【試合詳細】11・2 新日本プロレス後楽園ホール大会 【IWGPタッグ】タイチ&ザック・セイバーJr.vs後藤洋央紀&YOSHI-HASHI 内藤哲也&SANADAvsEVIL&高橋裕二郎 オカダ・カズチカ&上村優也vsウィル・オスプレイ&グレート-O-カーン
『Road to POWER STRUGGLE』
日程:2020年11月2日(月)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:696人
▼シングルマッチ 15分1本勝負
●辻陽太
7分44秒 エビ固め
○ゲイブリエル・キッド
▼タッグマッチ 30分1本勝負
オカダ・カズチカ/●上村優也
11分10秒 エリミネーター→体固め
[THE EMPIRE]ウィル・オスプレイ/○グレート-O-カーン
▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
[L.I.J]○鷹木信悟/高橋ヒロム/BUSHI
12分15秒 ラスト・オブ・ザ・ドラゴン→片エビ固め
[鈴木軍]鈴木みのる(パンクラスMISSION)/エル・デスペラード/●金丸義信
▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
飯伏幸太/棚橋弘至/●本間朋晃
12分25秒 ブレードランナー→体固め
[BULLET CLUB]○ジェイ・ホワイト/KENTA/チェーズ・オーエンズ
▼タッグマッチ 30分1本勝負
[L.I.J]○内藤哲也/SANADA
11分23秒 デスティーノ→体固め
[BULLET CLUB]“キング・オブ・ダークネス”EVIL/●高橋裕二郎
▼IWGPタッグ選手権試合 60分1本勝負
【王者組/鈴木軍】○タイチ/ザック・セイバーJr.
34分50秒 ザックメフィスト→片エビ固め
【挑戦者組/CHAOS】後藤洋央紀/●YOSHI-HASHI
※タイチ&ザックが2度目の防衛に成功
タイチ&ザックがIWGPタッグ王座を防衛も矢野が余韻ぶち壊しのKOPW戦ルール発表でザックに宣戦布告!怒りの内藤がEVILとの前哨戦に快勝も笑顔は無し!-O-カーンがオカダへエリミネーターを執行!
第1試合
ロックアップからロープに押し込み合い、ゲイブが離れ際に逆水平チョップ。怒りをあらわにした辻がヘッドロックで捕らえていくも、ゲイブがヘッドロックで取り返し辻が何度もロープに振ろうとしても離さず。なんとか辻がショルダータックルに持ち込んでなぎ倒すと、ヒップトスからエルボー、ネックロック、サーフボードストレッチから入るキャメルクラッチから背中へのフットスタンプと猛攻。さらに辻が突っ込んでいくがゲイブがショルダースルーで切り返す。
ゲイブは辻をロープに振ってバックエルボーで倒し、チンロック。さらに逆水平チョップ、ニードロップと続けていくと、辻は意地のエルボー連打。ゲイブはエルボーで上から潰してセントーン。さらにブレーンバスターの体勢に入るが、辻が逆にブレーンバスター。
辻はボディスラムからサマーソルトドロップ、ボディプレス、逆エビ固めと続けていくがゲイブはすぐにロープブレイク。辻はアバランシュホールドを狙うが、ゲイブが耐えてエルボー。両者エルボーで打ち合っていき、ゲイブがスクールボーイ、スモールパッケージと丸め込んでいくが、辻も飛びついて回転エビ固め。しかしゲイブがひっくり返して抑え込み、逆転のカウント3。
<試合後コメント>
ゲイブリエルキッド
「ツジ、俺の勝ちだ。俺がトレーニングを始めたのは今から11年前、そしてデビューしたのは9年前だ。あんな技でお前が俺に勝てると思ってるのか? ふざけるな。俺がいくつカウンター技を持ってるのか知らないのか。もうあの技を俺にしかけるのは止めろ。新日本は俺たちヤングライオンを今どうするべきか判断に迷ってるんじゃないだろうか。毎回同じ試合が組まれても俺は別に構わないが、俺とツジ、ウエムラの3人の実力は互角だ。前のシリーズでは成績でツジが勝ってるかもしれないが、それからもう二度も俺に負けてるぞ。どうやったらもっと強くなれる? もっと強い相手と闘わないといけない。2日前にも言ったが、俺はかつてのチャンピオンたちと闘いたいんだ。長いキャリアを誇る、メインイベントを張ってきたテンザンサン、コジマサン、ナガタサンたちと闘いたい。3人は新日本のトップ選手だったし、今だってトップ争いに絡んでいきたいと思ってるはずだ。俺はもっと上を目指してく。ウエムラとツジの相手をしているだけじゃダメだ。ベテランの彼らと闘わせてくれ。お願いだ」
辻陽太
「いいか! ブリティッシュスタイルだか何だか知らないけどこんなんで勝った気になってんじゃねーぞ!」
第2試合
オカダと-O-カーンでゴングが鳴ると、2人でリングを周りながらにらみ合うがオカダの背後からオスプレイが急襲。2人でオカダへストンピングを見舞い、ロープに振って行くがオカダは2人を同士討ちさせ-O-カーンにスイングネックブリーカー。
上村に代わると、-O-カーンにエルボー連打からロープに振ろうとするが、-O-カーンが振り返し、オスプレイが場外から足を引く。上村は場外でオスプレイをエルボーで蹴散らすと追ってきていた-O-カーンにもエプロンからエルボーで一撃。しかしオスプレイが再び場外から足を取り、そこへ-O-カーンがラリアット。-O-カーンはガットレンチ式フェイスバスター、耳削ぎチョップで痛めつけてからオスプレイにタッチ。
