【試合詳細】8・27 新日本プロレス後楽園ホール大会 高橋ヒロムvsDOUKI ロビー・イーグルスvsマスター・ワト オカダ・カズチカ&真壁刀義vsジェフ・コブ&グレート-O-カーン

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『映画『ゴジラvsコング』Presents SUMMER STRUGGLE 2021』
日程:2021年8月27日(金)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:580人

▼シングルマッチ 10分1本勝負
△大岩陵平
10分0秒 時間切れ引き分け
△藤田晃生

▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
後藤洋央紀/YOSHI-HASHI/●田口隆祐
3分32秒 天翔ザックドライバー→片エビ固め
[鈴木軍]○タイチ/ザック・セイバーJr./鈴木みのる(パンクラスMISSION)

▼タッグマッチ 30分1本勝負
オカダ・カズチカ/●真壁刀義
9分13秒 ツアー・オブ・ジ・アイランド→片エビ固め
[UNITED EMPIRE]○ジェフ・コブ/グレート-O-カーン

▼シングルマッチ 30分1本勝負
[CHAOS]○ロビー・イーグルス
17分32秒 ロン・ミラー・スペシャル
●マスター・ワト

▼高橋ヒロム復帰戦 シングルマッチ 30分1本勝負
[L.I.J]○高橋ヒロム
29分43秒 TIME BOMB II→片エビ固め
[鈴木軍]●DOUKI

ヒロムが半年ぶりの復帰戦でDOUKIに激勝!ベルトさんに「ヒロムくん嫌い」と言われてショックも魂のマイク!ワトが王者ロビーに一歩及ばず敗戦!タイチ&ザックが田口を3分葬

第1試合


 ロックアップでの押し合いから首の取り合い、バックの取り合い、藤田がヘッドロックで絞り合えると大岩もスリーパーからハンマーロックで切り返す。藤田が腰投げからヘッドロックで取り返すと大岩もカニバサミからのヘッドロック。大岩がアームロックで切り返すが藤田は足を伸ばしてロープへ。
 大岩がリング中央に戻して脇固めも藤田がブレイク。続けて大岩が腕十字も藤田がブレイク。
 セコンドの中島2人に檄を飛ばす中、2人はエルボーで打ち合いとなり、藤田がドロップキックからアキレス腱固め。大岩がロープへ逃れると膝十字固め。藤田が逆片エビ固めも大岩が意地のロープブレイク。両者エルボーの打ち合いから大岩が逆エビ固め。20秒捕らえ続けるも藤田はギブアップせず耐え、そのままフルタイムドローのゴングが鳴った。

<試合後コメント>
大岩陵平
「まず、まずはじめに、4連戦組んでいただき、ありがとうございました(※と、直立して頭を下げる)。けど、何も自分が思ってる試合ができてなくて、満足できる試合が一つもなかったです。これから、明日から野毛道場でもっと練習を積んで、もっと強くなります。これからもよろしくお願いします! あと、自分が言っても、何偉そうに言ってんだと思われるかもしれないですけど、中島先輩と早く戦いたいです。ありがとうございました!(※と、深々と頭を下げる)」

藤田晃生
「あークソッ! あぁっ! もう一回、すぐに、もう一回やって、今度は絶対勝ちます! 絶対勝ちます! あークソッ!」

第2試合


 鈴木軍が入場してくるとCHAOSが奇襲し、場外で揉み合いとなる中でゴング。
 リング上で後藤がタイチにエルボーを連打してコーナーに追い込み顔面を踏みつけると、YOSHI-HASHIも参加して2人がかりでタイチに攻撃。カットに来たザックへ隠し狭間、タイチに激烈一閃。さらにタイチにGYRを狙うが、タイチが暴れて脱出し、後藤へみのるがスリーパーホールド。カットに来たYOSHI-HASHIをブートで蹴散らすが、田口が鈴木軍の3人を次々とヒップアタックで蹴散らし、タイチにケツイェ。
 絶好調の田口がコーナーに上っていき、追いすがるみのるを変なおじさん掌底で撃退。そしてファイヤーバードスプラッシュを狙うかのように延々とコーナー上で腕をくるくる回したりと変なおじさんダンスを繰り返し、ダイビングヒップアタックを狙うがタイチが回避。飛び込んできたザックのザックドライバーにタイチが天翔十字鳳を合わせ、天翔ザックドライバーが決まるとこれでカウント3。わずか3分32秒の決着となった。

