとの連携で避けるが、MAOが同士討ちさせる。だが高梨はMAOの足を引っ張り倒すとKUDOがスライディングキック。高梨は坂口にタッチ。

 坂口はエルボー連打からミドルキックで倒しフォールも2。坂口はハイキック、避けたMAOがハイキックからバックキックを叩き込んで勝俣にタッチ。

 勝俣はナックルから走り込んでエルボーも、避けた坂口がドロップキック。坂口はKUDOにタッチ。

 KUDOはミドルキックも、勝俣がコーナーに振るが避けたKUDOがミドルキッキを背中に叩き込んでコーナーに登り飛び込む。避けた勝俣がランニングニーも、避けたKUDOが延髄斬りからバズソーキック。フォールも2。KUDOは高梨にタッチ。

 高梨とKUDOは投げようとするが、勝俣はセカンドロープに飛び乗りミサイルキック。勝俣は大石にタッチ。

 大石はロープに振ってランニングエルボーからフォールも2。大石と勝俣はバルスからコーナーに座らせた高梨の正面に登るが、高梨はそのまま大石を担ぎ、KUDOがダブルインパクト式ダブルニーアタック。フォールも2。
 高梨はタカタニックを狙うがそのまま大石が潰してフォールも2。MAOと勝俣がサンドイッチミサイルキックを高梨に叩き込み、大石がロープに振ってスパインバスター。そのままシーソーし、勝俣がXファクター。フォールも酒呑童子がカット。

 勝俣とMAOがトペスイシーダで蹴散らし、大石がミラクルエクスタシーを狙うが、耐えたハイキックも大石はスタナーで迎撃。改めてミラクルエクスタシーを狙うが、着地した高梨がトラースキックからバッカスを狙うも、耐えた大石にKUDOがバックスピンキック。高梨がタカタニックを決めて3カウント。

<試合後コメント>
NωA
勝俣「大石くん、MAO……俺たち、終わっちまったのかな……?」
大石「馬鹿野郎、始まってもいねぇよ。負けても、負けても、負けてからも這い上がるのがアイドルってもんだろ!負けた俺が言うのも何だけど、まだまだ俺たちには未来が有る。このままNOAHのタッグリーグも有るし」
勝俣「そうだ!」
大石「まだ6人タッグのベルトだってね」
勝俣「終わったわけじゃない。始まってもいない」
大石「始まってもいねぇ!特に今日は、ニューシングル『ωe are the HERO!!』の発売日だ!」
勝俣「そうだ!今からサイン会しなきゃ」
大石「サイン会して、CD売って、会社に認めてもらって、また挑戦権を掴み取る!」
勝俣「俺達な、KO-D6人タッグ、落としたけど!NωAはまだまだ先のゴールを目指して、そのゴールはもしかして武道館かも知れない。東京ドームかも知れない。そして俺たち二人でNOAHのタッグリーグ、優勝してやる!な?(MAOへ)」
MAO「…………あ、優勝。優勝しましょう!」
大石「聞いてなかったのか……」

酒呑童子
高梨「オウ、何度目だ?何度めか分からねーけどまぁーた酒呑童子が6人タッグのベルト獲ったぜ。DDTは変わっていって新しいチームとかでてきてるけど、俺らは変わらねーからな?対戦相手が変わっていけば新しい時代、新しいDDTっていうのを見せていけるだろ?俺らはメンバーは変わらねぇよ。今日それを強く感じたよ。かつて上がっていたドリフとか、スマスカあるけど、他のチームと同じようにNωAっていうのもこれから戦っていくチームになるんじゃないかと今日思ったよ。MAOとかよ、勝俣とかよ、試合終わってから対戦相手に突っかかるとかいい目してたよ。そして両国だ。いよいよだ。両国ではなんだ?対戦相手、ディック東郷、アントーニオ本多、ヤス・ウラノ?アニキ、なんか言ってやれ!」
KUDO「まあ全然さ、辞めた感じしないよね。まあ縁があんのかなって思うよ。まあ、やるだけなんで。ぶっ殺します」
高梨「まあ辞めた感じしないって言っても引退したわけじゃねーからな。そりゃ辞めた感じしねーよ。オイ、それよりもなディック東郷だ。久しぶりに当たるじゃねーかよ。坂口なんか言ってやれ!」
坂口「前後楽園で当たったきりだな。俺も辞めた人間、ウラノも辞めた人間。両国じゃ俺はゆっくりごんぎつねでも聞いて、ベルト守ってやるよ」
高梨「おう、両国のごんぎつね楽しみたな。それ聞いた上で俺らはベルト防衛してやるよ。これから新しいチームでてきてもな、今も昔もこれからもDDTの6人タッグの中心にいんのは俺ら酒呑童子だ!以上ォ!」

