新日本8.15両国大会 Bブロック公式戦/オカダvs.中邑、アンダーソンvs.小島、後藤vs.永田、石井vs.エルガン、裕二郎vs.本間
バディファイトPresents G1 CLIMAX 25
日時:2015年8月15日(土)
開始:18:30
会場:東京・両国国技館
観衆:7557人(超満員札止め)
▼第1試合 タッグマッチ 20分1本勝負
小松洋平/●田中翔
6分36秒 チェイシング・ザ・ドラゴン→片エビ固め
○カイル・オライリー/ボビー・フィッシュ
▼第2試合 タッグマッチ 20分1本勝負
デビッド・フィンレー/●ジェイ・ホワイト
6分38秒 インディーテイカー→体固め
○マット・ジャクソン/ニック・ジャクソン
▼第3試合 10人タッグマッチ 30分1本勝負
矢野通/桜庭和志/○YOSHI-HASHI/マット・ターバン/マイケル・ベネット with マリア・ケネリス
7分08秒 スワントーンボム→エビ固め
AJスタイルズ/ドク・ギャローズ/バッドラック・ファレ/タマ・トンガ/●コーディ・ホール
▼第4試合 10人タッグマッチ 30分1本勝負
○棚橋弘至/真壁刀義/天山広吉/柴田勝頼/KUSHIDA
9分21秒 ハイフライフロー→片エビ固め
内藤哲也/飯伏幸太/中西学/●キャプテン・ニュージャパン/リコシェ
▼第5試合 G1 CLIMAX 25 Bブロック公式戦 30分1本勝負
●本間朋晃【1勝8敗=2点】
10分33秒 マイアミ・シャイン→体固め
○高橋裕二郎【3勝6敗=6点】
▼第6試合 G1 CLIMAX 25 Bブロック公式戦 30分1本勝負
○石井智宏【5勝4敗=10点】
14分30秒 垂直落下式ブレーンバスター→片エビ固め
●マイケル・エルガン【4勝5敗=8点】
▼第7試合 G1 CLIMAX 25 Bブロック公式戦 30分1本勝負
○永田裕志【3勝6敗=6点】
13分00秒 バックドロップホールド
●後藤洋央紀【6勝3敗=12点】
▼第8試合 G1 CLIMAX 25 Bブロック公式戦 30分1本勝負
○小島聡【3勝6敗=6点】
10分53秒 ラリアット→片エビ固め
●“ザ・マシンガン”カール・アンダーソン【6勝3敗=12点】
▼第9試合 G1 CLIMAX 25 Bブロック公式戦 30分1本勝負
○中邑真輔【7勝2敗=14点】
23分31秒 腕ひしぎ十字固め
●オカダ・カズチカ【7勝2敗=14点】
※点数で中邑とオカダが並んだが直接対決で勝利した中邑がBブロック1位で優勝決定戦進出
中邑が紙一重の攻防を制し、オカダからタップを奪って優勝決定戦進出へ!
永田と小島がベテランの意地!石井vs.エルガン名勝負!本間2勝目ならず
第1試合
小松と田中のヤングライオンズが元IWGPジュニアタッグ王者コンビのreDragonと対戦。小松が先発で出て行くとオライリーが出て行く。エルボー合戦からオライリーがロープに飛ぶが、小松はカウンターのドロップキック。さらに田中とのダブルドロップキックからダブルのフラップジャックで叩き付けると、サンドイッチ低空ドロップキック。
だが、小松にフィッシュがエプロンからヒザを入れると、すかさずオライリーがキック。タッチを受けたフィッシュは首相撲からのヒザを入れるとスリングショット式アトミコを投下。オライリーがニーリフトからミドルキックを叩き込むと、フィッシュはフロントキックからボディブロー。
小松もエルボーで向かって行くが、フィッシュは肩口に担ぎ上げてバックフリップ。しかしフィッシュのミドルキックをかわした小松はフライング・フォアアームを叩き込んで田中にタッチ。田中もオライリーにハイフライフローを叩き込むと、オライリーの水面蹴りをジャンプしてかわしてのドロップキック。
走り込んできたオライリーをバックブリーカーで叩き付けた田中は逆エビ固め。フィッシュがカットに入るが、田中もなかなか離さない。フィッシュはミドルキックでようやくカットするが、小松が逆片エビ固めに捉える。今度はオライリーが張り手でカットしようとするが、小松も離さない。するとオライリーを背後から田中が捕まえてジャーマンで投げる。
しかしreDragonは小松を場外に追いやると、田中にトレイン攻撃からバックブリーカーとダイビング・ニードロップの合体攻撃。しかし小松が飛び込んできて辛くもカットする。ならばと小松を捕まえたreDragonは合体式DDT→ジャーマンで投げる合体技を決めると、田中にチェイシング・ザ・ドラゴン(=オライリーがブレーンバスターの体勢で持ち上げたところにフィッシュがミドルキック→垂直落下式ブレーンバスター)を決めて3カウント。
