「あっしを信じて、未来に輝け!」悪の笑いがこだまするスターダムで飯田沙耶が世直し宣言!

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 8日、東京都・後楽園ホールにて『STARDOM NIGHTER 2025 in KORAKUEN Dec.』が開催。飯田沙耶が小波の持つワンダー・オブ・スターダム王座へ挑戦することが決まった。

 現在、スターダムのワンダー・オブ・スターダム王座(白いベルト)は小波が保持。
 しかし、先月末まで行われていたタッグリーグ戦『GODDESSES OF STARDOM』では小波の戦績は振るわず優勝争いからは早々に脱落することに。
 そんな中、タッグリーグで小波から勝利を奪った飯田沙耶、壮麗亜美が白いベルトへ挑戦を表明。これを受けた小波は、2人へシングルマッチを命じ、勝った方と29日の両国国技館で白いベルト戦を行うという“ゲーム”を押し付けた。

 今大会のメインイベントでは、小波のゲームに則って飯田vs壮麗のシングルマッチが実施。
 飯田は145cmと女子プロレス界全体で見ても小柄な体格だが、壮麗は170cmと恵まれた体格。大人と子どもほどの身長差がある2人だが、互いに得意とするパワーファイトで真っ向勝負。逆水平チョップの撃ち合いやショルダータックルでのぶつかり合いは女子プロレス離れした迫力を見せる。


 2人はエプロン上でもチョップ合戦を継続していき、打ち勝った壮麗がエプロン上でブレーンバスター。しかし、これは形が崩れて飯田の首がコーナーの角に叩きつけられる形の奈落式ブレーンバスターに。飯田の強靭な肉体でなければタダでは済まなかったであろうエグい一撃が入る。

 それでも飯田は何事もなかったかのように立ち上がって雄叫びを上げ、一気に反撃。
 盟友であった小野崎玲皇の引退後からずっと引き継いで使い続けているスライディング・バックエルボー、ジャングル叫女の技であるジャングル・バスターが基となった技・達者でな!を狙うなど仲間たちの力も糧にして躍動し、ジャイアントキラー(※変形ドラゴン・スリーパー)で壮麗をガッチリと捕らえる。
 壮麗は意識を手放しかけながらもロープを掴み、ラリアットの連打からブルーサンダー・ボム。さらに必殺の雷の如くを狙っていくが、これを先読みした飯田が飯田橋(※丸め込み)。激しいラリアット合戦を制した飯田が垂直落下式ブレーンバスターで突き刺して3カウント。20分超えの死闘に終止符を打った。

 マイクを取った飯田は、白いベルトへの挑戦権獲得を喜びながらも「これで壮麗亜美にようやく勝てたんだよ。これであっしはお前からやっと、やっとの1勝なんだよ。お前を倒すにはこんなに死闘を繰り広げないと勝てない。テメエ、強すぎなんだよ!」と壮麗を称え、白いベルトを獲った暁には壮麗と防衛戦を行うことを約束。


 その後、飯田は小波をリング上に呼び出し、改めて挑戦表明。小波がニヤニヤと笑いながら顔面へスプレーを噴射するが、これをかわした飯田が強烈なラリアット。「何度もその手に引っかかると思ってんじゃねえ!」と叫んでマイクを叩きつける。
 しかし、小波は余裕の笑みを崩さず「私が年末の両国でこの白いベルトをかけてお前と遊んでやるよ。新しいゲームの始まりだ。飯田、ジ・エンド」と叫んでベルトで殴打。

 飯田は「次はこれも対策しねぇとな」とぼやきつつ「絶対にこのスターダムのリングをあっしが照らしてやる。闇をあっしが払う。羽南さんとSTARSで求めた明るいスターダム、あっしがまず第一歩を踏み出します」と決意表明。最後は「あっしを信じて、未来に輝け!達者でな~!」のオリジナルコールで大会を締めた。 


 かつて若手・若年者専用のベルトであるフューチャー王座を戴冠したことはあるものの、その後の飯田のシングル戦線での戦績は振るわない。しかし、腐ることなく鍛錬を続ける飯田の筋肉はさらに大きくなり、STARSの中でも後輩を引っ張る立場となった飯田は様々な人の思いを背負って強くなり続けている。
 選手層が厚いスターダムでは、飯田より大きい選手も、飯田よりもパワーが強い選手も多くいるかも知れない。しかし「スターダムのパワーファイターといえば?」と問われたら「飯田沙耶」と答えるファンは多いだろう。飯田の長年にわたる愚直な努力は、それだけファンの信頼を勝ち得るに至っている。12月29日の両国国技館大会での決戦で、飯田はその信頼に応えることが出来るか。

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