第5試合

 大家がFUCKと書かれた白い帽子で大島●子さんばりにメッセージを動画で伝え、そのままその帽子をかぶり入場。

 三四郎を三人で痛めつけると、ササダンゴが足を痛めつけディーノがナイトメア。フォールも2。
 ササダンゴとディーノが三四郎を捕らえ、大家が炎のスピアーもこれは三四郎が避け誤爆。
 三四郎と大家がチョップ合戦。三四郎が制してフォールも2。
 三四郎は後頭部にランニングニーからフォールもディーノがカット。

 三四郎が大家をコーナーに振り串刺しエルボーからリバーススプラッシュ。フォールもササダンゴがカット。
 三四郎はロープに飛ぶが、ヒラタが場外から足を引っ張り倒すと「敵は本能寺にあり!」と叫びリングに入るとストンピング連打。
 三四郎をコーナーに振りトレイン攻撃から大家がカミカゼ。足を全員で踏み鳴らし大家が走り込むが三四郎は次々ラリアットで倒す。ヒラタが逃げようとするが捕まえてショートレンジラリアット。改めて大家にショートレンジラリアットからフォールも2。
 三四郎はスピコリドライバーからフォールも、松井レフェリーがカウント2でカウントを止め「敵は本能寺にアあり!」と中指を立てる。三四郎が松井レフェリーにスタナーも、ディーノが三四郎にファイト一発。三四郎は耐えてスタナー。木曽レフェリーがカウントを叩くが、2でカウントをとめ「敵は本能寺にあり!」と叫ぶ。だが三四郎は木曽レフェリーもスタナーで蹴散らし、ササダンゴとのエルボーとチョップの打ち合い。三四郎がササダンゴにスタナーから走り込むが、避けたササダンゴがラリアットでなぎ倒しコーナに登る。だが三四郎がスペースローリングクロスチョップからぶっこ抜き雪崩式ブレーンバスター。三四郎が「鶴見亜門!お前レフェリーやれ!」と叫び、亜門GMがリングに飛び込みレフェリーシャツを着ると三四郎がササダンゴをフォール。だが亜門レフェリーもカウント2でとめ「敵は本能寺にあり!」と中指を立てる。三四郎は亜門GMにスタナーを狙うが、ヅラが取れて決まらない。亜門GMが走りこんできた三四郎を避けてトーキックからスタナー。
 亜門GMはコーナーに登るが、三四郎がロープを蹴って揺らしていく。三四郎は亜門GMを担ぎ、ササダンゴへのスピコリドライバー。三四郎がササダンゴをフォールもレフェリー不在のためカウントが叩かれない。そこへレフェリーシャツを着た大鷲が登場。

 ササダンゴが驚く三四郎にスクールボーイも2。
 ササダンゴはバーディクトを狙うが、着地した三四郎がシットダウンひまわりボム。大鷲は一瞬躊躇しながら3カウントを叩き三四郎と抱き合った。

ディーノ「三ちゃん、今日大家健のクーデターが失敗に終わった。しかし我々の、厳密に言うと私個人のクーデターは一切終わっていない。三ちゃん、DDT20年色々あったんでしょうね。私も、最近のDDTにちょっと思うところがあってね。シングルを要求する」
三四郎「おいディーノ、おもしれーよお前。俺お前1対3で勝ってんだぞ今日。シングル?やってやるよ。おい、来月、来月の後楽園でやるかおい!」
ディーノ「私、さっきも言ったよね?DDT20周年色々あったね、そのクーデターやろうと思ってんのよ。両国しかないでしょうが!今このタイミングで、私とあんたがやる意味、私には思うとところがある。両国で、史上最大の私のクーデター受けて立つの?」
三四郎「お前おもしれーこと言うなこの野郎。ビッグマッチでのシングルマッチは、なるべく避けてきたんだけど、おいディーノ、そこまで言うからにはな、最大のもの見せる、覚悟はあるんだろうな?」
ディーノ「私は常に言ってる。私がいれば、DDTは大丈夫。その私が言うんだから、覚悟なんてとっくに出来てるわ」
三四郎「おもしれー、テメーに覚悟上がるようにな、俺も20年間覚悟を持ち続けたんだよ。だから今、DDTはここにある!」
ディーノ「なるほど、わかった、じゃあ、私が全力であんたを突き上げる。あんたは、全力で押さえに来なさい。その越夏が襲わく今回の両国はDDTのrエキシに必ず刻まれる瞬間になる。じゃあやるってことでいいのね・
「OK、8月20日、DDT20周年記念試合、両国お講義感大会で高木三四郎と男色でぃ9-のシングルマッチ決定打!」

