『PANCRASE 356』のメイン、ストロー級QOPの調印式に現王者と挑戦者の前王者が出席!挑戦者KARENは3度目のリベンジとベルト戴冠に挑む!

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 2025年9月5日に行われたパンクラス記者会見の第二部は、『PANCRASE 356』(9月23日、ニューピアホール/昼の部)のメイン、女子ストロー級チャンピオンシップの調印式。
 第5代QOP・ソルト(マルスジム)と、挑戦者にして第4代QOP・KARENが揃って出席。廣瀬隆司・キング・オブ・パンクラス評議会評議員長の立ち合いのもと、出場誓約書にサインした。

 両者は今回が3度目の対戦。
 KARENは2022年3月、藤野恵実を破り最年少でQOPに。しかし同年12月、パンクラス初参戦のソルトとのノンタイトル戦で判定負けを喫した。
 そして、2023年4月、ダイレクトリマッチとなったチャンピオンシップを制し、ソルトが新クイーンとなった。
 ソルトは、今年、修斗でのパク・ボヒョン戦、RIZINでの万智戦で敗北。再起戦がパンクラス1年ぶりのチャンピオンシップとなる。
 挑戦者・KARENは、ソルトにベルトを譲ったあと4連勝中と波に乗っている。
 お互いを知り尽くしていると言える両者、ソルトが三たび勝ってベルトを守るか、KARENが三度目の正直でリベンジと戴冠を果たすのか。絶対に見逃せない一戦だ。

 両選手の質疑応答の模様は以下。


――まず、両選手に一言ずつ意気込みをお願いします。
KAREN「THE BLACKBELT JAPAN所属のKARENです。今回タイトルマッチを組んでくださったパンクラス、そして受けてくださったソルト選手、ありがとうございます。2年5ヶ月ぶり、立場が逆転した状態で試合をすることになって、しっかり自分が勝ってベルトを奪い返します。応援よろしくお願いします」

ソルト「マルスジム所属のソルトです。今回の試合はKO一択だと思っています。フィニッシュ楽しみにしていてください。応援よろしくお願いします」

――3度目の対戦になります。試合が決まった時のお気持ちはいかがだったでしょうか。
KAREN「今回で三度目なんですけど、やっと組んでいただいたっていうのもあるんですけど、三度目の正直でやっと倒すチャンスをいただいたなと思っています。自分自身、1年ぶりの試合なので、試合ができることも楽しみです」

ソルト「KAREN選手とは2試合とも判定で勝っているので、私も三度目の正直としてKOで勝とうと思っています」

――ソリと選手、先ほど「KO一択」という言葉がありました。KO に至るまでの経過で、どのような部分がポイントになってくるでしょうか。
ソルト「1回目、2回目とKAREN選手と闘って、打撃の面ではけっこう圧倒できていたかなと思っています。で、私は3代目クイーン(※藤野恵実)、4代目クイーン(※KAREN)にも勝って今5代目になっているので、自分に自信を持ってアグレッシブに闘っていってKOしたいなというふうに思っています」

――前回の試合が今年6月のRIZINでの万智戦(※判定負け)でした。この試合で出た課題と、その課題をこの3ヶ月でどう潰してきたかを教えてください。
ソルト「万智選手にやられてしまったのは、やはり柔道出身でテイクダウンをしつこくされて全てのテイクダウンを防げなかったので、それは修正してきました」

――防衛戦でのテーマを襲い得ていただけますか。
ソルト「やはり3回目なので…。KAREN選手は今4連勝中とかだと思うんですけど、試合は1年やっていない。私は今2連敗なんですね。ですけど、私はその間、修斗ではトップクラスのストライカーとやって、RIZINではトップクラスのグラップラーと闘っています。2戦とも負けていますが、そこは修正して今の私はすごく強くなっていると思っています。KAREN選手は1年くらい試合をやっていない。その差は大きいと思うので、それを今回の試合でしっかり見せたいです」

――両選手にうかがいます。大会の中で、タイトルマッチとしてどんな試合を見せたいですか。
KAREN「初めてメインをやらせていただくので、他にも国際戦とか男子の試合があるんですけど、メインとしてタイトルマッチとして、いっときも目が離せない闘いをしたいと思っています。そして、しっかり自分がフィニッシュを決めて勝ちます」

