『PACRASE 356』『PANCRASE 357』に出場の選手が会見!試合にかける思いを語る!

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 2025年9月5日夕、都内新宿区にて、『PACRASE 356』ならびに『PANCRASE 357』(9月23日、ニューピアホール)に出場する選手の記者会見が行われた。
 会見は二部に分かれ、第一部はワンマッチ出場選手、第二部はストロー級クイーン・オブ・パンクラス チャンピオンシップの調印式となった。まずは第一部ワンマッチ出場選手の会見の模様からお伝えする。
 今回、『356』はDAY TIME、『357』はNIGHT TIME興行として1日に2大会が行われる。会見に出席した選手(※外国人選手、一部の日本人選手は除く)とカードは以下。

『PANCRASE 356』
▼フェザー級戦 5分3R
遠藤来生(Power of Dream Sapporo/7位)
VS
オタベク・ラジャボフ(TAJMMAF GYM/タジキスタン共和国)

▼バンタム級戦 5分3R
松井斗輝(THE BLACKBELT JAPAN/5位)
VS
山口怜臣(TIGER MUAY THAI/8位)

『PANCRASE 357』
▼ミドル級戦 5分3R
平田 旭(move/1位)
VS
コシム・サルドロフ(Dorob Fight/タジキスタン共和国)

▼ウェルター級戦 5分3R
村山暁洋(暁道場/3位)
VS
スパイク・カーライル(Kings MMA Anaheim/Treigning Lab)

▼バンタム級戦 5分3R
松井 涼(EXFIGHT×FIGHTFARM)
VS
アンドレイ・チェルバエフ(Team Tiger Muaythai/ロシア)

▼ライト級戦 5分3R
平 信一(綱島柔術/ZST/8位)
VS
畑 大晴(ロータス世田谷)

 選手のコメントは以下。


▼遠藤来生 VS オタベク・ラジャボフ
――まず、一言お願いします。
遠藤「遠藤来生です。今回はタジキスタンの強豪が相手ということで、とても光栄に思います。遠くから来るということで、調整とか体重の調整も大変だと思うんですけど、最高の状態で闘いたいので、自分もしっかり仕上げていくので、しっかり調整して来てほしいなと思います」

――今回の対戦相手の印象と、この試合が決まった時の気持ちをお聞かせください。
遠藤「ラジャボフ選手は、試合の映像も見たんですけど、全部できる選手。グラップリングもストライキングもレスリングも全部すごく強い選手だなと思います」

――今回闘う相手はランク外の選手というところで、今回の国際戦をどうとらえていますか。
遠藤「相手はバンタムから階級を上げてくるということで、ランク外ではあるんですけど、正直、かなり上の方の選手だと思っています。上位の選手たちよりも強い相手だと思っているので、ここでしっかり勝ってアピールしていきたいなと思います」

――前回の試合は6月のRIZINでのザーシ・バーディン戦(※遠藤が判定勝ち)でしたが、この試合を通して得た収穫はありましたか?
遠藤「収穫…は特にないんですけど、ああいう大きい舞台で闘えた経験というのは、すごくためになったなと思ってます」

――判定勝ちでしたが、決め切るという部分に関して、この3ヶ月、どのように磨いて来られたのでしょうか。
遠藤「そうですね、あの時の試合も決め切りたかったんですけど、決められない自分が情けないなと思って、もう毎日追い込んで、変わっています」

――ここを磨いて来たというところはありますか。
遠藤「ラジャボフ選手が何でもできる選手なので、いろんな局面になると思うんですけど、全部で闘っていかないと駄目だと思っているので、もう本当に全局面、しっかり練習して来ています」

――勝敗のカギは何でしょうか。
遠藤「やっぱり自分の一番の武器は、ありきたりかも知れないですけど気持ちだと思っているので、最後の最後は気持ちで勝負していこうと思います」

――国際戦で、見せたいもの、ぶつけていきたいものはどういったところでしょうか。
遠藤「最近、向こうの選手はかなり勢いがあって、どの試合を見てもどの選手を見ても、気持ちもフィジカルも強いですし、テクニカルですし、全部強いなと思うんですけど、そこを対抗していきたいなと思います。フィジカルでも何でも全部で上回っていきたいなと思います」