オスプレイはコーナーで上村の顔面を踏みつけ、ロープに振ってバックエルボー。さらにコーナーで逆水平チョップを見舞っていき、投げっぱなしボディスラム。
-O-カーンに代わると、コーナーで上村の頭をコーナーに押し付け玉座代わりにしてドミネーターポーズ。横からビーが足を出して踏みつけ、上村を罵倒。上村がエルボー連打で立ち向かっていくが、-O-カーンは余裕の表情で受け止め、コーナーに振って串刺しラリアットを放つが、上村が回避してボディスラム。オカダにタッチ。
オカダは雄叫びを上げながらのエルボー3連打からロープに振ってバックエルボー。カットに来たオスプレイはフラップジャックで撃退し、串刺しバックエルボーからDDT。さらにリバースネックブリーカーを狙っていくが、-O-カーンは振り払ってエルボー。両者正面からエルボーの打ち合いとなり、-O-カーンが奇声を上げながらモンゴリアンチョップ3連打。さらにCTBからココナツクラッシュ、そして二段蹴りを放つもオカダが回避してリバースネックブリーカー。上村にタッチ。
上村はオカダとともに-O-カーンをコーナーに振ってトレイン攻撃。上村もエルボーバッド、オカダのエルボースマッシュから上村のドロップキック。そして上村がかんぬきスープレックスの体勢に入るが、-O-カーンが耐えると両者ロープに飛びながら追走エルボーを放っていき、上村が-O-カーンのラリアットをかわしてランニングエルボー。さらに逆エビ固めでどっしり腰を落とすも、-O-カーンが足の力だけで跳ね飛ばして脱出。ロープに飛ぶ上村に二段蹴りを叩き込み、ハイアングルコンプリートショット。オスプレイが入ってくるとオカダにドロップキックを打たせずローリングエルボーを叩き込んで排除し、-O-カーンが滞空式リバースブレーンバスター。そしてアイアンクローで締め上げてからエリミネーターで叩きつけ、カウント3。
-O-カーンがオカダを見下ろすと、オカダは怒りのエルボーからマネークリップ。しかし-O-カーンはアイアンクローでこれを脱出すると、オスプレイがオカダへフックキック。最後は大阪決戦を待たずオカダをエリミネーターでKOし、「これがTHE EMPIREの力だ!」と叫んで勝ち誇った。
<試合後コメント>
ウィル・オスプレイ&グレート-O-カーン&ビー・プレストリー
オスプレイ「あぁそうか、オマエらは俺のコメントが聞きたいんだよな? 今言えることと言えば、調子は最高ってことだけ。だから俺はビリー・ゴートって呼ばれてるのさ。順調に新日本のトップへの道を駆け上がっている。グレート-O-カーンの威力を見たか? 今日は9割あいつの試合だった。あれだけダメージを受けても、最後には勝つ。誰にもあいつも止められない。無敗の男、それがドミネーター、グレート-O-カーンだ。オカダ、どんなに望んでもお前は俺に近づくことさえできない。オカダ、スパイスだか何だか知らないが、永遠に味付けしてろよ。今のお前にはメインディッシュだった頃のオカダの面影もない。レインメーカーの時代はもう終わる。ビー、何か面白いこと言ってくれよ」
プレストリー「オカダ・イズ・ショッパイね?(笑)」
オーカーン「何が、メイン料理だ、スパイスだ! 余が、貴様を出汁に使うだけだ。薄味だろうがな!」
第3試合
みのるが入場するなり鷹木の眼前にNEVER無差別級のベルトを掲げて見せつけると鷹木がエルボーで殴りかかり、乱闘となる中でゴング。
リング上にはヒロムとデスペラードが残ってエルボー、チョップで打ち合い、ヒロムがデスペラードに串刺しラリアット。カットに来た金丸をショットガンドロップキックで吹き飛ばしてデスペラードにぶつけるなど大暴れ。
鷹木に代わるとデスペラードを軽々とショルダータックルでなぎ倒し、ブレーンバスターからスライディングラリアットに行くと見せかけコーナーに控えるみのるにエルボーを叩き込み「ボケっとしてんじゃねーよ!」と挑発。
BUSHIに代わると、セカンドロープから飛び込んでティヘラ。さらにロープへ飛ぶがエプロンから金丸がキックを放って怯ませ、そこへデスペラードがスピアー。その後全員入り乱れた場外戦となり、みのると鷹木は互いを鉄柵にぶつけながらエルボーで殴り合う。
リング上では金丸とBUSHIの対面となり、金丸がBUSHIの顔面へスライディングキック。
みのるに代わると、「来いよ来いよ」と挑発しながらBUSHIに好きなようにエルボーを打たせた上でエルボー一発でなぎ倒して逆エビ固め。これは鷹木がロープに飛んでの延髄ラリアットという豪快なカットを見せ、怒り狂ったみのるが鷹木を場外で暴行。デスペラードにタッチ。
デスペラードは金丸とともにBUSHIをストンピングで痛めつけ、ロープに振ってダブルの攻撃を狙うがBUSHIが2人の攻撃を誤爆させデスペラードにドロップキックを見舞って鷹木へタッチを求める。これをデスペラードが妨害に来るも、BUSHIは腕へのジャンピングキックを叩き込んで鷹木にタッチ。デスペラードもみのるへ繋ぐ。
