全日本vsDDTの王者対決は王道に軍配!宮城県のローカルスターが同郷のユニバーサル王者に完勝し格の違いを見せる

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 26日、東京都・後楽園ホールにてDDT『D王 GRAND PRIX 2023 開幕戦』が開催。全日本プロレスから乗り込んだ斉藤レイがDDT UNIVERSAL王者のMAOから開幕勝利を挙げた。

 『D王 GRAND PRIX』は年末の風物詩となりつつあるDDTシングル最強を決めるリーグ戦。今年は2ブロック計12選手が参戦し、7大会に渡って公式戦を実施。来年1月3日の後楽園ホールにて各ブロック覇者による優勝決定戦が行なわれる予定だ。

 この日はBブロック公式戦として、MAOvs斉藤レイの試合が実施。
 MAOは先日の両国国技館大会にてマット・カルドナを制してDDT UNIVERSAL王座を戴冠し、世界に向けて打って出る覚悟を叫んでいる。
 対するレイは、全日本プロレスで双子の兄・斉藤ジュンとともにデビューし悪のVOODOO-MURDERSに属して大暴れ。キャリア約2年半にして全日本の世界タッグ王座&GLEATのG-INFINITY王座を戴冠するタッグ二冠王として君臨している。

 2人はともに宮城県出身。
 地元・ミヤギテレビの番組『OH!バンデス』の1コーナーである『TAXIめし リターンズ』のレポーターに兄弟揃って抜擢され、リング上だけではなくお茶の間をも賑わせる人気者となっているレイに対し、MAOは思うところがあるようだ。

 試合前の握手を荒々しく拒否したレイがガンを飛ばしていくと、「あっ!」と明後日の方向を指さしたMAOが顔面に右ストレート。怒りのレイが突っ込んでいくも、MAOはレフェリーを踏み台にしたスタナーなどのトリッキーな動きで翻弄。
 しかし、レイも得意の場外戦へと持ち込んで痛めつけ、強烈な逆水平チョップやボディプレスなどの圧倒的パワーファイトでMAOを追い込んでいき、「ぶっ潰してやるぜ!」とチョークスラムを狙う。
 これを振り払ったMAOはカウンターの空中胴絞め落としで流れを変え、大阪臨海アッパーで場外に叩き出してラ・ケブラーダ。そのまま場外戦が続いていき、2人がリングに戻れぬまま場外カウント10が数えられる。全日本のルールでは場外カウント10で試合が終わってしまうため、レイは試合終了と勘違いして「あぁっ!チクショー!」と地団駄。

 その精神的動揺を見逃さずに攻め込んでいったMAOは再び「あっ!」と明後日の方向を指さして気を逸らしてのパンチを狙うが、レイは騙されず逆水平チョップ。さらに雪崩式ブレーンバスターからラリアットを発射していくが、MAOはカウンターの大阪臨海アッパーからハイキックを叩き込み旋風脚を発射。しかし、これをレイがキャッチして顔面へ強烈な張り手からラリアット。ゴツリと鈍い音が響くヘッドバッドからドリル・ア・ホール・パイルドライバーで突き刺して3カウントを奪った。

 試合後、MAOは「負けた!負けたのか?!宮城県のローカル情報番組『OH!バンデス』で毎週水曜日に『TAXIめし』のレギュラーを持ってる斉藤レイに負けたのか俺は!宮城県大崎市出身、『OH!バンデス』出演経験は1回だけ!くそーっ!俺も出たい!俺も『OH!バンデス』出たいィィ~ッ!チヤホヤされたぁ~~い!」と寝転んで手足をジタバタさせながら嫉妬心を爆発。


 対するレイは、「勝ったぜぇ~!俺がシングルの実力もあるってのを見せつけることが出来たと思う。MAOは俺と正反対のタイプのレスラーだったな。もう少し試合が長引いてたらどうなってたか分かんねーぞ。アイツはこれからも要注意だな!そして次は12月2日、ついに納谷幸男とやるぜ。楽しみだなあ。アイツとは前からバチバチにやってるからな。必ずアイツをぶっ潰して俺の方が上だってことを証明してやる!楽しみにしとけ!」と実にいい声で生真面目なコメントを残した。

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