▼松井斗輝 VS 山口怜臣
――まず、一言お願いします。
松井「今回はかなり良い感じに来ているので、あとラスト一週間、怪我なく練習を終えることができたら、かなり強いところを見せられると思います。よろしくお願いします」

――今回の対戦相手の印象と、この試合が決まった時の気持ちをお聞かせください。
松井「相手は打撃も寝技もできる選手だと思います。前回、試合が流れて(※このカードは7月大会で組まれていたが、山口の怪我により中止となった)9月にそのまま延期かなと自分は思っていました」

――山口選手はグラップリング巧者です、どのような試合展開にしていきたいですか。
松井「前回、井村(塁)選手との試合で、自分は打撃だけだったので、相手としてはやりやすかったと思うんです。自分はタックルも打撃も警戒しないといけない中で、やっぱり全部混ぜないといけないなと思って。これまでは、ただボクシングをやっていただけだったと思うんですけど、今回は自分の新しいMMAを見せられるんじゃないかと思います」

――今「新しいMMA」というお話がありましたが、この試合のテーマは何でしょうか。
松井「山口選手はトータル的に強いんですけど、自分も全部できると思っているので、全部で圧倒することです」

――松井選手は現在5位ですが、この試合の位置付けはどんなところでしょうか。
松井「ランキング5位なので、勝てば上位の選手とできると思うし、負ければ下位に行くか、ランク外の相手とやることになると思うんで、前回負けてるし、ここは絶対に負けられないです」


▼平田旭 VS コシム・サルドロフ
――まず、一言お願いします。
平田「総合格闘技ジムmoveの平田です。よろしくお願いします。僕は初の国際戦でわからないことも多いんですけど、バッチリ準備して来ています。向こうも本気で来ると思うので、僕も本気で倒しに行く、そういう試合を見せられたらと思います。応援よろしくお願いします」

――今回の対戦相手の印象と、この試合が決まった時の気持ちをお聞かせください。
平田「初め決まった時は、率直に『あ、マジか』って感じでしたね。でも今は、そこから練習を「重ねていって、もうゾクゾク、ワクワクしてるので、楽しみの方が今は強いという感じですね」

――今回闘う相手はランク外の選手というところで、今回の国際戦をどうとらえていますか。
平田「コシム選手はランキング外ですけど、アマチュアの世界チャンピオンで2連覇しているので、僕の心境としては挑戦者という気持ちが強いですね。と同時に、練習もして来て自信もついて、迎え打つという気持ちもあるので、その両方ですね」

――国際戦で、見せたいもの、ぶつけていきたいものはどういったところでしょうか。
平田「そうですね。本当に強敵なので、ここを倒しきれれば。僕は打撃なので、それが通用するっていうところを世界に見せられたら自信にもなりますし、次のステップも見えてくると思います。なので、そこですかね。打撃を見てほしいです」

――NBTで優勝されてから2連勝中です。手応えはどのような部分で感じていますか。
平田「拳の感覚が研ぎ澄まされてきた感じがあって、当たったタイミングなんかもわかるようになって来ました。力加減もそうですね。長岡(弘樹)戦でもそうだったんですけど、そんなに力まなくても打ててる、その辺のセンサーが敏感になって来ているので、もっといっぱい出せるようになってきましたし、次の試合も多分そういう展開に持っていけると思うので、ガンガンいけると思います」

――感覚というのは、ナックルで相手をしっかり捕らえていくという感覚なのでしょうか。
平田「そうですね」

――キャリア初の国際線ですが、大事にしたいポイントがあれば教えてください。
平田「格上、強敵とやる時の心構えとしては、勝機って一瞬しかないと思うんで、そこで待たずにたたみ込む、たたみかけるっていうのは普段の練習でも意識していて、それが試合でも出せればなと考えています」

