【試合詳細】1・5 新日本プロレス墨田区総合体育館大会 オカダ・カズチカ&ブライアン・ダニエルソン&ジョン・モクスリー&石井智宏vsザック・セイバーJr.&マイキー・ニコルス&シェイン・ヘイスト&藤田晃生 【KOPW】グレート-O-カーンvs石森太二vs矢野通vsYOH 【NJPW TV王座】棚橋弘至vs田口隆祐

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『NEW YEAR DASH!!』
日程:2024年1月5日(金)
開始:18:00
会場:東京都・墨田区総合体育館
観衆:2,910人(札止め)

▼NJPW WORLD認定TV選手権試合 15分1本勝負
【王者】○棚橋弘至
5分40秒 エビ固め
【挑戦者】●田口隆祐
※棚橋が初防衛に成功。

▼タッグマッチ 20分1本勝負
[CHAOS/毘沙門]○後藤洋央紀/YOSHI-HASHI
7分40秒 消灯→エビ固め
清宮海斗(NOAH)/大岩陵平

▼中島佑斗&オスカー・ロイベ壮行試合 タッグマッチ 20分1本勝負
[G.O.D]○エル・ファンタズモ/ヒクレオ
8分6秒 スーパーサンダーキス’86→片エビ固め
オスカー・ロイベ/●中島佑斗

▼12人タッグマッチ 30分1本勝負
タマ・トンガ/○海野翔太/真壁刀義/本間朋晃/エル・デスペラード/マスター・ワト
9分2秒 デスライダー→片エビ固め
[BULLET CLUB]“キング・オブ・ダークネス”EVIL/成田蓮/高橋裕二郎/SHO/金丸義信/●ディック東郷(みちのく)

▼10人タッグマッチ 30分1本勝負
[UNITED EMPIRE]ウィル・オスプレイ/ジェフ・コブ/HENARE/TJP/フランシスコ・アキラ
5分10秒 ノーコンテスト
[BULLET CLUB WAR DOGS]デビッド・フィンレー/アレックス・コグリン/ゲイブ・キッド/クラーク・コナーズ/ドリラ・モロニー

▼10人タッグマッチ 30分1本勝負
[L.I.J]内藤哲也/鷹木信悟/辻陽太/高橋ヒロム/BUSHI
8分47秒 みちのくドライバーII→片エビ固め
[Just 5 Guys]SANADA/タイチ/上村優也/DOUKI/○TAKAみちのく(JTO)

▼「KOPW 2024」争奪戦 4WAYマッチ 10ミニッツラストピンフォールマッチ 10分勝負
[BULLET CLUB]○石森太二
10分0秒 最終3カウントピンフォール獲得
[UNITED EMPIRE]●グレート-O-カーン
※あと2人は[CHAOS]YOH、[CHAOS]矢野通
※石森がKOPW2024保持者となる。

▼8人タッグマッチ 30分1本勝負
オカダ・カズチカ/ブライアン・ダニエルソン(AEW)/ジョン・モクスリー/●石井智宏
13分50秒 タンクバスター→エビ固め
[TMDK]ザック・セイバーJr./マイキー・ニコルス/○シェイン・ヘイスト/藤田晃生

今年のイッテンゴはユニット同士の対抗戦勃発!オカダ&ブライアン&モクスリー&石井のドリームタッグが敗北!石森がKOPW戴冠!HOT、BCの蛮行に連夜の大ブーイング!

第1試合


 シングルマッチ20分1本勝負として発表され、田口、棚橋が入場。すると田口がマイクを要求。

田口「シャチョ、シャッチョサン。イッテンヨンが終わり、イッテンゴ。次のドームまでに新日本プロレスが何を見せるか。それをこのオープニングマッチで新日本プロレスは見せなければいけません。NEW YEAR DASH、新日本プロレス、2024年、勢いづけていきましょうよ。ぜひ、そのタイトルマッチ。NJPW WORLD認定TV王座、挑戦させてください。お願いします。シャッチョ!シャッチョ!シャッチョ!」
棚橋「やりましょう!」

 NJPW WORLD認定TV王座戦として15分1本勝負のシングルマッチに変更。
 ゴングが鳴ると、田口が自ら手4つを仕掛けながらも中々組もうとしない。ロックアップからヘッドロックの奪い合いとなり、棚橋がロープに振って田口を延々と走らせてバテさせグラウンドコブラ。田口は必死のキックアウト。
 棚橋は田口の尻に張り手&ガットショットを見舞っていくが、田口が強烈なチョップで反撃。棚橋がエルボーで倒してヒップバッドを連打。新社長にブーイングが起きる中、田口は回転地獄ケツで場外に叩き出して三角跳びプランチャ。
 田口は高速ブレーンバスター、棚橋はツイスト・アンド・シャウトで投げ合う攻防が展開。これを制してスリーアミーゴスを田口がギタっていき、「社長!オヤァイ!」と叫んでケツイェ。棚橋がキックアウトすると、田口が素早く足を取ってオーマイ・アンド・ガーアンクル。さらにどどんを狙うと棚橋がサムソンクラッチで切り返し、さらに後方回転エビ固め。田口がこれをボディシザースでひっくり返して丸め込み、さらに回転エビ固めの際に棚橋のタイツをずり下げて半ケツ状態にしながら押さえ込む。これをひっくり返した棚橋がそのままエビ固めで3カウント。

 試合終了後、会場モニターに元WWEのマット・リドルが登場し、「俺の照準は新日本のエース、タナハシサンに向いている。楽しみにしてるぜ、ブロ!」と挑戦表明。
 これを受けた棚橋は「ああ!いつでもやってやるけども!彼、知らないから。帰って勉強しとくよ」と不敵な笑みを浮かべながら格の違いを見せる挑発マイクで締めた。

<試合後コメント>

田口隆祐
「くっせえ、くっせ、くっせえって……。くっせえ、想定外、想定外の臭いにやられました。お年玉だったんですけども、チャンスだったんですけどね。いかんせん、くっせえってことで、くっせえ、くっせえケツでした。くっせえケツ。あれは拭いてないね。あれは拭いてないよ。チャンピオンっていうのは、ケツ拭いちゃダメなんだな。くっせえ、くっせえ……(※と呟きながら立ち去る)」

棚橋弘至
「よし。よし、このペースで行けば、ザックの(最多防衛)記録を塗り替えるのは早いかもしれない。第2代が、最速で。そしてシングル戦線も盛り上げて、この経験値がレスラーのスキルアップ、そして『G1 CLIMAX』、すごい先ですけどね、『G1』に向けてのシングルマッチの経験に、絶対プラスになってくるから。
昨日の今日で、また違うタイプの選手と対戦できたっていうのは、これは新日本プロレスの強みだし、同じベルト、まあ今日は急きょ決まった感はあるけども、社長なんで、そういうわがままも通るかなっていうのも含めて、目標は高く、ただ目の前の大会、試合は一つずつ、確実にこなしていく。この方向性でしっかり歩んでいきますんで。
で、僕ね、あんまりこう……選手としては大号令を出して『さあ頑張っていこう!』っていうタイプではなく、一生懸命プロモーションして試合して、みんなの士気を高めるような試合を続けることで引っ張ってきたという自負はあるので、これからもそういった部分だけは忘れずに。
ただ昨日、控室で見渡した選手の顔触れが、頼もしいこと! 海外の選手もチラホラ見えたし。あとは僕の舵取りに期待してください。ありがとうございます」

──いきなり新しい敵が現れましたが。
「あんまり、名前に馴染みがなくて。マット・リドル。(WWEで)中邑と組んでなかったかな? とにかくね、己を知り相手を知れば百戦危うからずというのがあるから、どんな相手だろうとしっかり調べて。挑戦されたら逃げるわけにいかないんで。近いうちに実現するかもしれない。それはまだ分かんないけれども、しっかり相手を研究して。それが失礼がなくて、そしてそれが正しいことだから」

──社長として、元WWEの選手たちがどんどん殴り込んでくるというのはどういう感覚ですか?
「新日本プロレスと海外の団体の関係性、AEWと、ROHもそうなんだけれども、そういった団体と深いつながりができてきているっていう現れだと思います」