みのると鷹木は正面からエルボーで打ち合い、鷹木がコーナーに振って串刺しラリアットを見舞えばみのるも即座にリバースして串刺しエルボーを連打。鷹木は「そんなもんかこの野郎!」とリバースしてナックル&逆水平チョップを連打。みのるは鬼の形相で一発食らうたびに一歩前に出ていき、鷹木をフロントネックロックで絞り上げるも鷹木はブレーンバスターで切り返す。両者正面からエルボーで打ち合っていき、互いにロープに飛んでいきながら追走して打撃。みのるが鷹木の後ろ髪を掴んで後頭部に一本足頭突きからゴッチ式パイルドライバーを狙うが、鷹木がショルダースルーで切り返してスライディングラリアットを放つが、これをかわしたみのるがスリーパーホールドからゴッチ式パイルドライバーを狙う。鷹木が抵抗するとスリーパーホールドで自軍コーナーに持ち帰り金丸にタッチ。
金丸が出ていくとみのる&デスペラードが入ってきて3人でトレイン攻撃を見舞い、みのるがビッグブートで吹き飛ばした先でデスペラードがバックドロップの形で担ぎ上げ、そこへ金丸がドロップキックを合わせる合体攻撃。さらに金丸がメサイアDDTからディープインパクトを放つも、鷹木がこれをキャッチ。金丸はサミングで抜け出すとヒロム&BUSHIが入ってきてトレイン攻撃からサンドイッチ式低空ドロップキック。さらにBUSHIのブレーンバスター+ヒロムのパワーボムの合体技から鷹木がスライディングラリアットを叩き込み、カットに来たみのるは鷹木が龍魂ラリアットで排除。そして金丸にパンピングボンバーを狙うが、金丸がレフリーを盾にして攻撃を防ぐも、鷹木はホップアップ式デスバレーボムからパンピングボンバー。これを返されると倒れ伏したままの金丸をぶっこ抜いてのラスト・オブ・ザ・ドラゴンで叩きつけて3カウント。
決着がつくや否やみのるがパイプ椅子を持ってリングに上がり、鷹木をぶん殴ってから逆エビ固め。たまらず鷹木がタップし、辻とゲイブがみのるを引き剥がすも、みのるは2人をエルボーで蹴散らして今度は逆片エビ固め。鷹木が再びタップすると、みのるはNEVERのベルトを手に取りながら「どの口が言ってんだ。鷹木ィ!よーく聞け!この俺がNEVER無差別級チャンピオン、鈴木みのるだ!」と叫び、鷹木を踏みつけながらベルトを高々と掲げた。
<試合後コメント>
鈴木みのる&鷹木信悟
鈴木「おまえの望み通り……オイ、俺はよその他のやつの力なんて借りねーよ。俺の“この”腕っぷしだけで行きてきたんだよ! オイ、鷹木信悟よ。おめーの言ってることはまだ世の中に出たことのない高校生と同じこと言ってるぞ。オイ、“世の中なんてこんなもんでしょ”、“大人なんてこんなもんでしょ”、“生涯稼げる金ってこんなもんでしょ”って、オイ! かーちゃんのおっぱい吸って学校行かせてもらってるようなやつ、そいつらと鷹木信悟が言ってることはまるで同じ。そう、俺と同じ飯は食ってねーんだよ。勘違いするな!同じ、日本の米を食おうが、俺が食ってるものと貴様が食ってるもの、まるで違うんだ! おまえは何の為、飯食ってる? 何の為プロレスやってる? 何の為トレーニングしてんだよ。俺は全て生きる為だ。ぶち殺してやる!」
※辻の肩を借りてバックステージに来ると
鷹木「俺が甘かったよなあーオイ! 腐っても“プロレス王”鈴木みのるだ。そりゃ手段を選ばねーよな! ちょっとでも大阪で真っ向勝負ができると思った俺がバカだったぜ、甘かったぜ! いや甘すぎだぜ!! いいや、丁度いいハンデだクソッ! 11.7、腰と足がこんなになってるけどよ。オイ、腕が折れようが腰が折れようが足が折れようが……」
※ここで鈴木が椅子を持って乱入し
鈴木「アハハハハハ! フハハハハハハ! (椅子を鷹木に大きく何度か叩きつけ)ウワア、アーハハハハハハ! ハハハ! ハハハハ、アーハハ!」
鷹木「ふざけんな! (と言って鈴木にしがみつく)」
鈴木「フー(鷹木に大きく2回蹴りを食らわせ)、ハハ。アー、アーハハハハ! アー(と控室へ)」
鷹木「どんな状況になろうと! 別に言い訳はしねーよ。11.7大阪、必ず命ある限りリング上がってやるよ! そしたら完全に仕留めてやるからな鈴木! オイ! おまえを完全に破壊してプロレス界の風にしてやるよ」
エル・デスペラード
「よー、縁起でもないけどさ俺、本当今日のぶさん死んだかと思ったよ。うん、しっかり足で歩いてたからなんとかなってるけどよ。最悪な場合去年の俺みたいに欠場するんだったらDOUKIが出るしかないな。ヒロム、あとBUSHI、俺の目の前にいる状態で『SUPER Jr.』に出るやつ、このメンバーしかいない。あとあれか、のぶさんとあと〜DOUKI? 凄いな。他のメンバーほとんど見てないぞ! んー何人出んだよ結局(発表)やってるからちょっとまだちゃんと把握してないけど日程的にいいとこ9人か10人だろ。うち5人しか今動いてない。まあ他の奴らはさ、この自粛期間と仕事からあぶれてる期間で何かしらちょこっとでも変わってるんだったら……楽しみだなあ『SUPER Jr.』。とか言ってると怪我して欠場とかになるからあんま張り切ったことは言わないようにしよう」
高橋ヒロム&BUSHI