――現在、ミドル級の王座は空位です。平田選手は非常に近いところにいると思うんですが、この試合に関して、このあたりの位置付けはいかがでしょうか。
平田「そうですね、ここで勝てば、タイトルマッチをやっても文句はないと思いますし、はっきり言って、ここで勝てれば全然(タイトルも)見えてくる話だと思うので。通過点とは言えないですけど、そこを見据えた試合になるかなとは考えています」


▼村山暁洋 VS スパイク・カーライル
――まず、一言お願いします。
村山「暁道場の村山暁洋です。この度は本当に強い相手と組んでいただき、ありがたいのと、嬉しい気持ち、感謝の気持ちでいっぱいです。この気持ちを闘いにぶつけて、KO、一本で勝てるようにしますので、当日はぜひ会場で応援よろしくお願いいたします」

――今回の対戦は、会見の場で発表と、まさに電撃決定となりました。相手の印象と、この試合が決まった時の気持ちをお聞かせください。
村山「スパイク・カーライル選手の印象は、見るからにワイルドな感じですごく強い、全部できる選手という印象です。決まった時は、まさか、カーライル選手!? っていう感じだったんですけど、ワクワクする気持ちと、ちょっと怖い気持ちもありました。でも、もう、やるからにはやるしかないと思ってオファーを受けさせていただきました」

――今回闘う相手はランク外の選手というところで、今回の国際戦をどうとらえていますか。
村山「国際線ということで、自分の得意な柔道の動きとかも出せるのかなという、そういうところも見せていきたいなと思っています。ランキングとかは確かにあるとは思うんですけど、今回の相手に関してはそれとはまた別で、有名で強い選手なので、そういうのも含めて、パンクラスの強さを見せられたらなと思います」

――村山選手の試合では、投げが出ると会場がすごく沸くんですが、今回も投げたいという気持ちはありますか?
村山「そうですね、相手は組みも強い選手なので、そこを投げられたらすごく会場も沸くと思うので、そういう気持ちもあります。なので、それも出せるように磨いていきたいです」

――今回の相手、カーライルのグラップリングについて、どのような印象をお持ちですか。それに対して、ご自身の柔道ベースの寝技でどのように対抗しようと思っていらっしゃいますか。
村山「確かにヤバいレベルのグラップリングだと思うんですけど、自分も柔道を出せれば全然対抗できると思うので、際とかでも自分から取ってやれれば、できるかなと思います」


▼松井涼 VS アンドレイ・チェルバエフ
――まず、一言お願いします。
松井「松井涼です。今回、ありがとうございます。すごい楽しみです。ついに来たな、待ってましたという感じです。僕のレスリング力とテイクダウン能力と相手の打撃、どっちが強いか、面白い試合になるんじゃないかなと思ってます。ぜひ見に来てください。よろしくお願いします」

――今回の対戦相手の印象と、この試合が決まった時の気持ちをお聞かせください。
松井「さっきと少しかぶっちゃいますけど、『来たな』っていう感じで楽しみです。(国際戦は)もっと先になるのかなと思ってたら意外と早く来て、しかもすごく強そうというか、打撃を武器にフィジカルも強いですし、すごく良い選手が来たなと。なので、僕自身、楽しみです」

――今回闘う相手はランク外の選手というところで、今回の国際戦をどうとらえていますか。
松井「僕は、ランキングがどうとかはあんまり思わなかったです。ただただ、チャンスがもらえたなという風に思っていて、勝てばしっかりランキングっていう部分には食い込めるものだと思っているので、なので、今回の試合は、シンプルにチャンスがもらえたなんじゃないかなって思っています」

――国際戦で、見せたいもの、ぶつけていきたいものはどういったところでしょうか。
松井「僕は世界で闘っていくことしか考えていないので、そのための一戦だと思ってます。なので、今どれだけ実力が通用するのか、どんな展開で勝っていけるのかというのを見るいい機会なんじゃないかなと僕の中では思っています。なので、ビビってもいないし、もちろん勝つつもりですし。その中で、僕の強みのレスリングがどれだけ生きてくるのかなっていうのを測る機会なんじゃないかっって考えています」