──喜ばしいこと?
「そうですね、国内ももちろん充実させていくけれども。コロナ禍以前にやってたことを全て取り戻す。そしてさらにその上積みを重ねていくっていうのが、さらに大きな会社にしていく方法だから」

第2試合


 YOSHI-HASHIと大岩の対面でゴング。腕の取り合いからヘッドロックの取り合い、ショルダータックルでのぶつかり合いを展開。大岩が打ち勝って清宮と2人でダブルのアームドラッグからダブルのドロップキック。大岩はYOSHI-HASHIにエルボー&チョップを連打してロープに飛ぶが、後藤が飛び込んできて毘沙門のダブルショルダータックルからざんまい。カットに来た清宮には太鼓の乱れ打ち。大岩が逆水平チョップを放っていくが、YOSHI-HASHIが返す刀の逆水平チョップで圧倒。YOSHI-HASHIは好きなように打たせた後に強烈な一撃でなぎ倒して格の違いを見せつつ後藤にタッチ。
 後藤はチンロックで痛めつけて張り手を連打。さらにブレーンバスターを狙うが、大岩が逆にブレーンバスターで投げ返して清宮にタッチ。
 清宮は毘沙門を相手に1人で立ち回り、それぞれをエルボーで倒してからそれぞれにドロップキック。さらに後藤にランニングネックブリーカードロップからロープに飛ぶが、後藤が追走してラリアット。清宮が大岩にタッチ。
 大岩は後藤にボディプレスから清宮とともにトレイン攻撃。さらに合体攻撃を狙うが、お後藤が振り払って大岩に村正からバックドロップ。YOSHI-HASHIが入ってくるが、清宮が同士討ちを誘って救出。大岩&清宮が後藤にダブルのドロップキックを見舞い、大岩のジャーマンに清宮がランニングネックブリーカードロップを合わせる合体攻撃を狙う。これをYOSHI-HASHIがカットし、大岩に隠し狭間。激烈一閃から「せーの!」で消灯を見舞って3カウントを奪った。

<試合後コメント>
毘沙門
YOSHI-HASHI「ありがとうございました」
後藤「ありがとう。まあ昨日ね、ベルトは獲られてしまったけど、今日からまた新しい2024年、俺たち毘沙門の2024年が始まったんで、また一からの気持ちで今年1年頑張っていきたいと思います。まあ大岩に関してはNOAHでの国内修行、いいと思いますよ。俺から言えることは、NOAHから帰ってきた時、もう一回やろうぜ。それだけです」
YOSHI-HASHI「今言ったように昨日負けちゃって、本来であればベルトが俺らは2本持っているはずだったけど、今は持っていない。何かを得る時って凄い時間がかかるけど、でも失う時って本当に呆気なくて、あっという間だなって改めて思って」
後藤「一瞬だな」
YOSHI-HASHI「一瞬。東京ドームは本当に得る物は凄いデカいけど、失う物も凄いデカいなと思って。両極端だなって、昨日やって感じて。でも、失って終わるのが俺たちじゃなくて、そっからさらにもう一歩進化した状態で、俺たちがドンドンドンドン上がっていくっていくのが、今までのパターンだから。これで絶対終わらないし、タッグもそう」
後藤「失った物はまた取り戻せばいいだけの話よ」
YOSHI-HASHI「そう。そして、シングルのベルトもしっかりと狙っていく。それが2024。ヨシッ!」
後藤「ヨシッ、行こう!」

大岩陵平&清宮海斗
大岩「(※清宮の肩を借りて現れて)アァ…悔しい、悔しい、クソ……」
清宮「改めて今年は…今年も、陵平と行けるところまで目指します! そしてさらに俺はNOAHの中心へ向かいます。大丈夫か?」
大岩「ハイ! クソッ」

第3試合


 中島&オスカーの入場後、この試合は2人の壮行試合であることが発表。ヤングライオンとして最後の試合となる。

 中島&オスカーがヒクレオを奇襲。オスカーのビッグブートから中島のジャンピング・エルボー、さらに2人でのラリアットでヒクレオを場外へ叩き出す。さらにファンタズモもダブルのチョップでなぎ倒し、コーナーに振ってトレイン攻撃。オスカーのショルダースルーからサンドイッチキック。続けて中島が逆エビ固め。ロープを目指すファンタズモへオスカーがギロチンドロップで追撃。ヒクレオがビッグブートでカットし、ファンタズモがそのままタッチへ。
 ヒクレオは中島を相手コーナーに放り投げ、オスカーとの対面を要求。
 オスカーがタッチを受けてでていき、真っ向からのエルボー合戦。オスカーがロープに飛ぶもヒクレオがショルダータックルで倒し、ブレーンバスターで追撃。ファンタズモにタッチ。
 ファンタズモはヒクレオと2人でトレイン攻撃。ヒクレオのサイドバスターにファンタズモがダイビング・ニードロップを合わせる。ファンタズモがヒクレオにタッチ。
 ヒクレオとファンタズモがダブルのブレーンバスターを狙うが、オスカーが振り払ってロープに飛ぶ。ヒクレオが迎え撃ってDDTで突き刺し、ゴッドセンドを狙うが、オスカーが喉輪で掴み返し、ドロップキック。両者タッチ。
 中島がエルボーを連打し、ファンタズモの一撃にひるみながらもランニングエルボーでなぎ倒す。さらにランニングエルボーを発射も、避けたファンタズモがブーメランアタック。続けてライオンサルトを発射も、中島が剣山で迎撃し、逆さ押さえ込み、首固めと丸め込み攻勢。これを2で返したファンタズモが延髄斬りからスピニング・ネックブリーカー。カバーに入るもオスカーがカット。ヒクレオがオスカーにパワースラムからゴッドセンドを見舞って排除。
 ふらつく中島に対し、ファンタズモのサドンデスからヒクレオのゴッドセンド。さらに大の字になった2人を並べ、ファンタズモがスーパーサンダーキス’86でまとめてカバーして3カウントを奪った。

 ファンタズモ&ヒクレオは、中島&オスカーを引き起こして抱きしめ、2人の手を掲げ上げる。そして2人は深々と座礼をしてファンへいっときの別れを告げた。

 会場が爽やかな空気に包まれる中、チェーズ・オーエンズがリングに飛び込んできてファンタズモをパッケージ・ドライバーで突き刺してKO。
 チェーズは「昨日は王座戴冠おめでとう。せいぜいチャンピオンの時間を楽しむといい。パートナーはお前たちもよく知っている人間。KENTAとともにお前らの王座に挑戦させてもらう」と宣戦布告。
 激高したヒクレオが「やってやるよ!KENTAを連れてこい!」と受諾したことで両組の王座戦実施が決定的になった。

<試合後コメント>
中島佑斗&オスカー・ロイベ
オスカー「13ヵ月前に新日本プロレスに入団して、今、ヤングライオンとして最後の試合を迎えた。俺は自分の全てを捧げてここまでやってきた。家族のサポートを受けていたが、クリスマスにも誕生日にも、家族の元に戻ることはなく、父はガンで闘病していて、それら全てを犠牲にして日本でやってきた。しかし、自分たちはここで強くなるために何をしてくれるだろう? 俺はヤングライオンとして最後の試合を迎え、ユウトと一緒に海外遠征に出ることにする。俺たちはファイターであり、真の戦士であるからこそ、より強くなるために海外に行くんだ。俺たちはライバルかもしれないが、一緒ならより大きなものを達成することができるはずだ。俺たちがトップになるんだ! ユウト、お前も何か言ってやれ!」
中島「クソッ! 最後までやられっぱなしで、クソみたいな気持ちだ。俺はよぉ、強いヤツと戦って、それで金を稼ぎたい。プロレスラーが一番強いと思っとったから、プロレスラーになるために高校の時に地下格に出て、そこからプロに上がって、やっと新日本でプロレスラーになったと思ったら左ヒジぶっ壊されて、下のクソ野郎どもに先越されて、ふざけんじゃねえよ。このままじゃ終わんねえ。このままじゃ終わらせねえ。やりてえヤツがたくさんいるんだ。同じ岐阜出身の、同じ中学出身の棚橋ともやりたい。大っ嫌いな大岩もぶっ潰したい。今やったあの2人、ファンタズモとヒクレオの首も獲りたい。このままじゃ終わんねえ。ここから絶対這い上がってやるよこの野郎! オイ、オスカー! やるぞ!」
オスカー「そうだな! じゃあ次、俺たちはどこに行けばいい? ニュージーランドか? ファレ道場に戻るか? AEW? エディ・キングストンと一緒に行く? ランス・アーチャーもいるよな? Team Filthyともやりとりしてたよな? でもドイツにもいいレスラーはいるし、ユウト、お前がルチャに興味があるならメキシコでもいいよな?」
中島「ルチャもいいな」
オスカー「楽しみだな。俺たちはどこでも成功できる。東京ドームなんか、今はどうでもいい。俺たちはただ強くなることだけを考えてるんだ」