「全出場選手見させてもらった。いつまでも悔しがってる訳にはいかないんだよ。もう! 始まってんだよ! 始まってんだよ! 今日から! 『SUPER Jr.』の前哨戦が始まってんだよ。面白え。ブロック分けなしの1リーグ制、そしてアメリカはトーナメント。ということは全員と当たる訳だ。本当に誰が一番強えーかハッキリする訳だ。面白えじゃねーか。日本も! アメリカも! 盛り上がってこーぜ!! 全ジュニア選手が俺の敵だ!」
※BUSHIがバックステージにやってきてヒロムと対峙し
ヒロム「もちろんBUSHIさん、あなたも敵だ。勝たせてもらう」
※と言って控室へ
BUSHI「今の発表見たよ。『SUPER Jr.』の。今年はアメリカでも『J-CUP』があって、この日本での『SUPER Jr.』は総当たり戦で、全ジュニア選手とやる訳でしょ。何が面白いって“高橋ヒロム”とのシングル、これが1番楽しみだよ」
第4試合
BULLET CLUBの面々はなぜか入場時にセコンドについていた辻をリングに放り込み、正座をさせて全員で取り囲む。そしてウルフパックを合わせる結束の儀式に辻も強制参加させようとし、辻が拒否するとジェイが辻を暴行して場外に放り出す。そしてジェイがシックスパックを観衆に見せつけ、棚橋がその横でガウンの前を開いたところでBCが奇襲してゴング。
チェーズが本間をコーナーで痛めつけて高笑いしているところへ棚橋&飯伏が迫り、1vs3の状況に追い込まれていることに気づいたチェーズは悲しそうに笑う。3人に打撃を受けて転び、本間のチョップ一発で転んでしまうなど弱々しい姿を見せるチェーズだったが、本間が小こけしを狙うとジェイ&KENTAが場外から足を引き、途端に元気になったチェーズが棚橋&飯伏を場外に突き落とす。そしてジェイとともに本間を殴りつけた上でジェイにタッチ。
ジェイは本間へスイングネックブリーカーを見舞い、エルボースマッシュで自軍コーナーに押し込んでKENTAへタッチ。
KENTAは串刺しショルダータックル連打、ジェイも同技からの逆水平チョップ、チェーズも同技からのバックエルボー連打、KENTAがボディへのエルボーからサッカーボールキックと軽快にタッチを回しながら本間へ集中攻撃。KENTAはニードロップ連打、フットスタンプのフェイントで挑発してから棚橋に向けてエアバイオリンを奏でる挑発。さらに本間の小こけしの動作を真似ておどけながらもミドルキックを連打。これをキャッチした本間はDDTで突き刺して棚橋にタッチ。
棚橋はエルボー連打からジャンピングフォアアーム、ドラゴンスクリューからのテキサスクローバーホールドと続け、チェーズがカットに来ると一旦技を解いてからドラゴンスクリューで撃退。棚橋はKENTAへスリングブレイドを狙うが、KENTAはパワースラムで迎え撃ち、スイング式スタンガンからダイビングラリアット。さらにgo 2 sleepを狙うが、棚橋が耐えてドラゴン張り手。KENTAもローリング袈裟斬りチョップで対抗していくが、棚橋はゼロ距離スリングブレイドでやり返すと両者タッチ。
ジェイと飯伏の対面となると、飯伏がコンビネーション掌底からダッシュミドル、その場飛びムーンサルト。さらに組み付いていくが、ジェイがロープに向けてプッシュし、跳ね返ってきた飯伏にマンハッタンドロップからDDT。さらにランニングデスバレーボムからブレードバスターを狙うが、着地した飯伏がフランケンシュタイナーでやり返し、本間にタッチ。
本間は手にたっぷりツバを付けてから逆水平チョップを連打。さらにブレーンバスターで叩きつけ、本間が小こけしの体勢に入るとジェイはごろごろと転がってロープ際に退避。しかしそこには飯伏が待ち受けており、エプロンからローキック。リング内に蹴り込まれたジェイへ3人でトレイン攻撃。本間がフェイスクラッシャーから3人でトリプル小こけしを狙うが、本間は回避され自爆、棚橋&飯伏はそれぞれKENTA&チェーズに足を引かれて失敗。本間はジェイのブレードランナーをかわしてこけしロケット、小こけしと連撃しこけし落としを狙うが、ジェイが着地してクイックのブレードランナーで突き刺すとこれで3カウント。
ジェイは飯伏のアタッシュケースを奪って飯伏を殴打。そしてKENTAもUS王座のアタッシュケースで棚橋を殴打。KENTAのアタッシュケースには大穴が開いてしまい、棚橋が壊したと主張するKENTAは「詫びろ詫びろ詫びろ詫びろ!」と時流に乗った謝罪要求。ジェイは「6日後にはこれは俺のものだ」と主張しながら倒れ伏す飯伏にアタッシュケースを一度は返却するも、再び奪い取って持ち去った。
<試合後コメント>
棚橋弘至
「(※インタビュースペースには肩を借りてたどり着くが、一人になると壁に寄りかかって)ハァー…KENTA!(※息を整える) 俺から1個だけ言っとく! 大阪で、その権利証、俺が獲るから、しっかり直しとけよ!」
飯伏幸太
「(※頭を押さえながらインタビュースペースに駆け込んできて)あ~~~~、(※怒りのにじむ口調で)僕の、権利証どこだ。オイ、ジェイ、明日絶対取り返す。明日持って来いよ! 持って来いよ……(※と言いながら控室へ)」
※本間はノーコメント。
ジェイ・ホワイト&外道