――現在3戦3勝です。これについて、どう考えていますか。
松井「一戦一戦、やれることが増えてるというのは自分の中で感じていて、1戦目でできなかったことが2戦目で使えるようになってたり、同じように2戦目で使えるようになっていたり。着実というか、ちゃんと練習して来たことが試合の中で出てる、出せるようになっていると感じています」

――ご自身の中で田応えを感じていると。
松井「そうです」

――今回の試合で心掛けていきたいところ、大事にしたいことがあれば教えてください。
松井「全員そうだと思いますけど、『やるべきことをやり続ける』ことだと思っています。もちろん相手の流れに乗っちゃ駄目だし、自分の流れを常に作って、やるべきこと、練習して来たことだけを考えて5分3Rやり続ける。その中に、極めだったりKOだったりっていうのがついてくるものだと思ってるんで、ただただ淡々とやり続ける、それだけを意識しています」

――勝敗のカギはどのあたりになると思いますか。
松井「もちろん、僕のレスリングの技術だったりテイクダウンの能力だったりが、どれだけ相手のフィジカルに通用するのか。最初にうまくいっても後半でうまくいかなくなっちゃったりとかしたら駄目ですし。とにかく最後までやり切る、本当にこれに尽きると思います。足を取ったらテイクダウンやり切るっていう。相手は打撃なので、パンチを打たせない、打つ隙を作らせない。動き続ける。もうそれだけだと思ってます」

▼平信一 VS 畑大晴
――まず、一言お願いします。
畑「初めまして、ロータス世田谷の畑大晴です。相手がどんな相手であれ、この間と一緒でフィニッシュします。よろしくお願いします」

――今回の対戦相手の印象と、この試合が決まった時の気持ちをお聞かせください。
畑「(前回の)試合が終わって2日か3日くらいでオファーをいただいて、対戦相手を聞いた瞬間に、めっちゃ楽しみだなと。ずっと待ちきれない状態です」

――経歴で、国士舘大学の空手部出身ということですが、入賞歴などを教えていただけますか。
畑「大学では、それほど結果という結果は残せなかったんですけど、高校の頃に流派の全国大会があって、そこで日本一を獲れたという感じです」

――所属されているロータスには組み技の猛者がいると思いますが、『暴走柔術』と言われている平選手の寝技に対する自信はいかがですか。
畑「まあ、ロータスのいつもやっている人たちの方が断然強いと思うんで、そこは寝技でも自信を持ってやれると思います」

――前回、KO勝ちでしたが、試合を振り返って、課題も含めて手応えを教えてください。
畑「試合の時は行けると思った時に行ったら当たったという感じです。課題は、打撃の面もそうですし、組み技の面ももっとレベルアップしていけたらなと思います」

――大学卒業後にMMAを始められて、そこからキャリア1年半でパンクラスの本戦ということになるのですが、ここまでの滑り出しというのはどのように感じていますか。
畑「いやー、当たり前じゃないなっていう感じで…。パンクラスの選手権も、本当は出る予定はなかったんですけど、6月に試合がもうこれしかない! ってなって、優勝できて、そこから流れがいい感じになってきたっておう感じです」

――パンクラスのライト級は、KOPの雑賀ヤン坊選手はじめ、鈴木悠斗選手など猛者揃いだと思うんですが、この中で上がっていくイメージというのは、どのように持っていますか?
畑「どんな相手であれフィニッシュするっていう意識で、気合いで、倒せると思います」

――では、今回も楽しみにしていいですか。
畑「はい。楽しみにしていてください。必ずフィニッシュします」

――平選手は試合も読みにくいところがあるかと思いますが、キャラクターがなかなか強烈です。このあたりはどのように対抗していきますか?
畑「僕は逆に冷静に見てやろうという感じですね」

――パンクラスではまだキャリアが浅いですが、パンクラスファンにどうアピールしていきたいですか。
畑「目が離せないくらい速いパンチと、パンチだけじゃなくて組み技でも得意なところを見せられればと思います」

(写真・構成/佐佐木 澪)

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