第2試合
第1試合でreDragonが勝利するとヤングバックスが飛び込んできてreDragonを襲撃。するとジェイとフィンレーも飛び込んできてヤングバッくスにダブルのドロップキック。しかし婦痰茶をかわしたヤングバックスはダブルのスーパーキックで場外に追いやる。
ジェイをリングに戻すとマットがナックルを叩き込むと、ニックとダブルの低空ドロップキック。さらに連係攻撃でフィンレーを場外に蹴り出す。ニックがフィンレーの左腕を固定すると、マットがダイビング・フットスタンプを投下。
フィンレーはエルボースマッシュで反撃するが、ニックはバックエルボー。しかしニックの串刺し攻撃をエルボーで迎撃したフィンレーはコーナーに登っていく。だが、ニックは足をすくって転落させると、ヤングバックスはトレイン攻撃を狙う。これをかわしてフィンレーは続くバックドロップも連続で着地してジェイにタッチ。
リープフロッグからカウンターのエルボーを叩き込んだジェイはブレーンバスター。フィンレーを呼び込むとトレイン攻撃。さらにフィンレーのバックブリーカーからジェイがミサイルキックを発射。ニックがフィンレーを場外に追いやってエプロンからランニングローを叩き込むとケブラーダ。
リング上ではジェイがマットに逆エビ固め。そこにニックが入ってくると、ジャイは素早く離してニックに逆エビ固め。しかしマットがスーパーキックでカットすると、マットがターンバックル・パワーボムで投げつけたところに、ニックがエプロンから延髄斬り。そこからヤングバックスはインディーテイカー(=スワンダイブ式ハイジャックツームストンパイルドライバー)を決めて3カウント。
試合後、今度はreDragonが飛び込んでくるが、ヤングバックスは早々にリング下へ。するとreDragonは本部席に置きっぱなしになっていたIWGPジュニアタッグのベルトを奪い取ってヤングバックスを挑発。怒りの表情でベルトを奪い返しにきたヤングバックスは翌日のタイトルマッチに向けて激しく火花を散らした。
<試合後コメント>
reDragon
オライリー「ヤングバックスのバカどもは何回やられれば気が済むんだ。あいつらの気のすむように明日のG1クライマックスの決勝戦。一番大きな舞台で俺たちがあいつらからベルトを奪い、俺たちの方が上だと証明してやる」
フィッシュ「ヤングバックスには明日、決定的な引導を渡してやる」
ザ・ヤングバックス
マット「あいつらがこのベルトがほしいのは分かるが、このベルトは絶対に渡さない。今、ここにベルトがある事がすべてだ。明日の試合後も俺たちがこうしてベルトを持っているだろうさ。レスリング・ビジネスはとにかく金を稼ぐこと。タイトルを獲ること。それがすべてだ」
ニック「明日はボビー・フィッシュのマウスピースを取り外して、そこにピス(=おしっこ)してやる。俺には妻も子供もいるけれど、今回来日はしていないから、どれだけクレイジーなことをしてしまうかは自分でも分からないな」
第3試合
この日は蛍光グリーンなセクシーコスチュームで登場したマリア。矢野はキングダムにも自身がプロデュースしたDVDをアピールする。不思議そうにパッケージを見るキングダムとマリア……。試合開始のゴングと同時に両チーム入り乱れての大乱闘に。
ナリアにギャローズが詰め寄る中、リング上ではファレが矢野をボディスラムで叩き付けてから踏みつける。さらにギャローズがボディブローの連打から踏みつける。そしてAJが串刺しジャンピングラリアット。
コーディは矢野の左腕を固めてからアバランシュホールド。トンガはハイハイで矢野をかく乱しておいて背後からドロップキック。するとマリアがエプロンにあがってきてトンガをお色気殺法で誘惑。思わず見とれるトンガの髪の毛を掴んで矢野が引き倒すとターバンがムーンサルトアタック。
さらにキングダムはAJを合体のショルダースルーで投げ飛ばすと、トンガにはオンブ式スタナーとドロップキックの合体攻撃。だが、ギャローズとファレがトンガを救出。タッチを受けたAJに桜庭がミドルキックで飛び込んでいくが、蹴り脚をキャッチしたAJはカーフキラー(=変型回転足4の字固め)。
