11.1パンクラス271で11年ぶりにパンクラスで試合をする三浦広光「自分の中では、柔道もボクシングもみんな格闘技。その集大成が総合格闘技」

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10月22日夜、都内新宿区のトライフォース柔術アカデミー新宿にて、三浦広光(SAMURAI SWORD/RINGS)が公開練習を行なった。三浦は『PANCRASE 271』(11月1日、ディファ有明)でKAZZ(GRABAKA)と対戦する。
三浦は柔道をバックボーンとし、大学時代には正力杯-81kg級ベスト8の成績を残す。2004年、総合格闘技に転向し、パンクラスに参戦。その後、DEEP、HERO’Sに参戦した後、2009年にプロボクサーに転向した。

ボクシングデビュー戦はラスベガスで行ない、ラスベガスを中心にアメリカで5戦全勝。2011年には日本スーパーミドル級1位にランキングされ、2012年にはデビューから9戦無敗でOPBF東洋太平洋スーパーミドル級王者・津田祐三に挑戦するも、TKOで敗れボクシング界から去ることとなった。
その後、格闘技からは離れていたが、前田日明から「まだやれる、もったいない」と声をかけられ、総合格闘技復帰を決意。11年ぶりにパンクラスに帰ってきた。
打撃を得意とする三浦だが、公開練習では柔術の練習を披露。「全てできなければ、この先やっていけない」と将来を見据えての復帰をアピールした。

パンクラス_三浦広光三浦のコメントは以下の通り。
「ケガは、組み技を練習している時にやってしまった。大丈夫かなと思ったが、翌日ヒザが曲がらなかった。十字靱帯損傷で、8月は無理だった。早く試合がしたくて急ピッチで仕上げたかったが、なかなか難しくて秋になった。ヒザが完全に曲がるまではしばらくかかったが、走り込みなどはしていた。
(久しぶりの試合は)特に不安はないが、どれだけ動けるのかは実際にやってみなくてはわからない。久しぶりにああいう雰囲気の中でやるので楽しみ。

このジム(=トライフォース)は前から気になっていた。自分に足りないところが何かわかっているから。ボクシングに転向した頃から“世界”を意識するようになった。全て強くないと、この先勝って行けないし、世界で通用しない。以前、総合格闘技をやっていた頃は、自分の好きなことしか練習していなかったので勝てなかったところがある。今は、これまでで一番練習していると思う。
今のパンクラスは金網になって“世界標準”を打ち出している。パンクラスでチャンピオンになればどこでも勝てる、そういう団体になって来ていると思う。
やってみないとわからないが、自分としては金網の方がいいかなと思う。スタイル的にはジョゼ・アルドが好きで、やるならああいうスタイルがいいなと思う。ただ、きちんと寝技が出来てのスタイル。イメージではいい感じだが、2〜3年試合をしていないので、やってみないとわからない。

柔道がバックボーンなので、レスラーに出来ない投げは強みだが、レスリングは出来ない。練習としては、レスリング単体でなく総合格闘技の中でのレスリングを意識してやっている。
総合格闘技の練習は門前仲町(=和術慧舟會 東京道場)でやっている。ウェルターの選手が多いので、やりやすい。カンは徐々に戻っていて、毎週毎週、少しずついい方向にいっていると思う。
ボクシングの癖はだいぶ抜けたが、ちょっと危ないところもある。打撃にタックルを合わせられてしまうような間合いなど。そういうところを考えないと、モロにやられてしまうので。
相手に関しては、まだ映像を見ていないが、基本的には相手どうこうよりも自分のやるべきことを徹底的にやるだけ。もともと柔道時代から寝技が好きだったし、寝技で極めます。…それはないかな(笑)。
(10月の)ウェルター級タイトルマッチを見たが、どちらの選手(鈴木槙吾、レッツ豪太)も見た感じ普通に勝てると思う。やってみないとわからないが、新王者(=鈴木)は打撃の選手なのでやりやすいと思う。ここで勝って、タイトルへたどり着きたい。

前田(日明)さんからは、パンチの打ち方とかアドバイスをいただいた。当日、来場されるかは調整中です。前田さんが声をかけてくださったので、この世界に戻れた。やりたくてもやれない人も多い中、自分はやれる環境にあるのだから、それを最大限に活かしたい。
自分の中では、柔道もボクシングもみんな“格闘技”という1つの枠の中にある。いろいろやっていると思われるかも知れないが、全て“格闘技”。その全ての集大成が総合格闘技だと思う。“総合”をしっかりやり切りたい。
ボクサー上がりというところを見られていると思うが、当日はレベルが違うというところをしっかり見せたい」

【写真・文/佐佐木 澪】

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