<試合後コメント>
鈴木みのる
「強ええよ、タイチ、ザック・セイバーJr.……、日本は任せた。ハハッ」

タイチ&ザック・セイバーJr.
ザック「あともうちょっと。あと1週間だな」
タイチ「ヤバいね。厳しすぎるよ、俺ら。4連戦、最後の日だよ。終わっちった。ちょっとね、ムキになっちゃったな。ちょっと遊んでもよかったんだけど、田口が遊びすぎて、ちょっとムキになっちゃった。向こうは元気だな、後藤&YOSHI-HASHI。そして、そこで休んでる内藤&sanaやん。見ての通り、俺らは元気だよ。どこもかしこもピンピンしてる。ああ、さて勝てるかな? 後藤&YOSHI-HASHI、内藤&sanaやん。内藤&sanaやん……内藤、さっき、俺らにTwitterで返事くれたな? やるらしいな? 今日まで返事なかったら、お前らは棄権とみなそうと思ったけど、やる意思があるようだな。あと1週間? 10日? 内藤&sanaやん、待ってるぞ。おまえらがやるって言うなら。それからYOSHI-HASHI、がんばれよ。全部、おまえにかかっているぞ? なあ、ザック」
ザック「最近ずっとこんなのばっかだな。(日本語で)アト、イッシュウ?ライシュウ? ナイトーとSANADAは本当に現れるのか? 」
タイチ「メイビー」
ザック「そうなのか? なら、よかった」
タイチ「さっき、Twitterで返事あったよ、内藤」
ザック「オー、ワオ! アイツらが元気ならそれは大いに結構だ」
タイチ「俺らはもう元気だよ、全然、元気でしょ。100パーセント、いや200パーセント」
ザック「(日本語で)ニヒャク、ニヒャク」
タイチ「もういい。準備万端だ。来週? 来週、西武ドームに来れるヤツだけ来い! 待ってるぞ、チャンピオンらしくな?」
ザック「3WAYは嫌いだって言ってきたけどな、気が変わったよ。だってあの4人のバカどもを一度でまとめて片付けてやれるんだから」
タイチ「川田&田上組でもいいぞ? 川田&田上組入れて、4WAYでもいいぞ!?」

後藤洋央紀&YOSHI-HASHI
後藤「ああ~、クソッ!」
YOSHI-HASHI「この前の借りも、オイ、今日の借りも、キッチリ次のメットライフドームで返してやる!」
後藤「最後の前哨戦! こんな結果になっちゃった」
YOSHI-HASHI「オイ、消灯するのはテメーらだ。覚えとけ!」
後藤「今日の田口の借りも、すべてメットライフドームで返してやるよ。あのクソヤローどもに。それからもう一チーム、内藤&SANADA。どこで何してるのか、知らねーけど。もともとアイツら、いらなかったんだよ。べつにもう来なくていいぞ? アイツらは、俺が叩き潰してやるよ!」

第3試合


 オカダとコブでゴングが鳴ると、オカダがエルボー連打からランニングバックエルボー。さらにツームストンパイルドライバーの体勢も、コブが暴れるとオカダが場外に放り出して鉄柵攻撃。コブもオカダを鉄柵に何度も叩きつけ、場外戦はUNITED EMPIREの優勢に終わる。
 コブはオカダをリングに放り込むと、オカダをコーナーに叩きつけてヘッドバッド。オーカーンにタッチ。
 オーカーンはモンゴリアンチョップ連打、払腰から入る肩固め。ストンピングでいたぶってコブにタッチ。
 コブはオカダに好きなようにエルボーを打たせていき、涼しい顔で耐えた上でコーナーに押し込んで串刺しスピアー。コブがアロハメーカーポーズから突っ込んでいくが、これをかわしたオカダがマネークリップを狙う。決まり切る前にコーナーに叩きつけたコブだったが、オカダは組み付いてリバースネックブリーカー。両者タッチ。
 真壁がオーカーンに串刺しラリアットの連打からテンカウントパンチ。さらにノーザンライトスープレックスを狙うがオーカーンがスリーパー式アイアンクローから一本背負いを狙うと、真壁が振り払ってラリアット。真壁がブレーンバスターを狙うと、オーカーンが足を踏んで怯ませ耳を掴んで放り捨てコブにタッチ。
 コブはアロハメーカーポーズで挑発し、入ってきたオカダをフロントスープレックスで排除。真壁がエルボー連打で突っ張るも、オーカーンが入ってきてUEのトレイン攻撃からコブのトラースキック+オーカーンの王統流二段蹴りのサンドイッチキック。さらにコブが真壁にアスレチックプレックス、オカダにラリアットを見舞い、真壁にレインメーカー式ツアー・オブ・ジ・アイランドを狙う。真壁が振り払ってショートレンジラリアットを見舞い、さらにロープに飛ぶもコブがツアー・オブ・ジ・アイランドで迎え撃って3カウント。

