IWGP世界ヘビー級ベルトデザイナーで餓狼伝説アニメ監督がオーカーンのセコンドに付きUNITED EMPIRE入り!

4月5日、両国国技館にて新日本プロレス『餓狼伝説 City of the Wolves presents SAKURA GENESIS 2025』が開催。第2試合ではエル・ファンタズモ(ELP)の持つNJPW WORLD認定TV選手権にグレート-O-カーンが挑戦した。
NJPW WORLD認定TV王座とは、長年新日本プロレスを中継してきたテレビ朝日の提案によって企画され、『テレビ朝日とのパートナーシップを象徴する王座・ベルト』として2022年に創設。15分1本勝負にて行い、若手にもチャンスを与え、これまでタイトルマッチをあまり行ってこなかった地方大会でのマッチメイクを中心に考えていくプランが語られていた。
現王者のELPはイギリスではウィル・オスプレイのライバルとして知られ、2019年に新日本プロレスに登場。昨年10月には検査でガンが発見されたことを報告し無期限休養に入ったが、世界中から心配の声が集まる中、同年12月に「ガンは克服された」という宣言とともに電撃復帰。その翌月には4WAYマッチでのNJPW WORLD認定TV王座戴冠を果たし、ガンを克服しての大復活劇を遂げてみせた。
王者としてのELPはまさにヒーロー。入退場時に積極的にちびっこファンと触れ合い、ベルトをかけて一緒に写真撮影に応じるなどの振る舞いでピープルズ・チャンピオンとなっている。
そのELPはNEW JAPAN CUP1回戦で敗北したオーカーンとの闘いを希望していたが、オーカーンは「ベルトを持ってるだけじゃ、この余と闘うにはまだふさわしくない」と焦らす。だが3月20日にUNITED EMPIREのTJPを相手に防衛したELPをオーカーンが襲撃し「貴様がその痛みに負けず、もし挑戦を続けるなら次はこの余が直々に処刑してやる」とこの日の王座戦を決定した。
オーカーンは『餓狼伝説 City of the Wolves』監督やIWGP世界ヘビー級ベルトのデザインを手掛けた大張正己氏をセコンドに従えて登場。ELPが開幕ビッグブーツを叩き込み場外乱闘から始まる荒々しい展開となるが、オーカーンへ背中を重点的に攻撃し、ELPはリングに戻ってもダメージ大きく技が崩れてしまう。ファンタズモは意地を見せてビンタやエルボーを繰り出していき、サドンデスからCRIIで叩きつけフォールも2。
場外に転がったオーカーンがイスを持ち出すが邪道がこれを掴んで阻止し、オーカーンは邪道ごとファンタズモに突き飛ばすとファンタズモがイスを受け取り振りかぶる。だがファンタズモはイスを投げ捨てるが、すかさずオーカーンがエルボーからイスの山へTTDで突き刺し、そのままファンタズモが戻れず場外カウント負けとなった。

ELPは「世界最高のレスラーたちが揃う団体で闘っている以上、いつかはチャンピオンになることもあるし、チャンピオンの座を失うこともある。だが今日はオーカーン、あんな勝ち方をして家に帰っても、満足するなんてあり得ないよな?せいぜいチャンピオンでいる日々をカウントダウンするんだな。ELPが取り戻しに来るからな。ところでヤツがリングに連れてきたあのアホは誰なんだ?史上最高のプロレスのベルトをデザインし直して、新しいのを作ったアイツは誰なんだ?新しいベルトか。何て呼べばいいのさ。じゃあさ、NJPW WORLD認定TV王座のベルトをリメイクするってのはどうだ?今の見た目よりもダサくなることはないだろうしな。やれよ。新しいベルトができたら、オーカーン、取り戻してやるよ」とオーカーンだけでなく大張氏に対しても憤慨。
オーカーンは「ファンタズモ、恥じることはない。貴様ごときでもあのコブとTJPを運良く倒せたんだ。誇りに思え。ただ、この余を支配することは今後、永久、イギリスの時から『G1』から『NEW JAPAN CUP』からタイトルマッチまで、未来永劫訪れない。まぁただし、今宵はそのコブとTJPが与えたダメージ、そして(※再び背中を向けて、スポンサーロゴを見せながら)この支援をしてくれたスポンサー、そして大張正己のおかげだ、今宵限りはな」と、今後も大張氏だけでなく業界の支配者をドンドンセコンドに連れてくるとご満悦な表情で去っていった。