12.13パンクラス273でライトフライ級K.O.P第2代王者決定戦を行う“19歳”の神部建斗と“第1子が生まれたばかり”の武蔵幸孝が調印式

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11月11日夕、都内新宿区のパンクラスで『PANCRASE 273』(12月13日、ディファ有明)にて行なわれるライトフライ級・第2王者決定戦の調印式があり、神部建斗(ALLIANCE/1位)と武蔵幸孝(フリー/2位)が出席、出場誓約書にサインをした。
ライトフライ級は、ユニファイドルールへの移行に伴い今年いっぱいで廃止されるため、“最初で最後のタイトルマッチ”となる。18歳の神部建斗はパンクラス・ゲートから無敗の9連勝中。世界のTKこと高阪剛の愛弟子だ。対する武蔵幸孝はパンクラスでは2012年10月から3年間負けなしで来ている。神部より9歳年長だが、それでもまだ27歳。若い選手同士のフレッシュなタイトルマッチだ。王者になった選手は、来年、希望階級で「挑戦者」として再度タイトル戦が組まれることになっている。

両選手の質疑応答は以下。

ーー最初に意気込みをお願いします。
武蔵 このタイトルマッチを組んでくださって、ありがとうございます。パンクラス、関係者の皆さんに感謝します。パンクラスの歴史に残るような熱い試合をして、僕が王者になります。
神部 「勝つ」じゃなく、俺が勝たないといけない試合。俺が勝たないと、日本の格闘技の将来がないです。絶対勝つし、勝たないといけない試合です。ぜひ見に来てください。

ーーお互いの印象はいかがですか。
武蔵 若くて勢いがあるなあと思います。動きもいいし、試合をしたら噛み合うんじゃないかと思っています。
神部 強いて言うなら、試合の作り方が巧いですね。当然すごく強い選手だとは思いますが、俺の方が強いです。

ーーこの階級が廃止されるため、最後のタイトルマッチとなります。何か思いはありますか。
武蔵 最後ということなので、より王者になりたいという気持ちが強いです。砂辺(光久)さんが持っていたベルトですし、砂辺さんと闘うことを目標の1つにしてきたので、しっかり勝って最後の王者になり、この階級を締めたいです。
神部 最後ということに関しては、特にこだわりはないですね。試合は全部、勝たないといけないですから。最後とか、ベルトがかかっているからとかじゃなくて、俺らの世代が勝っていかないといけないと思っています。それと…母に早めのクリスマスプレゼントをしたいです(※神部は母1人子1人で、母のもとを離れ格闘技に打ち込んでいる)。

ーー試合に向けて、どのような練習をしていますか。
武蔵 特に対策を立てるというよりは、自分のレベルアップに務めています。スタミナも技術も、全部の面でレベルアップすることが目標です。タイトルマッチが5ラウンドになったので、これまでやってきた3分3ラウンドとか5分3ラウンドとは違う闘いをしなくてはいけない。でも、見合ったり自分の力を出せなかったりするのではなく、最後まで自分の闘いができるように意識していきたいです。
神部 曹(達也)さんとの試合(今年8月、判定勝ち)は3分3ラウンドだったので、あと2つあったらなと思いました。でも、(武蔵に向かって)5ラウンドいかないですよね?
武蔵 (神部を見て笑う)
神部 曹戦ではフィニッシュできなかったので、今回はしっかり決めたい。もし仮に25分やることになっても、最後まで闘えるように作ってきています。

パンクラス_ライトフライ級KOP第2王者決定戦を行う神部建斗と武蔵幸孝②ーーこのベルトは、お2人にとってどんな存在でしょうか。
武蔵 パンクラスで一番だということを証明してくれるものですね。他の団体や世界でも王者だと証明できるベルトだと思います。
神部 一番かっこいい、一番強い奴しか持てないものだから、絶対欲しいです。いつか海外に出るとしても、パンクラスという団体の一番にいたという証明になるので欲しいです。

ーー勝ったあと、階級を選択してタイトルマッチをやれることになっています。上(フライ級=王者・清水清隆)か下(ストロー級=王者・砂辺光久)か、もう考えていますか。
武蔵 ストロー級にいこうと思っています。
神部 今、身体がすごくでかくなっていて、曹戦の時と比べると2kg増えているんですよ。それでもストローまで落とせるとは思うんですけど、まだ決めていません。高阪先生と相談します。どちらにしても、今は12月のことしか考えていません。

ーー先ほど、神部選手が「勝つ」と話しましたが、それを受けて武蔵選手はいかがですか。
武蔵 燃えます。2人とも厳しい練習をしていますけど、神部選手の、この試合に懸ける気持ちを折ってやります。
神部 テンションが上がってきました! 僕は大きい口も叩きますけど、過信はないです。武蔵選手を過去最高の相手と認めた上で言っています。大きい口を叩くなりの練習はしてきていますから、過信はありません。

神部はこの11月に誕生日を迎え試合時には19歳になっているが、それでもベルトを巻けば、パンクラス史上最年少王者となる。離れて暮らす母に、ベルト姿を見せることができるか。
一方の武蔵は、第1子が生まれたばかり。子供に強い父の姿を見せ、さらに目標としていた砂辺とのタイトルマッチに挑みたい。
この試合に懸ける思いは、それぞれ重い。12月、最初で最後のベルトを巻くのはどちらなのか。

【写真・文/佐佐木 澪】

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