オーカーン「ひれ伏せ!後楽園の愚民ども!公約通り4連勝だ!もう1つ、公約しよう。西武ドームでオカダ・カズチカをジェフ・コブが倒す!何度も見ただろう?いいか、これがグレート-O-カーン、そしてジェフ・コブ。UNITED EMPIREの力だ!」

<試合後コメント>
オカダ・カズチカ
「オイ、ジェフ! しっかりとな、オマエに分からせてやるよ。この新日本プロレスで、誰が最強かを。チャンピオンだどうだとか、関係ない。誰が一番強いか。ジェフだけじゃない、新日本プロレス・ファン、いやプロレス・ファンか。全員に分からせてやる。誰が一番強いか、誰が最高にカッコいいか、誰が最高に面白い試合をするか。俺しかいねぇだろコノヤロー!」

ジェフ・コブ
「NHK、電話してくるなって昨日言っただろ。俺は(日本では)データローミングを使ってるんだから、通話料金を請求させてもらうぞ。オカダ、相当イラついてるようだな。タッグマッチでパートナーにおっさんを連れてくるなんて意地が悪いぞ。CHAOSの仲間は手助けしてくれないのか? オカダ、雨が上がればお前の時代は終わりだ。でも雨が上がったあとには、太陽と虹が出て、幸せなムードに包まれる。オカダ、ツアー・オブ・ジ・アイランドをまともに喰らう覚悟はできてるか?」

グレート-O-カーン
「フハハハハハハ!(※と、爆笑しながらインタビュースペースへ) ハハハハハハ! フハハハハハハ! もう次だな、西武ドーム。そう、大一番が控えてるんだ。フハハハハハハハ! でも、一つだけ言わせてくれぇ! バーカを、手のひらで転がすのは、チョー気持ちいいぜぇえええ! ハハハハハハハ!
(※急に笑うのをやめ、真顔になって振り返り)笑いごとじゃねぇぞ? 今のコレも、手のひらの上かもしれねぇし。特別だ、面(おもて)を上げろ、愚民ども。面を上げた代わりに、余の言動全てを、見逃すな。試合も、バックステージコメントも、ツイッター、インスタグラム、全部。もっと踊ってくれよ、愚民ども。(※控室へ向かいながら)帝国バンザーイ! さ、西武ドームはどうなるかな?(※と言いながら控室へ)」

