ジョシュ・バーネットをコーチにビクターが公開練習!桜庭vsホイスを見てMMAを始めたアクバルは日本での試合に興奮!

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 4月21日午後、都内渋谷区の和術慧舟會HEARTSにて、「パンクラス277」(24日、ディファ有明)に出場する外国人2選手の公開練習がおこなわれた。
 第8試合でアラン・ヤマニハ(TS GYM)と対戦するビクター・ヘンリー(CSW/Hybrid Fighter)はジョシュ・バーネットを、セミファイナルで徳留一樹(パラエストラ八王子)と対戦するアクバル・アレオラ(ENTRAM GYM)はコーチをパートナーに、2分1ラウンドのスパーリングを公開した。

 ビクターは、速くリズミカルな打撃から組みに移行し、上になってのパンチや腕十字などのグラウンドも見せた。昨年12月、タイトルマッチに挑んだものの王者・石渡伸太郎に判定負け。日本で次々に難敵を倒し、満を持して挑んだ1戦だった。しかし、敗れたものの、十分に強さを見せた。また、パンクラスのベルトは師匠・バーネットも保持しており、ビクターのベルト奪取への情熱は衰えていない。バーネットも「ビクターはタイトルに一番近いところにいる」と太鼓判を押す。再びタイトルマッチ挑戦権を掴むため、必ず勝ちたい1戦だ。

 アクバルは、徳留と同様UFC出場経験者。4戦1勝3敗と星も同じだ。再びUFC挑戦を目指しているかは明言を避けたが、アクバルの1勝はイーブス・エドワーズから。実力は十分だ。また、アクバルは若いころからパンクラスをビデオで観戦しており、長年ファンだったという。パンクラスのベルトにせよ、UFC挑戦にせよ、お互い絶対に負けられない。ノンタイトル戦ではあるが、タイトルマッチなみの重要な1戦となる。

2選手のコメントは以下。

【ビクター・ヘンリー】
「コンディション? 12時間フライトしてきてヘロヘロです(笑)。本当はいつも通り絶好調です。
相手が誰だからといって練習が変わるわけではありません。いつも通りMMAのスキル、技術を見せたいですし、1本かKOでフィニッシュできれば言うことありません。
どんな試合になるかは、ケージに入ってグローブを当てて試合をしてみないとわかりません。ヤマニハ選手はいつも打撃で来て組み付こうとするので、打撃で来たら迎え撃って、寝技で来たら対処します。彼はガードのポジションになって自分がパウンドとかヒジを入れれば弱っていきます。そうなったら自分は打撃で行きます。
今回も、ジョシュからたくさんの技術を教わりました。いろいろな技術がありますが、自分はジョシュのわざを証明していきます。
今日はジャスティン・ビーバー(カナダのポップミュージシャン)のシャツを着ていますが、もともとジョシュはヘビーメタルが好きなので、ジョシュを怒らせるために、わざわざ正反対のものを着てきました(笑)。自分も彼のように歌えるようになりたいので。アイアンメイデンのシャツもありますが、敢えてこれを着てきました(笑)。
試合の入場時のバンダナは、スポンサーをしてくれているアメリカとイタリアのブランドのものです。実際、ああいうふうに顔をバンダナで隠すのは、アメリカでは泥棒のイメージなのですが、勝利を奪い取るぞ!と気持ちに火をつけるためにあのようにしています。
前回は負けてしまいましたが、パンクラスのタイトルは、また狙っていきたいです。タイトルは何でも欲しいですよ。キャッチレスリングでも、大食いでも(笑)」

【ジョシュ・バーネット】
「今回はアメリカのグレコローマンレスリングのコーチと3週間キャンプを張った。ヤマニハ選手はアグレッシブではなくサバイバー。耐える選手だ。こちらが積極的に極めにいく選手ではないと思っている。人間の身体はみんな同じ。関節の曲がり方などみんな同じだ。そこに違いはない。あとは技術の違いだけだ。
前回は負けてしまったが、結果というものは相手にもよるし、全力を尽くした結果だ。今でもビクターはパンクラスのタイトルに一番近いところにいると思っている。次回は石渡選手を極めて勝てると思う。この試合に勝って、その機会をつかみたい」

2016-04-21_PANCRASEアクバル【アクバル・アレオラ】
「コンディションは上々です。このために整えてきたので。体重もあと少しだけ。順調です。
パンクラスは小さい時からビデオでずっと見ていました。フナキ(船木誠勝)、スズキ(鈴木みのる)、フランク・シャムロック…いつも見ていました。今回オファーをいただいた時は信じられないくらいびっくりして、そして大喜びしました。
日本のプロレスも大好きで、タカダ(高田延彦)、サクラバ(桜庭和志)、タムラ(田村潔司)などすごく好きで見ていました。私の国、メキシコのルチャ・リブレももちろん大好きです。その流れで日本のプロレスも見るようになりました。
プロレス好きですが、私自身はもともと空手をやっていました。第1回のUFCを見たあと、空手道場の先生が「すごいことになった!」と言いました。そのあと、グレイシーを見るようになり、17歳か18歳の時に桜庭和志VSホイス・グレイシー戦(2000年5月1日、全8選手が参加した第1回PRIDE GPトーナメント準々決勝)を見て、すごい!! と感動したことがきっかけで、自分もMMAをやろうと思いました。
空手は5歳から18歳までやっていたので、私の打撃はその空手のスタイルがしみついていると思います。流派は「ケンポーカラテ」です。ジェイク・マシューズに当てたハイキック(昨年11月、UFC193)も、カラテの自分のスタイルが出ました。
私は柔道も好きでやっていました。ヨシダ(吉田秀彦)が好きです。なので、柔道と空手の母国・日本で闘えることが本当に嬉しいです。
今回は今後のキャリアアップのためにもとても大切な試合ですし、徳留選手と闘えるチャンスをいただけて、とても感謝しています。徳留選手はとてもタフな選手だと思います。強いですし、前に前に出て行く選手なので尊敬しています。だいたいの試合は動画サイトで見ていますが、どの試合でもすごく良いパフォーマンスをしていると思います。
今回、特に作戦は立てていません。実際に向かい合って、その場その場で判断して、注意しながら最善の闘いをしたいです。徳留選手は何でもできるいい選手なので、とにかく勝ちたいです。徳留選手は王者ですが、タイトル戦かノンタイトル戦かということは特に関係ありません。とにかく勝つことに集中しています。UFCでやってきた中で自分のより必要だと思ったことをトレーニングしてきたので、勝ってそれが正しかったことを証明したいです。
今後、どこで闘うとか先のことは考えていません。とにかくこの1戦に集中しています」

(写真・文/佐佐木 澪)

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