チェーズ・オーエンズ
「ELP、ヒクレオ、何かいいベルト持ってんな。残念ながら、お前らは長くチャンピオンとして君臨することはないと思うよ。なぜなら俺とKENTAが、タッグチームの何たるかをこれから教えてやるからだ! (※カメラに向かってポーズとともに)TOO SWEET!」

ヒクレオ
「チェーズ・オーエンズなんてあんなクソ野郎、“クラウン・ジュエル”なくて“クラウン・ビッチ”だぜ! 俺たちだけならまだしも、中島とロイベの壮行試合という大事な一戦を台無しにしやがって! かわいそうにな! チェーズ、ELPを傷つけたことも許さねえぞ。『G1 CLIMAX』でもやられ、これ以上俺たちに何をさせようというんだ? チェーズ、お前、KENTAと組むのか? クラーク・コナーズ、アレックス・コグリンのWAR DOGSもかかってくればいい。俺たちがダブル・チャンピオンであることには理由があるんだから、お前らなんかに負けてるヒマはないんだ!」

第4試合


 選手コールが終わるのを待たずに乱闘となる中でゴング。
 リング上ではIWGPジュニア戦が決定的となっているデスペラードと金丸がやり合うが、背後からSHOが加勢して2vs1でデスペラードをいたぶる。ここにワトが飛び込んできてデスペラードを救出。
 本間と金丸の対面。本間がエルボー連打も、金丸はサミングからロープに飛ぶ。本間はショルダータックルから小こけしを発射もかわされて自爆。HOTがなだれこんできて本間に集中攻撃。金丸&東郷のダブルブレーンバスターからEVILにタッチ。
 東郷がコーナーマットを外し、EVILが金具むき出しのコーナーに本間を叩きつける。
 代わる裕二郎がさらに本間を金具むき出しのコーナーに叩きつけ、首を絞めあげつつロープにくくりつけて串刺しビッグブート。裕二郎はサミングも、本間がDDTでやり返して真壁にタッチ。
 真壁は相手全員をタックルで蹴散らし、串刺しラリアットからテンカウントパンチを狙うがEVILがカット。タマがEVILをコーナーに詰めていき、真壁&タマのテンカウントパンチの競演。さらに真壁がラリアットを発射も、裕二郎がピンプジュースで切り返してロープに飛ぶが、真壁がラリアットで迎撃。両者タッチ。
 海野と成田の対面となると、海野がドロップキックで先制。海野が串刺しバックエルボーからホップアップスラム、スライディングキック。さらに首筋へのエルボースタンプを猛連打。さらにスイングDDTを狙うが、東郷がカットし、成田が断頭台。
 代わる東郷に続き、HOTがなだれ込んできて全員で海野にトレイン攻撃。EVILのフィッシャーマンバスターから東郷がスポイラーズチョーカーで首を絞める。タマが救出し、EVILにトンガン・ツイスト。デスペラードが金丸に旋回式バックドロップ。SHOがデスペラードにスピアー。ワトがSHOにスワンダイブ式エルボースマッシュ。東郷が海野にサミングからロープに飛ぶが、海野がホップアップ式アッパーカットからデスライダーで突き刺して3カウント。

 しかし、その瞬間に成田が海野の背後からプッシュアップバーで首を絞めた後に頭を殴りつける。怒りのデスペラード&ワトが救出に来るも、トーチャーツールで撃退されてしまう。さらに金丸がIWGPジュニアのベルトでデスペラードを殴打。タマがベルトを取り戻すも、EVILが急所打ちからEVIL。
 EVILはタマを手錠で拘束した上で髪をハサミで切り取る蛮行に及び、髪とNEVERのベルトを顔面に押し付けながら罵倒。そのままベルトを持ち帰り、レフェリーに手錠を外してもらったタマが全速力で追いかけていった。

<試合後コメント>
金丸義信
「オイ、デスペラード! テメー、ベルト獲って余裕かましてる暇ねえぞ。オイ、次、俺が行ってやるからな。テメーに決定権はねえんだよ。わかったか? 次、俺が挑戦するからな。それだけだ」

SHO
「オイ、見たやろうが? どんなざまやった? 去年よ、『SUPER Jr.』優勝したか知らんけどよ、あのざまじゃよ、この野郎、オイ。俺に勝ってからチャンピオン名乗れ、この野郎、オイ! 『SUPER Jr.』優勝した過去なんてな、俺が消し去ってやる、ハハハハ!」

成田蓮
「オイ、海野、昨日負けてまだ懲りねえか? だったら何回でも鍛えてやるよ。何度やっても同じだ、アハアハ。それによ、デスペラード? フハハハハ、バーカ(笑)」

EVIL
「オイ、タマ、オメー今月で辞めるんだろ? そんなん邪魔くせえから、今すぐ辞めろ。オイ、いいか? (※切り取ったタマの髪の毛を見せながら)いい断髪式をしてやったんだから感謝しろよ、オイ。(※NEVERのベルトを見せながら)それからよ、ベルトの剥奪も当たり前だからな。わかったか? よく覚えておけ」

タマ・トンガ
「EVIL、あのクソ男め! 遊びじゃねえんだよ、あのバッカ野郎! 俺の髪の毛どうしてくれたんだ! 昨日、今月で最後になるって言ったけど、もしかしたら俺残って、お前のケツまくってやるよ! クソッ!」

エル・デスペラード
「(※顔を押さえながら)なんすかね、昔やったことが今返ってきてるのかな? ベルトって痛えな。アァ、キッツかったな…。ブライアン選手は『目には目を、腕には腕を』つってたけど、別にベルトに対してベルトで返そうとは思わん。(※IWGPジュニアのベルトを叩いて)ノブさんが獲りに来るんでしょ? シングルマッチとしてちゃんとやってくれるんだったら、素晴らしい試合になるでしょう。俺が勝つか負けるかはようわからん。ただし、HOUSE OF TORTUREで金丸さんとして来るんだったら……(※両手を広げて)こっちだってやることはやりますよ。できないわけじゃねえ。やらねえんだ。わかるよな?」

マスター・ワト
「(※ヤングライオンの肩を借りて現れて)SHO、お前のな、やり方が間違ってるっていうことをわからしてやるよ。それと最後勝ったのは俺たちだ。流す曲は俺たちの曲だろう」

海野翔太「(※床を履いながら現れると仰向けに倒れて)成田、お前、本当の地獄ってわかってんのか? 海外遠征に出て、LA道場という立派な施設で心技体を学び、闘魂を学び、住む家があって、できる練習場があって、試合があって、そんな環境で育ったお前が地獄を見せるって? (※不気味な笑みを浮かべ流れる)本当の地獄を味わせてやるよ…」