第4試合


 現IWGPジュニア王者のロビーとノンタイトル戦ながらシングルマッチのチャンスを掴んだワト。
 ワトがグラウンドに引き込んで足を取るもロビーが即座にブレイク。ワトがロープワークで翻弄してティヘラで放り捨てるが、ロビーもロープを踏み台にしたアームドラッグからティヘラでやり返しニールキックで場外へと吹き飛ばす。ロビーが場外飛びを狙うとワトが入れ替わりにリングイン。互いにハイキックを狙うもヒットせず両者距離を取る。
 ロビーがワトの頭を小突いておちょくると、ワトがドロップキックで場外に蹴落とし鉄柵に叩きつける。さらにロビーを鉄柱に叩きつけてハイキックを発射も、これが鉄柱に誤爆してワトが足に大ダメージ。ロビーはその隙を見逃さず、足へのスライディングラリアットから鉄柵を絡めた逆エビ固め。
 ロビーはリングに戻してレッグロック、頭部への低空ドロップキック、サッカーボールキックの連打からレッグラリアート、リバース・インディアン・デスロックと足へ猛攻。さらに串刺しダブルニー、足への619。さらに串刺しダブルニーを発射もワトはこれを回避してコンビネーションキック。
 ワトはスワンダイブ式エルボースマッシュからドロップキックで場外に叩き出し、トルニージョ。リングに戻してネックブリーカーからミドルキック、ブラジリアンキック、トラースキックからTTDを狙うが、ロビーが変形雁之助クラッチから後頭部へのスライディングラリアット。ロビーは足へのミサイルキックからロン・ミラー・スペシャル。ワトは決まり切る前にブレイク。
 ロビーは膝裏へのニードロップからワトを引き起こしてビンタ。ワトもビンタやエルボーで応戦し、ミドルキックの打ち合いからロビーがPKを発射も、ワトがキャッチしてキャプチュード。ロープに飛ぶロビーにラ・カレテラから旋風脚。さらにTTDからRPPを発射もロビーが回避したため自爆。ロビーが即座に十字架固めもワトがキックアウトしハイキック。両者仰向けにバタリと倒れ込む。
 先に起きたワトが裏拳から旋風脚も、これをキャッチしたロビーがターボ・バックパックから顔面へのトラースキックを連打。さらにコーナーからワープ4.5、ロン・ミラー・スペシャルを決めるとワトは無念のタップ。

<試合後コメント>
ロビー・イーグルス
「タイトルマッチ並みにキツかった。でも、今日でアイツはこのビッグマッチに相応しいだけの実力があるってみんなが認めてくれただろう。アイツはこれからもっとビッグになると思う。だから握手を求めた。でも、アイツはやっぱり真っ直ぐこのベルトだけを見ていた。だけどワト、おまえにはまだ挑戦させない。今日のおまえには驚かされたけど、ベルトを巻きたいならもっと強くならないといけない。もっと頑張れ。ちゃんとレジェンド、テンザンの言うことを聞くんだぞ? 先輩のアドバイスは素直に受け入れろ。そうすれば少しずつでも確実に強くなれる。でも今はまだおまえはこのベルトに挑戦できる器ではない。でも俺だってちょっと前まではまだまだだった。去年の『SUPER Jr.』でお前に負けた借りが今日返せた。これでもう思い残すことなく前に進める。TIME BOMBの復帰だな。今日のコーラクエンは満員だ。チャンピオンの俺では埋めることができなかった。でも期待が高まってる中、メットライフドームでおまえが俺に負けたら多くのファンがショックを受けるだろうな。今のTIME BOMBは不発弾だ、チクタク…何も発射しない。スナイパーがアイツを撃ち落とす」
※聞こえてきた高橋ヒロム入場曲の口笛を吹きながら控室へ

マスター・ワト&天山広吉
ワト「弱音を吐くのは、あんま好きじゃないけどさ、敗因になったのは、たぶんポールを、ポール蹴っちまったことかな。ウン。あれからね、ちょっと苦しんだかな……」
天山「大丈夫か? 足? ああ、ちょっとヒネったな?」
ワト「ああ……」
天山「いや、もうあんなんね。最後、決められたけど。そんなんで、あれだけで終わりちゃうんやから。こんなチャンス貰って、いい舞台で、結果出したかったけど。これはしょうがないよ。勝負は時の運って言うしね。これからまだまだ、まだまだチャンス獲りにいけよ。やるしかないよ。自分が思ってるほどね、悪い試合じゃない。ただ、最後に自分のペース、持って行かないと。まあ、しょうがない。次、がんばろう。ウン」
※先に控室へ
ワト「これで、グランドマスターの道、IWGPジュニアの道、ふさがった、ふさがれた……わけではない。だから迷っても、それが迷い道をしても。それが道となって、グランドマスターへの道、それに繋がっていくんじゃないか。俺は信じて。いまの道を、一歩づつ、この足で、歩んで。そして、IWGPジュニアヘビー級への、挑戦への道にまた、歩んで、前を向いて、進んでいきたいと思っています。……ロビー・イーグルス、まだ! 俺たちの対決。向こうが俺のことをライバルとか思っているかは知らねーけどさ。俺はIWGPジュニアヘビー級、チャンピオンになる前から、『SUPER Jr.』で闘った時から、意識してるよ。どこからか来た外国人、生え抜きの俺が叩きのめす。1vs1、引き分けだ。ウン。1vs1でまだ決着はついていない。どっちかが勝ち越すまで、俺はおまえを追いかけて、その暁にはベルトも捉えてやる」