<試合後コメント>
高木三四郎
「両国、今までね、極力両国でのね、シングルマッチを避けていました。なぜか。選手だけじゃない、色々なものがのしかかってくるし、あとはやっぱり、ある一時期から自分の中に若い連中を推し出してやりたいっていう気持ちが先に出ちゃって、ホントはプレイヤーとしては良くないんでしょうけど、ちょっと一歩引いちゃった形になってて。多分自分が記憶している限りのシングルマッチは、2009年の両国、ザ・グレート・サスケ。そして2012年武道館。こないだの東京ドームはビッグマッチだったけど、また違った形ということで。最近、俺はちょっとこう……竹下とか遠藤とかあのへんの彰人とか、あのへんの世代が頑張ってて、ヤス・ウラノが思うところあって退団したりとか、いろいろあって、HARASHIMAも入江もみんな頑張っていて、プレイヤーとしてもうちょっとやってみたいなって気持ちも生まれてきたのも事実。やっぱりそれに今日、実際に火をつけられたのかなって男色ディーノから感じました。アイツは今のDDTに思うところがあるって、何に思うところがあるのかわからないけど、俺は、やっぱりプレイヤーとして若干自分を殺してきて、若干それを後悔してるのかなって。そんなんならやらないほうがいいのかなって思ったりもするけれど、また、今日こうやってね、自分が最近もやもやしてたことに男色ディーノが火を点けてくれたのかなって思ってるんですよ。両国大会、どんな試合になるかわからないですけど、プレイヤーとして男色ディーノとシングル、戦いたいと思います」

――最後、何対1なのか分からないくらい対戦相手が入ってきましたが、それで火が点いた部分はありますか
「うん。昨今ね、あそこまで攻め込まれることもなかったし、最初は「なんでこいつら俺のこと目の敵にしてんだろうな」って思ってたんですけどね、戦ってる中で、こういうのいっぱいあったな、色々あったなって……試合の中でもそういう気持ちが芽生えてきたんだと思います。試合終わって、またいつものとおりに戻るんだろなってところに、男色ディーノが投げかけてくれたんで、彼もひょっとしたらここしかないと思ったのかもしれないし。大家健もササダンゴマシンも何を思ってるのかわからないけど、でも、申し訳ないけど、20年間団体を引っ張ってきた覚悟ってのはプレイヤーより大変だと思ってるから。俺はそのプライドが有るから。そして覚悟があるから。簡単なことじゃ負けないですよ」

男色ディーノ&スーパーササダンゴマシン&大家健
大家「チキショーッ!!獲り損ねたよ首をォ!なんだあの理不尽な買い物!散々言われて、堪りかねてたんだよ!!俺の怒りはMAXになっててェ!!でもぉ!!獲り損ねたァ!!」
ディーノ「おめぇは、ガンプロで頑張れ。おめぇはもう一国一城の主だろうが!これくらいでふさぎ込むのか?!」
大家「俺が塞ぎ込むわけねぇだろ!!やってやるよ!!ガンプロで!!プロレスをメジャースポーツにしてやるよ!!テメーはどうすんだ!!テメーはどうすんだ?!」
ディーノ「オメーが討ち取り損ねた高木三四郎を両国国技館という、国の息がかかった建物で」
大家「そうだオメー!国技やってるところなんだぞ?!」
ディーノ「そこで、プロレスをメジャースポーツにする大家健より大きいところで高木三四郎を討ち取ってやるよ」
大家「おうおうおう、ちょっと気に食わない言い方してるけど!!討ち取れよ!!ガンバレよ!!やってやるお前!!テメーがやるって言うから、その帽子託したからな!!」
ディーノ「おう任しとけよ。結婚宣言したやつに負けるかオラ。高木三四郎オラ。結婚して子供が出来て辞めるようなやつはこのリングには必要ねぇ!!」
大家「そうだぞオメー!結婚しても続けろよオラ!!ノコノコと戻ってくんじゃねぇ!!ふざけんな!!」
ディーノ「失踪すんじゃねぇぞ二度と!選ばれしリングだここは」
大家「終わりなんだよ!!」
ディーノ「マスク被って終わりってわけじゃねぇぞオラ!!よく覚えとけよオラ!以上だ!」
ササダンゴ「……あのー、クーデターやるって宣言して成功したクーデターはないですからね?まだこの世に」