第5試合


 WAR DOGSのリングインを待たずにCatch 2/2がトペ・スイシーダで飛んでいって奇襲。全員が場外で殴り合う中でゴングが鳴る。
 アキラが二階席からのプランチャというクレイジーダイブでWAR DOGSを一網打尽にして帝国に流れを引き込み、オスプレイがフィンレーをリングに放り込んでピッピーチェリオ。しかし、ゲイブ&コグリンが2人で合体ジャーマン。コブ&HENAREが救出し、HENAREがゲイブにバーサーカーボム、コブがコグリンにドロップキック。帝国が郵政となるも、コブの膝裏にコナーズがスピアー、モロニーがトラースキック。コナーズ&モロニーをHENAREがダブルラリアットでなぎ倒す。
 HENAREはコグリンにブーメランアタックを見舞うも、コグリンがキャッチしてブロックバスター。TJPがコグリンにスイングDDTを狙うが、コグリンがまたもキャッチ。TJPをレフェリーにぶつけて失神させてから俵返。レフェリーを場外に蹴落としてしまう。
 コグリンがリング上にイスを持ち込み、TJPの脳天を狙う。アキラがトラースキックでカットし、Catch 2/2がダブルのトラースキックからロープに飛ぶ。コグリンがダブルラリアットで迎撃しHENAREにイスで殴りかかるが、HENAREは右ストレートでイスをぶち抜き、裏拳をクリーンヒットさせる。
 HENAREはイスを振りかぶるが、ここで2人目のレフェリーがリングに到着してHENAREを止めに行く。コナーズがレフェリーの眼前でHENAREに目潰し。コナーズは、激怒して止めに来たレフェリーにスピアーを突き刺す蛮行。コブがコナーズをフロントスープレックスで投げ捨てるが、ゲイブがコブにブレーンバスター。
 ここで3人目のレフェリーが到着。アキラがゲイブにマシンガンチョップも、ゲイブがアキラの顔面に噛み付いた上でグーパンチ。フィンレーが襲いかかるが、アキラがフランケンシュタイナーで撃退。ゲイブがアキラをラリアットでなぎ倒すも、ゲイブは額から大流血。
 仲間の負傷に激高したWAR DOGSの面々が観客席からイスや場外鉄柵などを次々とリングに投げ込んでいき、試合続行不可能としたレフェリーがノーコンテストを宣言。

 試合終了を告げるゴングこそ鳴ったものの、両軍は構わず暴れ続ける。
 モロニー&ゲイブがアキラの額をフォークでグサグサと突き刺していくが、コブがゲイブにジャーマン・スープレックス、オスプレイがモロニーにスワンダイブ式フェイスクラッシャー。
 フィンレーがシレイリでオスプレイに殴りかかるが、オスプレイはエルボー連打で倒し、サイレントウィスパーからオスカッター。さらにヒドゥンブレイドを狙うが、背後から忍び寄った外道が急所打ち。フィンレーがマウントパンチでタコ殴りにする中で外道がリング内にテーブルを持ち込む。
 フィンレーはテーブルをコーナーに立てかけてオスプレイを投げようとするが、ここでTJP&HENARE&コブがリングに飛び込んできて救出。TJPがファイナルカットでフィンレーを蹴散らし、オスプレイが外道をテーブルに向けて投げっぱなしパワーボムで叩きつけた。 

オスプレイ「BULLET CLUBのクソ野郎ども、俺たちはまだ立っているぞ!お前らまだやりたい内容だな。2月11日、俺の新日本プロレス最後の試合。俺はここにいる兄弟たちとともにお前らと闘う。5vs5で大阪でやろうじゃないか。ルールは好きに決めろ、クソ野郎ども」
フィンレー「お前は本当に愚かだ。俺がルールを決めていい?ならノーDQの金網戦でやってやろう。スチールゲージがお前の最期の場所になる」

<試合後コメント>
WAR DOGS
モロニー「(※胸の血痕を指差し)これを見ろ! 今日のは俺の血じゃないぜ、クソが! 最大の大会で俺たちを出血させやがって! 傷が痛んでウィスキーを楽しむこともできなかったじゃないか!」
ゲイブ「(※血で顔面を真っ赤に染め、カメラ目線で興奮しながら)この血は俺の血だ! この血を見てみろよ!」
フィンレー「(※ほかの4人より遅れて入ってきて)オイ、ゲイブ!(※と言ってゲイブの首根っこをつかみながら)落ち着け! 黙れと言っているんだ! (※ゲイブの顔をつかみながら)この顔を見ろ。UNITED EMPIRE、お前たちがこいつの血を騒がせたようだな。お前たちもこいつの顔のような状態にしてやるぜ。俺がルールを決めてもいいと言ったな。だったらノーDQ、ノー・エスケープ(逃げ場なし)の金網マッチだ。お前たちは死の闘いに挑むことになったというわけだ。皆、初代IWGP GLOBALヘビー級王座への挑戦権が欲しいようだな。ニック・ネメスも、ウィル・オスプレイも、そしてTJPもな。だが、お前にはこの王座には値しない。俺の顔に血を吐きつけたいようだが、それはかなわないぜ。サンノゼ(1.13)で俺がお前をやってやろうじゃないか。オイ、お前らの番だ。俺は飲みに行くぞ!」
「ひとこと言わせてくれ。俺たちはEMPIREのヤツらをやり続けてきた。(アレックス・コグリンに対して)お前と俺、特別な何かがあるんじゃないか?」
コグリン「ハハハ! そうだったな、忘れかけていたぜ。サンノゼか!」
コナーズ「お前、言ってやれ!」
コグリン「ノールールは最高だぜ! それこそが俺たちが輝けるルールだ。俺たちが生まれた場所だからな! 1月13日、やってやるぜ! ヒクレオもファンタズモもいない!」
コナーズ「NJPW STRONGで会おう! (※後ろで小競り合いを続けるモロニー、キッドに対して)お前ら、ぶっ壊れすぎだろ!」
モロニー「クリスタル・パレスから東京ドーム、そして墓場まで。こいつらは俺のDOGSだ! FUCKING DOGS FOR REAL!(犬の鳴き声)」
ゲイブ「アキラ……お前はたった今、死の闘いの契約書にサインした! お前はバカか! 2年前、お前は俺に同じことをした。お前は狂っている! お前たちはみんな狂っている! 2024年、俺は誰とでもやってやるぜ! 太ったおっさん、エディ“ファッキング”キングストンだ。ずっとお前に目をつけていたぞ! (※拍手をしながら)おめでとう。お前は日本なんて気にも留めなかった。カワダが俺のアイドルだ? カワダが俺のヒーローだ? 俺こそが、闘魂だ! 俺以上に闘魂を持つヤツはいない! お前たち、わかってるのか!? ワカリマシタ? 俺こそが、闘魂だ! 俺だ! エディ、1月13日、サンノゼに、お前のその安っぽい王座を持ってこい。俺がその王座を奪って、太ったお前の体をへし折って殺してやる!」

UNITED EMPIRE
オスプレイ「なんか言ってたな。スチールケージか……そんな試合形式、最高のレスラーにふさわしいもんじゃないけどな。レスリングとは程遠い。だからこれまでやったこともない。それはそうと、UNITED EMPIREは2020年にスタートして素晴らしい4年間を過ごしてきた。オレはいい形で終わりたかったんだけどな。オレはサンノゼでオカダと闘うミッションがあるから、その闘いには加われないけど、誰がサンノゼでケージに入る?」
TJP「(※一歩前に出て)オレがやるよ。フィンレー、(※タガログ語で何やら話したのち)ココデス。見ろ、今夜流したこの血を。サンノゼではお前にこれを味わってもらう。ケージに入るのはお前と俺だけなのか、それともチームとして入るのか。それならオレのパートナーは……(※と言ってアキラに視線をやる)」
アキラ「オイTJ、えっ、何言ってるんだよ? 昨日、トーキョードームで俺たちが何をしたか覚えてないのか? やっと思い願ってたものを手にしたんだぞ。俺たちは大きな闘いを終えたばかりなんだ。なのにスチールケージマッチって? オレはそんな試合を約束した覚えはないし、契約もしてない。オレは明日になったらイタリアに帰るんだ。もうこれ以上は無理だ」
HENARE「オイオイオイ、何言ってるんだよ。強くなれ。俺たちは一つにならないといけないんだぞ。考え直せ」
アキラ「無理だよ。もういいよ(※と言ってその場から立ち去る)」
コブ「まぁまぁまぁ。UNITED EMPIREは2020年に誕生した。そこから4年かけて、俺たちはトップにまで駆け上がってきた。今日も聞いただろ? 俺たちの入場曲がかかったら、多くのファンが俺たちTJPに、アキラに、オスプレイに声援を送ってくれる。ニュージャパンは俺たちを求めてるんだ。BULLET CLUBはもう死んでしまっている。あいつらはゴキブリみたいな存在だ。2月11日、BULLET CLUBは終焉を迎えるだろう。2024年、BULLET CLUBは終わりを告げ、UNITED EMPIREに道を譲ることになる。その最後の舞台になるのがスチールケージマッチだ。そこで終焉を迎える」
HENARE「アキラと話してくる(※と言い残してその場を離れる)」

