【試合詳細】1・4 新日本プロレス東京ドーム大会 【IWGP世界】SANADAvs内藤哲也 オカダ・カズチカvsブライアン・ダニエルソン 【IWGP GLOBAL】ウィル・オスプレイvsジョン・モクスリーvsデビッド・フィンレー 【IWGPジュニア】高橋ヒロムvsエル・デスペラード

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『ベルク Presents WRESTLE KINGDOM 18 in 東京ドーム』
日程:2024年1月4日(木)
開始:16:30
会場:東京都・東京ドーム
観衆:27,422人

▼「KOPW 2024」進出権争奪ニュージャパンランボー
<退場順>
ゲイブ・キッド&アレックス・コグリン→ジェフ・コブ→アーロン・ヘナーレ→シェイン・ヘイスト→マイキー・ニコルス→石井智宏→マスター・ワト→フジタ“Jr”ハヤト&DOUKI→高橋裕二郎&SHO&金丸義信→飯塚高史&タイチ→チェーズ・オーエンズ
32分40秒
○グレート-O-カーン
○石森太二
○YOH
○矢野通
※オーカーン、YOH、石森、矢野が「KOPW 2024」決定戦4WAYマッチ進出権を獲得。

▼IWGPジュニアタッグ選手権試合 60分1本勝負
【王者組/BULLET CLUB】クラーク・コナーズ/●ドリラ・モロニー
9分38秒 2/2→体固め
【挑戦者組/UNITED EMPIRE/Catch 2/2】○TJP/フランシスコ・アキラ
※第73代王者組が4度目の防衛に失敗。Catch 2/2が新王者となる。

▼NJPW WORLD認定TV選手権試合 15分1本勝負
【王者/TMDK】●ザック・セイバーJr.
8分53秒 エビ固め
【挑戦者】○棚橋弘至
※初代王者が17回目の防衛に失敗。棚橋が新王者となる。

▼スペシャルシングルマッチ 30分1本勝負
[L.I.J]●辻陽太
10分57秒 かんぬきスープレックス・ホールド
[Just 5 Guys]○上村優也

▼スペシャルタッグマッチ 30分1本勝負
●海野翔太/清宮海斗(NOAH)
7分6秒 ダブルクロス→片エビ固め
[HOUSE OF TORTURE]“キング・オブ・ダークネス”EVIL/○成田蓮

▼NEVER無差別級選手権試合 60分1本勝負
【王者/L.I.J】●鷹木信悟
13分46秒 DSD→片エビ固め
【挑戦者/G.O.D】○タマ・トンガ
※第41代王者が2度目の防衛に失敗。タマが新王者となる。

▼IWGPタッグ&STRONG無差別級タッグ選手権試合 60分1本勝負
【IWGPタッグ王者/CHAOS/毘沙門】●後藤洋央紀/YOSHI-HASHI
9分47秒 サンダーストラック’91→片エビ固め
【STRONG無差別級タッグ王者組/G.O.D】○ヒクレオ/エル・ファンタズモ
※第99代IWGP王者組が3度目の防衛に失敗。ヒクレオ&ファンタズモが王者組がSTRONG無差別級タッグ王座の3度目の防衛に成功しIWGPタッグ王者となる。

▼IWGPジュニアヘビー級選手権試合 60分1本勝負
【王者/L.I.J】●高橋ヒロム
14分21秒 ピンチェ・ロコ→片エビ固め
【挑戦者/STRONG STYLE】○エル・デスペラード
※第93代王者が8度目の防衛に失敗。デスペラードが新王者となる。

▼IWGP GLOBALヘビー級選手権 初代王者決定3WAYマッチ 60分1本勝負
【BULLET CLUB】○デビッド・フィンレー
22分17秒 オーバーキル→エビ固め
【UNITED EMPIRE】●ウィル・オスプレイ
※もう1人はジョン・モクスリー(AEW)
※フィンレーが初代王者となる。

▼スペシャルシングルマッチ 60分1本勝負
○オカダ・カズチカ
23分24秒 レインメーカー→体固め
●ブライアン・ダニエルソン(AEW)

▼IWGP世界ヘビー級選手権試合 60分1本勝負
【王者/Just 5 Guys】●SANADA
25分42秒 デスティーノ→片エビ固め
【挑戦者/G1 CLIMAX 33優勝者/L.I.J】○内藤哲也
※第7代王者が5度目の防衛に失敗。内藤が新王者となる。

内藤がIWGP世界ヘビー級王座を戴冠し悲願の「デ・ハポン」大合唱!デスペラードがヒロムを下し歓喜のIWGPジュニア戴冠!フィンレーが初代GLOBAL王者となりニック・ネメス(ドルフ・ジグラー)と大乱闘!

第0試合


 今年も最初に入場し最後まで残っていることに定評があるオーエンズから登場。続いてオーカーンが入場し、レフェリーとしてタイガー服部がさばくことに。
 オーカーンがバックを取り、オーエンズがナックルからロープに振ってエルボーで倒す。ナックルからストンピングを落とし、コーナーに叩きつけてモンゴリアンチョップ。リング中央でチョップを打ち込んでいったところで第3入場者のゲイブが入場。

 オーカーンがロープに押し込みオーエンズにOTRを狙うが、ゲイブがチョップからショートレンジラリアット。さらにブレーンバスターからオーエンズにもナックル。
 ゲイブはオーエンズにストンピングからオーカーンにマウントナックル連打。さらに頭に噛みついていき、ロープに押し込むとチョップ。ここで第4入場者のアレックスが入場。

 BULLET CLUBが3人になるが、ゲイブはオーエンズにナックルからコーナーに押し込み、アレックスもオーエンズの背中にエルボーから俵投げ。ゲイブとアレックスはコーナーに上り観客にアピールする。
 オーカーンがゲイブにエルボー連打からモンゴリアンチョップもアレックスがカット。アレックスが羽交い締めにしてゲイブがチョップを打ち込み、オーエンズにもアレックスがチョップからゲイブが羽交い締めにしてアレックスがチョップ。
 第5入場者としてジェフ・コブが入場。

 コブをアレックスとゲイブがストンピング連打からロープに振るが、コブはまとめてジャンピングショルダータックルで倒すと、次々投げ捨てフロントスープレックス。オーエンズがオーカーンにガットショットも、キャッチしたオーカーンがコーナーに押し込むがアレックスがエルボーからゲイブがコブに噛みつき、アレックスがコブを担いで背後に投げ捨てる。
 第6入場者としてヘナーレが入場。

 ヘナーレはアレックスとゲイブをショルダータックルで倒し、オーエンズに延髄切り。さらにアレックスにバックエルボーから三角蹴りを叩き込む。
 だがゲイブがチョップ連発からエルボースマッシュ。アレックスはコブにエルボーから、それぞれをロープに振ろうとするが、コブがトラースキックからヘナーレがビッグブーツ。ヘナーレとコブはそれぞれラリアットで場外に叩き出しOTRさせる。ゲイブとアレックス失格。
 第7入場者として石井智宏入場。

 石井をコブ、オーカーン、ヘナーレで袋叩きにし、コブとヘナーレのダブルトラースキックとオーカーンの王統流二弾蹴りのサンドイッチ。
 石井は必死にヘナーレにエルボーとチョップでコーナーに押し込み、コブとオーカーンはオーエンズをコーナーで痛めつけていく。
 第8入場者としてマイキー・ニコルスが入場。

 マイキーはヘナーレにエルボー連打。エルボーの撃ち合いになるが、横でコブが石井を担いでOTRを狙う。
 ヘナーレが打ち勝ち、石井もなんとかリングに残る。
 オーカーンはマイキーにアイアンクロースリーパーからOTRを狙うがマイキーは耐える。
 コブは石井を担ぐが石井は着地。
 第9入場者としてjシェイン・ヘイストが入場。

 ヘナーレとヘイストがエルボーの打ち合い。ヘナーレがロープに飛ぶとヘイストがドロップキックで迎撃するが、コブがヘイストをコーナーに押し込む。マイキーがカットしコブを場外に投げようとするが、オーカーンが救出。
 オーカーンは石井にモンゴリアンチョップからマイキーにラリアットを狙うが、マイキーはバックドロップで迎撃。
 第10入場者として高橋裕二郎入場。

 裕二郎のステッキをコブが奪うがTMDKが背後から攻撃し、コブを担ぐもオーカーンが救出。
 オーカーンにダブルのバックドロップから、コブがTMKDに交互にエルボーからナックル。さらにTMDKを担ごうとするが、ヘイストがドロップキックで吹っ飛ばし、マイキーがロープをたるませるとコブがそのまま場外に落ちOTRで失格。
 第11入場者としてマスター・ワト入場。

 ヘナーレがTMDKにOTRで落とされ失格。
 オーカーンがコブにエルボー連打からロープに飛ぶが、ワトは零戦キックで迎撃。
 ワトはオーエンズにミドルキック連打。さらにマイキーの足関節を狙うがヘイストがカット。
 マイキーが石井を担ぐとオーカーンも一緒にOTRを狙い、エプロンに落とした石井を蹴りつけていく。
 第12入場者として金丸義信入場。

 金丸はワトにストンピング連打からロープに振って低空ドロップキック。
 TMDKがオーカーンを左右から押上げていき、石井がアンクルホールドで捕らえるがオーカーンは耐える。
 ワトと金丸がエルボーの打ち合いからガットショット連発でコーナーに押し込むが、TMKDが2人に攻撃を仕掛ける。
 第13入場者でYOH入場。

 YOHは学生ジャージで走り込み金丸にナックル。上履きを奪ったTMDKがYOHを滅多打ちにして投げ捨て、石井がTMDKにエルボー。
 第14入場者としてSHO入場。

 YOHが花道を戻ってSHOに走り込み、YOHがトーチャーツールを奪って変な踊りで挑発するが、SHOが奪い返すと花道でグラウンドの攻防。
 リングでは金丸と石井が殴り合い、TMDKとUNITED EMPIREの攻防へ。
 第15入場者としてフジタ"Jr"ハヤトが入場。

 ハヤトが花道のSHOとYOHを蹴りつけ、背中へのブラジリアンキックから2人をリングに連れ出す。
 ハヤトが金丸にコンプリートショット。さらにSHOにソバットからローキックを叩き込みロープに飛んで低空ドロップキック。
 第16入場者として石森太二が入場。

 TMDKが石井を担ぐが、石井が突き飛ばして同士討ちさせると次々エルボー。だがTMDKが走り込むと石井がショルダースルーでヘイストをエプロンに落とし、マイキーを同士打ちさせてOTRさせる。ヘイスト失格。

 マイキーは石井を担ぐが、お互いエプロンに落下しエルボー合戦。そこへ金丸とSHOが押し込みエルボーも、裕二郎が走り込みマイキーにエルボーでOTRで失格させる。

 金丸が石井にビッグブーツから裕二郎がビッグブーツで石井もOTR。

 ワトとハヤトがローキックの打ち合い。
 ワトがバックを獲るとコーナーに突き飛ばすが、ハヤトがショルダースルーでエプロンに落とすも、ワトが延髄切りからスワンダイブを狙うが金丸がハヤトを突き飛ばしてワトに当てるとワトはOTR。
 第17入場者としてDOUKI入場。

 YOHは金丸にオールドスクールを狙うが、金丸が手を離してトップロープに股間を強打。
 ハヤトと石森がミドルキックとエルボー連打も、DOUKIが石井も突き飛ばして同士討ちさせるとセカンドロープの反動を使ってバックエルボー。
 DOUKIはハヤトを投げようとするが、ハヤトがバックを取り返すもDOUKIはソバットから延髄切り。ロープに飛ぶが、ハヤトはスリーパーで捕らえ、K.I.Dで捕らえるもDOUKIはロープを掴む。だがSHOと石森がそのまま二人まとめて場外に落としOTRで失格させる。ハヤトとDOUKI失格。
 第18入場者として矢野通が入場。