だが、桜庭はこれを腕十字で切り返すと、さらにフットチョークの複合技へ。慌ててBULLET CLUBがカットすると、桜庭はYOSHI-HASHIにタッチ。コーディにエルボーを叩き込むYOSHI-HASHIだが、コーディはローリングラリアットを返すとファイアーマンキャリー。どうには背後に逃れたYOSHI-HASHIはカチ上げ式のラリアット。
だが、トンガがフラップジャックで叩き付ける。そのトンガの足を矢野がすくって倒すと、コーディーがYOSHI-HASHIをコーナーに乗せて雪崩式を狙う。だが、ターバンがエプロンからジャンピングキックで蹴落とすと、ベネットがRKO。そこにYOSHI-HASHIがスワントーンボムを投下してコーディから3カウント。
<試合後コメント>
CHAOS&THE KINGDOM
矢野「あいつらは図体だけで、脳みそがないからな! だからやられちゃうんですよ〜!」
YOSHI-HASHI「来年、来年だ。必ず、次こそは(G1の出場メンバーに)名前を連ねてやる。見とけよ!」
ターバン「いつも通りバレット・クラブを倒してやった。ドク・ギャローズは俺たちがほしいIWGPタッグのベルトをあんな下品にぶらぶらとさせてやがった。今日はドク・ギャローズを倒してやったが、今度はカール・アンダーソンを倒し、IWGPタッグのベルトを奪ってやる」
ベネット「ちょっとこの手のひらを見てくれ。ここについているのはギャローズの汚いペイントだ。あいつの顔を何度も張ってやった。あんなヤツの化けの皮はすぐにでも剥がれるよ。それよりも今回で二回目となるマリアの東京登場だ。マリアの美しさにますます磨きがかかっているのも分かっただろう。俺たちキングダムはIWGPタッグのベルトがほしい!」
第4試合
内藤は飯伏たちとかなり距離を取って入場。ロス・インゴベルナブレスのTシャツとキャップを被り、ゆっくりとリングに上がってきた内藤にはブーイングが飛ぶ。一方、優勝決定戦進出を決めたAブロック1位の棚橋を筆頭に、NEVER無差別級王者の真壁、IWGPジュニア王者のKUSHIDA、NWA世界ヘビー級王者の天山、柴田の5人が入場。
KUSHIDAはリコシェに向かってベルトをアピール。真壁と飯伏も睨み合い。するとKUSHIDAとリコシェが先発を買って出て試合開始。アリキックを仕掛けたKUSHIDAはリコシェのバック転、水面蹴りかわすとドロップキックの相打ちに持ち込む。思わずお互いの実力を認め合って握手をした両者。
続いて真壁と飯伏がリングイン。飯伏はソバットを叩き込むが、真壁はカウンターのショルダーブロックでなぎ倒してから柴田にタッチ。なおも真壁を睨み付ける飯伏だが、柴田と向き合うと緊張感が漂う。お互いアップライトに構えた状態から蹴りと掌底を放っていくと、グラウンドでのバックの取り合いから飯伏がロープに押し込んでクリーンブレイク。
するとエプロンから内藤が攻撃。飯伏はソバットからミドルキックを連打するが、柴田もカウンターのキチンシンクからロープへ。するとまたも内藤がエプロンから蹴り。すかさず飯伏も柴田に向かっていくが、柴田はどうにか自軍のコーナーに戻って天山にタッチ。
中西にモンゴリアンチョップを見舞っていった天山だが、中西も地獄突きからクロスチョップを返すとエルボー。さらにショートレンジラリアットでなぎ倒すと、「ホー」と雄叫びをあげ、足を踏みならしてから野人ラリアット。ここでキャプテンが入ってきて天山に対してモンゴリアンチョップ。続いて飯伏がエルボーで向かっていくと天山はモンゴリアンチョップ。ブロックした飯伏はロープに飛ぶが、天山はマウンテンボムで叩き付けると真壁にタッチ。
串刺しラリアットからコーナーで馬乗りナックルを見舞った真壁はダブルリストアームサルトで投げると、バックを取るが、エルボーで逃れた飯伏はロープへ。しかし真壁はカウンターのラリアット。ロープに飛ばされた飯伏はダッシュミドルを返すと、その場飛びムーンサルト。
真壁も振り向き様にレフトハンドのショートレンジラリアットを叩き込むが、飯伏は返す刀でハイキック。両者タッチすると、キャプテンが棚橋に「待ちたまえ!」。しかし張り手を見舞った棚橋。キャプテンがのど輪で捕まえると、次々に選手が飛び込んでくる。KUSHIDAはリコシェにハンドスプリングエルボーを狙うが、リコシェもベナドリラー(=ファイヤーマンズキャリーの体勢から相手を足から落とし、棒立ちになったところにハイキック)。これをかわしたKUSHIDAだが、リコシェはカウンターの厳鬼(=ジャンピングダブルニーのまま相手を押し潰す技)を決めると、そのまま場外にブエロ・デ・アギラでダイブ。