ソルト「女子のメインとして、どうしたら会場が盛り上がるかなって考えたら、やっぱり最後の試合でKOを見せて会場を盛り上げて、ニューピアホールのお客さんに興奮した状態で帰ってもらうっていうのが、また次も女子のメインや女子の試合につながっていくと思うので、私はKOにこだわりたいと思っています」


――KAREN選手におうかがいします。これまで2戦の敗戦を経て、どのように修正されてきたのでしょうか。また、改めて、このベルトに対する思いをお聞かせください。
KAREN「これまで2回闘って、2回とも負けてて。ジムも移籍してから(※PRAVAJRA→THE BLACKBELT JAPAN)だいぶ経ったんですけど、先輩方にもいろいろ技だったりアドバイスをいろいろいただいて、自分の無駄な動きというか、そういうところをなくしていく練習もしてきて、勝利を導くトレーニングもしてきているので、そこを見ていただきたいなって思います。ベルトに関しては、1回自分が獲って、取られているベルトなので、2年5ヶ月っていう、すごく長い時間だと思うんですけど、その分の思いっていうのは誰よりもあるので、また自分の腰にしっかり巻きたいなと思っています」

――KAREN選手、これまでの試合では、スタンドを活かすためにも組みの部分が重要だったと思うのですが、その点において、今回、前回との違いというのはいかがですか。
KAREN「組みの強化をけっこうしてきたので、前の試合とかも少しずつは成長している姿を見せられていると思うので、今回もさらに成長した部分、寝技、組み、打撃もそうですけど、全てにおいて成長した姿を見ていただければなと思います」

――何択か選択肢はありそうですか。
KAREN「最近は判定が多かったので、自分の中でも判定でチャンピオンになってもなと思うので、KOか一本、フィニッシュをしっかりしてベルトを巻くっていう思いでいます」


――ソルト選手、これまでの2試合を通して、今回はKO一択ということですが、スタンドで決めたいというこだわりがあるのでしょうか。
ソルト「はい。まだKOしたことがないっていうのと、もう3回目なので、しっかり決着をと周りも思うと思うので、KOにこだわってます」

――KAREN選手、現在4連勝です。勝ち続けている中で、感じている手応えというのはどのようなところでしょうか。
KAREN「判定の方が多かったんですけど、その中で国際戦もやらせていただいて、練習でやってきたことを少しずつでもどこかの場面で出せているという部分では、『練習でできて試合でできない』ということがないことが増えてきたというのが、けっこう自分の中でも自信になってきているので、着実に身につけてきたものを試合で出せるように今回も仕上げてきているので、そこを見ていただきたいなと思います」

――練習でどんなところに重点を置いてきたか、言える範囲でお聞かせください。
KAREN「打撃もそうですけど、やはり組みの部分でさらに細かく、雑っていうか大きくやってしまっていたところを細かく修正して練習してきてるって感じです」

――この2年5ヶ月の間で、考え方、格闘技への取り組み方など、何か変化はありましたか。
KAREN「(ソルトに)1回目に闘って負けてから、ジムを移籍して環境を変えたんですけど、環境を変えるきっかけになったのはやはりソルト選手との試合で、自分が変わるきっかけになったので、その部分では感謝しています。(試合間隔が)1年空いちゃったんですけど、空いた期間の中でさらに強くなれる部分、細かくやっていける部分というのがあったので、そこをしっかり出せればなと思います」

――今回3回目の対戦となりますが、この試合のテーマは何でしょうか。
KAREN「やはり三度目の正直っていうので、2回闘って今回3回目で、すごく特別印象が変わったところっていうのがないので。でも、メインとしてもタイトルマッチとしても、KO、一本で決め切るというのをテーマにしています」

――ソルト選手、この3度目の試合のカギとなるのはどのようなところでしょうか。
ソルト「前回、1回目の防衛戦(2024年9月、VS藤野恵実)の時に言われたのが、私はゲームの流れを変えてしまうっていうことをすごく言われたんです。今回は、あんまり隙を与えずに、自分の得意なものを出せる対戦相手だと思っているので、隙を与えず自分が攻めることでKOのチャンスが来るかなと思っています」

――「隙を見せない」というのは、自分から細かいミスをしないということでしょうか。
ソルト「うーん…もう少し攻めていってもよかったのに、良い状況なのに、良い流れなのに、守りに入ってしまったりとか、今攻め時なのに、っていう、良い状況なのに悪くしてしまうっていう自分の選択のせいだったので、もう少し頑張っていこうと思ってます」

(写真・構成/佐佐木 澪)

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