【会見全文】『PANCRASE 351』でフェザー級KOPを争う平田直樹と三宅輝砂が調印式に出席!棚ボタ挑戦の三宅が「ちょっと強すぎて断ろうと迷った」と吐露も下剋上に向けて気炎!

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 11月29日夜、都内品川区・品川インターシティにて『PANCRASE 350』『PANCRASE 351』(12月15日・ニューピアホール)参戦選手の記者会見および『351』で組まれているフェザー級チャンピオンシップの調印式が行われた。会見最後には『351』のメインを飾るフェザー級キング・オブ・パンクラス チャンピオンシップの調印式が行われた。

 1位の平田直樹(トライフォース柔術アカデミー)と3位の三宅輝砂(ZOOMER)が出席。廣瀬隆司・キング・オブ・パンクラス評議員長の立ち合いのもと、出場誓約書にサインした。
 この試合は、当初は平田直樹とキム・サンウォン(KOREAN TOP TEAM)が対戦する予定だったが、サンウォンが他団体に出場するため棄権。三宅が抜擢された。

キム・サンウォン
「こんにちは。コリアントップチーム所属、キム・サンウォンです。12月15日、パンクラスで韓国人初のフェザー級タイトル戦に出場する予定でした。しかし、試合準備を進めている中、PFLよりフェザー級トーナメント出場のオファーを受けました。
 この件については、すぐにパンクラス側に連絡を取り、多くの議論を重ねました。その結果、福井代表から「PFLに行き、アジアだけでなくパンクラスの代表として世界の強豪たちと戦ってきてほしい」とのお言葉をいただきました。福井代表にとって、タイトル戦を控えた私を送り出すという決断は、決して容易なものではなかったと思います。それでも選手の立場に深く共感し、私の夢を後押しするための道を作っていただけたことに、心から感謝しています。
 パンクラスは、選手の成長と栄光を支える団体だと聞いています。今回、PFLに挑戦できるのも、歴史と伝統、そしてプライドを持つパンクラスで3勝を挙げ、その実力を評価していただけたからだと思っています。
 パンクラスでの経験が、メジャー団体への道を大きく切り開いてくれたと確信しています。これまでパンクラスで試合をさせていただいたことを誇りに思い、心より感謝申し上げます。
 恩を忘れることなく、アジア人ファイターの強さを世界に示し、必ず成長して戻ってきます。 パンクラスのさらなる発展をお祈りし、改めて感謝の気持ちをお伝えします」

 質疑応答では、急きょ、相手が変更となった平田、大チャンスが降って沸いた三宅が、現在の心境と意気込みを語った。


――まず、両選手より一言ずつお願いします。まず三宅選手から、
三宅「こんばんは、ZOOMERの三宅です。今回ラッキーで僕に舞い込んできたんですけど、平田選手と闘ってタイトルを獲れば誰も文句言えないと思うんで勝ちたいです」

――ありがとうございます。続きまして平田選手お願いします。
平田「トライフォース柔術アカデミーの平田直樹です。ようやくタイトルマッチまで来られたので、次こそはしっかりフィニッシュして 今年1年いい年にしたいと思います」

――ありがとうございます。では質疑応答に移ります。まず三宅選手、今回こういった形で急遽タイトルマッチが決まりましたが、この話が来た時の心境とか、試合を決めた時の気持ちはいかがでしたか。
三宅「(平田選手が)ちょっと強すぎて断ろうと迷ったんですけど、やるしかないなと思って決めました」

――決断するまでに少し時間がかかりましたか? 悩んだり考えたりしましたか。
三宅「いや、悩みはしなかったです。サンウォンありがとうって感じですね」

――平田選手、タイトルマッチではありますが、相手がこういった形で変更になって、それを最初に聞いた時の心境っていうのはいかがだったでしょうか。
平田「最初、試合がなくなるかと思ったんですけど、試合はできるっていうことだったんで、そこは対戦相手に感謝して、まず試合ができるってことがうれしいです。

