G1 CLIMAXでジョン・モクスリーが石井智宏を撃破し開幕3連勝の喜びを叫ぶ!「数ヶ月前まで俺の選手キャリアは最悪の状態だった」

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 19日、東京都・後楽園ホールにて新日本プロレス『HEIWA Presents G1 CLIMAX 29』が行われ、G1 CLIMAX Bブロック公式戦でジョン・モクスリーが石井智宏との壮絶肉弾戦を制して開幕3連勝のロケットスタートを決めた。

 モクスリーはWWEではディーン・アンブローズの名でセス・ロリンズ、ローマン・レインズとともに“ザ・シールド”を結成して長年活躍していたが、今年4月にWWEを自主退団。そして、今年5月のAEW旗揚げ戦ではケニー・オメガvsクリス・ジェリコ戦の後にかつてのリングネームであるジョン・モクスリーを名乗り乱入し、AEWと複数年契約を結んだことを発表するなど注目を集めており、新日本プロレスにも電撃参戦。
 先月5日には、かつてWWEの下部組織であるFCW、NXTに所属していた時代に切磋琢磨していたジュース・ロビンソンを撃破してIWGP USヘビー級王座を戴冠しており、その勢いのままに今年のG1 CLIMAXへの初参戦も決まり、この日までに開幕2連勝と好調な滑り出しを見せていた。

 試合は、ゴングと同時に両者突撃して殴り合いとなり、新日本プロレスでは珍しい南側客席までなだれ込んでの場外戦にまで発展。
 これを優位に終えたモクスリーは石井の顔面にハンマーブローを叩きつけ、STFやクロスアームスリーパーと痛めつけていく。
 モクスリーがバックハンドチョップを打ち込んでいくと石井は両手を広げて「来いやぁ!」と挑発し、モクスリーに好きなように打たせてからコーナー逆水平チョップで反撃。再び場外戦での殴り合いに発展し、イスで打ち合うチャンバラ戦。さらに石井はモクスリーが設置したテーブルにモクスリーをセットしてコーナートップからダイビングボディプレスを敢行。
 さらに石井は雪崩式ブレーンバスターからラリアットを放っていくが、モクスリーもクローズラインで対抗。ゴツゴツした打撃戦から石井は垂直落下式ブレーンバスター、モクスリーはデスライダーを狙い合う展開となるが、モクスリーが一瞬の付きを突いて高速式のデスライダーで叩きつけると、ランニングニー、デスライダーと猛攻をかけて石井から勝利をもぎ取った。

 試合後、マイクを取ったモクスリーは石井の健闘をたたえて感謝の言葉を述べた後に、「数ヶ月前まで俺の選手キャリアはトイレに流してしまう寸前というくらい最悪の状態だった。でも日本からのオファーがあり、このようにリングの上で戦える……アートを見せられる機会をもらえたことに感謝している。俺に何が出来るのか、何が出来ないのか。指図できる人間はこの地球上、いや、宇宙のどこを探してもいない。それを決めるのは俺自身だ!俺は死ぬ思いでこれまで努力を続けてきている。ジョン・モクスリーがこのG1、優勝してやる!」とWWE所属時代末期の記憶を振り返りながら叫んだ。

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