 石森とオーエンズがロープをあけて矢野に入るように指示するが、矢野はなかなかリングインせず。
 第19入場者として飯塚高史が入場。

 矢野に飯塚が花道でガットショットから噛みつき、石森、オーエンズと噛みついてリングイン。
 SHOと裕二郎と金丸はHOTシャツを手渡すと飯塚がそのTシャツを着るが、そのまま破り捨ててSHOにガットショットから噛みつき、裕二郎にも噛みつくが金丸がカット。金丸がロープに飛ぶが、飯塚はスリーパーで絞り上げるも金丸と裕二郎がカット。
 第20入場者としてタイチがアイアンフィンガーを持って入場。

 タイチがSHOと裕二郎をダブルラリアットでなぎ倒し、飯塚がアイアンフィンガーを装着し次々アイアンフィンガー・フロム・ヘル。さらに金丸をコーナーに振るが、タイチが避けると延髄切りから飯塚が金丸にアイアンフィンガー・フロム・ヘル。タイチ、オーカーン、YOHがそれぞれHOTをフォールし、3カウントで裕二郎&SHO&金丸失格。

 飯塚がアイアンフィンガーを捨ててタイチと見つめ合い、タイチが握手を要求すると飯塚はその手を握るが噛みついてしまう。
 オーカーンとSHOとオーエンズと石森が飯塚とタイチをOTRさせて失格させる。

 オーカーンが矢野、SHO、オーエンズ、石森でボコボコにし、OTRさせようとするがオーカーンが耐える。オーエンズがスタナー、石森がエルボー、オーエンズがビッグブーツも、オーカーンが耐えてアイアンフィンガーでオーエンズをエプロンに落としてエルボー合戦。石井と矢野がYOHをエプロンに落とすとロープをゆらしていく。
 どちらが先に落下するかの状態になったが、オーカーンが先にオーエンズを落とし、これで4人残りとなり試合終了。
 5日の墨田区体育館でのKOPW戦は、オーカーンvs矢野vsYOHvs石井になった。

 試合後も飯塚は実況席の野上慎平アナを襲い、シャツを破いて上半身を裸にして去っていった。

<試合後コメント>

HENARE
「2023年は、ベルトに絡むような試合には一つも呼ばれなかった。今、自分の中で飢餓感がひどい。何かが必要だ。俺は今、飢餓にとりつかれた野蛮で獰猛な生き物と化していて、そのパワーで攻撃していくことになるかもしれない」

フジタ“Jr”ハヤト
「初めての東京ドーム、花道、最高だったね! マジで、『こんなにも緊張しねえんだ』って思ったぐらい緊張しなかったけど、俺ってやっぱこういう舞台が似合うなって改めて再確認したんで、今日はサプライズ的にこうやって呼んでいただいたんでね。ファンの人たちもビックリしたと思うんで、せっかくだったら俺がドームに立ってる姿を見たかったと思いますけど、それがまた実現できるように、とりあえず今目の前にあるガンというものを倒して、また元気な姿で、この場所に帰ってきたいと思います。ホントに最高でした。プロレスラーでいてよかったなって、マジで思えたんで。このパワーは誰よりも俺がもらってると思うし、ドームを歩けた、そしたらガンなんて倒せる。それぐらいの俺の夢だった新日本プロレスさん、1・4東京ドーム大会、マジで特別でした。こんな素敵な場をいただいたんで、ガンなんかに負けるわけにいかないんでね。絶対勝ちます。そしてまたドームに呼んでもらえるように頑張るんで、今日はちょっと負けちゃって悔しいっすけど、これで手術までとりあえず持ちそうなんで、あとは手術を乗り越えて、また皆さんの前に元気で帰ってきたいと思います。ありがとうございました」

タイチ
「2022年からか、忘れたけど矢野とKOPW始めてから1年半ぐらい追っかけてきて、やっと2023の覇者になったけど、覇者の幕切れはあっけなかったなと思って。もちろん狙ってなかったわけじゃないけど、ちょっと自分なりに今日は、東京ドームということもあってね、企てすぎたかな、自分の中で。いろんなこと、ちょっと仕掛け過ぎちゃったかなというね。まあ、飯塚の体を見て分かる通り、たぶんアイツやりたがってんだよ。まだまだできんじゃないの? 今日はあんな形で終わったけど、そうだな、さっきアイアン・フィンガーも盗まれちまったし、この続きは3月の『聖帝ツアーin札幌』で続けようぜ、飯塚。そこで決着つけよう。ま、こんなあっけない2024年の幕切れってことは、俺もいい形、いい意味でKOPW卒業なのかなと思うし、さんざんやってきたし、自分的にはもう満足してるし。いや、かと言ってもう絶対狙わないってことでもないし。いったん今日は、縁がなかったってことでね、2024とは。まあ今日で一回区切りつけて、卒業なのかなと。
これからのことはね、今日でいろいろ動きもあるだろうし、これからまた決めていきたいと思います。まあ優也とSANAやんのサポートをしっかりしてね、いい結果になるように。
以上です。今年も俺とタイチチャンネル、チャンネル登録と高評価よろしく。二刀流続けていくから、よろしくな」

グレート-O-カーン&石森太二&YOH&矢野通
オーカーン「オイ、ジョン・モクスリー! 来てるんだろ? オイ、この髪結わなかったのは、貴様に恨みを晴らすための臥薪嘗胆だ。あの時の恨み、忘れちゃいねえぞ、オイ。明日、KOPW支配して、電流爆破マッチでも、ノーDQでも、場外ランチマット(※本人発言ママ)でも、なんでもやってやるよ。そして、オイ、モクスリー、テメーを処刑してやるよ! ともかく明日だ、明日! 明日、今日一番最初に入って、一番最後まで残ったこの余が主役だ。明日のKOPWも、この余が残りの虫けら愚レスラーを処刑してやるよ!」
石森「(※ここでコメントスペースに姿を現し)オーイ、オイ! 何勝手なこと言ってんだ、テメー、オイ! なに? 虫けら? アァッ?」
オーカーン「虫けらがなんか用があんのか、オイ? どうせやられる運命なんだよ」
矢野「(※YOHと一緒にコメントスペースに入ってきて)ふざけんな、この野郎、オイ!」
オーカーン「(※矢野たちの方を見て)オイ、何しに来た!」
矢野「テメー、ふざけんなよ、この野郎!」
YOH「(※妙なテンションで)ふざけんな、バカヤロー、お前ー!」
矢野「言ってやれ、オラ!」
YOH「ふざけんな、バカヤロー、お前ー!」
オーカーン「寄ってたかって余を袋叩きにしておいて、なんの面だ、それは? 今さら何しに来たんだよ。それでも……」
YOH「(※オーカーンの言葉を遮るように)ふざけんな、バカヤロー、お前ー!」
オーカーン「(※YOHの妙なテンションに戸惑ったものの、マイクでテーブルを叩いて気を取り直して)OK、OK。どうせ貴様らを処刑するのなんかな、20…いや10分あれば余裕なんだよ」
石森「10分で処刑できんの?」
オーカーン「アァ、やってやるよ。3人とも処刑してやる、10分で、オイ」
矢野「バカ野郎。コイツ頭イカれてるぞ?」
オーカーン「それはよ、明日わかることだ、明日!」
矢野「10分?」
オーカーン「覚悟できてんのか、オイ?」
矢野「10分? お前だよ、お前!」
オーカーン「10分でやってやるよ!」
矢野「オメーのことやっちまうぞ、10分で、この野郎、タコが!」
オーカーン「かかってこいよ!」
石森「10分で…10分は無理だと思うぞ、ハハハハハ」
オーカーン「それを見せてやるよ。いいんだな、それで、オイ?」
矢野「オイ、10分でいいのか?」
オーカーン「隣のヤツに聞け、そのアホ面かましてるヤツによ!」
YOH「俺が負けたらさ、テメーの帝国入ってやってもいいぜ~~」
オーカーン「いらねえよ、ボケ」
YOH「バーカ! 入んねえ、バーカ!」
矢野「ヨシ、10分だな、お前、オイ?」
オーカーン「ああ」
矢野「ヨーシ、10分以内にやろうぜ、10分で」
石森「10分だな」
オーカーン「やってやるよ」
矢野「10分以内にケリつけてやるから、見とけ、お前ら、オイ! コイツらな、まとめてやるぞ!」
オーカーン「ハッハッハッ! 余が言ったんだよ。10分で片付けてやるよ」
矢野「ヨシ、10分以内にな、最後にフォール獲った者が勝ちだ」
石森「オオ、面白いな、それ!」
オーカーン「よかろう。是非もなし。苦しゅうない」
矢野「制限時間10分だ。10分ピッタリだ、オイ!」
オーカーン「よかろう」
矢野「最後にピン獲ったヤツが勝ちだぞ、オメー、オイ!」
オーカーン「ハハハハ!」
矢野「ヨシ、決定だ、OK(※と言って、YOHと共に引き上げる)」
オーカーン「(※石森もいなくなって一人残されると)余の手のひらに操られるだけだ」

第1試合


 TJPがドロップキックで奇襲して場外に放り出し、Catch 2/2が同時にトペ・スイシーダ。さらにいきなりモロニーにリーニングタワーを決めるが、モロニーは場外へエスケープ。間髪入れずにコナーズにアリウープ。そのままコナーズに集中攻撃をかけるが、モロニーが場外からTJPを捕獲し奈落式Full Clip。
 コナーズがTJPに鎖付き首輪をかけて場外鉄柵で絞首刑に処す中、モロニーはアキラを観客席に叩き込んだり鉄柱に打ち付けたりとラフ攻撃。
 モロニーがアキラをリングに上げてボディへのローキックを連打し、バックエルボー、逆水平チョップ、ボディブローを連打。コナーズにタッチ。
 コナーズは高速ブレーンバスターからエルボードロップ。チョップで反撃を試みるアキラを自軍コーナーにスパインバスターで叩きつけてモロニーにタッチ。
 アキラはコナーズにカサドーラフットスタンプを見舞い、モロニーをカナディアンデストロイヤーで突き刺してTJPにタッチ。
 TJPはコーナー上からコナーズにダイビング・クロスボディ、レッグロック・スープレックス。さらにモロニーに顔面ウォッシュからコーナーに宙吊りにしてからのダイビング・フットスタンプ。さらに2/2を狙うが、コナーズが飛び込んできてアキラにパワースラム、モロニーはTJPにスパインバスターからのフットスタンプで迎撃。WAR DOGSがTJPに突っ込んでいき、コナーズのブレーンバスターからモロニーのドリラ・キラ。レフェリーがカウントを叩くが、マッドハンドでカウントを止める。WAR DOGSがサンドイッチ式スピアーからFull Clipを狙うが、アキラが必死のカット。コーナーに上っていたコナーズをアキラがスパニッシュフライで撃退し、TJPがモロニーに赤い毒霧を噴射。さらにTJPがクロスアームDDTで突き刺し、2/2を決めてモロニーから3カウントを奪った。

