BULLET CLUB OGが緊急決定したNEVER6人タッグ王座戦を制し新王者に!「唯一無二のBULLET CLUBは俺達だ!」
12日、東京都・日本武道館にて新日本プロレス『戦国炎舞-KIZNA- Presents G1 CLIMAX 28』が行われ、石森太二&タンガ・ロア&タマ・トンガの三人がNEVER6人タッグ王座の新王者となった。
BULLET CLUB OGの面々による度重なる試合への介入を問題視した新日本プロレスは、10日夜に「明日行われる『G1 CLIMAX 28』Bブロック公式戦にBULLET CLUB OGの選手が介入した場合には、該当選手を『3ヶ月の試合出場停止』及び、『罰金処分』とさせて頂きます」と警告していたが、翌日の大会でもバッドラック・ファレの試合にタマ・トンガ&タンガ・ロアが介入。これに激怒したメイ社長&菅林会長が3人の強制退去を指示し、3人は大勢のセコンド陣やレフリー陣によって会場前に停められたバンに押し込められて会場からどこかへと走り去っていった。
しかし、強制退去から一夜明けたこの日の大会にもこの三人は出場。タマ&ロアに石森太二を加えた3人は、NEVER6人タッグ王座を保持するBULLET CLUB ELITEのマーティ・スカル&ニック・ジャクソン&マット・ジャクソンと対戦した。
OGの面々は入場するとマイクを取り、「我々こそが本物のBULLET CLUBだ」と宣言。そしてELITEの面々が入場すると、OGの面々は「この試合を6人タッグのタイトルマッチに変更しろ」と要求。ELITE側がこれを受けて立つと、本部席のメイ社長が立ち上がりこれを了承。急遽NEVER6人タッグ王座のタイトルマッチに変更された。
試合は全員入り乱れての場外乱闘から始まり、タマ&ロアがニック&マットの相手をする兄弟タッグ同士の激突を中心に展開。ヤングバックスが巧みなタッグワークでタマを集中攻撃していくも、ゲリラズ・オブ・デスティニーがヤングバックスの連携攻撃を誤爆させてペースをかき乱すと、石森がマーティをスライディングジャーマンやダイビングルーテーズプレスで蹴散らしゲリラズ・オブ・デスティニーに加勢。
マーティも意地を見せ、石森のハンドスプリング式オーバーヘッドキックをキャッチして胴締めスリーパーに持ち込みヤングバックスをアシストし、マーティがロアの指折りを狙うが、ブラインドタッチによって試合権を得ていたタマがマーティに飛びつき、ガンスタンでカウント3を奪った。
BULLET CLUB OGの3人がNEVER6人タッグ王座を奪取。ベルトを掲げ上げたOGの三人は、その後もELITEの面々を襲撃。さらにベルトを場外に放り投げ、大ブーイングの中、手ぶらで退場していった。
バックステージに戻ったタマは「エリートってなんだっけ?エリートって俺たちのことだよ。今日、あいつらを相手に証明してやったんだ」と胸を張り、ロアも「エリートなんてどうでもいい。唯一無二のBULLET CLUBとは俺たちのことだ」と自信を見せる。
そしてタマは石森にTシャツを手渡し、「今日はボーン・ソルジャーがこうして来てくれているけれど、元々連れてきたのは俺なんだ。この芸術的な腹筋を見ろ。最高だよ。でもラージ・サイズでごめんな。スモール・サイズならきれいなラインを見せてやれるのに。女性ファンはこのボディーラインに見惚れるがいい。Welcome to BULLET CLUB!」と歓迎。石森は言葉こそ発しなかったものの、笑顔でタマを受け入れた。
そしてロアは「今日初めてのトリオでタイトルを取ることができた。俺たちが世界最高ってことだ。次はどうする?」とタマに問いかけると、タマは「IWGPタッグに決まってるだろう。俺たちこそがエリートなんだ!」とIWGPタッグ王座奪取を宣言し、荒々しく去っていった。
対するELITEの面々がコメント会場に現れると、マーティは「この武道館で俺たちを本気にさせたな。もう誰でもいい。誰でもかかってこい」と殺気立つ。
ニックは「俺たちは過去10年に於いて世界最高のタッグチームとして君臨してきた。それは誰もが認めることだし、このベルトを賭けてやってもいい」とIWGPタッグ王座戦を受けて立つ姿勢を見せ、マットも「俺たちが負けることはないだろう」とこれに追随した。
BULLET CLUBの内紛は、NEVER6人タッグ王座やIWGPタッグ王座の戦線にも影響を与え始めた。BULLET CLUBや彼らを取り巻く王座の行方にも目が離せない。