第6試合

 先発はカズと佐々木。リストの取り合いから佐々木がアームホイップ。さらにヘッドシザースホイップ。カズが走り込んでランニングエルボーも、佐々木がこれを丸め込むがカズがヘッドシザースで抜けて距離を取る。両者タッチ。

 組み合うがポーリーがふっ飛ばし、再度組み合うとポーリーがロープに押し込むが、体勢を変えた石井がチョップ。だがポーリーがハンマーブローも石井がヘッドロック。ポーリーは突き飛ばすと走り込んできた石井をショルダータックルでふっ飛ばしボディスラム。さらにエルボードロップを投下しフォールも2。ポーリーは佐々木にタッチ。

 石井が佐々木とポーリーに次々エルボーも、佐々木はロープに振ってケブラドーラ・コンヒーロ。フォールも2。佐々木はTシャツをムチのように使い痛めつけていき、エルボードロップからコーナーに叩きつけてトーキック連打。佐々木はポーリーにタッチ。

 ポーリーはナックルから膝を押し付け踏み潰す。ポーリーは佐々木にタッチ。
 佐々木はフォールも2。再度フォールも2。再々度フォールも2。佐々木はポーリーにタッチ。

 ポーリーはボディスラムからエルボードロップ連発。フォールモ2。
 ポーリーはランニングヘッドバッドも、石井は避けてカズにタッチしようとするが、ポーリーが先に佐々木にタッチし佐々木がエルボードロップでカット。佐々木がエルボー連打から走り込むが石井はコルバタで投げてカズにタッチ。

 ナックルの応酬からカズがトーキック連発。カズがコーナーに振るが、お互いコーナーで串刺し攻撃を避けあった所をカズが顔面に延髄斬り。そのままエプロンでアイルビーバックから走り込むが、佐々木が脇固めを狙うもカズが避けてドロップキックもスカす。フォールしようとするが佐々木は切り替えしてクロスフェイス。カズはロープへ。佐々木はポーリーにタッチ。

 ポーリーはバックを取るが、エルボーで逃れたカズがロープに走るもポーリーが追走ボディスプラッシュからフォールも2。
 ポーリーは串刺しボディスプラッシュを狙うが、カズが足を伸ばしてカットしコーナーへのフェイスバスター。カズは石井にタッチ。

 石井は串刺しジャンピングビッグブーツからコーナーに登るが、ポーリーは正面に登る。だが石井はコーナーへポーリーの顔面を叩きつけるとミサイルキック。フォールも2。

 石井はダブルアームの体勢も、佐々木がダイビングラリアットでカットし、ポーリーと佐々木がコーナーに振って佐々木が串刺しラリアットからポーリーが串刺しボディスプラッシュ。二人で抱え上げ佐々木のDDTからポーリーが投げ捨てジャーマン。フォールも2。

 ポーリーは担ぐも、着地した石井がビッグブーツ。ポーリーがラリアットも石井が避けて延髄斬り。石井が走り込むがポーリーはラリアットで迎撃し、コーナー下へセットするとリバーススプラッシュ。石井は避けてカズとともにダブルのパントキックから石井が顔面にジャンピングニー。さらにカズがハンドスプリングオーバーヘッドキックから石井がポーリーに、カズが佐々木にファイナルカット。
 石井はミストクラッシュからニールキック。フォールし3カウント。

<試合後コメント>
カズ・ハヤシ&石井慧介
石井「まず今日、ハヤシさんと組む事ができて非常に嬉しかったです。そして勝利で飾れて非常に最高の気持でモチベーションも最高に上がっていますハヤシさん、ありがとうございました」
カズ「力になれず……もうホントに石井くんの成長と言うか……ちゅーかさ、途中でファイナルカット使ったでしょ」
石井「はい」
カズ「なんかね、違うんですよねー……。気持ち的にはすごく嬉しいんですけど、どうせやるんだったら極めてやってもらいたいです。プロの技なので、これはこうなってこうしてやっていくっていうのを突き詰めていった上で自分の技にしてほしいんですよ。石井くんもさ、歴史ってのが有るわけじゃない。一緒に道場に住んでたとか。それで使ってもらえるっていうのはすごく嬉しいんですけど、突き詰めて自分の技にして頂きたいです」
石井「教えて頂けるということですか?」
カズ「もちろんよぉ。全然。道場に来て一緒に練習しようよ」
石井「是非お願いします」
カズ「俺の技とかそういうのじゃなくて、石井くんの技としてやってもらいたいです」

