「みんな、ただいま!」ヒジの手術で欠場していた舞華が7ヶ月ぶりの復帰!ジーナも約14ヶ月ぶりの電撃復帰!

8日、東京都・後楽園ホールにて『STARDOM NIGHTER 2025 in KORAKUEN Dec.』が開催。舞華&ジーナが復帰戦を行った。
舞華は2020年7月のスターダム入団以来、獅子奮迅の活躍を見せてスターダムになくてはならない存在に。
今思えば狂っていたとしか思えない2023年のビッグマッチ連発の超過密スケジュール下では負傷欠場者が続出。そんな中で舞華は欠場せずに踏ん張り続け、同年末にワールド・オブ・スターダム王座を戴冠。新エースとして団体を牽引してきたが、身体に刻まれたダメージは着実に舞華を蝕んでいた。
舞華は今年4月の記者会見にて「3年、4年前から痛めていたヒジの内側側副靱帯の再建術で欠場になります。欠場期間は半年から1年とドクターから言われてますが、私の治癒力ならそれよりも早く復帰できるんじゃないかなと思っております。ドクターから休めと言われても休まず、だましだましでここまで酷くなってしまいました。私は大丈夫だと思ってたし、欠場なんてあり得ないと思ってました。でも橋本千紘との闘いで、本当に強い奴は体も心も強いんだろうなって。結局、私は欠場するのが怖かったんだと思います。欠場したら居場所がなくなるんじゃないかと思ってました。その中で橋本千紘戦が私の背中を凄く凄く押してくれました。マイナスの欠場ではありません。新しく強くなった舞華で復帰したいと思ってます」と語り長期欠場へ。
舞華の欠場によって自身が率いるユニット【E neXus V(EXV)】は若手ばかりになってしまったが、十分に後を任せられると判断しての欠場だった。
しかし、舞華の欠場期間中には刀羅ナツコや上谷沙弥が属するヒールユニット【H.A.T.E.】がどんどん勢力を拡大。EXVの面々も気持ちだけは負けまいと奮起してH.A.T.E.のアーティスト・オブ・スターダム王座(※6人タッグ王座)へ挑戦表明。それでもリング内外でEXVはH.A.T.E.の好き放題にされてしまっていた。
しかし、先月30日の浜松大会ではH.A.T.E.にいたぶられるEXVの面々を舞華が救出し、H.A.T.E.に宣戦布告。EXVの面々を鼓舞しつつ、自身の約7ヶ月ぶりの復帰を宣言した。
舞華の復帰戦は、舞華&安納サオリ&玖麗さやか&X vs 上谷沙弥&刀羅ナツコ&琉悪夏&稲葉あずさの8人タッグマッチで実施。
今大会ではEXVのHANAKO&月山和香&梨杏がアーティスト戦に臨むため、舞華は他ユニットの選手と組んで出場。この試合は12月29日の両国国技館大会で赤いベルト戦が決まっている上谷と安納の前哨戦でもあり、4人目の”X”が誰なのかと見どころが詰まっていたカードだ。
Xとして最後に登場したのは、昨年10月から負傷欠場に入っていたジーナ。これによりEXVはフルメンバーが揃う形に。

試合は上谷と安納がバチバチとやり合う展開が中心となり、舞華の出番は控えめ。しかし、ジーナがランニング・ネックブリーカー&フェイスクラッシャーの同時攻撃でナツコ&琉悪夏を排除し、舞華にタッチを繋ぐ。
H.A.T.E.が好き勝手にのさばっている現状に激怒している舞華は積極的に上谷を相手にパワーファイトで真っ向勝負。ロコモーション式のブレーンバスターや、舞華の代名詞的な技でもある滞空時間の長い雪崩式ブレーンバスターも繰り出す。
舞華は上谷をみちのくドライバーIIで突き刺すが、琉悪夏が場外からレフェリーの足を引いてカウントを妨害。その隙に上谷がイスを持ち出して殴りかかるが、安納が舞華とのコンビネーションで阻止。最後はリストクラッチ式の変形みちのくドライバーIIで舞華が上谷から3カウントを奪った。
マイクを取った舞華は「みんな、ただいま!私たちも戻ってきたということで、H.A.T.E.一強の時代は終わり。この私が終わらせて、スターダムを私がもっともっと面白くしていくんで、みなさん楽しみにしていてください!」と笑顔のマイク。
ジーナも「モドッテコレテ、ホントウニ、ウレシイデス。スターダムスタッフ、EXV、シンジテ、マッテイテクレタミンナ、ホントウニアリガトウゴザイマス」とカタコトながらも懸命に日本語で感謝の言葉を述べた。

試合後には、舞華は自身の応援ボードを掲げる女児の頭を撫でてから退場。舞華の人柄が表れたこのシーンには試合時に負けない大きさの拍手が起こった。
舞華&ジーナの復帰&勝利で追い風を受けたHANAKO&月山和香&梨杏であったが、アーティスト戦では一歩及ばず王座奪取はならず。しかし、2人の復帰によりユニット抗争の勢力図は来年にかけて大いに変わっていくだろう。
