「(※権利証のブリーフケースに自分のタオルをかけたものを示して)何で俺がこのブリーフケースを持ってるのか分からないって? イブシが来たと思ったか?これはもう俺の物だ! いや、もともと俺の物だったんだよ。イブシはあくまでも一時的に持ってただけだ。そもそもイブシはこれを持つには相応しくないだろう。俺に勝ってないあいつが『G1 CLIMAX』優勝者を名乗るんだ! アイツに勝ってる俺が優勝者と呼ばれないなんておかしくないか? どうせオマエらは否定するだろうが、真の『G1』優勝者はこの俺だ! だからブリーフケースは俺の物だ! 6日後! 6日後にはハッキリする! この中の権利証に書かれたイブシの名前は二重線で消され、俺の名前が上書きされるんだ。だからこのブリーフケースのデザインも新調してくれ! 外道、もう話はつけてくれたか?」
外道「もちろん、もう頼んであるよ。昨日オーダーした」
ジェイ「ゲドー、ありがとな。これで安心して試合に臨める。大阪でイブシをボコボコにしてやるだけだ! EVIL、大阪のメインはお前の試合だな。口だけじゃないと証明してくれよ。バレットクラブのリーダーの座を狙ってるんだろ? じゃあ、結果で証明しろ! 口だけじゃなく結果で見せてみろよ。俺はロッカールームからお前を応援してるよ。EVIL、頑張ってくれよ。そして東京ドームで会おう。もしEVILが大阪で負ければ、俺の東京ドームの相手は(※内藤のポーズを真似しながら)内藤ってことだな」
KENTA
「怒ってるぞ、俺は今日! 分かるよな、何でか! (※カメラマンに)映せよ、これ!(※と、正面が割られたブリーフケースを指差す) どうしてくれるんだ、アイツ! エース…何がエースだ、こんな…昨日は見た? 昨日! (※座り込みながら、報道陣に)座れ、座れ! 昨日、アイツが俺のこれ盗もうとしてたの、見た?(※カメラ、うなずく) それで今日、ぶっ壊して? 何だ、アイツ! それで新日本のエース? (※苦笑しながら)そんな歴があるヤツ、エースになっちゃダメだろ! な! 許さんぞこれ! どうしてくれるんだ、コイツ! あぁ!? ふざけやがってよぉ。ほんで? 大阪まであと数日。もう大阪より前、来んの?(※カメラ、首を横に振る) ということは、俺がカメラの前でこうしてしゃべるのは大阪前、これが最後だ。大阪、これ(※ブリーフケースを何度も叩く)、マジで渡す気ねぇから。オマエらが? これをきっかけに? 棚橋の? 復活を? 見たいのか何なのか? それは俺には全く関係ねぇこと。俺が何で新日本に来たか。もう一回輝くためだよ! そのために俺は来たんだよ。来て、1年……半近く経って、そろそろ『IWGP』と名のつくもの、手に入れたいと思っても、それは当たり前のことでしょ? したらこれ(※ブリーフケースを叩く)、(タイトルマッチが)いつになるか分からない。いつやんの? でもそれまで俺はこれを守り続けるよ。棚橋に渡す? そんなこと、絶対しねぇから。アイツも俺も、まぁプロレスキャリアとしては同じぐらいの歴だと思う。ほとんど変わらなかったと思う。まぁアイツが約20年、どういう道を歩いてきたか、それは俺は分からない。でも俺なりの20年もある。それをお互い大阪でぶつけ合えばいいんじゃないの? その上で、このブリーフケース、俺は必ず守るから。そしてアイツに、(※ブリーフケースの壊れているところを叩く)弁償させるよ。(※ひざ立ちになって)これ、どうしてくれるんだよ。まぁ結局、俺が何言いたかったかっていうと、……試合開始前、本間がリング上で何か言ってきたけど、マジでホントにリアルに何言ってるか分かんなかったってこと!」
第5試合
リングインするなり内藤がEVILを奇襲し、乱闘となる中でゴング。
内藤はEVILを場外で鉄柵に打ち付け、リングに戻して脱いだパーカーで首を締め上げる。さらに後頭部をストンピングで痛めつけてSANADAにタッチ。
SANADAはティヘラでEVILを場外に放り出してプランチャも、EVILがかわして鉄柵攻撃。そしてEVILはイスを持ち出して内藤に殴りかかり、裕二郎がSANADAを鉄柱攻撃で痛めつけてリングに放り込む。そして東郷がコーナーマットを外し、EVILが金具むき出しのコーナーにSANADAを叩きつけてから裕二郎にタッチ。
裕二郎はギロチンドロップ、エルボードロップ、ヘッドドロップのコンボを決めてEVILにタッチ。
EVILはSANADAを場外に放り出して鉄柵攻撃。放送席の阿部リングアナが犠牲になる。
裕二郎に代わると、串刺しビッグブートからフィッシャーマンバスターを狙うが、SANADAが耐えると指に噛み付いてロープに振るがSANADAが低空ドロップキックで反撃。内藤にタッチを求めていくが、先にタッチを受けたEVILが妨害し金具むき出しのコーナーに叩きつけようとする。SANADAは逆にそのコーナーへ叩きつけバックドロップで叩きつけて内藤にタッチ。
内藤はエルボー連打からリバースDDTから低空ドロップキック、振り子式ドロップキックからロープに飛ぶが、東郷が場外から足を引く。EVILと裕二郎は内藤にトレイン攻撃を見舞い、EVILのフィッシャーマンバスターから裕二郎がスライディングキック。SANADAが入ってきて裕二郎にドロップキックを見舞うと、内藤&SANADAがダブルのヒップトス。さらに連携を狙っていくがEVILが場外からSANADAの足を引くとレフリーにしがみついて視界を奪い、その間に裕二郎がステッキを持ち込む。これを内藤が奪い取るとEVILがレフリーを解放。レフリーが内藤を咎める隙を突いて裕二郎がインカレスラムで叩きつけ、マイアミシャインを狙うが、内藤が着地しSANADAが飛び込んできて連携延髄斬り。内藤がグロリアからデスティーノで叩きつけて3カウント。
