秋山準が“性別の枠を超えた”山下実優との一騎打ちを制す!「握手をはたいたんだから、その借りどこかで返させてもらう」

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 DDTプロレスが8月17日、エディオンアリーナ大阪第2競技場で『大阪VS東京~ドリーム東西プロレス合戦2025~』を開催した。これまでKO-D無差別級、GHCヘビー級、三冠ヘビー級などの王座を戴冠したプロレス界のレジェンド秋山準が“東京女子のエース”山下実優との“性別の枠を超えた”一騎打ちを制した。

 この日、第4試合で『西軍提供試合』として、秋山と山下が対戦。秋山は女子選手とのタッグマッチでの対戦こそあれ、シングルとなると、キャリア33年にして初体験。対する山下はプリンセス・オブ・プリンセス王座を4度戴冠、DDT UNIVERSAL王座を獲得したこともあり、ミックストマッチの経験は豊富。あの丸藤正道(プロレスリング・ノア)をして『対戦してみたい女子選手』と言わしめたこともある女子プロレス界の強者だ。


 序盤、山下はロープブレイクでミドルキックを叩き込む。怒った秋山は腕固めから場外へ。山下は鉄柱にぶつけると、エプロンを走ってミドルキック。秋山は場外マットのないフロアにボディプレスで投げつけた。リングに戻ると、秋山は逆エビ固めで締め上げ、山下が脱出するとパイルドライバー一閃。山下はエルボー、サッカーボールキック、ミドルキック連打、リターン・クラッシュで反撃。秋山はフロント・ネックロック、ニーリフト、バックドロップ、フェースロックと怒涛の攻めもエスケープ。山下はミドルキック連打、ハイキック、Skull Kick、アティテュード・アジャストメントもカウントは2。秋山はジャンピング・ニー、顔面にニーリフト3連発、エクスプロイダーも山下はフォールを許さず。ならばと秋山はサポーターをずらして生ヒザを顔面に叩き込んで3カウントを奪った。秋山は握手を求めるも、山下はその手を払った。

 バックステージで秋山は「あいつ、男か? 男みたいな蹴りしてたよ。またどこかでやるのかやらないのか分からないけど、握手をはたいたんだから、その借りどこかで返させてもらう」とコメント。

 山下は「秋山さんと戦えるのは最初で最後って…。プロレス人生で秋山さんと戦えるって想像してなかったので。現実にリングで秋山さんと向かい合えてよかったし。でもやっぱり、倒せなかったのはめちゃくちゃ悔しいんで。次こそはって、言ってあるかないか分かんないじゃん。どうしても倒したかったし、これが現実なんで。負けをしっかり受け止めて、これからも強く進んでいきたい」と悔し涙。そして「今日はデビュー12周年の日なんです。その日に昼は東京女子での仲間たちとの戦いがあって。夜は秋山さんと試合できてホントに特別な日になりました」と感慨深く語った。

 また、『いつでもどこでも挑戦権争奪4WAYマッチ』(彰人vs吉村直巳vs高尾蒼馬vs翔太)は、高尾が彰人にフランケンシュタイナー、そこに翔太がフロッグスプラッシュでロマンス・ドーンの必勝パターンも、高尾がパートナーの翔太をラ・マヒストラルで丸め込んで3カウントを奪取し、『いつどこ挑戦権(赤)』を獲得。高尾は「翔太を裏切って獲得したぞ。翔太、ありがとう。去年は2個獲ったけど、全部奪われちゃったから、今年は獲られないように数増やして、使うか、オークションで待って高く売るか、大事にします」と不穏な発言。KO-D無差別級王者に行使できる『いつどこ挑戦権』(期限は10・19後楽園)は今大会終了時点で、平田一喜(黄)、岡谷英樹(青)、須見和馬(緑)、高尾(赤)の4選手が保持。次の同王座戦は8・30ひがしんアリーナ(墨田区総合体育館)での樋口和貞(王者)vs秋山(挑戦者)だが、DDTの全大会で行使可能なだけに目が離せないところだ。

 なお、首の負傷で昨年5月から長期欠場していた瑠希也が1年4ヵ月ぶりに地元大阪で復帰戦を行った。第1試合で瑠希也は石田有輝と組み、高鹿佑也&佐藤大地と激突。瑠希也はエルボー連打で高鹿、佐藤を攻めていった。瑠希也は高鹿のムーサルト・プレスも2カウントで返す粘りを見せたが、最後は高鹿の生ヒジでのエルボー・バットで沈んだ。瑠希也は「ここから一から頑張って、皆さんに追いつけるよう、一生懸命頑張っていきます」と決意表明。

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