第6試合


 辻と上村の対面でゴングが鳴った瞬間に突っ込んでいった辻がニーリフトからコルバタ、風車式バックブリーカー、後頭部へのストンプと連撃。上村はアームドラッグからヒップトス、ドロップキックとやり返しジャーマン・スープレックスを狙う。辻がニーリフト、上村が延髄斬りと打ち合い、エルボーの相打ちから両者タッチ。
 ヒロムとDOUKIの対面に。華麗なロープワークの応酬からヒロムがティヘラで先制。串刺しヒロムちゃんボンバーからヒロムちゃんボンバーを発射も、DOUKIがかわしてデイブレイクを狙う。キャッチしたヒロムがデスバレーボムを狙うが、ヒロムが着地してロープに飛ぶ。DOUKIはトペ・レベルサから場外飛びを狙うが、阻止したヒロムが低空ドロップキック。ヒロムが内藤にタッチ。
 内藤がリストロックで固めた腕にヒロムがダブルアックスハンドル。2人でロープに振っていくが、DOUKIが2人まとめてトペ・レベルサで倒してSANADAにタッチ。
 SANADAが内藤にドロップキック。鷹木&辻が救出に入って2人でSANADAに突っ込んでいくが、SANADAが上手くいなして辻にパラダイスロック。救出に突っ込んできた鷹木をカニバサミで辻の上に倒す。SANADAが内藤にマジックスクリューからTKOを狙う。着地した内藤がBUSHIとの連携スライディングキックを見舞い、鷹木にタッチ。
 鷹木はパンピングボンバーを発射も、SANADAがフランケンシュタイナーで迎撃してタイチにタッチ。
 タイチは鷹木に串刺しフロントハイキックからフックキック。さらにステップキックも、鷹木がエルボーやダブルチョップで反撃しショルダータックル。鷹木がカメラに向かって「俺の時間がキタキタキターッ!」と叫んだ瞬間にタイチがサッカーボールキックでカット。タイチも真似してカメラを探すが、鷹木がカットしパンピングボンバーを狙う。タイチが袈裟斬りチョップからハイキックも、鷹木がパンピングボンバー。タイチも即座に起き上がってジャンピングハイキック。両者タッチ。
 BUSHIとTAKAの対面。TAKAが目潰しからスーパーK。さらにジャストフェイスrックで固めるも内藤がカット。TAKAがみちのくドライバーIIを狙うが、BUSHIが着地。ヒロム、辻が飛び込んできて鷹木を除く4人でクアドラプルドロップキック。BUSHIはコードブレイカーからさらに飛びつくが、キャッチしたTAKAがみちのくドライバーIIで突き刺して3カウントを奪った。

SANADA「なんか皆さん、揉めてるみたいだね。この際Just 5 GuysとL.I.Jで対抗戦しましょうか。SANADAと内藤哲也が最前線で試合できるのは今しかないんだよ。もう1回闘っていただけませんか?」

 内藤は目を見開いてSANADAの顔を覗き込みつつ、不敵に笑って1人先に退場。

SANADA「今日勝ったのはJust 5 Guysなんで、もう帰ってもらっていですか?」
TAKA「Just 4 Guysから1年経ち、5人になりました。そしてこの舞台に新しい5人で揃うことが出来ました。今誰もベルトもなにもない。だけどこれからが新しいスタートです。2024年もこの新日本プロレスの景色を変えるのは、いや、日本のプロレス界の景色を変えるのは!いや、世界のプロレスを動かすのは俺たち5人組!Just 5 Guys!」

<試合後コメント>
Just 5 Guys
※タイチと上村がインタビュースペースに。
タイチ「SANAやんが、全面対抗戦(をブチ上げて)。いいんじゃないの? 全員、決着つけようよ。内藤とSANAやんと、やる気なのかな。優也と辻も収まってないし、ま、今日で去年の結成から1年、TAKAもまだまだやれるようだし。俺は……どうしようかな。鷹木? ヒロムにしようかな。BUSHIでもいいや。鷹木? お前、ベルトもなくなってんじゃん。俺もないし。懸けるものないじゃん、俺と。まあでも、ヒマそうだなあ。俺もヒマだしな」
※ここでTAKAが登場。
タイチ「(※TAKAの肩を叩いて)やるじゃん」
TAKA「やっと。いままでずっと足引っ張ってきたかもしれねえけど」
タイチ「そんなことねえよ」
TAKA「やっとよ、一つだけ、返せたから。もう、これ以上足引っ張るわけにもいかねえし。俺もまだ諦めてるわけじゃない。DOUKIと組んでタッグも狙ってるし、何ならシングルだっていけるもんならいこうと思ってるし、何なら『BEST OF THE SUPER Jr』だって、まだ俺いけんじゃねえんかなって、そう思ってる。まずは何だ、5vs5、やんのか? よく分かんねえけど、BUSHI、いいな。BUSHIとシングル、いつかやんなきゃと思ってたから」
タイチ「いや、俺がBUSHIとやるよ」
TAKA「ダメだよ、俺がBUSHIとやるよ」
タイチ「鷹木とやればいいじゃん」
TAKA「鷹木はヘビー級じゃねえかよ」
タイチ「やってやろうぜ。俺がサポートしながら、結果出していくから、やろうぜ」
上村「正直、5vs5とかどうでもよくて、僕は。昨日、辻に勝ったけど、全然やり足りないですし。さっきリング上で彼も『いつやるんだ』とか言ってましたけど、俺はいつでもやりますよ。別に逃げる理由もないですし。いつでも、また辻と組んでください。
そういうとこですかね。そして、年が明けてJust 5 Guysも1年経ったということで、上村優也も、そしてJust 5 Guysも、変わっていきたいと思います。以上です。ありがとうございました!(※と、先に控室へ)」
タイチ「結成1年でここまで来たんだ。またできるだろ」
TAKA「まあ、もう誰もベルトもねえけどよ、なければまた獲ればいい話だからな。ここから少しずつ、またコツコツと上がっていくからよ。どうせ、どうせよ、どうせ今日、俺が負けると思ってたんだろ? So What! We're gonna change everything!」

DOUKI
「ヒロム! 宣言通り、お前の前に立ってやったぞ。お前がチャンピオンであろうとなかろうと、俺の一番の標的はお前なんだよ。お前らがどんな妄想してるか分かんないけど、俺の一番の標的は、ずっとヒロムだ。10年前、メキシコでお前と出会ってから、それからずっと、俺の一番の標的は、お前だ。
1年前、1・5、ちょうど1年前だな。Just 4 Guys、俺はそこに入った。このチームに入ったのは、俺自身のためだ。このチームにいたら、俺が成長できる。信頼できる仲間がいるから、ここにいる? 居心地がいいから、ここにいる? 信頼できるお兄ちゃんがいるから、ここにいる? そんな、お前らのクッソ気持ち悪い幻想を、今こそ、打ち砕く時なんじゃないか?
俺は! ここにいるのは、ヒロム! お前の前に立つためだ。お前の!対角に立つためだ。そのために俺は全てを捨てて、ここにいるんだ。(※左の前腕を指して)ここに、『ヒマだ』って書いてあったな。お前を去年以上に熱くさせてやるから、楽しみにしとけよ!」