<試合後コメント>
内藤哲也
「今日の東京スポーツの記事、みなさんも読みました? EVILが東京ドームで対戦したい相手は“ジェイ・ホワイト”なんだってさ。開幕戦のバックステージで、“やりたい相手がいるんだよ、東京ドームでな”って言ってたけど。大して話題にもならず。そして今日あっさり東京スポーツで正解を発表してしまうとはね。彼はよっぽど焦ってるのか、それともこうやって考えさせることが作戦なのか。さあどっちかね。まあ俺が思うにただただ焦ってるだけだと思うよ。俺に勝てないことがわかって、今、焦りまくってるんじゃないの。まあ落ち着けよEVIL。まだ大阪大会まで時間があるんだ。落ち着けよEVIL……。そんな心配する時間があるんならさ、信頼できるパートナー、ディック東郷と入念な打ち込みでも、入念な打ち合わせか。入念な打ち合わせでもしておけよカブロン! いやー、唇が痛えぜ。こりゃ今日も病院直行かな」
第6試合
タイチ&ザックは入場するとベルトを放り捨て、挑戦者組へ「拾え」と命令する挑発。
気合十分で出ていくYOSHI-HASHIに対し、タイチはゴングが鳴っても中々自軍コーナーから離れず焦れさせる。YOSHI-HASHIがロックアップで組み付くとタイチは全く力を入れず後退してロープブレイク。そのまま気だるげにザックへタッチ。
YOSHI-HASHIとザックはロックアップから腕を取り合い、主にYOSHI-HASHIはスタンドで、ザックはグラウンドでの腕取りを狙う。YOSHI-HASHIはエルボーでザックを怯ませ、ヘッドシザースホイップからショルダータックル。
代わる後藤はYOSHI-HASHIとダブルのショルダータックルを見舞い、後藤がザックの上へYOSHI-HASHIをヒップトス。後藤はバックエルボーで倒してチンロックも、その背後からタイチが後藤へチンロック。タイチ&ザックが後藤をロープに振るが、後藤はダブルラリアットでなぎ倒す。さらに後藤はザックに追撃を狙うが、タイチが介入の気配を見せたためそちらに気を取られ、その隙にザックが首投げからネックツイスト。4人入り乱れての場外戦へと発展する。タイチは後藤を放送席前の鉄柱に叩きつけ、解説の矢野へ「矢野、殴れ!」と命令も、矢野は「うるさい!」と一喝。
タイチは後藤をリングに放り込んでサッカーボールキックからチンロック。
代わるザックはクルックヘッドシザースで締め上げ、さらに後藤の足をとって逆エビ固めのように反り上げる。後藤がブレイクするとタイチにタッチ。
タイチはチョーク攻撃連発から挑発すると、後藤もエルボーから喉輪でコーナーに押し込み串刺し攻撃を狙うが、タイチがかわして串刺しジャンピングハイキック。そして早くもパンタロンを脱ぎ捨てて天翔十字鳳を狙い、後藤がこれをキャッチするとデンジャラスバックドロップの体勢も、振り払った後藤がラリアット。両者タッチ。
YOSHI-HASHIは突っ込んできたザックに逆水平チョップを叩き込み、串刺し逆水平チョップ、腕をとって引き寄せながらの逆水平チョップ、ロープにぶら下げてからのドロップキック、顔面への低空ドロップキックと連撃。さらにヘッドバスターを狙うが、着地したザックが腕へのオーバーヘッドキックからアリキック。YOSHI-HASHIはスピンキックを放つも、これを回避したザックがその足を取ってヒールホールド。YOSHI-HASHIが残る足で蹴りつけて脱出を試みるが、ザックはあらゆる体勢からヒールホールドに入るテクニックを見せる。YOSHI-HASHIが立ち上がるとザックはハイキックも、これをかわしたYOSHI-HASHIがスピンキックを叩き込み、後藤にタッチ。
後藤はザックに村正からブルドッギングヘッドロック。ザックはエルボースマッシュ、後藤はエルボーバッドで打ち合っていき、後藤がラリアットを放つとこれをかわしたザックが卍固め。後藤が強引に牛殺しへ持ち込もうとするも、ザックはスタンドの胴締めフロントネックロックに切り替える。後藤はこれをぶっこ抜いてブレーンバスターで叩きつけ、YOSHI-HASHIが後藤を助け起こしてトレイン攻撃へ。さらに後藤ごとハントを狙うが、YOSHI-HASHIの足をタイチが場外から引いて妨害し、タイチ&ザックが後藤へトレイン攻撃。タイチのソバットからザックのPKが決まり、天翔ザックドライバーの体勢も、後藤が振り払って1vs2でのエルボー合戦で奮闘。ザックは三角跳び式スイングDDTから三角絞め。YOSHI-HASHIがカットに来るとタイチが聖帝十字陵で絞り上げるアシスト。後藤が持ち上げてバスターしようとするとタイチがYOSHI-HASHIを放り捨てて後藤へハイキック。後藤がなんとかロープブレイクするとザックはタイチにタッチ。
タイチは大の字になって動けない後藤を無理やり引き起こすとステップキックからタイチ式ラストライドを狙うが、後藤がショルダースルーで切り返す。ここにザックが飛び込んできてユニオーネの竜巻の体勢も、YOSHI-HASHIがカット。ならばとザックメフィストの体勢もまたもYOSHI-HASHIがカットし、GYR。