<試合後コメント>
フランシスコ・アキラ&TJP
アキラ「聞いてくれ。2023年はまさにここ、トーキョードームで始まった。良い新年の滑り出しだった。しかし、2023年は俺にとって人生で最悪の年だった。特に2023年の終盤。世界のすべてが、俺の上に崩れ落ちてくるようだった。ケガのことや家族のことがあり、愛する人を失う経験もした。すべてが俺の肩の上に崩れ落ちてきた。そして、俺はどうすればいいかわからなかった。投げ出したくなった。たくさん泣いた。どう弁解すればいいかわからなかった。厳しい、厳しい年だった。それが2023年の終わりだ。だが今日、今日、トーキョードーム、『WRESTLEKINGDOM18』で、ようやくまた生きた心地がしている。あらゆる問題は外にあるものだったんだ。俺はずっと過去に囚われすぎていた。そして未来に囚われすぎていた。だが今日、俺が勝てた、俺たちが勝てたのは、俺が今にのみ集中していたからだ。この瞬間に俺がやるべきことに。(王座奪取は)不可能な仕事だった。WARDOGSは俺がこれまでリング上で会った中で最も強い奴らだ。だが今日リング上で俺が、俺たちが見せた情熱もお前たちが見たことのなかったものだろう。俺はすべてをかけた。自分が生きていると感じるために、そして再びCatch 2/2が王者となるために。2024年は2023年のようにしたくないと思っている。強く進みたい。日本で一番大きな会場であるトーキョードームで2回勝っただけでなく、今回は俺のキャリア史上最強の対戦相手に勝った。居場所のなかった、小さなイタリア出身のガキであった俺が、最大のステージに立った。(※イタリア語でコメント)明日は『NEWYEAR DASH!!』、新たなチャプターの始まりだ! 生き返ったCatch2/2の時代になる」

クラーク・コナーズ&ドリラ・モロニー
モロニー「アアーッ(※椅子や机をなぎ倒す)」
コナーズ「ビールがない」
モロニー「(※大声で)ビールはどこだ!」
コナーズ「オーケー、オーケー。そうだな。俺たちはあいつを殺した。それは間違いない。そしてあれが何かわからんが、ヤバいもんだ。死者の世界からよみがえり、俺たちを倒すために戦いやがった。ああでもしなけりゃ、俺たちの手からベルトは奪えない。死人がよみがえったんだ。そして今回のようなことは二度と起こらない。俺たちは二度と負けない。俺は怒ってる。こいつ(モロニー)は血を流しているんだ。この顔を見ろ。おい、言ってやれ(※と言ってマイクを渡す)」
モロニー「これが俺たちだ。怪物め。それが代償か、そうでもしないといけなかったか。見ろ(※自分の血を見せて)。これは俺の血だ。ここでお前(コナーズ)と6か月過ごした。ずっと王者だったんだ。何を言えばいい?本当に奇妙な体験をした。お前たちが目にした俺の片割れ、クラークはいつも純度の高い100Proofだ。だが今日の俺は8Proofぐらいだったかもしれない。すまない。だが正直、今日は俺たちらしくなかった。お前たちは王座を奪うために、調子の悪い日を狙い、怪物になる必要があった。だが俺たちが調子を取り戻し、再びリングで相まみえる時を想像してみろよ。それまでその白い素敵なベルトと恵まれた生活を楽しめ。スターみたいな気分を楽しめ。でもそれは長くは続かない。アキラ、イタリアにベルトを持って帰って仲間に見せることもできないぞ。それから、もっと大きな棺桶を用意してやる。いつだって、もっと深い穴を掘ってやれるんだからな。深く抜け出すことができない。唇を縫ってくれ。氷も必要だ。そして女を俺の部屋に手配してくれ(※と言って、去ろうとする)」
コナーズ「いつもならここでTHAT'S MY DOGS FORREALと俺が言うところだが……俺は、ダン……お前は男だよ、ドリラ。お前は本物の男だし、お前こそ俺にとっての“本物のDOG”だ。俺たちでこの団体を支配するぞ。これは始まりにすぎない。見とけ。来年、再来年、俺たちがこの団体にいる限り、俺たちがここを支配する。俺たちと、残りのWAR DOGSたちでな。相手が怪物だろうが関係ない。十字架や銀の弾やにんにくが効かなくても関係ない。お前たちは俺たちを殺すことはできない!
俺たちは強くなって戻ってくる。それが(※モロニーの胸を叩いて)、MY DOGS FOR REAL」

第2試合


 ゴングが鳴るとリストの取り合いを展開し、ザックが多彩な切り返しで場内を沸かせる中で棚橋がツイスト・アンド・シャウト3連発。さらにスリングブレイドを決めるもカウントは2。棚橋はすぐさまコーナーに上ってハイフライ・アタック。間髪入れずにハイフライフローを発射も、ザックが剣山で迎撃してジャパニーズ・レッグロール・クラッチホールドもカウントは2。
 ザックはサッカーボールキックを発射も、棚橋がキャッチしてドラゴンスクリューからテキサスクローバーホールドを狙うが、決まり切る前にザックが下から三角絞め。棚橋はていねいに足のクラッチを解いて強引にテキサスクローバーホールドに持っていくが、ザックが手のクラッチを切って腕十字。回転させて三角絞め、さらに回転させてクラーキー・キャット。ザックがさらに切り替えを狙うが、棚橋が一瞬の隙を突いて足のクラッチを切りロープに足をかける。
 ザックはサッカーボールキックを放ってからロープに飛ぶが、棚橋が低空ドロップキック。ロープに飛ぼうとするが、その背後からザックが飛びついてコブラツイスト。棚橋もコブラツイストで返してグラウンドコブラも、ザックが腕を取って腕十字。棚橋は上から潰してエビ固めもカウントは2。
 棚橋とザックは互いに歩み寄って距離を詰め、真っ向からのエルボー合戦。棚橋は太陽ブローを連打しドラゴン張り手からドラゴン・スープレックスを狙うが、ザックが寒そそんクラッチからのヨーロピアンクラッチ。これを返した棚橋がヨーロピアンクラッチも、ザックがスリーパーホールドで切り返し、オクトパスホールドへ。さらに形を切り替えようとしたところで棚橋が足を取ってドラゴンスクリューを狙う。ザックは自ら回転してドラゴンスクリューから抜けてネックツイストからサッカーボールキック。ザックドライバーを狙うが、棚橋が回転エビ固め。ザックもエビ固めで返してシーソーゲームが展開され、全体重をかけて抑え込んた棚橋が3カウントを奪った。

棚橋「久しぶりにシングルのチャンピオンになりました!ありがとうございます!そして皆様、あけましておめでとうございます!改めて、報告があります。このたび、新日本プロレスの代表取締役社長に就任しました棚橋です!皆さんのこの応援をこれからも続けてもらえるように、新日本の選手、全力で戦っていきます!これからもよろしくお願いします!」

<試合後コメント>
棚橋弘至
「社長に就任して、初めての1.4東京ドーム。まあ就任してすぐだったんですけども、リングから見たところ、本当に多くのお客様が来てくれて嬉しかった。その部分と、もう一人の棚橋、“レスラー・棚橋”、これをこれから同居させていくのか? 二人いるように振る舞って闘っていくのか? 僕としては“レスラー・棚橋”は世界ヘビーのベルトを目指す、『G1』優勝を目指す、選手としての高みをもう一度見る。そして社長としては、コロナ禍以前の観客の熱狂。今日も凄かったですけども、まだ安心していろんなことに参加できないという状況もあると思いますので、これからそういった部分を、少しずつ社長としての手腕を振るっていきたいなと。今ね、大谷選手が二刀流、トレンドのワードにありますけど、ある意味ね、社長とレスラー、これも棚橋流の二刀流。いろんなところで無理が生じてくるんじゃないかと思われるかもしれないですけど、大丈夫。棚橋は疲れないから。これから2024年、新日本プロレスの事務所の壁には、社訓として『疲れない』がプラスされますので。社員からブーイングが来たらちょっと考えますけど、それぐらい新日本プロレス選手・社員一丸となって、皆さんに楽しんでいただける新日本プロレスをこれからも作り上げていきます。今日はありがとうございました。最後にTV王座、久しぶりのシングルなんで。ザックが何回? 17…18回か…17回か(※実際は16回)? それを超えるような記録をやっていけば、レスラーとしての活動に陰りは出ない。そして、夢だね。もう俺のレスラーとしての夢になりつつあるけど、世界ヘビー。2度挑戦したけど届かなかった。この俺がトップを目指す限り、まだまだ棚橋に引退はないから安心して。いや、棚橋ファンだけかな? 全力で応援していただいて構いません。応えます。ありがとうございます」

TMDK
マイキー「(※ビニール袋から缶ビールを何本か取り出して)このビールはサプライズで用意していたんだ。勝ったらお祝いしようと思ってたのに残念だよ。どっちにしろ、今日出そう。みんなで乾杯しよう」
ザック「もちろんサッポロが一番なんだけど、日本で最高のビールだと思うんだけど、今日TMDKの1周年のお祝いのために、本当なら勝って乾杯したかったのに、台無しにしてしまって申し訳ない。悲しい乾杯になってしまうけど、このヤングパンクスビールで乾杯しよう。このビールはまだ発売前のビールだから詳しいことは言えないけど、クラフトビールだ。(※マイキーやシェインたちから『ザック大好きだよ』、『タナはラッキーだったんだよ』という慰めの言葉をかけてもらっていたが)悲しくなるからもう行ってよ(※とザックが言うと、マイキー、シェイン、藤田は引き上げる)。まさかこんな結末になるとは思わなかった。今日はNJPWワールド認定TV王座選手権ということで、それに勝ち、そしてTMDKの1周年を記念してという、たくさんのお祝い事がある1日になるはずだった。だから残念だ。そしてここまで自分はベルトを保持し、16回防衛に成功して、このTV王座選手権というものに対し、全てのエネルギーを注ぎ込んで、そして新日本プロレスを代表して闘ってきた。2023年中に20回防衛を目指していたけども、大阪でタナハシに負けてしまった時に、東京ドームでタナハシとの対戦はいいアイデアかもしれないと思って、今回の対戦を受けた。しかしながら、自分が思ったような結果を得られなかったことは本当に残念なことだ。これまでたくさんの新しいことにチャレンジしてきて、そしてこのTV王座選手権というもので、新しいスタイルを作っていきたいと思っていた。しかし、この選手権に関しては若いレスラーのためなんじゃないかという意見も寄せられていたが、そんなものは自分に対して挑戦してきてくれる選手がいたら、誰でも挑戦を受けて立とうと思っていたのだから、そういったところには大したこだわりはなかった。しかし、15分という時間設定がある中で闘うというのは、俺のようなスタイルのレスラーにとっては、実は凄く難しいことだった。ジャズのフリースタイルのアーティストにポップソングを作れというようなもので、自分にとっては難しかったけれども、それをやり遂げてきたのが、ここまで防衛を続けてこられた要因だと思う。でも、このベルトが今、自分の手から離れてしまった。ということは、自分はこれからもっと高いレベルの闘いに焦点を絞らなければいけないということだと思う。タナハシ社長、ここで幸運を祈ります。15分という時間制限の中で闘うものなので、社長としての仕事の邪魔にもならないだろう。俺たちはビッグスポンサーもいるし、この素晴らしいTMDKヤングパンクスクラフトビールもあるし大丈夫だ」