――石井選手、今日挑戦表明がありましたが
石井「すごいコンディションもずっと良かったですし、世界ジュニアを巻いていたというプライドもありますし、自信はありますし今日ああいうデカい相手に勝てたということで自身も高まりました。そして今日、こうやってチャンスが来たので、溜まってるものをすべてぶつけてベルトを獲りたいと思います」

――カズさんはどう思われますか
カズ「……いや、僕は、そんな、何もないですよ(笑) でもね、ぶっちゃけて言うと、石井ちゃんもね、世界ジュニアのベルトを巻いたりしてどんどん上に上がってるってのは分かるんだけど、今ひとつぱっとしないよね。抜ききってない。そこを石井ちゃんにも上を目指して、今度試合をやるんだったらチャンピオンにあって突き抜けてほしいね」

第7試合

 先発は樋口と竹下。竹下がショルダータックルも、受けきった樋口とショルダータックルの打ち合い。樋口が走り込むも、竹下が低空ドロップキックで倒しぶっこ抜きジャーマンを狙うが、樋口は耐えて距離を取る。両者タッチ。

 リストの取り合いからベイリーをロープに振るが、ベイリーはロープを掴んでスカしていく。ディエゴは走り込むが、ベイリーのハイキックを避けて挑発。
 手4つをフェイントにベイリーがハイキック。ディエゴは崩れ落ち、ベイリーはストンピングからディエゴの腕を持ち竹下にタッチをさせようと挑発。竹下はその手にタッチ。ベイリーは樋口にタッチ。

 樋口はふっ飛ばし竹下の顔面をコーナーに叩きつける。樋口はチョップで倒し、再度チョップで倒す。樋口はチョップで倒していき、コーナーに振ると串刺しラリアット。さらにオクラホマスタンピードで叩きつけフォールも2。樋口はベイリーにタッチ。

 ベイリーはスワンダイブフットスタンプからフォールも2。
 エルボーの打ち合いからベイリーが拍手で挑発し、ラリアットを避けてバックを取る。竹下はバックエルボーで逃れラリアットも、避けたベイリーがドロップキックで倒し、コーナーに振ると串刺しランニングニーからその場飛びカンクーントルネード。フォールも2。

 ベイリーはソバットも、竹下は強引に旋回式ブルーサンダー。竹下はディエゴにタッチしようとするがディエゴはまだ復活していない。ベイリーは樋口にタッチ。

 樋口は串刺しラリアットからチョークスラムで叩きつけフォールも2。
 樋口は走り込むが、避けた竹下がコーナーに自爆させ投げ捨てジャーマン。すぐに立ち上がった樋口とラリアットの相撃ち3連発。竹下がラリアットでなぎ倒し、竹下はディエゴにタッチ。樋口もベイリーにタッチ。

 ベイリーはミドルキック連打から走り込むが、ディエゴはドロップキックで迎撃。ベイリーはソバットからかかと落とし。さらに顔面に左右の張り手からミドルキック。着地したディエゴが張り手から走り込むが、避けたベイリーがハイキック。これをガードしたディエゴがラリアットで倒し、垂直落下式ドリラーからフォールも2。

 ベイリーはチョップからコーナーに振ろうとするが、ディエゴがコーナーに押し込み串刺しエルボーから竹下が串刺しラリアット。竹下は樋口を場外に落としトペアトミコ。ディエゴはエプロンから飛び込んでスイングDDT。フォールも2。

 ディエゴはランニングジャンピングニーからフォールも、樋口がぶっこ抜く。だが竹下がディエゴの足を掴み救出するが、ベイリーが竹下にビッグブーツ。樋口がディエゴにチョップも、ディエゴはエルボー連打。だがベイリーもエルボーをディエゴに打ち込んでいくが、ディエゴはエルボーで吹っ飛ばすと樋口にエルボー連打。だがベイリーが延髄斬りから樋口がエプロンへのチョークスラム。ベイリーは竹下へケブラーダ。
 樋口はディエゴを担ぎ、そこへベイリーがファイヤバードダブルニーを投下する合体技。これで3カウント。