BUSHI
「東京ドーム、特別な舞台だよ。でも俺は試合がなかった。でも、それは俺だけじゃない。そうだろ? ただモニターを見てるだけじゃつまらないんだよ。TAKAみちのく、このシチュエーションにピッタリだろ。俺とシングルで勝負しろよ」

高橋ヒロム
「ひまむしコロコロ、ひまむしコロコロ、ひまむしコロコロ、ひまむしコロコロ(※と、ジャケットを持ったまま床を転がってインタビュースペースに登場。壁まで転がると仰向けに寝たまま話し出す)あー、ベルトを失ってしまって、何をやろうかな~? ヒマだな~、ひまむしコロコロかなーなんて思ってたら、こうやっていろいろと相手が出てくるものですねえ。DOUKIですか。Just 5 GuysとL・I・Jの5vs5ですか。何ですか、それは1vs1なんですか? 分からないですけど、俺の相手は間違いなくDOUKIでしょう。
でもDOUKI、ごめんね、俺にはもうIWGPジュニアのベルトはないんだ。でも、それを言ったら彼は『そんなもの関係ない』と、『お前を倒すのが俺の野望だ』と、リング上でそうハッキリと言ってくれました。やりましょう。もちろんやりましょう。
高橋ヒロム、今日、朝起きて『さあ、試合の準備をするか』といつも通り物を入れてたら、『あれ、ベルトどこにやったっけなあ?……あ、そうだ俺、負けたんだ』って。何か、1年間あのベルトとともにいろんな場所に行き、そしていろんな人に持ってもらい、いろんな著名人の肩に触ってもらったりして喜んでくれてたベルトさん、そのベルトさんがねえ、今はもういないわけですよ。そうやって朝起きて準備してる時にね、すごく気付いちゃったよね、『ああそうだ、負けたんだ』と。いやあ今日の朝、準備してた時っていうのが一番悔しいかなあ。
まあそんなこんなで、ひまむしコロコロだなあと思ってたところにこういう展開ですよ。面白いじゃないですか。DOUKI、熱い試合をしましょうよ。
(※体を起こしながら)あー、さてと、あ、そうだ! これは朗報かもしれませんよ、皆さん! 高橋ヒロム、もうあまりにも今日の朝『あー、どうしようどうしよう、どうしようどうしよう』と思ってました。そこで見つけたんですよね、カレンダーというものをね。カレンダーをね、こうペラペラめくってたら、来年の1月4日が土曜日なんですよ。これはチャンスだ! これはもう、みんなに知らせないとと思って、知らせたんですけどね。
じゃあ2026年は何曜日なんだ?と思って調べたんですよ。そしたらこれが日曜日なんですよね。2年連続大チャンス! これはもう、人もいっぱい来るんじゃないですかね。だからもう皆さん、1年後は土曜日なんでね、土曜日も仕事ある人もいるでしょう。有給~チャーンス!(※と言いながら立ち去ろうとするが、戻ってくるとひときわ声を張り上げて)というわけで、何だかんだ言ってきましたけど、2024年、高橋ヒロムは、今ベルトはないですけど、頑張ります! またね、いろんな団体の皆さん、2024年のヒロムちゃんはいろんな活動をしていこうと思ってるんでね、ぜひ、いろいろとお待ちしてます。ヒロムは今、ヒマです! お仕事何でもお待ちしてます! よろしくお願いします!」

辻陽太
「(※持ち込んできたパイプイスに座って)オイ上村! お前の思ってることは俺と同じようで安心したよ。昨日の戦いは、終わりじゃない。新たな始まりだ。ここから東京ドームのメインまで、俺たちで新日本プロレスを支えていかなきゃいけない。何度だって、お前と戦ってやる。
俺の目標は、新日本プロレスを世界一の団体にすること。そのためにはまず、IWGP……あえて『ヘビー級』と呼ぶ、IWGPヘビー級のベルトが必要だ。ただな、お前にリベンジを果たすまで、俺のゴールはお前の首だけだ。いや、首だけじゃない。お前の持ってるもの、俺が奪ってやる」

鷹木信悟
「俺たちロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンと、Just 5 Guys、全面対抗戦だと? 全面戦争だと? 面白えじゃねえか、やってやるよ。俺は昨日な、ベルトを失ってな、ヒマなんだよ! 何でもやってやるぜ、オイ。
それからそれから、まあ俺はな、NEVERのタイトルは失ったが、落ち込んでるヒマなんかねえんだよ。同じユニットの内藤哲也がIWGP世界ヘビー級のベルトを持ってるんだよ。負けらんねえんだよ!
今年は辰年。“ランペイジ・ドラゴンとしてな、俺と同じく、いや、俺以上に“ランペイジ”なヤツが、昨日ドームにいたなあ。いやもしかしたら今日もいるかもしんねえぞ? 次のターゲット、見つけたよ……」

内藤哲也
「昨日、東京ドームで大合唱できたのは、途中入ってきたEVILを排除してくれたSANADAのおかげだったのかもしれない。その意味で、SANADAには大きな借りを作っちまったなって思ってたんでね。今日、目の前で『もう1回やらせてくれ』? いいよ、やってやるよ。これで昨日の借りを返せるかな。
ただ、ただ、昨日負けたのはSANADA。このまま普通にやっても、きっと次のタイトルマッチに勝利するのも俺でしょう。何かを変えないと、今のSANADAじゃ俺には勝てないぜ。何を変える? 毎日コメントしてみることも、一つの手なんじゃないの? そんなアドバイスを、俺からSANADAに贈らせていただきますよ。
あと、昨日のドームのこと、大合唱のこと、いろいろ聞きたいこと、あるでしょう。それは、明日? 明後日? 明明後日? 分かんないけど、また会見あるでしょう? その時にゆっくり話しますよ。その日まで、トランキーロ、あっせんなよ。
2024年、新日本プロレスは内藤哲也、そして我々ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンが引っ張っていくぜ。カブロン!」

第7試合


 今回のKOPW戦は、グレート-O-カーンの「お前らなんぞ余が10分で片付けてやる」という言葉から生まれた『10ミニッツ ラストピンフォールマッチ』で実施。試合時間10分間の中で最後に3カウントを奪った選手が勝利するルールだ。

 試合が始まると3人がかりでオーカーンを排除。続けてYOH&矢野がCHAOS連携で石森を狙っていくが、矢野がYOHの背後からスクールボーイ。これを返したYOHが石森とのダブルドロップキックで矢野を排除。
 笑顔の石森がウルフパックポーズを向けるが、YOHがパクリと食べてしまう。気持ち悪がった石森が殴りかかるも、YOHが組み付いて丸め込み攻勢。YOHがバックスライドを狙ったところにオーカーンが入ってきて2人まとめてひっくり返してカバー。これは矢野がカットし、素早くコーナーマットを外す。
 オーカーンはその隙を突いて矢野に肩固め。さらにモンゴリアンチョップ連打から金具むき出しのコーナーに叩きつけ、地獄突き。さらに「よく見とけ!」と矢野を玉座代わりにコーナーでドミネーターポーズ。そこへYOHが矢野が剥がしたコーナーマットでオーカーンを殴打。さらに石森がオーカーンに雪崩式フランケンシュタイナー。YOHが矢野にトラースキックからスクールボーイで3カウント。
 石森がYOHにジャンピングニーから金具むき出しのコーナーに叩きつけ、ショルダーバスターから突っ込んでいくが、YOHがカウンターのトラースキック。2人が仰向けに倒れ込むと、オーカーンがぬるりと入ってきて石森にカバー。これを返されるとYOHにカバー。これを返されるとYOHを場外に放り捨て、石森にアルゼンチン・バックブリーカーも、石森が着地してサミングからロープに飛ぶ。オーカーンは下から担ぎ上げて場外に放り出す。
 矢野が背後から迫ってオーカーンに強引な丸め込み連発。オーカーンはアイアンクロー・スリーパーに捕らえてギブアップを迫る。矢野が拒否すると、オーカーンがTTDから肩固め。矢野が粘りに粘ってギブアップを拒否すると、オーカーンはアイアンクローで引き起こしてエリミネーター。カバーに入るがYOHがトラースキックでカット。
 YOHはオーカーンにトラースキックを発射も、キャッチしたオーカーンがリストクラッチ式エリミネーターで3カウントを奪取。
 オーカーンが1分47秒守り抜けば勝利という状況。オーカーンはダメ押しのエビ固めでYOHに2回目の3カウントを奪う。さらに3度目を狙うが、YOHが下からスクールボーイ。これを返したオーカーンがYOHを場外に放り出すも、その隙に迫った石森が急所打ちからスクールボーイで3カウントを奪う。
 残り1分を切った状態。石森は時間稼ぎで全力逃亡。慌てたオーカーンは矢野をリングに放り込んでカバーも、石森がカットして場外へ逃亡。ブチ切れたオーカーンが石森を追いかけている内に10分経過。石森が2024年の初代KOPW保持者となった。