第3試合


 ゴングが鳴ると、歩み寄って至近距離での睨み合い。ゆっくりリングを回ってからロックアップで力比べ。リストの取り合いからヘッドロックの奪い合い。辻がロープに飛ぶと上村がリープフロッグで飛び越えようとするも、辻がキャッチしてスパインバスターで叩きつける。場外に逃れた上村に辻がトペ・スイシーダで突っ込んでいく。
 辻は上村をリングに放り込み、肩車式バックドロップ。起き上がれない上村の頭を辻が挑発的に踏みつけ、ブレーンバスターを狙ったところに上村が飛びつき腕十字。辻は慌ててロープに足をかける。
 激高した辻がストンピング連打も、上村が立ち上がって胸板へチョップ連打。辻もチョップでやり返してショルダータックルでふっとばし、アームドラッグから後頭部への前蹴りを見舞い「なんのために帰ってきたんだ?」と挑発。上村はチョップ連打からヒップトス、アームドラッグからのドロップキックと連撃。さらに串刺しダブルチョップからブルドッギング・ヘッドロック、バックドロップと畳み掛け、コーナーに上ってダイビング・クロスボディを発射も、かわした辻が風車式バックブリーカー。
 辻は串刺しボディスプラッシュからコーナーに上げて雪崩式の攻撃を狙うが、上村が突き落としてダイビング・クロスボディを発射。辻は地対空トラースキックで撃墜しブレーンバスター・ボム。辻は不敵な笑みを浮かべながら右拳を天に突き上げ、ジーン・ブラスターを発射も、上村がアームドラッグでカウンター。辻はこれをエビ固めで返してバックブリーカーからのカーブストンプ。2発目を狙うが、辻がかわしてジャーマン・スープレックスからの裏投げ。腕を取りながら引き起こしてドラゴン・スープレックス・ホールドからかんぬきスープレックス・ホールドで3カウントを奪った。

<試合後コメント>
上村優也
「(※着席せず、立ったままでコメント)今日、勝つには勝ったけど、まだまだやり足んねえよ。この先もまだまだ辻と続いていくだろう。俺たち、プロレス界をもっと世間に届けます。そしていつか、辻、東京ドームのメインでIWGPを懸けて戦うぞ。今日が始まりだ! 以上です、ありがとうございました」

辻陽太
「上村ーっ! これじゃダメなんだよ! 分かってんだろ、お前だって。俺とお前はこの東京ドームで、メインイベントでIWGPヘビー級のベルトを懸けて戦わないといけないんだよ。お前だって、同じ気持ちだろう?(※立ち上がって机を叩く)今日は終わりじゃない。これが、今日この時が、俺と上村、新たな物語のスタートだ」

第4試合


 HOTは総出で登場し、NOAHのTシャツをビリビリに引き裂きながら入場。リングインを待たずに海野&清宮が奇襲して試合開始。
 清宮がリング上でEVILにナックル連打。しかし、EVILがレフェリーの服を掴んで引き寄せ、視界を塞いでいる間にHOTの面々がリングになだれ込んできて清宮を袋叩き。なんとか振り切った清宮がEVILにドラゴンスクリューから足4の字固め。カットに来た成田には海野がSTF。ここで試合終了のゴングが鳴り響いた……かと思われたが、金丸が勝手にゴングを叩いていただけで試合は継続中。
 そうとは気付かず海野&清宮は技を解除してしまい、その隙にEVILが清宮をレフェリー目掛けて突き飛ばす。レフェリーが失神してリング上が無法地帯となり、HOTの面々が総出で清宮にトレイン攻撃。清宮&裕二郎が清宮を逆さ吊りにする中で東郷が股間へのダイビング・チョップ。EVILが成田にタッチ。
 成田はEVILと2人で清宮にストンピング連打。清宮が振り払ってジャンピングニーを叩き込み、海野にタッチ。
 海野は成田にフォアアーム。EVILにボディスラム。さらに成田にエプロンへの振り子式DDT。SHO&金丸が場外鉄柵に叩きつけるも、海野はドロップキックで2人まとめて吹き飛ばす。海野は成田をリングに放り込み、ミサイルキックからトライデント。海野&清宮が成田にトレイン攻撃を見舞い、清宮と海野が交互にローリングエルボー。さらに海野の延髄斬りと清宮のジャンピングニーでサンドイッチ。海野がカバーに行くが、EVILがNOAHのTシャツで海野の首を絞めてカット。清宮がEVILを相手に掟破りのEVILを炸裂させ、シャイニング・ウィザードを狙うもEVILが迎撃のEVIL。
 成田が海野にスリーパーホールドからダブルクロスを狙うが、海野がバックを取ってジャーマン・スープレックス。さらにハーフハッチ・スープレックスも、その間に裕二郎がレフェリーの視界を塞いでしまう。それに気付かず海野が突っ込んでいくが、成田は金丸から受け取ったプッシュアップバーで殴り飛ばして迎撃。さらにダブルクロスで叩きつけて3カウントを奪った。

<試合後コメント>
成田蓮
「(※プッシュアップボードを手に引き揚げてきてテーブルの上に置き)オイ……フヘヘ、へへへ、翔太、いや海野、オイ、地獄の底だぞ。な? あ? ざまあみろ、ざまあみろ、バーカ。ハハ。それと一つ……鈴木、エル・デスペラード、フハハハハ、バーカ」

海野翔太
「(※村島の肩を借りて引き揚げてきて、しばらくテーブルに顔を突っ伏したのち)最悪な気分だよ。これが、地獄の、幕開けか? こんな東京ドームの舞台で、恥かかせやがって……。オメェがその気だったら、オメェが地獄に堕ちるまで、追いかけてやるよ……。反則してもいいよ。何人で束になってきてもいいよ。あいつと一騎打ちさせろよ、この野郎……」

第5試合


 ゴングが鳴ると同時に2人共突っ込んでいってエルボー合戦。互角と見るやショルダータックル合戦を展開も、これも互角。タマがカウンターのドロップキックでファーストヒットを奪うと、串刺しラリアットからロープに振ろうとするも鷹木がバックドロップ。タマがすぐさま起きてエクスプロイダー。
 タマは串刺しクロスボディからロープに飛ぶが、鷹木は龍魂ラリアットで迎撃。さらにショルダータックルからボディスラム、セントーンと発射もタマがかわしてロープに飛ぶ。鷹木はホップアップしてエプロンに落とし、タマのスワンダイブ式攻撃をプッシュして場外に落とすことで阻止。すぐさまトペ・コンヒーロで追撃する。
 鷹木はブレーンバスターからカメラを探して「キタキタキターッ!」と絶叫。さらに串刺しラリアットから雪崩式ブレーンバスターを狙うが、タマがエルボー連打で叩き落して飛びつき式のガン・スタン。
 足を止めてのエルボー合戦からタマがSRCからシュプリームフローを狙うが、鷹木が下から手刀の連打で阻止しトップロープからの雪崩式ブレーンバスター。さらにスライディングラリアットからホップアップ式デスバレーボムを狙うが、タマがトンガン・ツイストで切り返しシュプリームフロー。さらにマットを叩いてリズムを取ってからガン・スタンを発射も、鷹木がキャッチして熨斗紙のフェイントから天龍源一郎の勧めで使うことにしたという龍魂パワーボムからパンピングボンバー。さらにMADE IN JAPANを狙うが、タマが空中で体勢を切り替えてガン・スタンで切り返す。さらに鷹木のパンピングボンバーをキャッチしてブラディ・サンデー。さらにラリアットでなぎ倒し、DSDを狙う。鷹木が丸め込んで切り返しヘッドバッドも、タマは倒れず延髄斬りからDSDを狙う。鷹木はこれをフランケンシュタイナーで切り返すも、タマは即座に起き上がってスーパーマンパンチ。ふらつく鷹木にガン・スタンを狙うが、鷹木が掟破りの鷹木式ガン・スタンからパンピングボンバー、MADE IN JAPANと連撃もカウント2。
 ならばと鷹木はワンツーエルボー連打からラスト・オブ・ザ・ドラゴンを狙うが、タマが回転エビ固めからスタイルズクラッシュ。さらにガン・スタンからDSDで突き刺して3カウントを奪った。

<試合後コメント>
タマ・トンガ
「自分のキャリアにおいても魔法のような時を過ごしてきた。しかし、その間にも自分は何をしていたと思う? 2か月前には3人目の子供が生まれ、その子供たちと自分の妻と、そういった大事な家族を長いこと家に置いて、遠い国で闘い続けてきた。そういった時期を過ごしてみて、自分は日本が好きであること、そして出会った人たちのことを愛していることがよくわかった。その日本で出会った人たちというのは、レスラーだけではなくて、スタッフのみんな、そして記者の皆さん、そういった人たち全てに同じ思いを抱いている。しかし、このような経験をすると、自分自身がプロレスラーの息子であった経験を思い出さずにはいられない。自分の父も何カ月もの間、家を離れ、その間、自分の母は4人の子供を一人で育てていた。そして自分がここで気づいたことは、自分自身も子供を置いてきていること、そして妻に一人での育児を任せてしまっていたこと。今父親の気持ち、母親の気持ち、そして自分が家族を持った自分の気持ちを考えて、一つ決めたことがある。言葉にすると心が痛いのでなかなか言えなかったけれども、今日、しっかりと自分の考えをまとめることができた。新日本プロレスで闘うのは、これが最後の一月になる。その後は家族の近くで仕事を探そうと思っている」

鷹木信悟
「アァ、負けたッ! チキショー……。昨日の記者会見でも辰年だの、デビュー20周年イヤーだの言っといて、負けたらカッコ悪いよな。チキショー……。なんの言い訳もできねえよ。タマ・トンガ、強かった。日本で負けたらなんの言い訳もできない。昨日の記者会見でも言ったように、日本は元旦から地震が起きたり、悲しい事故があって、こんな時だからこそ、プロレスの力を、日本人は強いんだってものを証明しようと思ったけどな、チキショー。でも、これで終わりじゃねえぞ。鷹木信悟、また這い上がって、日本人の強さ、大和魂っていうものを見せるからな。いいじゃねえか。俺らしいじゃねえか。負けたらどん底から這い上がってやるよ。まあこの状況でベルトを失ったぐらいで、俺はどん底だと思ってねえけどよ、こっから必ず這い上がってやるよ。龍の如くな! 落ち込んでる暇はねえよ。来週は10日、後楽園ホールにて、ドラゴンゲート、望月成晃デビュー30周年記念大会のメインイベントで組まれてるからな。あの望月のオッサン、50代のオッサンvs40代のオッサン・鷹木信悟か。まあ、望月成晃はおそらく日本、いや世界を見ても50代で一番ハツラツなおじさんだと思うからよ。だから俺が40代、世界最強のハツラツおじさんとして上がってやるよ。そして来週末はサンノゼに行く。せっかくのNEVERも失っちまったから、オイ、誰でもいいよ。せっかくだから、オイ、強烈な相手を用意してくれよ。STRONGだかAEWだか知らねえけど、強烈な相手を用意してくれよ。今日の腹いせに誰が相手でもボコボコにしてやるからな、この野郎。とは言っても、今日やらかしたのは、ベルト失っただけでもない。この後ヒロムがジュニアのタイトル、メインでは内藤が世界ヘビーのタイトル、いい状態で流れを作りたかったが、これは仕方がない。だが、俺は負けてしまったが、ヒロムも内藤も必ずやってくれると信じてるぜ。まあとりあえず俺はメインまでしっかり見て、何が起きるかわかんねえからな。SANADAが勝って俺を呼び込むかもしんねえし、内藤が勝って誰かが襲いかかるかもしんねえから、しっかり最後まで東京ドームに残るから。最後に一つ、2年ぶりに本戦に上がったが、これは簡単なことではなかったと思う。必ず…これは辰年どうこうは関係ない、2025年の1.4も本戦に上がってみせる。そこを目標にまた明日から頑張るよ。ヨーシ!」

