石森太二が2時間23分を闘い抜く“無茶”を完遂!11・12『超人・石森太二はもう1回無茶をする』でドラゴン・キッドとの一騎打ちがついに実現へ!

  • はてなブックマークに追加
  • LINEでシェア

 7日、東京都・後楽園ホールにて新日本プロレス『ザ・リーヴpresents 超人・石森太二はもっと無茶をする』が開催された。

 昨年11月、石森太二のプロデュース大会といえる謎の大会『超人・石森太二は無茶をする』が開催された。これは石森が神出鬼没の慇懃無礼なAIの無茶振りに振り回されながら企画されていったものであり、当日まで出場選手などの全貌が不明なまま全試合に石森が出場するという“無茶”だけは確定していた謎の大会。
 結果的に石森太二というプロレスラーの過去・現在・未来を感じられるカードが並ぶ大会に。当日券も販売されない真の札止めという券売も最高のものとなった。

 同大会は、源流が同じ闘龍門ながらお家騒動によって袂を分かつ形となり1度も闘っていない石森とドラゴン・キッドのドリームカードが目玉となっていたが、大会直前にキッドが負傷欠場に入ったことで御蔵入りに。代打としてキッドの弟子であるドラゴン・ダイヤが出場したことで予想だにせぬ盛り上がりを見せ、大団円のうちに終了。
 エンディングでは石森が次回大会を後楽園ホールで開催することを宣言し、今大会はそれが実現した形となる。

 今大会は、前回とは別人の二代目AIが石森を振り回し、石森がぶっ通しで出場し続ける120分アイアンマンランブルが実施されることに。
 各ブロック7名が出場する『SECRET BLOCK』『TOHOKU BLOCK』『MUSTLE BLOCK』『DRAGON BLOCK』の4つのブロックに分けて行われ、最後のブロック終了時に石森の勝利数が敗北数を上回っていれば『FINAL MUCHA』として“石森が憧れてリスペクトしている選手”とのシングルマッチが行われることが決定。
 なお、各ブロックで制限時間まで勝ち残った選手は次のブロックにも継続出場。さらに石森は120分闘い続けることが前提なものの、2回までリザーバー(バラモンシュウ、バラモンケイ、のはしたろう)との交代が可能。今回は複数の参戦選手が予め発表されていたにもかかわらず、一切試合風景の予想がつかない中で大会が開幕。


 まず石森が登場するも、石森がルールを良く理解していないということで120分の内の10分を使って『PRE BLOCK』を行うことをAIが勝手に決定。
 “全盛期がこれからの元気いっぱいの選手”が出場するというこのブロックでは、まずヤングライオンの永井大貴が登場。石森に憧れて新日本プロレスに入った永井と石森のシングルマッチから始まるも、3人目としてヤングライオンの村島克哉が登場し混戦に。石森が永井をOTRで失格させて1勝目を得る。
 そんな中『オレっちの全盛期は10年後』と口にしている葛西純が“全盛期がこれからの元気いっぱいの選手”として登場。村島をOTRさせて石森とのシングルマッチを展開し、石森が葛西の額に竹串の束をぶっ刺す活躍を見せるもラリアットを被弾してOTR。これで石森は1勝1敗。石森はなんとか2敗目を防ぐも、葛西も生き残ったため次ブロックも継続出場。