<試合後コメント>
石森太二&グレート-O-カーン
石森「去年は東京ドームで、IWGPジュニアチャンピオンとしてタイトルマッチしたけど、しかし、今年は第0試合から始まった。だけどよ、2024年第2戦目で、早速このKOPWのベルト獲ってやったぞ。さて、次はどうしようかな? なんならよ、デスペと二冠戦でもやろうかな? と思ったけどよ、アイツ次から次へ挑戦者が来てるみたいじゃん? だからそれは追々ゆっくり考えるよ。今日の出来事も全て巡り合わせ。俺に必要な物を与えてくれている。まさしくそれは、そう神の恵み! そう、“GRACE”だ。2024年、石森太二は突っ走るぞ。ということで、今日はここまでだ」
オーカーン「(※突然、石森の後方にあったコメントスペースの扉から姿を現し)終わらせるか!(※と叫んで、石森に襲いかかる)。この泥棒がッ!(※と叫んでイスで殴打)。こうやって盗んだベルトは嬉しいかッ!? 盗んだベルトは嬉しいか、オイッ!? (※イスで押さえつけながら)アァ、テメー、オラ! 腹筋が泣いてるぞ、オイ! 器が小せえから、身長も小せえんだよ。レスラー人生終わりだ!」
石森「(※サミングで反撃して、オーカーンから離れると)バーカ、デブ! お前が鈍いからな、俺に獲られたんだ、バーカ! デブ! デブ! デーブ! デブ!」
オーカーン「チビがーッ!(※と叫びながら石森を追いかけていくが、見失ったらしく再びコメントスペースに登場。そして、扉をイスでぶっ叩きながら)あのチビがッ! また逃げたな! ちっちぇえから逃げ足だけは速えな。アイツ、KOPWやってやるって言ったろ? 石森言ってたろ? 対抗意識剥き出しだな。だったら、決定だ、決定!(※と叫んでテーブルをドンドンとぶっ叩く)。KOPW、ルールは今んとこ決まっちゃいねえが、あの野郎、逃さねえよ! 逃さねえ! ルールで逃げられないように、悲惨な処刑をお見舞いしてやる。クソがッ!」
石森「(※オーカーンが引き上げたのを見計らって、再びコメントスペースにやってくると)言うの忘れてたぞ。そんなことより、後ろから襲うことしかできねえんだろ? なあ? やってやるよ、アイツとKOPW! どんなルール? アァ、俺も考えておくからよ、アイツもなんか考えてんだろ? やるぞ、KOPW、アイツと! デブとチビ、どっちが強いか!? 楽しみにしとけよ」

第8試合


 ザックとダニエルソンの対面でゴング。4つで組み合ってダニエルソンが一瞬にして腕十字の体勢に捕らえるがザックは極めさせず逆に足関節を狙う。ダニエルソンも先読みしてローリング。目まぐるしく上下が入れ替わる首の取り合いから一旦ブレイク。互いに巧みな返し技でクロスアームスリーパーを奪い合う攻防から互いの両手を掴みながらのローキックの打ち合い。互角のまま離れて両者タッチ。
 オカダとニコルスの対面。オカダがショルダータックルでぶつかっていくもニコルスは倒れず余裕の表情。ならばとオカダはカニバサミで倒して背中にエルボードロップ。そのまま豪華なトレイン攻撃からオカダがショルダータックル。オカダがリバースネックブリーカーを狙うが、ニコルスがバックドロップで切り返してヘイストにタッチ。
 ヘイストは自軍コーナーで串刺しタックル&チョップ。ザックにタッチ。
 ザックはオカダが痛めている右腕に手を変え品を変え多彩な形のサブミッション。藤田にタッチ。
 藤田はオカダの腕にコードブレイカー。オカダの頭を挑発的に踏みつけていくと、オカダは敢えて痛む右腕でエルボーを発射。藤田も猛連打で打ち返して逆水平チョップ。ロープに飛ぶが、オカダがビッグブートで迎撃。藤田がニコルスにタッチ。
 ニコルスはオカダの右腕にハンマーパンチ。さらにロープに飛ぶが、オカダがフラップジャックで迎撃しモクスリーにタッチ。
 モクスリーはニコルスにRKOから場外戦でTMDKの面々を圧倒。さらにニコルスにコーナーナックル連打から額への噛みつき攻撃。コーナーに上げて背中へのひっかき攻撃から雪崩式ブレーンバスター、サッカーボールキック、テキサスクローバーホールド。ヘイストがカットし、ニコルス&ヘイストが合体バックドロップ。さらにハイウェイ・トゥ・ヘルを狙うが、モクスリーが2人まとめてDDTで突き刺す。モクスリーが石井にタッチ。
 石井がヘイストに串刺しラリアットからショルダータックル。さらにバックドロップからパワーボムを狙うが、背後からザックがスリーパー。その背後からダニエルソンがザックにスリーパー。ザックは腕のクラッチを切ってスリーパー。2人でスリーパーの奪い合いとなり、ダニエルソンがザックを場外に放り出してエプロンからの空対地ブサイクニー。
 石井はエルボー合戦でヘイストを圧倒。ヘイストはバックドロップでやり返し、藤田、ニコルスと3人でトレイン攻撃。さらに3人でのハイウェイ・トゥ・ヘルを決めるがオカダがカット。オカダが藤田をドロップキックで、ヘイストをリバースネックブリーカー蹴散らし、石井に勝負を託す。
 石井がヘイストにラリアットを狙うが、ヘイストがビッグブートからのハイキックで迎撃。ヘイストがぶっこ抜きファルコンアローで叩きつけ、ニコルスとタンクバスターを狙う。これはモクスリーがカットし、石井とモクスリーのジャーマン・スープレックスの競演。さらにオカダ&ダニエルソンが2人でザックを相手取り、オカダのDDTからダニエルソンのサッカーボールキック。ヘイストにモクスリーのローリングエルボーから石井のラリアットが炸裂。石井が垂直落下式ブレーンバスターを狙うが、藤田が延髄斬りでカット。救援に来たオカダをドロップキックで場外に落としてノータッチ・トペ・コンヒーロ。ダニエルソンがザックをスリーパーで押さえ、石井がヘイストに垂直落下式ブレーンバスターを狙う。ここにニコルスが飛び込んできて石井にタンクバスターを見舞い3カウントを奪った。

ザック「オイ、オイ、チョットマッテ!モウ1カイヤルゾ!コノヤローッ!ブライアン、次はお前からタップを奪ってやる!」

藤田「TMDKボーイ改め、TMDKの藤田晃生だ。俺とシェインさんとマイキーさんで、そのベルト挑戦させろコノヤロー!」
オカダ「もっかい。聞こえなかったんだよ」
藤田「そのベルト挑戦させろ!」
オカダ「お前が見てるのはどのベルトだよ?このベルトは天高くあるんだよ。お前らが簡単に口に出すんじゃねえ。分かったかコラ!」
藤田「オカダ、石井、棚橋。いつまでもTMDKの小僧扱いしてたらな、足元すくっちまうぞ。ザ・マイティー・ドント・ニール!」