真壁がキャプテンと飯伏をダブルラリアットで吹っ飛ばすと、一人エプロンで佇んでいた内藤に柴田がフロントキックで場外に蹴落とす。すると棚橋がキャプテンにスリングブレイドで飛び込んできたからハイフライフローを投下して3カウント。
試合後、柴田が内藤を花道でフロントネックロックに捉えて座らせると、強烈なローキックを叩き込む。思わず天山が宥めるほど怒っている柴田は、リング上であぐらを書いて内藤に向かって手招き。天山も背後から内藤を睨み付けるが、内藤はリングに入ると思わせておいて入らずのらりくらりと退場。柴田も引き上げていくと、真壁に促されて棚橋、天山、KUSHIDAがコーナーに登ってアピールした。
<試合後コメント>
リコシェ
「いよいよ明日、僕はしかるべきことをやって、チャンピオンになる。それはいつも通りのことであり、とてもシンプルな話だね。KUSHIDA、僕はもう準備は整っているよ。IWGPジュニアチャンピオンになる準備がね」
第5試合
みんなのこけしで待望のG1初勝利をあげた本間は、それだけで終わらず2勝6敗で4点の裕二郎から2勝を狙う。裕二郎はMAO嬢と肩を組んで入場。BULLET CLUBのパーカーを脱いだMAO嬢は花柄のビキニ姿を披露するとセクシーダンス。その様子を裕二郎はローアングルから眺めてニヤニヤ。
「ホンマ」コールの中、試合開始のゴング。裕二郎をロープに押し込んだ本間はクリーンブレイク。ヘッドロックに捉えた本間の指に噛みついた裕二郎だが、本間はカウンターエルボーから小こけし。かわした裕二郎はスライディングキック。
馬乗りエルボーを見舞っていった裕二郎は釣り鐘ストンピングからスイング式ネックブリーカー。さらにレッグドロップを落とした裕二郎はヘッドロック。エルボーで脱出した本間は逆水平チョップ合戦へ。ダブルチョップでなぎ倒した本間は再び小こけしを投下するが、これもかわした裕二郎はブレーンバスターを狙う。
だが、本間は逆に持ち上げるとブレーンバスターで投げていく。逆水平チョップから串刺しジャンピングエルボー、フェースクラッシャー、そして小こけしをようやく決めた本間は前方回転ネックブリーカー。だが、裕二郎もフラップジャックで本間の顔面をロープに叩き付けると串刺しフロントキック。
本間をコーナーに乗せた裕二郎は雪崩式フロントスープレックスで投げるがカウントは2。本間は裕二郎の腕を掴んで引き込むが、裕二郎はエルボーで迎撃するとカナディアンで担ごうとするが、本間がリバースで切り返す。ロープに飛んだ本間に追走式フロントキック。本間も追走してエルボーを返す。
裕二郎はマイアミ・シャイン(=肩口に抱え上げた相手を捻りを加えながら落とす変型デスバレーボム)を狙うが、背後に逃れた本間は背後からこけしロケットを発射すると、垂直落下式ブレーンバスター。首を痛めている裕二郎にはキツイ一撃。すかさずこけし(=頭を斜めにして前のめりに落下するダイビング・ヘッドバット)を投下するが、これは裕二郎がかわして自爆。
裕二郎はサミングからロープに飛ばすと、本間はこけしロケット。かわした裕二郎はジャーマンで投げ捨てる。すぐに立ち上がった本間だが、裕二郎はフィッシャーマンバスター。これもカウント1で返した本間はカウンターのこけしロケット。10分が経過し、本間はこけし落とし(=ドリラー)を狙うが、背後に逃れた裕二郎はレフェリーに向かって本間を突き飛ばす。
辛くもストップした本間だが、裕二郎は背後から“本間のこけし”を攻撃するとマイアミ・シャインで叩き付けて3カウント。本間の2勝目を防ぎ、3勝6敗の6点で公式戦を終了した裕二郎はMAO嬢の肩を借りて退場。本間は顔をクシャクシャにして、マットを悔しそうに叩いた。
<試合後コメント>
本間朋晃
「何やってんだ、俺。何やってんだ。『終わり良ければすべて良し』……バカ言ってんじゃねぇよ。終われねぇくせして。すべてを失ってるじゃねぇか。自分が情けなくて、情けなくて。『胸を張って2勝7敗です』ってとんでもねぇ! 裕二郎、お前汚いヤツだな。でも俺はそんなお前の攻撃も受け入れた上でみんなのこけしで勝とうと思った。でも勝てなかった。
