引退・長期オーバーホール・海外武者修行で遊園地プロレスから4選手が同時離脱!?

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 24日、花やしき園内中央ステージ前特設リングにて『ハナプロ7thシーズン 第3節夜の部』が開催された。

 この大会をもって風神が肉体改造の武者修行に出るため風神&雷神の天空兄弟はラストに。ザ・ローラーコースターとブラックコースターは、車輌の大規模メンテナンスのため長期オーバーホールに入ることが決定。またマスク・ド・Beeは、昨年名物アトラクション「Beeタワー」が引退を迎えたことでマスク・ド・Bee本人も引退することとなった。

 ハナプロ初期から支えてきた選手たちの大量離脱という事もあり、子どもたちが大量に詰めかけ全試合熱い声援が飛ぶ。
 そんな中メインイベントではブラックコースター&メリーさんが持つハナプロ認定タッグ王座にザ・ローラーコースター&マスク・ド・Beeが挑戦。どちらが勝っても王座返上となるが、最後の試合ということもあり激しい応酬が繰り広げられる。しかしブラックがローラーにBFBを決めようとしたところを同じヒール軍『フルールノワール』のメンバーであるはずのワイルドミゲルがラリアットを打ち込みカットし、さらにヒール軍の面々がブラックをリンチ。ブラックに向けてパートナーのはずのメリーさんは「ブラック、今までお疲れ様。ポンコツの君にはもう用はないんだ。この僕の新しいチームで、この花やしきはバッドエンドだ」と甲高い声で笑い声を上げる。
 観客の子どもたちが怯えた目をして静まり返る中、ローラーが「俺達の最後の試合でお前何してくれてんだよ!お前ら全員まとめてかかってこい!」と挑発。さらにブラックが「おい、よくも裏切ったなお前!俺も今日で最後なんだよ。だからよ(ローラーに)お前たちのチームに入れろよ!一緒にあいつら倒してやるよ!」と、ローラーとブラックが初めてタッグ結成しヒール軍へ立ち向かうことに。

 3vs5のハンディキャップマッチとなり、マスターゴースト達の呪いの杖攻撃やデス・バウンサーのパワーに圧倒されるBee達。だがそこへアサクサ・キッドが助けに現れ、ローラーとブラックがエルボーの連携攻撃からメリーさん&マスターゴーストをダブルのドロップキックで場外に蹴散らし同時トペ・スイシーダと息の合ったコンビネーションを見せる。そしてリングに残ったBeeが必殺のBeeタワードライバーをバウンサーに叩き込んで3カウント。Beeが最後の試合を有終の美で飾った。

 歓声に沸く会場だったが、メリーさんが「ポンコツども、お前らがいなくなってせいせいしたぜ。この花やしきは、バッドエンドで終わる。アハハハハハ、ははははは、ハハハハ」と高笑いを上げながら会場を後に。
 Beeは「このハナヤシキプロレスができてから、ずっとローラーコースター、アサクサ・キッド、その他レスラーたちと一緒に戦ってきましたがこれが最後です。マスク・ド・Beeは引退してしまいますが、このハナヤシキプロレスはまだまだ続きます。そして、この浅草という街も、花やしきというものもなくなりません!皆さんこれからもハナヤシキプロレス、花やしき、そして浅草を愛し続けてください。ありがとうございました」と挨拶。
 これを聞いたキッドは「Bee、私はあなたとの闘いでいろんなことを学んで成長することができました。あなたの引退はとても惜しいですが、またどこかで会いましょう。このハナヤシキプロレス、ローラー、ブラック、Bee、あと風神、今日4人ここから少しいなくなりますが、だけど俺たちハナヤシキプロレスは変わらない。それをハナプロファンの皆さんにアサクサ・キッドが約束します」と宣言する。
 最後にローラーが「キッド、君がそう言ってくれるなら安心して出ていけるよ。だけど、私とブラックは、メンテナンスが終わったら必ずここへ帰ってくるぞ!だからその日まで絶対にハナヤシキプロレスをみんなで守っていくぞ!今まで本当にありがとう!」と帰還を約束した。

 昭和35年に当時日本一の高さの『人工衛星塔』として登場したBeeタワーが引退し、昭和28年に生れた日本現存最古のコースター『ローラーコースター』がメンテナンスに。日本最古の遊園地が変わっていく中で、ハナヤシキプロレスも大きく移り変わっていく。次回興行の7月22日大会からは新たなシーズンのスタートとなるが、この大会で新たな2選手がデビューする予定だ。

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