ベイリー「竹下、竹ちゃん!竹くん!俺が最後の君への挑戦者となるだろう。俺が勝ってそのベルトを世界に知らしめる」
竹下「イージーイングリッシュセンキュー。私は簡単な日本語でベイリーに・・・(石井がリングへ)なんでしょうか?」
石井「今じゃない、でも、これを取って、今が自分の勝負のタイミングだとは思っています。GM、7月2日のあとのKO-D戦はいつですか?(7月23日後楽園ホール大会を予定してます)そこでやります(わかりましたそこでの行使を宣言するということですね)このどっちが来ても、自分は負ける気がしない。そして、もうすぐキャリアが10年に近づいてきて、自分自身両国のメインに立たなければ納得行かない。絶対に、両国のメインに立ってみせる」
竹下「今日のメインイベントで両国のメインイベントの一人が決まるわけですけども、その対角線に立つのは僕しかいないと思っています。ベイリーも石井さんも、わからんけど、吉村も、全員ぶっ倒して僕がチャンピオンでい続けますので皆さん応援よろしくお願いします」

<試合後コメント>
マイク・ベイリー&アントーニオ本多
アントン「なんかある?」
マイク「リング状で全部言ったよ」

――石井選手の挑戦表明に関して思うことは
マイク「今はタケチャンのことしか考えられない。彼は素晴らしいベルトのチャンピオンだから、彼のことだけ考えていたい」

――本多選手、6人タッグの挑戦に関しては
アントン「私?!……えー、6人タッグ、酒呑童子なんですけども、彼らに比べて私たちは人気がないと予想されます。だがしかし、あの3人が集まるとですね、いいバイブスが生まれると思うんですよね。そのレスリングバイブスが酒呑童子を上回るんじゃないかなと。ホントお客さんが「わっ!」ってなるような試合で、勝てるんじゃないかと思います」

――先ほど、坂口選手から「ごんぎつね楽しみにしている」というコメントが有りました
アントン「そうなの(笑)俺はいつだって本気で語ってるから。昔からね、重要なお話っていうのは口承、口で語って伝わってきたんだ。例えば、昔のね、琵琶法師が歌ってた平家物語とか。それに近いような文化ですから。後々ね、何百年後かの人間がDDT UNIVERSEを文字起こしして後世に遺して『ごんぎつね』っていう分厚い本が出る。そういうことですよね」

第8試合

 リストの取り合いからグラウンドの攻防へ。抜けた遠藤がチョップもHARASHIMAがロープに振る。遠藤がハンドスプリングも、着地した所をHARASHIMAが低空ドロップキック。
 HARASHIMAが足へのニードロップから足へのギロチンドロップ。さらに足に乗っていくが、たまらず遠藤は場外へ。

 リングに戻り、HARASHIMAは足を折りにかかるが遠藤はなんとかロープへ。
 HARASHIMAは足への低空ドロップキックからフォールも2。HARASHIMAはコーナーへ遠藤を振るが遠藤は倒れてしまう。HARASHIMAは遠藤の足を蹴りつけ、串刺しビッグブーツからコーナーに座らせると雪崩式ブレーンバスター。
 さらに投げようとするが遠藤が逆にブレーンバスター。HARASHIMAが走り込むが、遠藤はキックで迎撃しジャンピングエルボーからその場飛びシューティングスター。遠藤は担ごうとするが耐えたHARASHIMAがローキックから走り込む。遠藤はロープをたゆませエプロンに落とすも、HARASHIMAは水面蹴りで倒し、遠藤の上半身をエプロン外に出すと場外への断崖式ギロチン。遠藤はこれを避けてトルニージョ。

 リングに戻り、遠藤がスワンダイブフォアアーム。HARASHIMAが立ち上がりエルボー合戦からHARASHIMAがトーキック。さらにミドルキック連発から串刺し攻撃を狙うが、遠藤がバックエルボーで迎撃しミサイルキック。これをHARASHIMAがキャッチしアンクルホールド。HARASHIMAは足4の字で捕らえ直すが遠藤はロープへ。

 HARASHIMAはファルコンアローからフォールも2。HARASHIMAは膝蹴りから担いで山折り。蒼魔刀を発射するが、遠藤はこれを避けてバックを取る。HARASHIMAは膝を蹴って逃れると走り込むが、遠藤はテツヤ・イン・ザ・スカイで迎撃。遠藤はコーナーにHARASHIMAを座らせると正面に登るが、HARASHIMAは張り手から雪崩式リバースフランケンで叩きつけると蒼魔刀。フォールも遠藤はロープに手をかける。