裕二郎、お前と今日やって思った事があるんだ。お前、悩んでるな、相当。試合を通じて『俺は悩んでますよ。助けてください』って、聞こえてしょうがなかった。ダンサーさんの方が目立ってるようじゃ本末転倒だろう。自由にやった方がいいんじゃないのか?俺は本隊でも自由な立場。内藤とはまた違った立場でやりますんで。
ただ今回のG1クライマックス、悔いが残ります。やっぱり後楽園で石井選手に勝って調子に乗った部分っていうのはあったのかも知れないですけど、世の中うまく行かないですよ。何事も。でも俺は絶対あきらめないから。1勝8敗。精一杯がんばって1勝8敗。来年、この間も言った通り、出場宣言します。G1クライマックス2016……誰より早く。YOSHI-HASHI、まだ言うんじゃないぞ。俺が先に言うんだから。そんでもって俺は絶対、来年こそ、来年こそ力をつけてみんなのこけしでみんなを幸せにしてみせます。精進してみせたいと思います。何がなんでもこけしでハッピーにしたいと思いますんで。ありがとうございました」
第6試合
ある意味で今年のG1で台風の目になったROHのエルガンは同じ4勝4敗で8点の石井と最後の公式戦。試合開始のゴングと同時に両者突進。ショルダータックルの相打ちからエルボー合戦になると、エルガンがショルダータックルでなぎ倒す。石井もショルダータックルでぶつかっていくと、どうにか2勝6敗をなぎ倒して意地を見せる。
エルボーの相打ちからエルガンがバイシクルキックを叩き込むと、ブレーンバスターの体勢に。踏ん張る石井を一気に抱え上げたエルガンは滞空時間の長いブレーンバスター。さらにいきなりグーパンチを叩き込んでいったエルガンはボディスラムで叩き付けるとスリングショット式ボディプレス。
石井を挑発してエルボーを受け止めたエルガンは、またもグーパンチを叩き込む。串刺し攻撃を狙った石井を蹴りで迎撃したエルガン。蹴り脚をキャッチした石井だが、エルガンは延髄斬りからターンバックル・ジャーマンで投げつけると、コーナー最上段からローリングセントーンを投下。
エルガンボムの体勢に昼が、踏ん張った石井はリバースで切り返す。すると今度は石井がジャーマンで投げ捨てる。逆水平チョップとエルボーを連打した石井はパワースラム。すると石井も滞空時間の長いブレーンバスターをお返し。
ラリアットを叩き込んだ石井だが、エルガンは倒れない。2発目は相打ちになると、ラリアットを狙ったエルガンの腕に石井はラリアット。しかしエルガンはそれでもラリアットで吹っ飛ばすと、何と昇天・改(=マットに叩きつける際にエルボードロップになる昇天)のようなスクラップバスターで叩き付ける。そこからエルボーを叩き込んでいったエルガンだが、石井は敢えて前に出てエルボーを受け止める。
その上でエルボーを返すと、エルガンも石井のエルボーを前に出て受け止める。そこからローリングエルボーで石井をなぎ倒したエルガンはロコモーション・ジャーマン。3発目を防御したした石井だが、コーナーに押し込んだエルガンはそこからロールスルージャーマンスープレックスホールド。辛くもカウント2で返した石井はエプロンにエスケープ。
しかしエルガンもエプロンに出るとパワーボムの体勢。しかし足を踏んづけて防いだ石井はブレーンバスターを狙う。だが、エルガンはファイアーマンキャリーで担ぎ上げると、断崖式デスバレーボム。肩口をエプロンに強打した石井に対し、エルガンは何と場外でパワーボムの体勢。そこからランニング・パワーボムで石井を鉄柵に投げつけたエルガン。
思わず場内から悲鳴があがる中、石井をエプロンに置いてリングに戻ったエルガンは雪崩式ぶっこ抜きファルコンアロー。だが、石井はこれもカウント2で返す。さらにターンバックル・パワーボムで投げつけてからエルガンボムの体勢。だが、石井はこれをアックス・ギロチン・ドライバーで切り返す。
エルガンは歯を食いしばりながらエルボー。しかし石井もワンツーエルボーを返す。エルガンは裏拳を出すが、石井は返す刀で延髄斬り。石井はエルガンをコーナーに乗せると雪崩式ブレーンバスターでンゲルが、エルガンはすぐに立ち上がる。そこにラリアットを叩き込んだ石井だが、エルガンはカウント1で返す。ならばとスライディング・ラリアット。だが、これもカウントは2。
パワーボムを狙った石井だが、逆にエルガンが足をすくって倒してから餅つき式パワーボム。だが、石井も立ち上がる。エルガンは延髄斬りを叩き込むが、石井は倒れない。ラリアットの相打ちからエルガンの蹴り脚をキャッチした石井はノータッチヘッドバットを叩き込むとラリアット。カウント2で返したエルガンだが、石井はダメ押しの垂直落下式ブレーンバスターで叩き付けて3カウント。
