獣神サンダー・ライガーの引退試合に『獣神ライガー』の永井豪先生が来場!「ライガーさん自身の戦いが伝説を具現化している」
5日、新日本プロレス『バンドリ!Presents WRESTLE KINGDOM 14 in 東京ドーム』が開催。第1試合では『獣神サンダー・ライガー引退試合 獣神サンダー・ライガー&佐野直喜with藤原喜明vs高橋ヒロム&リュウ・リー』の試合が行われ、試合後に獣神ライガーの作者である永井豪先生が花束贈呈に現れた。
前日の4日には『獣神サンダー・ライガー&タイガーマスク&藤波辰爾&ザ・グレート・サスケwith エル・サムライvs佐野直喜&田口隆祐&大谷晋二郎&高岩竜一with小林邦昭』の試合が行われ、ライガーと繋がりがあるレジェンドたちが集まりライガーを送り出した。この日はライガーが熱望した佐野とのタッグで、新日本ジュニアの未来であるヒロムとリーと対戦。試合を終えるとマイクを持ったライガーは「平成元年、この東京ドームでプロレスラー獣神サンダー・ライガーは生まれました。そして今日!この東京ドームで、プロレスラー獣神サンダー・ライガーは終わりました!31年間、応援していただきましてありがとうございましたー!」と満員のお客さんに挨拶。
バックステージに戻ると、永井豪先生が現れ「ライガーさんとお会いしたのはもう31年前になりますか。新日本プロレスでマスクマンが誕生するんだけど、誰が被ってくれるかっていうのを色々期待して待ってたんですけども、そうしたらライガー選手……山田選手ですけども『俺にかぶらせてくれ!』みたいなことを、本当にその情熱と熱意が一番嬉しくて『やってください』とお願いしました。自分の判断も間違いではなく、31年も長い間活躍していただけたというのは本当に嬉しいです。勝ち試合、負け試合、色々あったりしましたが、ライガーらしいイメージにどの試合も溢れていて本当に色んなプロレスファンの皆さんが大喜びするようなスタイルを確立してくれたと思います。本当にありがとうございます。自分がこういうレスラーと一緒にできたということは本当に嬉しいです。感謝しかありません。本当にありがとうございます。ずっとどんどんマスクもご自分なりにデザインしたり色々手を加えながら畝にファンを飽きさせずにコレたことはご本人の努力以外何者でもないんですけど、私は1ファンとして応援していただけなんですけど本当に嬉しかったです。本当にライガーさん自身の戦いというのが伝説を具現化しているような、そういう感じでいつの試合でも興奮して見ていました。嬉しかったです」とメッセージ。
これを聞いたライガーは「山田くんは邪神の塊だったんで(笑)それがライガーの名前を名乗っていいのかどうか迷いはありましたが、僕はマスクマンになりたかったので。しかも永井豪先生の作品、マジンガーZとかグレートマジンガー、デビルマンとかを子供の頃に見ていましたので、その先生のライガーを出来るということは本当に感謝で、『やります』とお願いしたことを毎日のように思い出します。先生からライガーとしての31年間が『良かったんじゃないか』と言っていただけてホッとしています。本当に変な意味じゃないですけど、肩の荷が下りた、良かったなと思います。僕は本当にこのレスラー人生、人に恵まれたと思います。そこにも写真がありますけど(記者席に置かれた写真立てを見やって)、カルガリー時代のミスター・ヒトの安達さん、あと藤原さん、猪木さん、山本小鉄さん、その他先輩、そして永井先生、こういう方々がいらっしゃったからこそ今の僕があると思います。本当にこのバイオアーマーを着ていると邪神の山田くんが消えてしまいました(笑)本当に素直にそう思いますので、本当にみんなに感謝です。先生、本当にありがとうございました!バイオアーマーは脱ぎますけど、マスクはこのまま。先生が『ライガー、マスクは取るのかい』と言われたので、『僕は今更マスクを取ってもしょうがないし、このままライガーでいたいです』と言ったら『そのままライガーでいてください』って先生に直々にお許しをいただきましたので、これからも獣神サンダー・ライガーとして、ただ、バイオアーマーを着ないので多少邪心にまみれたライガーになるかもしれないので、ファンの方、お気をつけください(笑)」とコメント。
獣神サンダー・ライガーのレスラーとしてのラストマッチはこの日終わりを告げたが、引退セレモニーは翌日6日に大田区総合体育館大会にて行われる。