“ビッグダディ三女”林下詩美が1・5東京ドーム戦を前に王座陥落!
26日、東京都・後楽園ホールにてスターダム『STARDOM YEAREND CLIMAX 2020』が行われ、ビー・プレストリー&小波が林下詩美&上谷沙弥を破りゴッデス・オブ・スターダム王座を戴冠した。
詩美はバラエティ番組などに数多く出演する“ビッグダディ” 林下清志さんの三女であり、2018年にスターダムでデビュー。その直後から破竹の快進撃を続けて数多くの王座を戴冠。そして先月15日の仙台大会では、岩谷麻優を撃破してデビュー3年目にして最上位のシングル王座であるワールド・オブ・スターダム王座(赤いベルト)を戴冠した。
そして詩美は自身を慕う後輩の上谷沙弥とのタッグでゴッデス・オブ・スターダム王座(タッグ王座)も戴冠しており現在二冠。名実ともに現在のスターダムのトップ選手と呼べるまでに成長した。
この日のメインイベントでは、林下詩美&上谷沙弥vsビー・プレストリー&小波のゴッデス王座戦が実施。
小波とビーは2018年のドラフト会議で指名されてQueens Quest入りし、QQ所属の状態でスターダムに入団。小波は翌年のドラフトでQQを離れ、紆余曲折の末に大江戸隊へ。そしてビーは昨年1月にQQリーダーの渡辺桃を襲撃して裏切る形で衝撃の大江戸隊入りを果たしている。この試合はQQvs大江戸隊の対抗戦でもあり、QQvs元QQの遺恨試合としても注目を集めていた。
試合はキャリアに劣る上谷が捕まる展開となり、日英の一点攻め職人によって左腕を潰されていき絹を裂くような悲鳴を上げる。しかし上谷も持ち前の気の強さで折れずに向かっていき、「ナメんな!」と叫んで小波に側転ドロップキックを決めて詩美にタッチ。
詩美は1vs2の状況でも恵まれたパワーファイトで打開し、ビーのジャーマン+レッグロックスープレックを耐えきって投げっぱなしジャーマンでやり返してから勝負を上谷に託す。
上谷は詩美とのマジックキラーやスター・クラッシャーなどの大技を畳み掛け、必殺のフェニックス・スプラッシュを狙うが、ビー&小波の合体バックドロップからビーのイス攻撃が炸裂。大ダメージを負った上谷を小波がトライアングル・アームロックで仕留めた。
詩美はこの試合が始まる直前に来年1月5日の新日本プロレス東京ドーム大会のダークマッチでのスターダム提供試合への出場が発表されたばかりであり、大舞台での1戦を前に王座を失ってしまうこととなった。
試合中には終始上谷を圧倒していた小波だが、「上谷が今日はめちゃくちゃ印象的だったと思います。上谷が想像以上に成長してた。もしかしたら、フィニッシュのフェニックスがあそこで決まっていれば私は負けたかも知れない」と上谷を高く評価。
対するビーは小波の頭を撫でて大喜びしながら「コナミ、アリガトウ!オオエドタイ、イチバンチーム!クイーンズ・クエスト、ショッパイネ。デモ、ワタナベモモ、イチバンショッパイ!フォーエバー!」となんの関係もない渡辺桃を批判してから意気揚々と去っていった。