日米男の意地対決を制した石井は5勝4敗10点で公式戦を終了。新日本ファンから大歓声が起こる。敗れたエルガンは「あと少しだった」というジェスチャー。4勝5敗8点で公式戦を終了したが、その活躍ぶりに新日本ファンからは惜しみない拍手と大「エルガン」コールが飛んだ。
<試合後コメント>
マイケル・エルガン
「勝利を奪うためにはどれだけの長い距離があるのかと、今日あらためて思い知らされた。これまで28年生きてきて、今日は本当に痛感させられた。イシイ、今日は俺の負けだ。だがこれから先何回でも戦う機会はあるだろうし、そうなったら必ず勝ちこしてやる。俺はいつでも待っているからな」
第7試合
6勝2敗で12点だが、直接対決で中邑に敗れている後藤としては優勝決定戦進出はかなり厳しい状況だが、一縷の望みに賭けて2勝6敗で4点の永田と最後の公式戦に挑む。
まずは腕の取り合いから永田が首投げ。ヘッドシザースで脱出した後藤だが、永田はフェースロックで捕まえる。うまく首を抜いてハンマーロックに捉えた後藤はストンピング。
立ち上がった永田は脇を差してロープに押し込むと張り手。後藤はショルダータックルからエルボードロップ。かわした永田はローキックを放つが、後藤もかわす。ならばとミドルキックで蹴り倒した永田はサッカーボールキック。
後藤もミドルキックを返すと、永田は痛めている脇腹を押さえて場外にエスケープ。すかさず場外にでt後藤は鉄柵に投げつけてからリングに戻すと、エルボー合戦を仕掛ける。そこから永田の脇腹にヒザを入れた後藤はコーナーに追い詰めてショルダーをぶつけてからサッカーボールキック。腕を決めながらニーオンザベリーで脇腹を攻撃していった後藤はミドルキック。
永田は必死の形相で受け止めるが、崩れ落ちてしまう。それでも後藤の串刺し攻撃をフロントキックで迎撃した永田はキチンシンクからエルボーを連打。さらに串刺しフロントキックから脇腹を押さえながらミドルキックを打って蹴り倒す。
フェイントを入れてから張り手を見舞った永田はロープへ。だが、時間差で追走した後藤はラリアット。串刺し式村正(=ニールキック)からブルドッキングヘッドロックを決めた後藤は腕を取った永田の脇腹にパンチ。そこから串刺し攻撃を狙うが、蹴りで止めた永田はエクスプロイダーでコーナーに叩き付ける。
タイナー(=串刺しニー)を叩き込んだ永田だが、後藤もバックドロップを返すとラリアット。そこから一気に牛殺しを決めるがカウントは2。ならばと後藤は商店を狙うが、永田が踏ん張るとノーモーションヘッドバット。前のめりでダウンした永田を引き起こした後藤だが、永田は一瞬の隙を突いて腕固めへ。白目式で腕折りに来た永田だが、後藤の足がロープに届く。
永田は後藤の左腕を蹴っていくと、張り手から大☆中西ジャーマンを狙うが、後藤はエルボーで逃れるとローリングラリアットを狙う。しかしブロックした永田は急角度バックドロップで投げていく。しかし2発目のバックドロップをヒザ蹴りで逃れた後藤はエルボー。永田もエルボーを返すと延髄斬り。だが、手で払い落とした後藤。
後藤はノータッチヘッドバットを狙ったが、エルボーで迎撃した永田は浴びせ蹴りからバックドロップホールドで押さえ込んで3カウント! この結果、3勝6敗の6点で永田は公式戦を終了。後藤は6勝3敗12点で公式戦を終了した。
<試合後コメント>
永田裕志
「……最後勝てた。やっぱ勝つってのは本当にうれしいことですね(笑)。あ〜苦しかった。気持ちでは負けたくなかった。インターコンチネンタル王者を破ったから」
ーーその勝利以上のものをファンの心に残したのではないかと思いますが?
永田「そうですね。星取りは今回振るわなかったですけど、IWGP王者もそうだし、インターコンチネンタル王者もそうだし、勝負して……。王者2人とやって1勝1敗か(苦笑)。まだ俺はイケるっていうのを世の中にアピールすることはできたと思います。負けて悔しいけど、それだけが収穫かな。今回のG1、これまで23回出たけど……13回、17回か(苦笑)。17回出た中で一番満身創痍。でも苦しい戦いで一番最後に自分の足で入場して、自分の足で退場できたことは俺にとって大きなことですね」
ーー最後にインターコンチネンタル王者に勝ったというのは、明日につながる勝利だったとも思いますが?