後藤は印を結んでからミドルキック、GTRを狙うもタイチがデンジャラスバックドロップ。後藤もすぐに飛び起きてラリアットを放つとダブルダウン。後藤がYOSHI-HASHIへバトンを繋ぐ。
YOSHI-HASHIはタイチへ串刺し逆水平チョップからかち上げ式ラリアット。さらにフルネルソンの体勢もタイチが振り払ってハイキック。さらにタイチがブラックメフィスト、YOSHI-HASHIがパワーボムを狙い合う攻防から、タイチがアックスボンバーもYOSHI-HASHIは正面から受け止めて逆水平チョップを見舞い、ランニングパワーボム。これはザックがカットするも、YOSHI-HASHIはヘッドハンターでザックを撃退し、コーナーに上ってスワントーンボムからバタフライロック。ザックがYOSHI-HASHIの顔面に強烈なキックを連打してもYOSHI-HASHIはクラッチを離さない意地を見せ、後藤がタックルでザックを引き剥がすとYOSHI-HASHIはバタフライロック改へ。タイチが足を伸ばしてブレイクしようとすると、チキンウイングスリーパーからスリーパーホールド。レフリーが確認に来るとタイチはレフリーをひっつかみ、その隙にYOSHI-HASHIへ金的蹴り。そしてタイチ式外道クラッチもカウントは2。ここに後藤が飛び込んできてザックを牛殺しで撃退し、YOSHI-HASHIを鼓舞するが、タイチは後藤にジャンピングハイキック。
ふらふらと立ち上がったYOSHI-HASHIとタイチ。YOSHI-HASHIはエルボー、タイチはフロントハイキックで打ち合っていき、タイチは劣勢になるとローキック連打でYOSHI-HASHIに膝をつかせる。逆水平チョップとローキックの打ち合いとなり、今度はタイチに膝をつかせたYOSHI-HASHIは正面からタイチのミドルキックを受け止めて見せ、逆水平チョップで反撃に移るとタイチのエルボーがカウンターでクリーンヒット。タイチは天翔十字鳳を放つが、YOSHI-HASHIがカウンターのトラースキックをヒットさせ、ドラゴン・スープレックス。そしてラリアットから熊殺し、そしてカルマの体勢もザックがカット。ここに後藤が救出に入り、ガットバスターから合体GY技を狙うが、タイチが後藤にハイキックを見舞い、ザック&タイチが天翔ザックドライバー。後藤はダウンするも、YOSHI-HASHIがザックにランニングダブルニーを叩き込んで排除し、再びタイチと1vs1に。
YOSHI-HASHIのラリアットとタイチのアックスボンバーがぶつかり合い、2発目のラリアットでなぎ倒したYOSHI-HASHIがカルマの体勢も、着地したタイチがブラックメフィストの体勢。ここにザックが飛び込んできてザックメフィストで突き刺すとこれで3カウント。
死闘を終えた4人がリング上で大の字になる中、なぜか本部席で解説を務めていた矢野通がリングに上って4隅のコーナーマットを外すと観衆はざわめきからの沈黙。戸惑いの空気の中で矢野がマイクを取る。
矢野「ハイ!というわけで!このような激闘のあとにひじょーーに申し訳ございませんが!私に1言2言……いや、3言ほどお時間をいただけますでしょうか!お前!ザック・セイバーJr.と矢野通はこの数日間、来る日も来る日も、私がコーナーマットを外してはコイツが付け!外しては付け!外しては付け!外しては付け!を!繰り返してまいりました!さぞイライラしたでしょう!だがしかし!人の倍!いや、100倍!いや!1000倍!1000倍!いや、2000倍!俺のほうがイライライライライライライライライライライライライライライライライライライライラしてたんだよ馬鹿野郎!というわけで!この状態、そう!ノーコーナーパッドルールで! 11月7日、大阪!KOPWを!争おうじゃないかこの野郎!」
言い終えると矢野は「見とけよこの野郎!」とザックを金具むき出しのコーナーに叩きつけようとするが、ザックが振り返して矢野が被弾。矢野は悲鳴を上げながら逃げ出し、ザックは場外の矢野へコーナーマットを投擲。
ザック「ヤノ、お前はノーターンバックルマッチを望むんだな?OK、やってやるよ!」
矢野が退場すると改めてタイチ&ザックの勝利コールが為され、タイチがマイクを取る。
タイチ「おい、矢野は帰ったか?うるせえんだアイツ本当に。矢野、お前は主役じゃないんだ。主役はここに立って、これ(IWGPタッグベルト)を持ってる俺とザックだ。このまま俺ら、このベルト持って……(バックステージから響いてくる矢野のコメントの声に)うるせぇ~ッ!!(あまりにもうるさいためザックがブチ切れてイスを持ってバックステージへ消え、イスでなにかを殴打する音が会場に響いて来た後にザックがリングに帰還)……1人ボッチになったかと思ったよ。ビックリした。いいか、このまま……(ザックの肩からベルトが消えているのに気づき)無くなったな、どこいった?まあいいや。次のシリーズ、俺らこのままベルト持ったまんまタッグリーグ出てやるよ。お前ら全員、俺に、俺らに勝ちたいだろ?いいよ、全員かかってこいよ。そして全員潰した上で改めて俺とザックは最強だってことを、俺とザックはこれからもこの新日本プロレスの中心になっていくことを忘れんなよ。楽しみにしとけこの野郎」
<試合後コメント>
タイチ&ザック・セイバーJr.