第6試合


 この試合から解説席には元WWEのドルフ・ジグラー改め、ニック・ネメスが登場。

 YOSHI-HASHIとファンタズモの対面でゴングが鳴ると、両者一気に突っ込んでいってエルボー合戦を展開。YOSHI-HASHIが逆水平チョップに切り替えて優勢を掴むも、ファンタズモがドロップキックで反撃し、お返しの逆水平チョップ。その隙に後藤がブラインドタッチし、ファンタズモにざんまい。さらにヒクレオにダブルブレーンバスターを狙うが、逆にヒクレオが2人まとめてブレーンバスター。
 YOSHI-HASHIに対し、ヒクレオのサイドバスターにファンタズモがダイビングニードロップをあわせる合体攻撃。救出に来た後藤には連携してDDT。後藤は怯まず2人まとめてコーナーに振って村正。ファンタズモにはバックドロップで追撃してYOSHI-HASHIにタッチ。
 YOSHI-HASHIはファンタズモに逆水平チョップを連打。さらにソバットから後藤ごとハント。これはヒクレオがカット。毘沙門がヒクレオをダブルブレーンバスターで排除し、ファンタズモにはトレインラリアット。さらに合体攻撃を狙うが、ファンタズモが後藤を雪崩式フランケンシュタイナーで放り捨ててYOSHI-HASHIにぶつける離れ業を見せる。ヒクレオにタッチ。
 ヒクレオはYOSHI-HASHIにカウンターのショルダータックル。後藤もショルダータックルでなぎ倒し、2人にまとめてチョークスラムを狙う。毘沙門がこれを振り払うが、ヒクレオがダブルラリアットでなぎ倒してファンタズモにタッチ。
 ファンタズモがサドンデスを発射も、YOSHI-HASHIはこれを上手くかわしてヒクレオに誤爆させ、ファンタズモにドラゴン・スープレックス。後藤にタッチ。
 後藤がファンタズモにラリアットからGYR。さらに消灯を狙うが、ファンタズモが暴れて脱出。ならばと激烈消灯を決めるがヒクレオが必死のカット。ヒクレオが毘沙門をまとめてチョークスラムで投げようとするが、逆に毘沙門がダブルラリアットでヒクレオを排除。毘沙門がファンタズモに消灯を狙うが、ファンタズモが後藤をフランケンシュタイナーのように放り捨ててYOSHI-HASHIにぶつけて窮地を脱し、ヒクレオにタッチ。
 ヒクレオはYOSHI-HASHIをラリアットで場外に排除。さらに後藤を強烈な張り手で怯ませるも、後藤は牛殺しから後藤一式。これを返されると、GTRを狙うもヒクレオがブレーンバスターでの切り返しを狙う。ファンタズモが飛び込んできて後藤にサドンデスを見舞い、場外のYOSHI-HASHIへケブラーダ。ヒクレオが後藤をゴッドセンドで叩きつけ、ファンタズモとともにスーパー・サンダーキス’86を決めるもカウントは2。
 ファンタズモが後藤をCR IIIで突き刺し、ヒクレオがサンダーストラック‘91(※ダイビング・ボディプレス)で3カウント。 

<試合後コメント>
エル・ファンタズモ&ヒクレオ
ファンタズモ「(※スタッフに対して)しっかり。意外と大変だろ?2本のベルトを持つのは。俺はWRESTLE KINGDOMで金具を落とした。2本のベルトを持てないが、勝ったぞ」
ヒクレオ「飛行機で運ばないと」
ファンタズモ「クソ、俺の白いパンツがもう汚れている」
ヒクレオ「アキラの緑のペイントだ」
ファンタズモ「ペイントが付いたんだ。まあ」
ヒクレオ「ヘイ」
ファンタズモ「怒ったりはしないよ」
ヒクレオ「俺たちは王者、二冠王者だ」
ファンタズモ「二冠だな。さらに大事なことは、俺たちの名を100代目IWGPタッグ王者として歴史に刻めたってことだ」
ヒクレオ「いいか」
ファンタズモ「乾杯しようぜ」
ヒクレオ「聞いてくれ。俺たちはくっつけられてタッグとなり組んでわずか3カ月で、これまでのことを成した。最初はSTRONGタッグ王座を獲った」
ファンタズモ「ああ」
ヒクレオ「そして最初のタッグリーグで、決勝戦に進み……」
ファンタズモ「(ブロック)1位だ」
ヒクレオ「勢いを見せた……(※ベルトを持ったタマが現れる)家族だ」
ファンタズモ「ヘイヘイ」
ヒクレオ「家族よ」
ファンタズモ「椅子をもう1脚!」
ヒクレオ「椅子をもう1脚オネガイシマス」
ファンタズモ「(※手を叩いて)椅子をもう1脚、椅子をもう1脚」
ヒクレオ「ヨッツ」
タマ「オオー、乾杯しよう(※4人で乾杯。その後タマは去る)」
ファンタズモ「ヘイ。これまでの数年、俺のシングルでの技量に関して、様々な意見があった。ここで初めて認めるが、俺は負けに次ぐ負けを喫して、メインイベントでも負け続け、ファンを落胆させた。だが、それは過去のことだ。今は2024年の第4日目、よいシングルレスラーである以上に、よいタッグチームのレスラーである自分に誇りを持っている。俺が倒れた時に起こしてくれる家族と仲間、兄弟がいるからだ。そして彼らが倒れた時には、俺が起こす。一緒にいれば、もっと多くのことを成し遂げられる。だから自信を持って、俺が公式に名誉あるトンガベイビーとなったことを今日発表できる」
ヒクレオ「名誉あるトンガ人だ! 乾杯しよう!」
ファンタズモ「ビシャモン、これを見るかわからないし、家に帰ったり、ペイントが乾くのを待っていたりするか、楽しんでいるかわからないが、お前たちはすごいタッグチームだし、俺は誇りを持って、ビシャモンはニュージャパンで最高のタッグチームであり、今のプロレス界で最高のタッグチームの一つであると言える。新聞がどう書くかはわからないが」
ヒクレオ「確認しよう」
ファンタズモ「ああ、確認しよう」
ヒクレオ「新しいトンガの兄弟と一緒に、パスポートもあるし……」
ファンタズモ「渡してくれ」
ヒクレオ「行くぞ」
ファンタズモ「そうだな」
ヒクレオ「どこへ食べに行くかわかるか?」
ファンタズモ「どこへ行くんだ?」
ヒクレオ「お前の好きな食べ物は?」
ファンタズモ「オオー。温かく、ジューシーで……」
ヒクレオ「(※記者たちに向かって)誰か?」
ファンタズモ「ソフトな……」
ヒクレオ「オーイエー。俺たちが言いたいのは……」
ファンタズモ「中がピンクで。(※記者たちに向かって)何が言いたいかわかるよな。その通り!
俺たちはヤキニクを食べるんだ!」
ヒクレオ「行くぞ! 行くぞ!」
ファンタズモ「いいか、ジャドーのおごりだ。今日は払ってくれるから飲みまくれる。ノミホーダイ、レモンサワーだ。このぬるいビールは飲まないぞ」
ヒクレオ「(ぬるいビールに対して)アツイ」
ファンタズモ「心の底から、アリガトウゴザイマス」
ヒクレオ「アリガトウゴザイマス」
ファンタズモ「2024年、トップのタッグチームとしてニュージャパンプロレスリングを代表できることを誇りに思う。明日、俺たちはどんな挑戦者も受け入れる。ただ行儀よく、俺たちの時間を無駄にはしないようにしてくれ」
ファンタズモ「アケマシテオメデトウゴザイマス」
ヒクレオ「ハッピーニューイヤー」

後藤洋央紀&YOSHI-HASHI
後藤「2024年、毘沙門、こっからスタートですよ。悔しいけど、認めざるを得ないかなと。ただ、俺たちはここで終わらないんで。こっからしっかり、毘沙門の姿を、這い上がる姿を、見ていてください」
YOSHI-HASHI「昨年、『WORLD TAG LEAGUE』でIWGPタッグチャンピオンのままで優勝して、それで今日、本来であれば俺たちが勝つはずだった、そう思ってる。でも、負けたものはもうしょうがない。でも今までもそうだけど、タッグ組んでなかなかうまくいかなくて、負けてまた勝っての繰り返しだったけど、でも負けたままで俺たちは終わってなくて、必ず這い上がって、さらにさらにその上の舞台に行ってるから。これで絶対終わりじゃないし。ここまで3連覇してタッグのベルトも獲って、間違いなく後藤さんのおかげだと思ってる。今日負けたのは後藤さんじゃなくて俺の制だと思ってる。パートナーがしっかり支えられなかったってのがすごく大きくて、今日は負けた敗因は俺だと思っています。
これで終わらないし。タッグのベルトももちろんそうだけど、シングルのベルトも。タッグのベルトも獲って、NEVER6人タッグも最多防衛記録を作って、2024年はシングルのベルトをガッチリ照準に入れて、俺もそうだし、後藤さんもIWGP世界ヘビーを巻けばもうグランドスラムを達成するんで。その姿を見たいし、俺がベルト獲るのももちろんそうだし。タッグだけどなれ合うだけじゃなくてお互い切磋琢磨して、次のステージにシングルでも行けるように、戦っていきたいと思いました」
後藤「(※YOSHI-HASHIに)ありがとう」
YOSHI-HASHI「(※後藤に)ありがとうございました。これで終わんないんで」

第7試合


 ヒロムのリングインを待たずにデスペラードがセカンドロープ上をくぐり抜けるトペ・コンヒーロで奇襲。
 デスペラードがヒロムをリングに上げてバックドロップ。首筋へのエルボースタンプからチョップ、串刺しラリアットからのフロントフリップと連撃し、コーナーに上ってダイビングボディプレスを狙うもヒロムがかわして串刺しラリアットから低空ドロップキック。場外に逃れたデスペラードに対し、ヒロムがエプロンからのショットガンドロップキックで鉄柵に叩きつける。
 ヒロムはデスペラードをリングに放り込み、ファルコンアローから串刺しデスバレーボム。さらにロープに振ろうとしたところをデスペラードがスパインバスターで叩きつけ、そのままマフラーホールド。ヌメロ・ドスには行かせずヒロムがロープブレイク。
 デスペラードはヒロムの足にボディプレスからギターラ・デ・アンヘルを狙う。なんとか着地したヒロムの足にガットショットを見舞い、トラースキックを振り払ってニークラッシャーからギターラ・デ・アンヘル。デスペラードはリバースタイガードライバーを狙うが、ヒロムが耐えてショルダースルー。デスペラードはすぐに起き上がってスライディングキックを発射も、かわしたヒロムがカサドーラ式コンプリートショット。
 ヒロムは顔面へのトラースキックから高速ジャーマン。さらにTIME BOMBを狙うが、デスペラードが回転エビ固めのような形で足に絡みついてマフラーホールドからヌメロ・ドス。ヒロムは状態を起こして組み付いてカナディアンデストロイヤーで切り返す離れ業を見せ、ヒロムちゃんボンバー。さらにヒロムがTIME BOMBで叩きつけるも、足のダメージが深く、すぐには追撃に行けず。
 ヒロムはTIME BOMB IIを狙うが、デスペラードが暴れてコーナーに組み付いて逃れる。ヒロムが地対空トラースキックから雪崩式カサドーラボムを狙うが、これをキャッチしたデスペラードが雪崩式の変形バックドロップ。ヒロムが「負けるか!」と叫べば、デスペラードも「お前にだけは絶対負けねえ!」と叫んで強烈なエルボーを連打。
 デスペラードがロコ・モノを発射も、ヒロムが「デスペラード!」と叫びながらのトラースキック連打からヒロムちゃんボンバー。続けてTIME BOMBを狙うが、振り払ったデスペラードが変形オリンピックスラムからピンチェ・ロコ。これはカウント2.9で返されてしまう。
 雄叫びを上げたデスペラードはリバースタイガードライバーを狙うが、ヒロムが着地して名も無きヒロムロール。これを返したデスペラードがロコ・モノから垂直落下式リバースタイガードライバー。間髪入れずにピンチェ・ロコで叩きつけて3カウントを奪った。