第5試合


 2月19日の岩手大会で左大胸筋断裂の大怪我を負って約半年の欠場に入っていたヒロムの復帰戦。ヤングライオンたちが掲げる6m弱の寄せ書きをバックにヒロムがポーズを決める。
 しかしDOUKIがその背後からヒロムを場外に叩き落とし、場外戦となる中でゴング。互いに鉄柵にぶつけ合ったり打撃戦を展開したりと暴れまわり、カウント19でリングに戻ってリセットしてから再び場外へ。ヒロムが鉄柵に叩きつけるショットガンドロップキックを連打し、「帰ってきたぞぉ~!」と雄叫び。さらにDOUKIボムを狙う素振りを見せるが、DOUKIはするりとリングイン。
 両者目まぐるしいロープワークを展開し、ヒロムのトラースキックをかわしたDOUKIが地獄突き。さらにヒロムのカサドーラをDOUKIがスープレックス・デ・ラ・ルナで切り返そうとするが、ヒロムが強引にTIME BOMBに入ろうとするとDOUKIが場外へエスケープ。ヒロムが追っていくとDOUKIは鉄パイプで滅多打ち。
 ヒロムがリングに戻ると、DOUKIはバックエルボーでなぎ倒してチンロック、変形サーフボードストレッチ。DOUKIは「もう終わりかオイ!」とヒロムの髪を掴みながら活を入れ、ヒロムもチョップの連打からショットガンドロップキックで返す。ヒロムは場外に逃れたDOUKIにエプロンからのショットガンドロップキック。さらにリングに戻してハサミワザ、串刺しドロップキック、低空ドロップキック、ファルコンアローと連撃してデスバレーボムを狙うが、DOUKIが切り返して土遁の術。さらにデイブレイクを発射も、ヒロムがキャッチ。DOUKIはトラースキックからの延髄斬り、イタリアンストレッチNO.32と捕らえるも決まり切る前にヒロムがブレイク。
 DOUKIはフランケンシュタイナーから突っ込んでいくが、ヒロムがターンバックルに叩きつけるフロントスープレックス。さらにジャーマン・スープレックスから再びターンバックルフロントスープレックス。さらにターンバックルデスバレーボム。そしてTIME BOMBを狙うが、DOUKIが着地して地獄突きからロープに飛ぶ。ヒロムはホップアップパワーボムで迎え撃ち、TIME BOMBの体勢もDOUKIが暴れてエプロンに着地。DOUKIはロープを引き下げてヒロムを場外に落とし、ケブラーダを発射。
 DOUKIがDOUKIボムを狙うが、ヒロムが追いすがって雪崩式カサドーラボム。さらにTIME BOMBを狙うが、DOUKIは回転エビ固めで切り返しつつイタリアンストレッチNO.32。
 DOUKIがデイブレイクを狙うとヒロムはトラースキックで撃ち落とし、サンセットフリップパワーボムを狙うが、DOUKIは奈落式フランケンシュタイナーで切り返す。そしてエプロンから放つラ・ランサ。さらにDOUKIボムをヒットさせ、自身にも大ダメージ。
 試合時間20分を超え、DOUKIがヒロムをリングに放り込んでデイブレイク。さらにスープレックス・デ・ラ・ルナを狙うがヒロムが回転エビ固めで切り返す。DOUKIは延髄斬りからラリアットを狙うも、ヒロムがカウンターのラリアットから即座に起き上がったDOUKIにラリアット。DOUKIは再びすぐに起き上がって投げっぱなしパワーボムからラリアット。さらに2人でラリアットでぶつかり合い、ダブルダウン。
 両者膝立ちになりながらエルボーを打ち合い、さらにビンタの応酬に。ヒロムがラリアットからビクトリー・ロイヤルを狙うが、DOUKIが首固めで切り返し、さらに逆さ押さえ込みからラリアット。さらに土遁の術・改からラリアットを発射も、ヒロムがコンプリートショットで迎撃。さらにビクトリー・ロイヤルからTIME BOMB IIで叩きつけ、29分43秒の死闘に終止符を打った。