<試合後コメント>
TMDK
シェイン「モクスリー、ダニエルソン、オカダにイシイ……俺たちチャンピオン相手に勝ってやったぜ! 元AEW王者たちだ。新年早々、昨日は負けたが今日は勝った。昨日のことはクソ食らえだ。昨日のことは昨日のこと。今日こそが一年の始まりだ。そして良いスタートになったということだ」
マイキー「昔からのことわざにあるだろ。新しい年、新しい自分って。ノー、ノー。それは違う。新しい年、昔の自分だ。昔の俺たちだ。2013年、俺たちこそが日本で最も強いタッグチームだった。その昔、俺はキラー(殺し屋)と言われていて、TMDKはひざまずくことなく、2本の足で力強く立ち続けていた。今、ここにいる俺たちも2013年のTMDKのように勇ましい、TMDKが帰ってきたぜ」
ヘイスト「そうさ。NEVER QUIT(絶対に辞めない)、NEVER GIVE UP(絶対に諦めない)だ。去年のことは何も意味しない。未来だけ見据えて行くぜ! 未来といえば(藤田を指差し)、こいつこそが未来だ! 見てみろよ、この美しく鍛え抜かれた肉体を! そして恐れを知らないこいつの言葉を聞いてくれよ。こいつこそが、未来だ! (※と言いながら、藤田の胸を力強く叩くヘイスト)おっと、ごめん。ゴメンナサイ」
マイキー「あぁ、美しい未来だ」
ザック「さぁ、言ってやれ」
藤田「リング上で言った通りだ。いつまでもいつまでもTMDKの小僧扱いしてたら、足元すくってやるよ。ザックさんはもう(対戦相手が)決まっちまった。今日あったベルト、あの3本、オレとマイキーさんとシェインさんで、必ず、必ず獲ってやる。ジュニアだからヘビーに勝てない。そんなことじゃない。それを、その光景をオレが見してやるよ。以上」
ザック「去年は理想以下の結果になった。でもここから軌道に戻す。去年の過ちを一つひとつ正していく。ボーイズは6人タッグ王座のチャンスを掴むだろう。フジは王座に初挑戦だ。そしてブライアン・ダニエルソン、お前が罪をあがなう旅の一つ目の行き先だ。お前が俺をKOしただろ? 最強のプロレスラーが誰かを見極める中で、お前は俺よりも強いことを証明しやがった! (※右目を手でふさぎながら)片目のお前が今度も俺をKOをしなければ、俺はお前の全てを奪ってやる。1年で5から10試合だって? ラッキーだな、そんな中…(※と、言葉に詰まる)」
シェイン「お前ともう1試合できるなんて?」
ザック「あぁ、そんなことを別の言葉で言おうとした。汚い言葉ではない言葉を探していたんだけど……」
マイキー&シェーン「“ピー”のセンサー音が必要な言葉しか浮かばなかったのか?」
ザック「ウィットあふれるおしゃれなセンサーワードを想像してくれ(笑)」
シェイン「おぉ、こわ!」
ザック「シェインに対して)お前にとって一番の悪い言葉を想像してみろ」
シェイン「ふふふ」
ザック「(※マイキーに対して)お前はどうだ?」
マイキー「そうだな……(※と考え込む)」
ザック「(※藤田に対して)お前は? (※と振るも、何かを言いかける藤田の口を封じる)」
シェイン「控室に帰って言い合おうぜ(※と言ってマイキー、藤田とその場から離れる)
ザック「ブライアン、日本に帰ってこい。再戦の借りがあるぜ」

オカダ・カズチカ
「まぁでもこうやってね、モクスリーとブライアンとタッグ組んで、2人のオーラっていうのをすごい感じましたし、まあ結果はついてこなかったですけど、まぁいい刺激をもらいました。あの2人の存在感に負けないぐらいのレスラーになってなきゃダメだなと思いますし、それは闘ってたらね、わからないですから。でも、闘ってても横に立ってもわかるような存在になりたいと思います。そして、悲しいよ……。このベルト(NEVER6人タッグ)でいろんなものを築いてきた中で、急に、何もしてない、なんだ……藤田くんか……(名前を)口にするのも悲しいよ……。藤田くんが、ね、なにもしてないのに、ただいただけでこのベルトに挑戦って……。いや、それはなしでしょ、新日本プロレス。ね、認めるわけにはいかないよね。でもさ、社長がお人よしなんだよ。山形でも『やらない』って言ってたのに、『オレはやります』って言って、言ってくる方が社長ですから。まぁ社長としてはやりたいだろうし。ただ、まぁ社長もね、この僕の言葉で感化されるだったら感化されてもらって、“これは組むカードじゃないな”“誰かがもっと実績を残してからでもいいな”となってからでもいいんじゃないかなと。それがなんか、社長らしい姿なんじゃないかなと思いますけどね、はい。こんなこと言ったら社長批判ですか? まぁ別にいいけど(苦笑)。まぁとりあえず、いい刺激もらったし、昨日は勝てたし、まぁ結果としては残らなかったけれども、パワーもらったんで、また2024年、盛り上げていけるかなと思いますんで、しっかりとね、ご期待ください。そしてNEVER(6人タッグタイトルマッチ)、やるなら、藤田くん、もう少し頑張りなさい」

ブライアン・ダニエルソン
「たった今、ザック・セイバーJr.が俺を対戦相手に指名してたな。俺をタップアウトさせるって? ザック、バカ言ってんじゃないよ。あいつ、ニュージャパンで何年闘ってきたんだ? その間、ザックは何回、オカダと闘った? 誰か知ってるか? オレの記憶では5回か6回か7回。そして何回、オカダをタップアウトさせた? 1回もないだろ? オレはオカダと初対決でタップアウトさせたぞ。ブライアン・ダニエルソンこそ最高のテクニカルレスラーであり、しかも時代を超えてに称号だ。ザックとはAEWで試合したことがあるが、その時はオレが勝った。オレは優しいからタップアウトさせるまで追い込まなかったけどな。あいつに合わせて手加減しながらでも倒したんだ。しかし今回また対戦するなら、前回のように容赦しない。あいつをタップアウトさせてやる。なぜなら、あいつはとんでもない腰抜け野郎だから。ザック・セイバーJr.、あいつは闘魂を持ち合わせていない。あいつには闘魂のかけらもない。俺こそがベストテクニカルレスラーさ。ここで約束しといてやる。次にリングで顔を合わせるときには、お前をタップアウトさせて、言い訳できないようにしてやる!」

ジョン・モクスリー&鷹木信悟
モクスリー「なんだかなぁ……何とも不思議な1年のスタートになったなあ……。でも俺自身は(2試合とも)ピンフォールを奪われてないし、次は絶対にあいつのケツを蹴り上げてやるだけだ。わかってるだろ?」
鷹木「(※ここで拍手しながら割り込んできて)ヘイ、MOX……」
モクスリー「誰もお呼びじゃないぜ……」
鷹木「ちょっと邪魔するぜ。(※以下、モクスリーに対して英語で)日本を楽しんでるかい?」
モクスリー「イエス。いい時間を過ごしてるぜ」
鷹木「OK。真面目な話だ。オレ昨日、NEVER(無差別級の)タイトルを失ってしまった。来週はサンノゼ大会(『Battle in the Valley』)に出場する予定なんだが、対戦相手がまだ決まってないんだ。ヘイMOX、オレは強い相手、過激な相手を求めてるんだが、お前はそれにピッタリなんだ。ランペイジ・ドラゴンvsデスライダー……ってどうだ?」
モクスリー「お前、アメリカに来て、オレと闘いたいってか? オレとサンノゼで闘うってか? 『NEW JAPAN STRONG』の大会でってか? サンノゼねぇ……いいだろう。SHINGOvsモクスリーか。やってやるけど、オレのルールでだ。カリフォルニア州のアスレチック・コミッションなんて関係ねぇ。反則裁定なし、ルールなし。ノーDQマッチだ。それでいいか?」
鷹木「ノーDQ?」
モクスリー「ああ、そういうことだ」
鷹木「もちろんだ。ノーDQ! 文句はない。じゃあ、サンノゼで会おう」
モクスリー「よし、『Battle in the Valley』はそれで決まりだ」

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