――結構気持ちっていう部分は切り替えて、この試合に新たにフォーカスできましたか。
平田「そうですね。せっかくやってきてたんで、試合がなくなっちゃうと見せるとこがなくなってしまうんですけど、しっかり試合ができるっていうことだったんで」

――両選手におうかがいします。お互い、相手にはどんな印象を持っていますか。三宅選手からお願いします。
三宅「組み力に関しては天と地ぐらい差があるのかなと思ってるんですけど、 相手の弱いところで闘えるのが総合なんで、そこを見せたいなと思っています」

――ありがとうございます。続きまして、平田選手お願いいたします。
平田「打撃が上手で、僕にないところを持ってるなと思います」

――お2人それぞれ持ち味が違いますが、その上でどんな試合や、どんなフィニッシュをイメージしていますか。三宅選手からお願いします。
三宅「具体的なイメージはしてなくて、自分の得意な形に持っていって、結果的にフィニッシュできればいいなと思ってます」

――ありがとうございます。では、平田選手お願いします。
平田「お互いやることが明確になったと思うので、お互いフィニッシュしやすいんじゃないかなと思います」

――ありがとうございます。平田選手におうかがいします。先ほどフィニッシュということにこだわりもあるように感じましたが、そのフィニッシュするための練習で、何か心がけてやってきたことはありますか。
平田「毎回そこは課題にして目標にしてフィニッシュしたいって思ってて、最近やっぱりできてないので、次こそはしっかりフィニッシュを見せられるように練習でも意識しながらやってきました」

――キム・サンウォン対策をしてきたところ、相手変更で違うタイプになりましたが、それはでも、今回の試合にも生きるものもあると考えていますか。
平田「そうですね。相手っていうよりも、いつも自分をしっかり高めることが大事だなと思ってるので、そこは変わらずやっていきました」

――ありがとうございます。三宅選手にお聞きします。先ほど、組み力に関しては天と地くらい差があるとおっしゃっていました。ということは、打撃で入らせないことが1つ大きな課題なのかなと思いますが、その辺、自信のほどはいかがでしょうか。
三宅「自信は…ありますね。そういう練習をしてるので自信はあります」

――三宅選手は、勝ち方もここのところフィニッシュされていますが、その辺は自信になっていますか。
三宅「うーん、別にそこは自信にはなってないですね」

――三宅選手は身長が高くてジャブも使える。前蹴りも最近は強さがある、パンチも強いっていう、そんなイメージがあるんですが、その武器をどういう風に活かしていきたいっていう風に思ってますか。
三宅「ここ2戦ぐらいと変わらず、自分の強みを生かしてって感じですね」

――ありがとうございます。では、平田選手にもうかがいます。 パンクラスに来てから負けなし、ここまで一気に上り詰めました。ご自身としてはバンクラスでのここまでを、どういう風に振り返りますか。
平田「フィニッシュできた試合もあれば、判定で自分も負傷したりとか、試合前でいろいろ相手選手のスケジュールにずれたりとか、いろんな経験をさせてもらいました。で、今回やっとタイトルマッチってことなので、そこはこっちに来て成長した姿を見せたいなと思ってます」

――相手は身長が結構大きいですが、それに対してはどう感じていますか。
平田「柔道時代もそういう人と練習もするし、普段の練習もやっぱり自分より大きい人が多いので、そこはあんまり気にしてないです」

――平田選手もおそらくこれから世界に向けて飛び出していきたいという気持ちがある中での王座決定戦だと思いますが、自分の中ではキャリアプランをどういう風に考えていらっしゃいますか。
平田「やっぱり世界で闘える選手になりたいと思っています」

――ありがとうございます。では最後に改めて、王者になる意気込みをお願いします。三宅選手から
三宅「ここでベルトを獲れば人生がどんどん変わっていくのかなと思うんで、そこは強い気持ちで勝ちに行きます」

――では平田選手、お願いします。
「自分のいいところ、強いところをしっかり出して、5ラウンドやるつもりもないので、しっかりフィニッシュを目指して頑張りたいと思います」

――ありがとうございました。


(写真・構成/佐佐木 澪)

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