ヒロム「DOUKI、DOUKI!お前これでもリハビリ相手としてお前を選んだと思うか?お前は俺にとって唯一初心に返らせてくれる男なんだよ。高橋ヒロムという名の男がメキシコで誕生したとき、お前がいつも横にいてくれてただろ?新しいスタートを切らせてくれてありがとよ!」

(※DOUKIが何も語らず鉄パイプを杖代わりによろよろと退場すると、入れ違いにロビーがリング上へ)

ヒロム「おぉっと、ロビーさぁん、来てくれたんだ。……プリーズ、ワンミニッツ。トーク!(※ベルトを指差し、ベルトさんとの1分間トークを要求)。プリーズ、ジャストワンミニッツ!ナウ、トゥエンティミニッツ、トゥエンティワンミニッツ、スタート、OK?……(21分になる)スタート!スタート!ゴメン、ベルトさん、ゴメン、前回何も話してくれなくて俺ビックリしたんだ。ねえ、土下座でもなんでもするからさ!喋ってくれ!お願いします!お願いします!1分、多分もうそんなに時間無いから!頼むマジで喋ってくれベルトさん!この通り!(※土下座)」
ベルトさん「ヒロムくん、僕、喋るよ。でもさあ、正直ヒロムくんが悪いんじゃないの?2回も怪我してさ、僕のこと返上になっちゃってさ。多分ね、みんなそう思ってるよ?」
ヒロム「でもさあ、それはマジでキツいって!それマジで精神的にきつい理由だから、そういう理由で俺のこと嫌いになるのやめて?」
ベルトさん「でもさあ、やっぱりよくないと思う。2回も王者だったのにベルト返上してさ、カッコ悪いよ!僕、ヒロムくんのこと嫌い!」
ヒロム「分かったから!次、ロビーから勝ったら一生、ベルトさん……アーーッ!?」
(※1分間経ってしまったためロビーがベルトをひったくる)
ヒロム「ワンモアミニーーッツ!!プリーーーズ!!」
ロビー「時間がほしいなら、俺を倒してみろ」
ヒロム「……OK、OK、センキュー」
ロビー「ユー・アー・クレイジー……」(※人差し指を頭に突きつけてくるくる回しながら)
ヒロム「ソーリーソーリー、俺からしたらアイツなにしに出てきたのかわからないよ。何も言わないで出てきて俺になんか一方的にやらせて帰りやがったよ。なんだったんだよ。なんかいいたいことあったらマイクぶんどってでも言えば良かったのにぃ~!なんかこんな変な空気になっちゃったじゃないか!……いやあ、この感じ久しぶりだなあ。『帰ってきた!』って感じするわあ~!正直な話、身体痛くてしょうがないんだよ。正直今日さ、後楽園来るときさ、正直な話『今日復帰戦だ、イヤだなあ』って思っちゃったの。思っちゃったの。これは正直な話だから。でもプロレスをした後ってこんなに気持ちよかったんだなぁ!快感だぜぇ~!この拍手、懐かしいなあ。これに声が加わったらもっと最高になるのに。ちくしょーめ。正直に、首の骨で怪我して、ベルトを返上して復活したと思ったら、また胸を切って返上することになった。いくらこのスーパーポジティブなヒロムちゃんでも、会社から『You’re FIRED』って正直言われて首を切られると思ったよ。覚悟した。でもさ、俺ってスーパーポジティブじゃあん?そんなことで、怪我したくらいで、怪我したくらいだよ!こんなことやってんだもん。怪我したくらいでメソメソして『どうしよう、怪我しちゃったよぉ』なんて言ってるレスラー、面白くないとか言って自分に言い聞かせてる俺がいる!でもそれで良いと思ってる!俺は諦めない!ヒロムちゃんファンのみんな、申し訳ない!俺が現役である以上、メチャクチャ心配をかける!でも俺は必ず夢を叶える男だ!だってヒロムだもぉ~ん♪レスラーってさ、メチャクチャ馬鹿なんだよ、でも、この世の中をプロレスの力でどうにかして元気づけようとみんな、みんなが必死に頑張ってんだよ!俺はそんな自分を含めたプロレスラーが大好きだ!9・5、IWGPジュニアヘビー級選手権試合、ロビー・イーグルス、俺は勝ってベルトをいただく。だから!だから!だからさ!……久しぶりだな。もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、みんなで!楽しもうぜぇ~!」