<試合後コメント>

エル・デスペラード&マスター・ワト&金丸義信&SHO
「クソッ…ヒロム、首の皮一枚、俺の方が強かったな。やっぱり、やっぱりどこで何してきたとか関係なく、同日入門でこれだけのことやってる世代っていうのは、自分で言うのもあれですが、誇らしいんじゃないでしょうか? と、エモいエモいを売りにする人だったらそれだけで終わるんでしょう。ヒロム、残念だったな! 俺の方が強かったよ。なあ? STRONG STYLE、鈴木さんはこっちに上がってねえけどな、別に成田が抜けたって痛くも痒くもねえよ、バカ野郎。まあ痒くはあるけどな、6人でできなくなっちまったから。まあそっちの方はまたやろうと思いますが、石森選手を引っ張り出そう。(※ここでコメントスペースの外からヒロムの『アァーッ!』と叫ぶ声が聞こえてきたので)オゥ、なんか遠くで聞こえんな、ハハ。残念だった。まだ俺が喋ってんだよ。まず石森さんを引っ張り出して、それで防衛。あとはいっぱいいるだろう。YOHもSHOも、今日試合してねえけど信じらんねえよ、田口さんだってよ、チャレンジャー。闘い抜いてくれれば十分できるでしょう。別に尻出してるのが、俺はおふざけだとは思わねえよ。あれはキャラクターだ。それで勝ちゃいいじゃねえか。それでチャンピオンの資格がだとか、おふざけがなんたかんたら言うんだったら、うるせえよ。対戦してみろ。あれ相手に自分貫いて勝つのは難しいんだぞ。というわけでだ、まずは石森さん、その後は挑戦者決定トーナメント。どうせ、えーとなんだっけ? 『NEW JAPAN CUP』とかそういうあたりでは、ジュニアは仕事ねえじゃん。仕事って言っちゃった。ダセーな。試合。いいじゃん? 挑戦者決定トーナメント。たまにはチャンピオンの言うことを聞いてくれよ。リーグかもしれないけど。どうせ誰も来ねえんだろ? ホラな? こういうふうに来ねえから…」
ワト「(※突然缶ビール片手に姿を現し)デスペさん、IWGP奪取おめでとうございます」
ですアペラード「ありがとうな。珍しいね。自分で考えて行動できるようになったじゃないか」
ワト「リーグ戦、やる必要ないです。次、自分を挑戦者にしてください」
デスペラード「まあ確かにお前とは半年ほどのどうしようもないタッグを組まされましたが、それでもその中でもお前の成長は確かに感じたよ。コメントもできるようになったし、こうやって一人でも表に出てくるようになったじゃないか。挑戦者になったら、そういうところはやっぱ仲いいからとか悪いからとか、そういうことじゃねえから。でもよ、それ(※乾杯用の缶ビール)を持ってきているっていうことは乾杯しに来てくれたんだろう?」
ワト「ハイ、乾杯しましょう。おめでとうございます」
金丸「(※突然缶ビール片手に、SHOと共に現れて)オイ、デスペ! 俺らも祝ってやるよ! オイ、せっかくベルト獲ったんだからよ、なあどうだ? 乾杯しようぜ、オイ!」
SHO「乾杯だよ、乾杯!」
金丸「俺とSHOでよ、やろうぜ」
デスペラード「オイオイオイ」
金丸「オイ、やろうぜ、乾杯」
デスペラード「いやいやいや」
金丸「タッグも長く組んでたからよ、乾杯しようぜ、オイ」
SHO「乾杯や、乾杯や、オラ! チャンピオン!」
金丸「(※ワトに対して)テメー、顔じゃねえんだよ。下がってろ、この野郎! オイ、やろうぜ、デスペ」
デスペラード「(※近づいてくる金丸たちに対して)まあまあまあ」
金丸「オイ、乾杯しようぜ」
デスペラード「確かに挑戦者っていう意味じゃそうなんだけど、それだけの能力を持っているのはわかってんだけど、わかるんですよ(※と言って、立ち上がる)」
金丸「挑戦? 今はそんなの興味ねえよ。乾杯しよぜ?」
SHO「乾杯や、乾杯、乾杯!」
デスペラード「これを連れてきてて? これを連れてきてて……」
金丸「(※デスペラードの言葉を無視して缶ビールで殴り、さらにワトにも暴行を加えてから)上げろ、上げろ、上げろ!」
SHO「やっちまえ、やっちまえ、やっちまえ!」
金丸「(※SHOが隠し持っていたウィスキーの瓶で殴りつけ)テメー、デスペラード! チャンピオンになってもな、テメーなんかになんの権利もねえんだよ! わかったか、オイ! 次、テメーのベルトに俺が挑戦してやるよ。覚えとけ、この野郎!」
SHO「(※ワトを暴行しながら)オメーもついでに待っとけ、オラ! このクソガキ!」
金丸「ハッハッハッ! ハハハーッ!(※と高笑いしながら引き上げる)」
デスペラード「(※倒れたまま)クソ……」
ワト「デスペさん、大丈夫ですか?」
デスペラード「お前もやられただろ? 大丈夫か? アァ…痛え…グァ…痛え…(※と呻きながらワトの肩を借りて引き上げる)」

高橋ヒロム
「アァ…俺がコメントを残さないわけない。それにしても東京ドームのコメントスペースはいつ来ても遠いな、オイ。地声で構いませんよ。悔しい、悔しい、悔しい、悔しい、悔しすぎる! それ以外、本当に言葉が出てこない。防衛回数、最多防衛11、もちろん目指してた。それも悔しい。今まで俺が去年負けた相手、タイトルマッチでやった。誰に負けた、俺は? ティタンにも負けた。それからリオにも負けた。マイク・ベイリーにも負けた。あと誰がいる? 誰と約束した? もちろん、もちろんヒート選手とも約束した。いろんな人間と約束した。フジタ“Jr”ハヤト選手も今日解説席にいたから。それからDOUKIだったり、藤田だったり、やりたい人はたくさんいた。やらないといけない、防衛戦をしないといけない相手はたくさんいた。その人たちを裏切った。それはもちろん悔しいけど、一番悔しいのはデスペラード、お前に負けたことだ。誰とやるでも、好きなこと今ぐらい実現させてみろ。そして、俺をもっと悔しがらせてみろ。俺は悔しければ悔しいだけ強くなる。お前は強い。デスペラード、俺よりかお前の方が強い。すぐリベンジしたところでお前に勝てない。だから俺はもっと強くなって、もっと悔しくなって、強くなって、またお前に挑戦する。その時までお前が持っているかどうかはわからないけどな。チクショー、悔しい……。結果が全てだ」

第8試合


 ゴングが鳴ると、オスプレイとモクスリーが一斉にフィンレーに殴りかかり袋叩きに。コーナーに詰めて交互に逆水平チョップを連発していく。モクスリーがフィンレーの顔面をかきむしり、2人でロープに振るもフィンレーが場外へエスケープ。すぐさま2人共場外へ追っていき、モクスリーが鉄柵へのアトミックドロップからクローズライン。オスプレイは観客席へとフィンレーを連行していき、モクスリーがテーブルをセット。2人でフィンレーをテーブルへ合体投げっぱなしパワーボム。
 フィンレーが場外でダウンする中、1vs1の構図となったオスプレイとモクスリーがエルボーで殴り合う。互いにバックドロップの打ち合い、ラリアットの打ち合いが展開。オスプレイがハンドスプリング式オーバーヘッドキックを狙うも、モクスリーがキャッチしてジャーマンからコーナーに上げて額へのナックルを猛連打。さらに背中をかきむしっていくが、オスプレイが着地してチーキー・ナンドス・キック。さらにオスカッターを発射も、キャッチしたモクスリーがスリーパースープレックス。さらにラリアットを発射も、オスプレイがスパニッシュフライで切り返す。しかし、モクスリーはスパニッシュフライを食らいながら腕を取ってマットに叩きつけられると同時に腕十字。さらに三角絞めも、オスカッターが持ち上げてコーナーへの投げっぱなしパワーボム。モクスリーは即座に起き上がってラリアット。
 モクスリーはエプロン上でのショルダースルーでオスプレイを場外に落とすが、フィンレーがエプロンに飛び乗ってモクスリーを鉄柱へと叩きつける。
 オスプレイはエプロン上でフィンレーにサイレントウィスパーからオスカッターを発射も、キャッチしたフィンレーがネックブリーカードロップ。
 額から流血したモクスリーがフィンレーに飛びつきネックブリーカーを見舞うも、フィンレーはモクスリーの傷口に噛み付いたり引っ掻いたりと暴行を働きさらに傷を広げる。さらにフィンレーがブレーンバスターを狙うが、モクスリーが旋回させながらの変形投げっぱなしブレーンバスター。ここにオスプレイが飛び込んできて2人にまとめてハンドスプリング式オーバーヘッドキック。
 オスプレイがモクスリーを踏み台にしてフィンレーにジャンピングエルボースマッシュ。場外に逃れたフィンレーにモクスリーがトペ・スイシーダで飛んでいくが、そこへさらにオスプレイがムーンサルト・アタックで飛んでいって2人まとめて圧殺。
 オスプレイはピッピーチェリオを狙うが、モクスリーがナックルで迎撃しデスライダー。さらにブルドッグチョークで絞め上げる。オスプレイが意識を失いかけると、モクスリーが額への噛みつき攻撃。フィンレーが飛び込んでくると、モクスリーがキャッチしてパイルドライバーでオスプレイの上から突き刺していく。
 モクスリーは場外に出てリングの下から4脚のイスをリングへ投げ込んでいく。モクスリーは2脚を背中合わせに並べていくが、フィンレーが背もたれが重なった部分にチョークスラム。さらにオスプレイをモクスリーの上にフェイスバスターで叩きつける。
 フィンレーがオスプレイの背中にイスを振り下ろし、髪を掴んで罵倒。オスプレイはエルボー連打からトラースキック、フィンレーはアイリッシュカースからINTO BLIVIONを狙うが、オスプレイがカウンターのスタナーでオスプレイが切り返す。そこへ飛び込んできたモクスリーがデスライダー。オスプレイがヒドゥンブレイドでやり返すも、フィンレーがオスプレイを場外に放り出して横取りフォールを狙う。
 フィンレーがモクスリーにINTO OBLIVIONを決めるが、その背後からオスプレイがフィンレーにヒドゥンブレイド。
 オスプレイとモクスリーがエルボー合戦で打ち合っていく中、フィンレーが飛び込んでいって1vs2のエルボー合戦を挑む。袋叩きにされたフィンレーが膝から崩れ落ちると、オスプレイがヒドゥンブレイドを狙う。
 ここでリング上にゲイブ&コグリンが乱入してきてオスプレイとモクスリーに暴行。さらにコグリンがモクスリーの首をシャツで絞め上げている間にゲイブが場外に机を2脚並べてセット。モクスリーがコグリンをラリアットで、オスプレイがゲイブをオスカッターでそれぞれ排除。
 モクスリーがゲイブ&コグリンをテーブル上に並べ、オスプレイがコーナートップからスワントーンボム。