永田「そうなればいいですけどね。あとはファンの人の後押しがあれば。何か風が吹いてくるんじゃないかと。俺もがんばります。その風を起こして、受け止めて、加速して前に進むためにも。永田祐志47歳、18回目の連続出場を目指して全身全霊あるのみ。以上です。ゼアッ!」
第8試合
6勝2敗で12点のアンダーソンはここで勝って14点にしておきたいところだが、最後の相手は2勝6敗で4点の小島。ゴングと同時にジャンピング・フロントキックからガン・スタンを狙ったアンダーソンだが、辛くも防御した小島はエルボー。奇襲攻撃に失敗したアンダーソンは一旦場外に出て間を取ると、リング上の小島の足をすくって倒して場外に出す。
小島を痛めつけてからリングに戻ったアンダーソンはエプロンまで戻ってきた小島にガン・スタン。小島が場外に転落すると、セコンドのギャローズとトンガが小島を攻撃。すかさずアンダーソンは小島の右腕にアームブリーカー。さらにストンピングで小島の右腕を攻撃していったアンダーソンは、アームロックから右腕へのジャンピングニー。
そこからエプロンに出たアンダーソンはロープ越しのアームブリーカーから、イスをリングに投げ込むと、リングに戻ってそのイスを座って余裕のポーズ。海野レフェリーがイスをリングから降ろすと、アンダーソンはエルボーから予告付きブレーンバスターを狙うが、背後に逃れた小島。しかしアンダーソンはエルボースマッシュから串刺し攻撃を狙う。
かわした小島は逆水平チョップ。ダメージのある右腕でマシンガンチョップを見舞っていった小島は串刺しジャンピングエルボーから行っちゃうぞエルボーを投下。チョップ合戦から小島はエルボー。しかしローリングエルボーをエルボースマッシュで迎撃したアンダーソンは、串刺し式ジャンピング・フロントキックからシットダウン・パワーボム。
エプロンに出た小島に対し、エルボーを見舞っていったアンダーソンはエルボースマッシュから突進するが、小島はエルボーで迎撃すると、断崖式DDTで叩き付ける。場外でチョップ合戦になるが、お互いカウント18で慌ててリングに滑り込む。アンダーソンはバイシクルキックからリバースのガン・スタン。
さらにフィッシャーマンの体勢から回転させての牛殺しを決めたアンダーソンは、コーナーからダイブして飛び付き式ガン・スタン。カウント2で返した小島だが、アンダーソンは狙い澄ましたガン・スタンを狙う。だが、防御した小島はアンダーソンの腕にラリアットを叩き込むとコジコジカッター。
右腕のサポーターを外した小島はラリアットを狙うが、アンダーソンは防御。ならばと左腕でショートレンジラリアットを叩き込んだ小島はラリアットを狙う。かわしたアンダーソンはガン・スタンを狙うが、振り払った小島は後頭部ラリアット。そこから走り込んで渾身のラリアットを叩き込んで3カウント。
この結果、アンダーソンは6勝3敗の12点で公式戦を終了。小島は同じ第三世代の永田と同じ3勝6敗の6点で公式戦を終了。
<試合後コメント>
カール・アンダーソン
「コジマはIWGP王者としてもタッグ王者としても君臨していた、日本のレジェンド的プロレスラーだ。その小島に今回は負けてしまったが、今でも2016年の東京ドームのメインに立つ事はあきらめていない。現にわたしはまだこの通りIWGPタッグの王者だしな。コジマ、今日は確かにわたしの負けだが、必ずこの借りは返させてもらう」
第9試合
後藤とアンダーソンが敗れ12点で公式戦を終了したため、7勝1敗で14点のオカダが勝てばそのままBブロック1位で優勝決定戦へ。6勝2敗で12点の中邑が勝てば14点でオカダと並ぶが、直接対決で勝った中邑がBブロック1位で優勝決定戦へ。つまり勝ったほうが優勝決定戦進出となるBブロック最後の公式戦。
昨年、西武ドームで行われたG1優勝決定戦でも対戦している両者。その際はオカダが勝ってオカダが優勝した。オカダは今年IWGPヘビー級王者にしてG1連覇という偉業に挑む。一方の中邑は左ヒジの負傷により、G1期間中に欠場、不戦敗があったところからの逆転優勝を狙う。
試合開始のゴングが鳴っても両者、なかなか動かない。慎重に組み合うと、オカダがグラウンドに落ち込むが、中邑は一旦離れる。腕の取り合いからオカダは中邑の左腕を極めていくが、中邑はトリッキーな動きから脱出。ロープに押し込んだオカダはポンポンと中邑の胸を叩いてクリーンブレイク。
そしてレインメーカーポーズをしたオカダを見てニヤリと笑った中邑が襲いかかる。オカダはカウンターのドロップキックを狙うが、自爆させた中邑はボマイェ。かわしたオカダはレインメーカーを狙うが、かわした中邑はハイキック。これをオカダもかわしていく。
片足タックルでテイクダウンした中邑はレッグロックからバックを取る。だが、オカダはロープに逃れると場外にエスケープ。すると追いかけていった中邑はニーリフト。しかしオカダも中邑を鉄柵に投げつけると、背後からのドロップキックで中邑を鉄柵の外まで吹っ飛ばす。さらにフロントネックロックで鉄柵の外から引っ張り込んだオカダは急角度DDT。