タイチ「オイオイオイ、ヤノどこ行った? オマエ、うるせぇんだよ! ヤノうるせぇよ、オイ! あんな変なよぉ、しょぼいトロフィー持って、何なんだよ!」
ザック「ショッパイトロフィー! 俺らが持ってるIWGPタッグのベルトと比べるとゴミ同然だ!」
タイチ「あんなの構う必要ねぇんだよ、ザック」
ザック「俺たちがせっかく輝かしい勝利を挙げたのに、ヤノが出てきてスポットライトを横取りしやがった! 恥を知れよな!」
タイチ「まぁな、ほら言った通り、こんなもんだ。何分? あーやっぱり、早かったな、ごめんな。試合終わるの一瞬だったな、オマエら。月曜なのに来たのによぉ、4~5分で終わっちまったな。試合が終わるのも一瞬、決着がつくのも一瞬、このベルトが戻ってくるのも一瞬。だけど、これが渡るのは、永遠にない。俺ら、これからも中心になって『WORLD TAG LEAGUE』……あぁ、『WORLD TAG LEAGUE』出てやるよ、このまま。全員ぶちのめせばいいんだろ? そしたら、改めて誰も文句はねぇだろ。その先にな、俺らがずーっと練ってるプランがあるんだ。東京ドーム、そしてその先。それにはこれ(ベルト)が必要なんだよ」
ザック「ステップ1、王座防衛。ステップ2、『WORLD TAG LEAGUE』優勝。ステップ3、マダマダマダマダ……」
タイチ「オマエらには、まだ教えられねぇ。だけど、俺には考えてることがあるんだ。そうだな、ザックと俺、デスペラード、金丸、そして鈴木みのるも持ってるな。持ってるうちは……」
ザック「(※遮って)『WORLD TAG LEAGUE』、俺たちに勝てるチームがいるのか? いないだろ。だからトーキョードームはスキップして休ませてもらう。防衛戦をする必要もないだろう。どうせ俺たちを倒せるチームなんて最初からいないんだ。トーキョードームは客として観戦させてもらうぞ」
タイチ「それいいな。いい考えだ。それがいい。そうだ、俺らが全勝優勝すれば、それでいいんだ。まぁ負けることはねぇけどよ、俺らが。ドームは休ませてもらう。コタツでミカン食ってハイボール飲んで、せんべい食って、寝転がって見てやるよ、テメェらのくだらねぇ試合。
まぁまぁまぁ、YOSHI-HASHI、オマエなんか防衛回数に入んねぇって思ってたけどよ、思ったより一瞬じゃなかったな。5分ももったから、仕方なく、防衛回数として認めてやろう。オマエと後藤をな。仕方なくだぞ。全然、まだまだ。もっと頑張れ、小僧。まぁ二度とオマエらがこれに挑戦することはないけどな。(※ザックに)今日はもう飲むか。疲れたな。ハイボール。店も予約したから。誰持ちだ? ミラノ払っとけよ、オマエ。じゃぁな!(※と、先に控室へ)」
ザック「それから…ヤノ、子供染みた真似しやがって! 俺たちはたった今大事なタッグのベルトを防衛したっていうのに、おまえが『KOPW2020』のトロフィーを持って割り込みやがった。あんなショッパイトロフィー! 『KOPW』のトロフィーなんかどうでもいい。おまえを倒した後であのトロフィーをゴミ箱に捨ててやる!”ノーコーナーバトル”がおまえのリクエストか? じゃ、俺からの提案だ。リングの周りにピラニアを用意して試合するルールはどうだ? 電流爆破マッチでもいいぞ。ルールが何であれ、試合開始1分以内におまえをタップアウトさせてやる。おまえは引退して解説者をやってればいいじゃないか。どうせレスラーとしては何の価値もないんだからな!」
後藤洋央紀
「(※フラフラとした足取りでインタビュースペースに現れ)これで終わりじゃねぇぞ。これが始まりだよ。できることなら、『WORLD TAG LEAGUE』、もう一度YOSHI-HASHIと組ませてくれよ。この借りを、必ず返す!」
YOSHI-HASHI
「俺も……まだちゃんと組めるか分かんないけど、希望は俺も後藤さんと行って、アイツらもたぶん『WORLD TAG LEAGUE』出ると思うから、この借りは必ず俺は返してやる。今日はタイトルマッチ、ダメだったけど、来週からまた始まるから。これで終わんない。次また、新たな始まりだから」
矢野通
「ハイ! というわけで! 先ほど、私がリング上で言った通り、11月7日大阪!(手に持っていた『KOPW2020』のトロフィーを突き出し)『KOPW2020』、それは! 『ノー・コーナーマット・ルール』で、アイツも承諾したな! 承諾したな! 承諾したな! ということは! コーナー取ったり取らなかったりの……イヤイヤイヤイヤイヤ! イヤイヤはもう、ない! ということは、俺の、勝ちーっ!」