<試合後コメント>
ロビー・イーグルス
「もっとだって? 『ワンミニット、プリーズ!』って何度もしつこいな。勝てば(ベルトと)好きなだけ話せるだろ。そしてアニメ声でも使って会話してろよ。(実際には)ベルトは話さないけどな! お前どうかしてるよ。じゃ、次はメットライフドームだ」

DOUKI
「(※フラフラとインタビュースペースにたどり着くと、床に倒れ込んでしばらく動けず、やがて少し顔を上げて、小声で)悔しい……。ただただ悔しい……。(※体を起こして)負けたヤツが、もう1回やらせろって言う気持ちが分かる。悔しい。すぐにでも、リマッチがしたい。だから、(※立ち上がって控室へ向かい始める)タイトルマッチ、勝て。オマエがチャンピオンになったら、俺が挑戦する」

高橋ヒロム
「ただいま(※と、片膝をついて床に座る)気持ちいいなぁ〜。プロレス、気持ちいいわ。大好きだわ。半年も試合しないと、この快感は、味わえないし忘れちゃうんだなって。相手がDOUKIでよかった。DOUKIじゃなかったら、もしかしたら不完全だったのかもしれない。いいよ、DOUKI。オマエにとってこれがアップなのかどうなのか、オマエが感じたことに任せるよ。
(※顔を上げ、大きな声になって)あー、いやぁ〜、それにしても今日、会場に来て、控室、淋しかったよ。やっぱ、L・I・Jのみんながいないと淋しいなぁ〜。たぶん今頃、内藤さんあたりはツイッターで、『フェリシダデス、カブロン!』とかってつぶやいちゃってくれてんじゃねぇの? うん、今急いで打ってるかもしれないしね。『フェリシダデス、カブロン!』。『逆にこれは打たない方がヒロムにとっておいしんじゃないか?』とかって考えちゃうのが内藤さんだけどね(笑)。やっぱり何か、淋しかったよ! 鷹木さんのひとり言が聞こえなかったからさ、俺がひとり言を言っちゃってたよ、一人でね。ホントのひとり言だったよ(笑)。
まぁいいんだ。それはいいんだ。俺はこの欠場期間、約半年、何を考えてプロレスを見てたと思う? ジュニアとは何なのか、ヘビー級とは何なのかを、真剣に考えて見てたよ。いち選手として見るんじゃなくて、ファンの気持ちになって、いちファンとして俺は、見てた。
ジュニアとヘビー、違いが分かんねぇな。よくか悪くか、違いが分かんねぇな。でもコレってさぁ、ヤバいんじゃないの? 全てが曖昧だとさぁ、これから先、ジュニアをやりたいと思う人間がいなくなっちゃうんじゃないかって、すげぇ不安になったよ。
ジュニアとヘビー、何が違うと思う。頼みの綱の上村も、『105kgになって帰ってきたい』って言ってたし、デビューしたばっかのあの2人も、ジュニアなのかヘビーなのか分からないけど、どっちなんだろうなぁ。ただ今、この曖昧な状況でジュニアを選択してくれるかどうか、俺はそこが怖い。どれだけすごい試合、必死こいた試合、面白い試合をしようが、どっちを選択してくれるんだろうなぁ。
(※立ち上がって)だったらさぁ、思いついちゃったんだよ。ジュニアによる、ジュニアのための、ジュニアの入門テストをやろうぜ。トレーナーはそうだなぁ……(※ビデオカメラを指差して)金丸さんがいいかなぁ? いや、いいんだ、いいんだ、コレを一人のファンの意見として聞くか、それとも、真剣に向き合って、そろそろ考えるべきなんじゃないのか、新日本プロレス。
つまり、9・5メットライフドーム、IWGPジュニアヘビー級選手権試合、ロビー・イーグルス、新日本プロレス・ジュニアの戦いを見せた上で、(※胸を叩いて)俺が勝つ!」

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