首に大きなダメージを負いながらもリングに戻った中邑に対し、オカダはスイング式ネックブリーカー。さらにクロスアーム式スリーパーからコーナーに叩き付けていったオカダはエルボーとストンピングでしゃがませると、掟破りの踏みつけバイブレーション。
ブーイングが起こると中邑はエルボーで反撃すると、オカダはスリングショット式アトミコを投下。さらにハーフダウンの中邑の顔面にベースボール・スライド(=スライディング式ドロップキック)を叩き込んだオカダだが、エプロンに出た中邑は下からオカダの顔面を蹴り上げると、オカダを場外に引きずり出し、放送席の上にオカダを乗せてニーリフトでカチあげる。
リングに戻ったオカダをストンピングでコーナー下に追い詰めた中邑は、踏みつけバイブレーションからニースタンプを連打。さらにカンフーキックで吹っ飛ばすと、足を踏んづけてからニーリフト。だが、オカダもフラップジャックを返すと、串刺しジャンピングエルボーからDDT。さらにエルボースマッシュで飛び込みながらカチあげたオカダはダイビング・エルボードロップを狙う。
中邑は立ち上がるがオカダは中邑を飛び越す。しかし中邑は素早くオカダを捕まえてコーナーに乗せるとニーリフトでカチ上げてから、片足を取られた状態から延髄斬り。だが、オカダもリバースパワースラムを狙った中邑をリバース・ネックブリーカー(=こうもり吊りの体勢から相手の後頭部にヒザに叩き付ける)で叩き付けるとヘビーレイン(=ファイアーマンキャリーからの変型エメラルド・フロウジョン)。
オカダはツームストンパイルドライバーを狙うが、踏ん張った中邑は反対側に着地するとジャンピングスピンキックからバッククラッカー。さらにリバースパワースラムで投げた中邑はボマイェを狙うが、オカダもかわす。しかし中邑はコーナー二段目に乗るとダイビング・ボマイェを発射。
そこあら滾って中邑はボマイェを狙うが、カニ挟みで倒したオカダはラ・マヒストラル。カウント2で返した中邑をコーナーに乗せたオカダはドロップキックで場外に蹴落とす。追いかけていったオカダは場外でツームストンパイルドライバーで中邑の首を場外マットに突き刺す。場外カウント16でオカダが中邑をリングに戻し、そこからダイビング・エルボードロップを投下。
満を持してのレインメーカーポーズからオカダはレインメーカー(=相手の腕を掴んで引き込むように決めるアックスボンバー)を狙ったが、中邑は左ハイキックで迎撃。オカダも逆さ押さえ込みを狙ったが、決めさせない中邑は下からカウンター気味のヒザ蹴り。ダブルダウン状態から両者ほぼ同時に立ち上がると、最後の力を振り絞ってのエルボー合戦へ。
一瞬項垂れた中邑だが、スーパーマンエルボーで飛び込む。20分が経過し、オカダもエルボースマッシュを返すが、中邑はニーリフトからカカト落とし。これで四つん這いになったオカダにスライディング・ボマイェを叩き込むがカウントは2。中邑はランドスライドで叩き付けるがこれもカウントは2。両手を合わせて拝むようなポーズを取ってから滾った中邑はボマイェを狙ってダッシュしたが、オカダはドロップキックで迎撃。
オカダは右腕を突き上げると、逆さ押さえ込みから中邑の腕を掴んでのレインメーカー。キックアウトした中邑は至近距離からのボマイェを狙ったが、キャッチしたオカダはジャーマンで投げてからレインメーカーを狙う。だが、腕をキャッチした中邑はアームロックを狙う。するとオカダはツームストンパイルドライバーで叩き付けてから満を持してのレインメーカーを狙う。
だが、中邑はこれを一発逆転の飛び付き腕十字で切り返す。クラッチするオカダだが、中邑はオカダが上体を起こしたところで三角絞めにスイッチ。オカダは脱出しようと立ち上がるが、中邑は下からの腕十字。そのままオカダが倒れてしまい裏腕十字のような体勢になるとオカダがタップアウト!
この結果、7勝1敗の14点で並んだが、直接対決で勝った中邑が棚橋の待つ優勝決定戦へ進出。オカダと拳を合わせた中邑は歓喜のガッツポーズ。そのまま大の字に倒れ込んだ中邑は立ち上がってマイクを持つと「すげぇ……。あとひとつ! 命を燃やそうか!」と言ってVサインを天に掲げると「イヤァオ!」とシャウトした。
<試合後コメント>
オカダ・カズチカ
「あ〜クソ! もう決勝は目の前に見えていましたけれど、ちょっとした小さな誤算。あそこまでやってくる中邑さん……。あークッソー! またやりたい! 悔しい! 今日は自分でタップしちゃいましたからね(苦笑)。今まで一番悔しい負けでしたね。ただまた、中邑さんが優勝すれば自然と必ず前に立ちますから、必ず優勝してください。棚橋なんかに負けずに必ず優勝してください!」
中邑真輔
「オカダ! 出し惜しみなしだぜ。次はどうなるかなんて、まぁ神様しか知らねぇよ。今日も、今日も出し切った。あともうひとつ。棚橋、お前だぜ!」