 その間にフィンレーがモクスリーに急所打ちを見舞い、シレイリで殴りかかるがモクスリーがデスライダー、高角度デスライダーと連発。そこへ飛び込んできたオスプレイがモクスリーにヒドゥンブレイド、ジャンピング。ヒドゥンブレイド、ストームブレイカーと決める。カバーに入ろうというところにフィンレーが飛び込んできてオスプレイにINTO OBLIVION。さらにフィンレーがヒザでのカーブストンプからリバース・INTO OBLIVIONとも言える新技=オーバーキルで顔面にヒザを叩き込んでオスプレイから3カウントを奪った。

 フィンレーは放送席に座るネメスの前でベルトを掲げて挑発。ネメスがフィンレーの眼前に立つと、フィンレーが突き飛ばす。これでブチ切れたネメスがフィンレーに殴りかかり大乱闘へと発展。次なる火種を残してフィンレーは退場していった。

<試合後コメント>

デビッド・フィンレー&ニック・ネメス
フィンレー「紳士淑女の皆様、歴史というのはこうやって作っていくん……」

※と、ニック・ネメスがインタビュースペースに乱入し、テーブルを飛び越えてフィンレーに襲いかかる。ボコボコにされたフィンレーと外道は退散。

ネメス「プロレスというのは、名誉と栄光のものだ。そして何よりも自分自身を信じ、今の自分よりも大きなものを望むからこそ自分自身がより強くなっていけるんだ。
今ここにあるこの新しいタイトル、そして新しいベルト、このベルトこそが、新たなチャンピオンそしてリーダーとなる者の手に渡るべきだと思う。そしてもしリーダーになりたいのならば、自分自身で立ち上がって、その力を世界に見せなければいけない。そうじゃなければ、元の場所に戻っていけばいいんだと。このベルトを獲得するため、俺は何だってするつもりだ。フィンレーはただの甘やかされた子供だ。自分は今自分が正しいと思うことをやっている。そしてこのタイトルには意味があると思っている。
このIWGPグローバル・ヘビー級選手権のベルトをこれから輝かせるためにも、俺が獲得したいと思っている。リーダーになるには、そして、凡人からトップに立つには、やはりこういう大きなタイトルを獲得する必要がある。そして成功していくんだ。……(※スタッフや報道陣に)ごめん、何か俺、取り乱してしまった(※と、何度も謝りながら立ち去る)」

ウィル・オスプレイ
「とても残念な結果になった。自分自身も、そして自分のチームにもがっかりさせてしまっていると思う。でも、一つ嬉しかったことは、ずっと自分が大好きだった『アサシン・クリード』からスポンサーシップを受けて入場曲なども使わせてもらえたという、大変光栄な、名誉ある試合になったということ、そしてそんな素晴らしい試合を父、母、そして妻、さらに友達も5人来日して、実際にここで見てくれたことがとても嬉しかった。ただ、良い結果を見せられなかったということは自分にとっては残念極まりない。しかし、モクスリーと戦うというのは、もしシングルマッチだったら良かったかもしれないが、BULLET CLUBがいて、何とも不公平な試合展開になったと思っている。自分の顔面に膝が入った後の記憶があまりないところも、今ここで謝罪したい。しかし、日本における自分のここ8年の活動においては、みんなに対して感謝しかない。22歳の若造だった俺が、今はもう30歳になったオカダも昔言ってたが、年を取ると全ての個所が痛くなって、なかなか治らない。これは本当なんだなと思った。本当はここで勝って、オカダとサンノゼで試合をしたいと思っていた。それに対しては、今もやれるものならばぜひやってみたいと思うなぜならば彼に対しては証明しなければいけないことがあるから、もちろん彼を裏切ったことが今の自分を作ってくれたのには変わりないが、やはり最後にオカダに対して自分の力を見せておく、そういったところを残しておきたいと思ったんだ。モクスリーに対しては、最初の5分間のあの作戦に乗ってくれて感謝したい。これからもしお前と対戦することがあれば本物の戦いになるだろうし、それは我々のホームでの試合になるだろう。(※立ち上がりながら)フィンレー、そしてBULLET CLUBよ。まだ何も終わってないぞ、覚えてろよ」

ジョン・モクスリー
「頭がふらついて、マイクも見つからないし、何も見えないよ。良い結果を得ることができなかった。本当に今がっかりしている。様々なタイトルマッチがある。自分が知ってる中でも32個ぐらい様々なタイトルがあるが、この光り輝く新しいベルトが、俺はぜひ欲しかった。3WAYなんてとんでもない! クソみたいな試合にしやがって、俺はそれが納得いっていない。でもこの1・4は、みんなと話せて、そしてプロレス界にとって聖地でもある東京、その中でも東京ドームという最高の場所で試合ができたのは、何よりも最高の経験だった。プロレスが好きな人ならば、この場所がどれだけ神聖なものか分かると思う。結果は及ばなかったが、自分はこの場所で100%を出した。2024年はまだまだ始まったばかり。俺にとってはまだ1日目と言っていいぐらいなので何も悔いは残っていない。2023年は浮き沈みもかなりあり、厳しい1年だったが、明けて2024年、こんな最高の場所で新年を迎えられたんだから、今年こそモクスリーの年になるに違いない。今年初の試合が最高だったので、ここからはステップアップしていくしかないだろう。フィンレーについてはいろいろ言ってはきたが、彼がどういう家系の出なのかということはよく分かっている。彼の父親、デーブ・フィンレーとも1回偶然バーで会って話したことがある。今日はアバラも折られ顔中血だらけになり、こんな結果になったが、彼がどういう男か知っているからこそ、自分にとっては納得のいく結果になった。そして東京ドームという場だが、今日は『オスプレイのホーム』と言った方が良かったかもしれない。この東京ドームの『WRESTLE KINGDOM』では棚橋、ケニー・オメガ、オスプレイなど、様々なトップレスラーたちが素晴らしい試合を見せてきたし俺自信も参戦してきたが、今日はオスプレイのハウスと言える場所になっていたと思う。実は彼のことはジュニア時代から見ていて、多分初めて見たのは鷹木戦だった。どうしてだか分からないが、その頃鷹木はがジュニアでやっていた。その頃からオスプレイは真のレスラーだなと思って見ていて、彼がジュニアからヘビー級になり、そしてトップに上り詰めている過程をずっと見ていた。彼が2024年この東京ドームをしっかりとホームにしたのは素晴らしいことだと思う。そこで戦わせてくれてありがとうと、ここで再びお礼を言いたい。大阪城ホール、後楽園ホールと、2023年はいい経験をさせてもらった。日本は特別な国だし、もちろん東京ドームが特別だけが、恩返しができないほどたくさんのものを日本人、そして新日本プロレスにはもらったので、自分は必ず日本では全てを出し切ると自分に約束しているんだ。2024年、これからもっともっとみんなのためにいろんなことができたらいいと思う。棚橋、石井、鈴木……まだ借りがある選手たちがたくさんいる。これからオカダがダニエルソンと戦うから、それを早く見たい。オカダが腕を折られるところを見てやろうじゃないか。俺は今、アサヒ・スーパードライゼロを愛飲している。だからアサヒさん、東京ドームホテルのジョン・モクスリー宛に送ってくれていいよ。ニュージャパンとブシロードは女子プロにも力を入れていて最高の団体だと思う。マリナー・シャフィールなど素晴らしいサブミッションテクニックを持っている選手もいるので、そういう選手たちを今度日本に送っていくようなこともしてみたいなと思っている。さて、息が切れてきたからそろそろ終わりにしようかな。2024年の第1日目、もしかしたら明日もあるかもしれないが、2024年の自分を楽しみにしていてくれ」

第9試合


 ゴングが鳴ると手4つからグラウンドでの首の取り合い。スタンドに戻ってじっくりとしたリストの取り合いからブライアンが脇固めを狙うがオカダが素早くロープに逃れる。
 再び向き合って手4つで組み合ってから力比べ。両手を組み合ったままのエルボー合戦が展開されていき、オカダがロープに飛んでランニングバックエルボー。さらに串刺しバックエルボーからのDDTからマネークリップもブライアンが素早くロープに逃れる。
 離れ際にオカダが首投げから左目へのスライディングキック。ブライアンが場外に逃れると、オカダが追っていってマットのない硬い床へのDDT。さらにオカダがたっぷり助走をつけての攻撃を狙うが、ブライアンがカウンターのブサイクニー。ブライアンが馬乗りになってビンタを連打し、ショルダーアームブリーカー、鉄柵に腕を絡めながらのチキンウィング・フェイスロックと右腕への集中攻撃。
 ブライアンはオカダをリングに上げ、さらにショルダーアームブリーカー、右腕をハンマーロックに固めながらのエルボー連打からのハンマーロック式ノーザンライト・スープレックス・ホールド。さらに腕固めでオカダのヒジを立て、そのヒジ目掛けて思い切りストンプ。さらにハンマーロックで固めながら腕へのニードロップを連打し、腕固めで絞る。オカダがロープに足をかけてブレイクも、ブライアンはロープを使ってのアームロックから腕への串刺しドロップキック。さらにもう一撃を狙うが、オカダがカウンターのビッグブートを叩き込む。
 オカダがリバースネックブリーカーを狙うが、腕に力が入らずブライアンを取り逃がす。しかし、突っ込んできたブライアンをキャッチしてなんとかリバースネックブリーカーを決める。続けてボディスラムからダイビング・エルボードロップを狙うが、ブライアンが下からかち上げるヨーロピアン・エルボーで迎撃し、雪崩式ダブルアーム・スープレックス。さらに顔面をかきむしりながらの腕固めも、オカダはロープを掴んでエプロンに逃れる。
 ブライアンがエプロン上で蹴りを連打していくが、オカダがキャッチしてエプロン上でのツームストン・パイルドライバー。オカダはリングに上げて左目を執拗に蹴りつけていき、眼帯をもぎ取って投げ捨てる。
 さらにオカダがロープに振ってドロップキック。続けてコーナーに上ってダイビング・エルボードロップからレインメーカーポーズ。オカダがブライアンを引き起こしてレインメーカーを発射も、かわしたブライアンが組み付いて十字架固めからバズソーキック。1発目は腕でガードしたオカダだったが、2発目は腕が上がらず側頭部にクリーンヒットを受けてしまう。

 ブライアンは背後から腕を固めながら首筋へのエルボースタンプ連打。オカダが強引に振り払って立ち上がるも、ブライアンが即座にブサイクニーからルベル・ロック。さらに昨年6月にオカダを仕留めた足を右腕に絡める変形ルベル・ロック。なんとかオカダはロープに足をかける。
 ブライアンはオカダの両腕を掴みながら顔面へのストンピングを連打。オカダが嫌がってローリングで抜けようとするとブライアンが腕十字を狙うが、オカダが振り払ってレインメーカー。
 ブライアンは右腕へのミドルキック、オカダはビッグブートで打ち合っていく。オカダは敢えて痛む右腕でのエルボーを放っていくが、キャッチしたブライアンが腕固めを狙う。振り払ったオカダがエルボーからロコモーション式ジャーマン。レインメーカーを狙うが、腕を蹴り上げて脱出したブライアンがブサイクニー。
 ブライアンは「YES!YES!YES!」とコールを煽っていき、後頭部へのブサイクニーを発射。これをかわしたオカダが旋回式ツームストンパイルドライバー。さらにドロップキックも、ブライアンは即座に起き上がって突撃。キャッチしたオカダが開脚式ツームストンパイルドライバーからレインメーカーを決めて3カウントを奪った。