 HARASHIMAは投げようとするが、着地した遠藤がローキックもHARASHIMAはガード。HARASHIMAは容赦ないローキックを連発しミドルキック。さらに顔面を下から蹴り上げ、ファイヤーバードを予告しコーナーに登るが、遠藤は正面に登る。だがHARASHIMAはボディブローを叩き込み落下させるが、遠藤は再度正面に登る。HARASHIMAはエルボーで落下させるも遠藤は延髄斬り。遠藤は正面に飛び乗り雪崩式テツヤ・イン・ザ・スカイ。フォールも2。
 
 膝立ちでエルボーの打ち合いからHARASHIMAが振りかぶってエルボー。エルボーの打ち合いからHARASHIMAがローキック連打。HARASHIMAは足を取るが、遠藤が平手打ちもHARASHIMAも平手打ち。お互い平手打ちの応酬からHARASHIMAがローキック。遠藤は足をキャッチしヘッドバッド連発。顔面を蹴りつけ続けると側頭部へのローキック。遠藤は背中への蒼魔刀からトーチャーラックボム。フォールも2。遠藤はシューティングスタープレスを投下し3カウント。 

佐々木「えーんどう(遠藤!遠藤!)おいお前ら、気安く呼ぶんじゃねー!キングオブDDT、2017、覇者、遠藤哲哉様だおい!おい哲哉!やったな。ちょっと俺の話聞いてくれよ。俺はよ、いつ死んでもいいと思って、生きてきた。けど!お前が、両国で、KO-Dのベルト巻くの見るまでは、死ねねーよ。えーんどう(遠藤!遠藤!)」
遠藤「うるせー!おい、俺はな、両国のメインそして、KO-Dのベルトなんか興味ねーんだよ。て、言いたいとこだけど、この時期になると、去年のことを思い出すんだよな。おい名前は出さねーぞ。これで文句ねーだろ!俺は、両国、メインに立つことを決めた。後はお前だけだ。いっつもカリスマがやってるアレやっていいですか?おい!お前ら!お前ら!よく聞け!俺達は!群れない、媚びない、結婚しない。この、マザーアースは、俺たち、中心に回ってんだ。そして!俺が、両国のメインに立つ男、遠藤哲哉だ覚えとけ!」

<試合後コメント>
HARASHIMA
「まあ、決勝悔しいですね。今日は遠藤の方が強かった。まあ、強かったですよ。今日の遠藤。僕も次の目標を見つけていきたいと思います。準決勝の入江に関しては、準決勝がああなった原因は入江自身にあって、僕の印象についてのコメントを見たら「何も変わらない」というようなことを言っていたので、僕の印象にないようなことをやったら勝っちゃいました。まあね、遠藤にも勝ちたかったですけど」

――決勝を戦って遠藤選手の違った面というのは感じられましたか
「うん。なんかひょうひょうと戦ってるイメージが合ったんですけど、強い気持ちの部分が見えましたね。あれだけ足を蹴ったのに途中からそれを跳ね返すだけの気迫が来たので、ちょっと戸惑っちゃいました。悔しいですね」

遠藤哲哉&佐々木大輔
佐々木「おう、哲哉、言ってやれ」
遠藤「……しんどい。正直。今週、僕カップラーメン一回も食べてないのにヒザがしんどいです」
佐々木「俺だってカップラーメンは記憶があるときに食べてねーよ。朝起きたらゴミ箱に入ってるんだ。そういうもんだろカップラーメンは。覚えとけ」
遠藤「記憶がないだけ……?」
佐々木「もっといいこと言えよ」
遠藤「真面目なこと言うぞ。仮に、今のチャンピオンのアイツが両国に上がってきたとしても、両国の試合は4月の60分の続きじゃねーぞ。俺達の新たな戦いだ。……真面目なこといいました(佐々木にささやいて報告)」
佐々木「よし」

――遠藤選手としては、現チャンピオンとやりたい?
遠藤「ホントのことを言えば、カリスマとやりたい。もっとホントのことを言えば、ポーリーも入れて3WAYでやりたい。……石川さんは、紙テープ片付けたりとか」
佐々木「雑用」
遠藤「雑用。まあ、誰が来ても同じだよ。ここまで来たら。俺が勝って、ベルトを獲る。それ以外ないと思ってるから」

