「いい意味で期待外れ」HANAKO&月山&梨杏がアーティスト王座奪取ならずも吏南が賞賛

8日、東京都・後楽園ホールにて『STARDOM NIGHTER 2025 in KORAKUEN Dec.』が開催。HANAKO&月山和香&梨杏がアーティスト・オブ・スターダム王座の奪取に失敗した。
HANAKO&月山和香&梨杏が属するユニット【E neXus V(EXV)】は、元は舞華と白川未奈を中心に創設されたユニット。
しかし、今年3月には白川がスターダム退団およびAEW入団を発表。同年4月には舞華がヒジの内側側副靱帯の再建術のため長期欠場を発表。ジーナも昨年10月から負傷欠場となっており、EXVの選手はHANAKO&月山&梨杏の若手中心の3人だけになってしまったことでユニット抗争では遅れを取り続けてきた。
その後、刀羅ナツコや上谷沙弥が属するヒールユニット【H.A.T.E.】がどんどん勢力を拡大。EXVの面々も気持ちだけは負けまいと奮起してH.A.T.E.の吏南&小波&フキゲンです★が持つアーティスト・オブ・スターダム王座(※6人タッグ王座)へ挑戦表明。それでもリング内外でEXVはH.A.T.E.の好き放題にされてしまっていた。
しかし、先月30日の浜松大会ではH.A.T.E.にいたぶられるEXVの面々を舞華が救出し、H.A.T.E.に宣戦布告。EXVの面々を鼓舞しつつ、自身の約7ヶ月ぶりの復帰を宣言、
今大会の第6試合では、舞華の復帰戦が8人タッグマッチで実施。舞華のパートナーの1人は“X”と発表されていたが、その正体はなんとジーナ。試合も舞華が二冠王者の上谷をリストクラッチ式みちのくドライバーIIで突き刺して勝利し、EXVに追い風を吹かせる。
アーティスト戦はセミファイナルで実施。吏南&小波&フキゲンです★vsHANAKO&月山&梨杏という、一見するとEXVが圧倒的に不利なカードだが、、舞華&ジーナの復帰でついにEXVが全員揃ったということで3人は気迫に満ちた様子で登場。

試合はEXVの奇襲に始まるが、こうした荒っぽい展開はH.A.T.E.のお手の物。場外戦ではH.A.T.E.が一方的に攻め立てていき、フキゲンはEXVの応援ボードを観客から奪って月山に攻撃するなど外道の所業を見せる。
アーティスト王座はユニットの絆が試されるベルトだが、H.A.T.E.の3人は元々は故・木村花さんが創ったユニット【TOKYO CYBER SQUAD】の出身。絆の深さは相当なものであり、反則攻撃だけではなく確かなコンビネーションで攻め立てていく。
HANAKOがパワーを、月山がスピードを活かしたファイトで逆転を狙っていくが、小敵となって集中砲火を受けたのはやはり梨杏。]

最後は梨杏と吏南の対面となり、梨杏はダイビング・ダブルニー・ドロップやハイドレンジアを耐えて雪崩式ダイヤモンドカッターやハナグルマ(※横回転式変形ヨシタニック)を決めるなど躍動。スタミナを活かして丸め込み連発で翻弄してダイヤモンドカッターから再びハナグルマを狙うが、小波&フキゲンが2人でカット。3人での合体フェイスクラッシャーを叩き込み、最後は吏南がハイドレンジアで絞め上げてギブアップを奪った。
マイクを取った吏南は「アーティスト、2度目の防衛成功したぞ!久しぶりの防衛戦にはなっちゃったけど、アーティストのベルト面白いって、今日みんなまた再確認できたでしょ?」と不敵な笑み。
そして「梨杏、正直ここまで手こずると思ってなかったわ。何回やってもH.A.T.E.の絆がお前らに負けるわけ無いし、お前みたいなクソガキに私は負けない。何回でもまた挑戦しに来てください。舞華に怒られないようにね~♪」と悪態をつきながらも梨杏の成長を喜ぶマイクを残した。

バックステージでは、吏南が「EXVも梨杏自体もそんなに期待はしていなかったんだけど、いい意味でこうやって期待を外すような闘いをしてくれて、楽しかったかな」と笑顔を見せ、アーティスト戦線をさらに活性化させていくことを誓った。
舞華&ジーナも復帰してフルメンバーとなったEXVがこれからどのように巻き返していくのかに注目していきたい。
