 オカダはブライアンに向けて座礼。ブライアンも向かい合って座礼を交わし、オカダの腕を掲げて勝利を称えた。

<試合後コメント>
オカダ・カズチカ
「まあ、こうやってとりあえず一つ貸しを返しただけなので、これで終わるようなそんな寂しいプロレス界ではないと思いますんで、また何回もやってほしいなと思いますし、AEWでもやったし、新日本のリングでもやったし、どこでも胸を張れるカードだと思いますんで。本当に2024年一発目、素晴らしい闘いができたと思いますし、当たり前なんですけども、当たり前じゃないあの歓声に今日は凄い救われたような気がしました。本当にまたギブをしてもおかしくないようなサブミッションでしたし、歓声が凄い届いたんで最高でした。またいいスタートを切れましたんで、またプロレス界が盛り上がるように、2024年もしっかりやっていきたいと思います。ありがとうございました」

ブライアン・ダニエルソン
「(※左目を冷やしながら)自分自身が臨んでいた結果ではないとはいえ、負けたけれども凄く自分にとってはいい気分だ。ここ13年間、求めていた物がここにあったと思う。オカダ・カズチカのような素晴らしい選手と、ここトーキョー・ドームで闘えること。プロレスの最高の部分が今日は見えたと思う。もちろん勝敗は大事だけれども、それ以外にリングに上がると自分自身の事を学ぶことになり、と同時に相手のことをよく知ることができる。前回の試合ではオカダがタップアウトしてしまったので、自分自身はあまり納得がいっていない試合内容だった。しかし、オカダは『G1』を控えているなどいろいろあったので、致し方なかったのかなとも思う。オカダがタップアウトしたのは、2015年のシンスケ・ナカムラとの試合以来だったということを考えると、それも特別だったのかもしれない。でも、今日のオカダは100%燃え盛る炎のような状態で、自分と一緒にリングに上がってくれた。自分が求めていたオカダが目の前に立っていて、凄く嬉しかった。最高の自分、そして最高の誰か、そしてこの素晴らしい特別な場所で、特別な選手とリングで自分自身が交わった時、それこそが最高の時なんだと思う。なので、今回はここに自分の試合を組んでいただいたことに感謝したいと思う。自分の目も痛いし、体もやられてしていまっているけれども、今最高の時だった」

──前回、新日本に参戦した2004年から約20年経っているが、現在との違いは?
「今の新日本とは違う面白い時代だったなと思う。もちろん猪木イズムもしっかりあって、勝負も素晴らしく、当時はバス・ルッテンやボブ・サップなんかと一緒に巡業を回っていたので、今とは全く違う雰囲気だった。それからその後も新日本プロレスのことはずっと見てきて、タナハシやオカダ、そしてその他の素晴らしいメインイベンターたちがこの団体をしっかり成長させていったところは、とても素晴らしいことだと思う」

──あなたにとっての新日本プロレスとは?
「一言で言うのは難しい。新日本プロレスっていうのは、今も目を閉じて考えると夢のようなんだ。プロレスを始めた時に自分が行きたいと思っていた夢の場所であり、自分のヒーローたちの住まう場所。アメリカやカナダのプロレスラーたちは、ここで育ち、そしてここから旅立ってトップになっていったんだ。自分自身ももちろんここで学び、そして日本で長い間プロレスをしたいと思っていた。当時はそういう結果にはならなかったけれども、今またここに戻ってこられたというのは、何か夢を叶えたような、また夢の中にいるような気持ちだ」

第10試合


 ゴングが鳴ると、ゆっくりとリングを回ってからロックアップ。リストの取り合いからグラウンド戦へ移行し、首の取り合い経てクリーンブレイク。
 再び向き合ってロックアップからロープへの押し込み合い。内藤がクリーンに離れつつも顔面にツバを吐きかける。怒ったSANADAが内藤を場外に放り出し、そのままプランチャを放つフェイントから一回転してリングに着地。ロープを上げて内藤をリングに誘うクールな姿を見せる。
 内藤はSANADAの上げたロープの間ではなくサードロープ下を転がってリングに戻り、ガットショットからハンマーパンチ連打。向かい合って内藤はエルボー、SANADAはチョップで打ち合っていく。SANADAはエプロンにひらりと抜け出てスワンダイブ式の攻撃を狙うが、これをかわした内藤がヒップトスからヒザに叩きつけるネックブリーカー。
 内藤はネックロックで絞り上げつつ首筋へのエルボースタンプ連打。さらにアームドラッグからバックエルボー、後頭部への低空ドロップキックとSANADAを休ませない。内藤がバックブリーカーから足を使っての肩固め。なんとか抜け出したSANADAがチョップを連打していくが、内藤は首筋へのエルボースタンプ連打で猛反撃。さらにコーナーに振っていくが、SANADAが低空ドロップキックでヒザを撃ち抜きバックドロップ。
 さらにSANADAは内藤をロープに振ってリープフロッグで飛び越えつつドロップキックで場外に蹴落とし、プランチャで追撃。さらに内藤をリングに戻してスワンダイブ式ミサイルキック。さらにTKOからドラゴンスリーパー。Skull Endへ行こうというところへ内藤がアームドラッグも、SANADAは離さず再びドラゴンスリーパーからSkull End。なんとか内藤はロープに足をかける。
 さらにSANADAはシュミット式バックブリーカーからラウンディング・ボディプレスを発射。内藤がかわすとSANADAは着地。SANADAがエプロンに出ると、内藤はリング内から水面蹴り。さらにトップロープを飛び越えながらの振り子式ドロップキックで蹴落としつつ自分もろとも場外へと落下。
 内藤はSANADAの足を場外鉄柵に引っ掛けながらのスイングネックブリーカー。これまで崩れていなかったSANADAの表情が苦悶に歪み、痛みのあまり場外を転がりまわる。

 場外カウント18でリングに戻ったSANADAに対し、内藤はヒップトス式ネックブリーカーから雪崩式フランケンシュタイナー。さらにスイングDDTを狙うが、こらえたSANADAがマジックスクリュー。先に起きたSANADAがリバース・フランケンシュタイナーで脳天から突き刺し、シャイニング・ウィザード。さらにシュミット式バックブリーカーからコーナーに上ってラウンディング・ボディプレスを発射も、内藤が剣山で迎撃。互いに大ダメージを受け、すぐに立ち上がれない。
 先にフラフラと起き上がったのは内藤。内藤が首筋へのエルボースタンプを連打していき、セカンドコーナーに上がってエスペランサ。さらにコリエンド式デスティーノを決め、舌を出しながら天を指差す。内藤が正調デスティーノを放つも、SANADAはTKOで切り返す。
 先に起きたSANADAがコーナーに上がり、内藤の背中にラウンディング・ボディプレス。さらに仰向けに直してから再びラウンディング・ボディプレス。続けてデッドフォールを狙うが、内藤が投げっぱなしジャーマン。SANADAが着地するも、内藤はスパインバスターからデスティーノの体勢。SANADAがこらえてサイドバスターで切り返そうとするも、内藤が振り払って旋回式デスティーノ。さらにデスティーノを見舞うも形が崩れたためカウント2で返されてしまう。内藤は諦めずにデスティーノを狙うも、SANADAがデッドフォールで切り返して両者大の字。まだまだ死闘は終わらない。
 ダブルダウンから同時にふらふらと起き上がった2人。SANADAが突っ込んでいくが、内藤が張り手でカウンターし延髄斬り。SANADAも倒れずローリングエルボーから変形アサイDDTからデッドフォールを狙う。振り払った内藤が浴びせ蹴りからスイングDDT。引き起こしたところにSANADAがオコーナーブリッジからシャイニング・ウィザード。さらにデッドフォールを狙うも、内藤が掟破りのデッドフォール。さらにバレンティアから完璧なデスティーノを決めてカウント3を奪った。

 内藤がマイクを握ったところへ背後からEVILとディック東郷が背後から襲撃。場内は大きな大きなブーイングと帰れコールに包まれる。

EVIL「おい内藤ォ!お前によ、大合唱なんてやらすわけねーだろこの野郎!いいかオイ、第8代IWGP世界ヘビー級チャンピオンはこの俺なんだよ分かってんのかこの野郎!」

 またあの悪夢の再現かと思われたが、ここにSANADAが飛び込んできてEVILにシャイニング・ウィザード。さらにSANADAが東郷を押さえる中で内藤が低空ドロップキックを見舞って2人を蹴散らした。

 その後、内藤と向かい合ったSANADAは人差し指を立てて再戦を求め、大・SANADAコールが起きる中で退場していく。

内藤「ユニットは変わったけど、今俺がマイクを握っている。これはお前のおかげだよ。グラシアス、SANADA!(※SANADAが一礼し、涙を流しながら退場)改めまして、ブエナス・ノーチェス!東京ドーム!TV、インターネットを通じて日本中のお客様、世界中のお客様、そして今日東京ドームにお集まりいただいたたくさんのお客様。この最高の空間を創ってくださった皆さんに感謝いたします。グラシアス、アミーゴス!我々ロス・インゴベルナブレスを応援して下さる皆さんを、2024年、さらなる高みへ導いてみせるよ。我々ロス・インゴベルナブレスにご期待ください!ところで!今日俺が一番楽しみにしていたのは、4年前の忘れ物、ここ東京ドームで大合唱。皆様も大合唱しに今日東京ドームに来たんですよね?じゃあ、史上最大規模の大合唱、皆様準備はよろしいでしょうか?新日本プロレス、WRESTLE KINGDOM18、最後の締めはもちろん!BUSHI!ヒロム!鷹木!ティタン!陽太!イ・内藤!ノス・オトロス!ロス・インゴベルナブレス……デ・ハポンッ!」

<試合後コメント>
SANADA
「(※付き添ってきたタイチに背中を押されて登壇するが、しばらくテーブルに突っ伏したまま、指でテーブルをトントンと叩き、やがて起き上がって)18年前、いや19年前から内藤哲也はやっぱり大きな山だよ。そう簡単に越えさせてくれないというか。(※天を指差し)でも、この大きな山があるから自分自身もやり甲斐を感じてますし、内藤哲也に感謝してるよ。ただ、俺は諦めないからな」

内藤哲也
「(※着席せず、マイクも使わず地声でコメント)ずっと目標にしてた東京ドームでの大合唱、だったんだけどね。ノドが、声が枯れてしまって、今イチ、思いきり叫べなかったよ。いいところまで行くけど、でもやっぱどうしても、うまくいかない。それが俺らしいなって、思っちゃいましたよ。でも、ずっと目標にしてた東京ドームでの大合唱が実現できてうれしかったし、大合唱ができた瞬間、また次の目標ができましたよ。
VTRにも流れてたけど、俺はマツダスタジアムで試合がしたいな。マツダスタジアムで、広島のお客様と一緒に大合唱したいな。あと、俺の地元である東京都足立区にある東京武道館でも試合と大合唱したいし、俺がデビューした地、草加市スポーツ健康都市記念体育館でも、試合、そして大合唱がしたい。まだまだ俺にはやりたいことがありますよ。『今日、東京ドームで大合唱したら、内藤は終わってしまうんじゃないか』? そんなの、余計なお世話だぜ、カブロン! まだまだ続く内藤哲也のプロレス生活、皆様、トランキーロ、焦らずにそして、目を開いてゆっくり、ご覧ください。我々ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンが、皆様を熱狂空間にお連れしますよ。カブロン!(※ベルトを手に取り立ち去りかけて)質問があるのかな?(※報道陣から手が挙がる)でも残念ながら、今、俺も疲れたから。眠いから。明日も試合でしょ? 早く帰って寝たいよ。じゃあ、明日かな? また気が向いたら質問は受け付けるから、その時まで、トランキーロ! あっせんなよ。アディオス!」

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