 最初のブロックは『SECRET BLOCK』。これは大会の冠スポンサーであるザ・リーヴのCMに出演したことのある選手による『ザ・リーヴBLOCK』。
 和田京平レフェリーが裁くということでどよめきが上がる中、石森と葛西で試合開始。続けて登場したモハメド・ヨネに葛西が竹串を刺そうとするが、分厚いアフロに阻まれて刺さらず。そのままOTRさせられて葛西が失格。藤波辰爾の息子・LEONA、小峠篤司と登場して石森が袋叩きにされる中、越中詩郎が登場してヒップアタック無双。そんな中でヤングライオンの神輿に乗ったダンプ松本が現れると場内は大熱狂。ダンプが竹刀を振り回して大暴れすると、石森はたまらず逃げ出し、リザーバーが登場することに。
 リザーバーとして現れたのはバラモンシュウ&ケイ。大混乱の中でさらに秋山準が現れると、観衆は反応が追いつかずただ歓声を上げるばかりに。ダンプが凶器攻撃で反則負けとなり、場外ではバラモン兄弟によって秋山&越中がボウリングの餌食となるなど大混乱となる中、シュウ&ケイがそれぞれ1回ずつOTR。さらにシュウがヨネにキン肉バスターを、ケイが秋山にエクスプロイダーを、ケイが越中に侍パワーボムを食らって3カウントを奪われて石森の負け数ばかりがかさみ、1勝7敗に。それでもシュウが秋山にバケツで水をぶっかけてOTRさせて勝ち残り、2勝7敗に持ち込んだところでザ・リーヴBLOCK終了。

 『TOHOKU BLOCK』が始まるやいなや、場内に『キープ・オン・ジャーニー』が鳴り響く中でサロペットを着た田口隆祐が登場し、トラウマを呼び起こされた石森はバタリと倒れ込み、バラモン兄弟も足早に退場。
 しかり、続く入場者のYOHがバラモン兄弟を無理矢理リングに引き戻しながら登場。一緒に歌おうとするも拒否されてしまう。続いてTAKAみちのくが入場し「俺は千葉県出身なんだ。田舎者と一緒にするな」と嘲笑すると東北民の怒りを買い袋叩きに。ディック東郷、ザ・グレート・サスケと東北の英雄たちが登場。サスケがリング上で坐禅を組み始めると、全員それに倣って瞑想を始める。
 そんな中で石川修司が登場すると、リング上の風景に困惑しながらも全員を蹴散らし、石森をファイヤーサンダーで突き刺して3カウント。石森が2勝8敗に。石森がふらふらと退場していくと、リザーバーとしてのはしたろうが登場。のはしが袋叩きにされる中でMAOが登場。のはしがあっという間にOTRさせられ石森が2勝9敗に。MAOがTAKAにみちのくドライバーIIを決めて3カウントを奪い、のはしがサスケから3カウントを奪って3勝9敗に持ち込むなどの見せ場がありつつ、のはし&MAO&YOHが生き残ってTOHOKU BLOCK終了。石森がのはしと交代する。

 『MUSTLE BLOCK』では、まずティタンが登場して大暴れするもトップロープを越えてトペ・コンヒーロを放ってしまったためすぐに失格。続いて登場したSHOが小狡い手段でリングアウト勝ちを狙うも、とんでもない肉体美を持つ豹、竹田光珠が登場してひたすらにコーナー上でマッスルポーズ。石森も対抗して筋肉をアピールしだした隙にSHOがまとめてOTRさせようとするが、MAO&YOHがドラマティック・ドリーム号で突撃してSHOを轢殺。続いて登場したボルチン・オレッグにも2人はドラマティック・ドリーム号で突っ込んでいくが、ボルチンはとんでもない筋力でこれを止めて雄叫び。続いて大岩陵平、ドリラ・モロニーが登場して筋肉脇踊る打撃戦を展開。揃って漁夫の利を狙いに来たSHO&YOHに光珠が加わって3人でマッスルポーズを決めると、石森が3人まとめて突き落として6勝9敗に。最終的に石森&MAOが生き残ってMUSTLE BLOCK終了。