――DAMNATIONから優勝者がでましたが
佐々木「俺じゃないけどな!」

――ユニットに勢いがつきました
佐々木「勢いというか、DAMNATIONは常にDDTの中心にいることを証明した。それだけだよ」

――遠藤選手、去年は準優勝でしたが、今年優勝しました。去年との違いは何か感じますか
遠藤「カリスマがいるからだよ。カリスマの存在が俺を優勝に導いてくれたんだよ。全てはカリスマが中心になって回ってんだよ。DAMNATIONの中でカリスマは中心なんだよ。ど真ん中」

――両国のメインというのは遠藤選手にとってどういう舞台ですか
遠藤「まだ分からない。まだ先の話だ」

――優勝賞金の100万円を手にしましたが、使いみちは考えていますか?
遠藤「使いみちはアレだよ。クイーン・エリザベス号に乗って世界一周だよ」
佐々木「俺は時計がほしいぞ。70万くらいの」
遠藤「……じゃあ、30万くらいでクイーン・エリザベス号で世界一周」
佐々木「俺のカードじゃ70万円の時計は買えないんだ」
遠藤「……30万で足りるかな(小声で)」

――そこは相談しあってということで
遠藤「去年、石川さん優勝して……金持ってるんじゃないですか?」
佐々木「アレは何に使ったっけな」
遠藤「えっ、カリスマが使ったんですか?」
佐々木「当たり前だろ」
遠藤「……はい」
佐々木「俺は平屋がほしいな」
遠藤「すごく漠然としていますね」
佐々木「2階建てじゃない、平屋がほしい」
遠藤「東京で」
佐々木「東京で」
遠藤「平屋」
佐々木「平屋」

竹下幸之介
――マイク・ベイリー選手についてどう思われましたか
「まあ、結構前哨戦を地方でやってて、激しい試合を結構やってたんですよ。DNAとかも入ったメインの6人タッグとか、僕もいい経験になったし。後楽園ホール、両国国技館、地方の試合って、底は僕は壁を作りたくなくてですね。僕はずっと会社にも言ってるけど、地方でもタイトルマッチやりたいし。別に東京の大きな会場にこだわる必要ないじゃないですか。だからそういう中で、ベイリーは日本の土地勘がないからか場所に関係なく「とにかくいい試合をしよう」って気持ちでくるんで、すごく僕も刺激を受けるし、手が合うかどうかわからないけど、すごく気持ちがあって、今日も単純にトーナメントだけで印象持って枯れるのも嫌だったんで、僕とベイリーで熱い試合をしたいと思っていました。ディエゴもそういう気持ちが強い。だからALL OUTにも入ってもらったし、もちろん次にDNAが終わってからDDTに完全合流する樋口もそういう気持ちが強いんで今日のタッグマッチは楽しみだったし、結果的にディエゴが負けてしまいましたけど、次の大会がより楽しみになりました」

――メインイベントについてはどう思われましたか
「僕も試合は見てましたけど、竹下対遠藤っていう後楽園で60分時間切れして「実力が拮抗してるのかな」って感じで、HARASHIMAさんとはさいたまスーパーアリーナでメインでシングルやって、お互い勝ちましたよね。その中で試合内容とか色んな部分……プロレスには色んな部分が有るので見比べてもらっていいし、「俺は遠藤の方が勝っていると思う」「私は竹下のほうが勝っていると思う」とかそういうのでもいいし、そういう見比べ方も出来るのが残酷ですよね。今回の対HARASHIMAって点では。僕は前々から入江さんと両国の決勝で戦いたいという気持ちはありましたけど、これが実力というか、結果なので。僕が言いたいことは一つで、もちろん遠藤さんのファンの方は両国のメインが決まって嬉しいと思うし、入江さんHARASHIMAさん彰人さんのファンの方は悔しいと思う。そして一回戦、二回戦で敗れてしまった人達とのタイトルマッチも僕が防衛し続けて実現したいと思うんで。その点は、安心してほしいですね。必ず僕が両国でも、両国からも防衛して実現させますので。最低2回防衛して……いつどこは3つ有るので、このまま行くと道営6回くらいして両国に臨むという覚悟があるので、石井さんからも防衛します。ベイリーからも、吉村からも防衛してね。っていうと両国がキモになってくると思うんで。両国のビックマッチをまたぐというのがチャンピオンとしてやりたいことですね。頑張ります!」

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