 最後は『DRAGON BLOCK』。シュン・スカイウォーカーが登場し、MAOとの化かし合いに競り勝ってOTRさせる。続いて登場したのは石森の同期でデビュー戦の相手でもあるKagetora。シュンの魔の手から石森を救出するも、隙を突いて張り手。ここにロンドンから帰国して会場に到着したばかりのドラゴン・ダイヤが登場し、石森と協力してレプテリアン・ラナでKagetoraから3カウント。石森にも勝利数が入り、7勝9敗に。
 闘龍門やDRAGON GATE関連の選手が登場するブロックなのかと思いきや、続いて登場したのは伊東竜二。竜二が竹刀を振り回して大暴れする中、デスマッチ仕様のコスチュームで登場した鷹木信悟が竹刀&イス&テーブルを使って竜二と大立ち回りを展開。
 そんな中、ドラゴンの中のドラゴンである藤波辰爾が登場。凶器を使って大暴れする2人を見た藤波はドラゴンストップをかけ「お前らなこんなのな、ここはお前殺し合いじゃないんだオラ!やめさせろ!こんなの俺にやらせんなコノヤロー!」とマイク。竜二&鷹木が失格。シュンが襲いかかるも、藤波がドラゴン張り手から足4の字固め。そこへ石森&ダイヤが藤波に覆いかぶさって3カウント。石森が8勝9敗に。
 最後に、“あの曲”が流れてもう1人のドラゴンの中のドラゴンが登場するかと思いきや、登場したのはヒラティモ・ドラゴン。ダイヤが石森にレプテリアン・ラナを狙ったところを石森がエビ固めで切り返して9勝9敗に。
 ヒラティモが「あっ!レフェリー!あそこに男色ディーノが!」と気をそらした隙にマスクを脱いで石森に投げ渡してマスク剥ぎによる反則勝利を狙うが、レフェリーが振り返る前に石森がマスクを投げ捨てて平田一喜をOTRさせ10勝9敗に。
 その隙にシュンが襲いかかってホルヘ・リベラ・スペシャルで石森から3カウント。これで10勝10敗に。みちのくドライバーII、ブラスター、ムーンサルト式ダブルニードロップと畳み掛けてスカイウォーカー・ムーンサルトを狙うが、石森が突き落としてOTR。石森が1人勝ち残り、11勝10敗で勝ち越しを決めた。

 石森が勝ち越したため『FINAL MUCHA』が実施。“石森が憧れてリスペクトしている選手”として登場したのは外道。同ユニットである2人は初シングル。
 外道が素早くマットを外して金具むき出しのコーナーを使った攻撃で翻弄していく中、石森は120分を闘い抜いた直後にもかかわらずバミューダ・トライアングルを繰り出す超人ぶりを発揮。さらに金具むき出しのコーナーを逆に利用して復讐し、外道クラッチを切り返しつつレフェリーを盾にしてサミングを見舞ったり、ヒップアップ式の急所蹴りを狙ったりと外道の教えを見せつける。外道は「スーパーフライ!」と叫んでコーナーに上っていく往年のムーブを見せるが、石森がロープを揺らして阻止。最後はブラディークロスを決めて3カウントを奪った。

 合計2時間23分の闘いを終えた石森だったが、すぐにマイクを取って「外道さん、またやりましょう!」と叫ぶ。
 そして「120分、駆け抜けたぞ!お前らといいあのAIといい、俺をイジり倒してよ。今こんな状況だけどよ、この出来事もすべてめぐり合わせ。自然とこうなる運命。俺に今必要なものを与えてくれてる。お前ら分かるかこれが!これはまさしく神の恵み、グレイスだ!」と大会を締めるが、AIが「おっしゃっている意味がよく分かりません」とツッコミを入れつつ、会場スクリーンにテキーラで泥酔した深夜3時の石森太二が歌う隠し撮りされたカラオケムービーとともにエンドロールが流れ始める。


 これで大団円(?)かと思われたが、突然初代AIがドラゴン・キッドにコンタクトを取る映像が流れ「石森選手、準備は整いました。あのときの約束を果たしましょう」と、来月11月12日の新宿FACEという前回と同じ日程&会場で『超人・石森太二はもう1回無茶をする』を開催することを発表。ドラゴン・キッドとのスペシャルシングルマッチがついに実現することに。

 しかし、満身創痍の石森は「いやいやいやいや!ちょっと待ってくれよ?!やったんだけど?!もう1回やるの?!しかも来月?!やれるかーッ!」とマイクを叩きつけて荒々しく会場をあとにした。

  • はてなブックマークに追加
  • LINEでシェア

関連記事

サイト内検索

日別

2025年10月
« 9月    
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

月別

ページ上部へ戻る