【試合詳細】12・4 ストロングスタイルプロレス後楽園ホール大会 【初代SSPWタッグ王座決定戦】村上和成&高橋“人喰い”義生vsスーパー・タイガー&竹田誠志 ジャガー横田&Sareee&彩羽匠vsNØRI&MIRAI&宝山愛 船木誠勝&デイビーボーイ・スミスJr. vs黒潮TOKYOジャパン&関根“シュレック”秀樹 永田裕志&間下隼人vs藤田和之&ケンドー・カシン
- 2025-12-5
- 試合
- リアルジャパンプロレス

『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.37-THE 20th ANNIVERSARY-[20周年記念大会]』
日程:12月4日(木)
会場:東京・後楽園ホール
開始:18:30
観衆:1668人(超満員札止め)
▼シングルマッチ 15分1本勝負
○藪下めぐみ(フリー)
6分16秒 腕ひしぎ十字固め
●志真うた(伊藤道場)
▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
ザ・グレート・サスケ(みちのく)/○タイガーマスク(新日本)/ハヤブサ(ZERO1)
9分42秒 逆打ち→十字架固め
日高郁人(ショーンキャプチャー)/●政宗(フリー)/阿部史典(格闘探偵団)
▼タッグマッチ 30分1本勝負
[God’s Eye]○朱里(スターダム)/八神蘭奈(スターダム)
12分5秒 朱雀
●櫻井裕子(COLOR’S)/Chi Chi(Evolution)
▼タッグマッチ 30分1本勝負
永田裕志(新日本)/●間下隼人
10分42秒 顔面蹴り→片エビ固め
[はぐれIGFインターナショナル]○藤田和之(NOAH)/ケンドー・カシン(フリー)
▼タッグマッチ 30分1本勝負
○船木誠勝(フリー)/デイビーボーイ・スミスJr. (MLW)
11分51秒 ハイブリッド・ブラスター→体固め
●黒潮TOKYOジャパン(アップタウン)/関根“シュレック”秀樹(ボンサイ柔術)
▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
ジャガー横田(ディアナ)/Sareee(フリー)/○彩羽匠(Marvelous)
9分51秒 ランニングスリー→片エビ固め
NØRI(LLPW-X)/MIRAI(みちのく)/●宝山愛(Marvelous)
▼SSPW認定世界タッグ選手権試合 60分1本勝負
○スーパー・タイガー/竹田誠志(フリー)
12分3秒 ハイキック→片エビ固め
●村上和成(フリー)/高橋“人喰い”義生(藤原組)
※スーパー&竹田が初代王者となる。
スーパー&竹田が村上&人喰い義生との喧嘩試合を制し初代SSPWタッグ王座戴冠!サスケ&タイガー&ハヤブサのタッグがジャイアント馬場さん引退記念試合ぶりに実現!
平井丈雅代表あいさつ

試合開始に先がけ、平井丈雅代表が挨拶を行った。
平井代表「皆様、本日も初代タイガーマスク、佐山サトルが創建いたしましたストロングスタイルプロレス、お越しいただきまして誠にありがとうございます!2005年3月、そして6月9日にこの後楽園ホールで旗揚げして20年。そのときに佐山サトルがアントニオ猪木会長、そして新間寿会長とともに培ってきたストロングスタイルをまた復活させたいという、その思いで、創建したストロングスタイルプロレスが20年経って、佐山サトルが思うプロレスを我々が創り出していけているのか、否なのか。それを21年目に入る中で毎日模索していきたいと思います。
そして20年間支えていただきました、ここにいらっしゃる、そして画面を見ている、今日来れなかったファンの皆様!関係者の皆様!一般社団法人初代タイガーマスク後援会の皆様!(※リング四方に深々と頭を下げてから)心よりお礼申し上げます!先般9月11日には、近くにいながらもこのリングに登壇し皆様に挨拶することが叶わなかった佐山サトル。一昨日も浜松の病院に行ってきまして、今近くに!今こちらの近くにいらっしゃってます!必ず!必ず本日は必ず皆様の前にご挨拶させていただきたいと思います!
これからの21年目、もっと楽しいことがあります!来年は初代タイガーマスク、45周年の日が来年の4月23日なのです!そして来年は佐山サトル新日本プロレス入団から50年!格闘生活50年になります!この20周年よりも来年、佐山サトルの理想に向かって皆様の応援を心よりお待ち申し上げております。ありがとうございます!今日は佐山先生の息子である聖斗くんもこの会場に来ています。聖斗くん、どこにいますか?!(※バルコニーから佐山聖斗が手を振る)あっ!聖斗くんです!聖斗くんも佐山サトル総監の思いを我々と一緒に持って、日夜頑張っております。皆様聖斗くんへの応援もよろしくお願いします。
そして今日はウチの団体初となる、佐山サトルが認める世界タッグ王座……ベルトが間に合いました!あちら(本部席)を御覧ください!ベルトが2つ!このベルトをメインイベントで初代チャンピオンが決定します。そしてメインの前にダブルメインとして、私どもを支えてくださっているジャガー横田様。ジャガー横田様とSareeeちゃん、彩羽選手と組んで……若手と言ったら失礼ですが、新進気鋭の3選手が挑みます。その他、今ここで説明するにはあまりにボリュームが多すぎるので、これからの対戦カード紹介を見て、佐山サトルが認める今日の7試合をその目で見ていただきたいと思います!宜しくお願い致しますッ!」
第1試合

ゴングが鳴ると、手4つでの力比べとなるも、薮下が組み伏せて手を踏みつける。さらにヘアホイップを連発してからボディスラム。さらに薮下は髪の毛を掴みながらのキャメルクラッチに捕らえ、反則カウントをレフェリーと一緒に数えながらカウント4で手を離すという余裕を見せつける。
薮下がロープに飛ぶと、志真はアームドラッグから低空ドロップキック3連撃。志真はお返しのヘアホイップ連発から首4の字固めを狙うが、薮下が強靭な上半身の力で跳ね除ける。志真はボディシザースに捕らえるが、薮下がレッグロックで返してギブアップを迫る。互いに髪の毛を引っ張り合いながらロープにもたれていく。
薮下は凶器の黒帯を持ち込んで志真を幾度も殴打。レフェリーが注意するも、薮下は「もう1回だけ」と懇願しながら5回ほどぶん殴る。その隙を突いて志真がフェイスクラッシャーからドロップキックで反撃。さらにセカンドからのミサイルキックを狙うが、薮下がデッドリードライブ。ロープに飛ぶも、志真がスクールボーイで切り返し、ロープに振ろうとする。薮下はニーリフトで動きを止め、髪を掴みなながらのフェイスクラッシャー。薮下がロープに飛ぶが、志真はキャッチしてバックドロップ。
志真がロープに飛ぶが、薮下がカウンターの払い腰からスライディング掌底。カバーに入り、志真が返すために上げた腕を取って腕ひしぎ十字固め。これで志真が無念のギブアップ。
薮下は、自力で起き上がる力も残っていない志真を黒帯でしばきながら控室へと連行していった。
第2試合

タイガーと日高の対面でゴング。ロックアップからヘッドロック、ロープに飛んでタイガーがショルダータックルで倒す。起こそうとしたところに日高がオーバーヘッド・キックを見舞い、コーナーに詰めてエルボー連打。さらに「マスク取るぞ!」と虎ハンターと化すと、場内は大ブーイング。日高は阿部にタッチ。
阿部はタイガーに向かっていくが、ガットショットで迎撃される。タイガーがサスケにタッチ。
サスケと阿部がバックの取り合いからリストの取り合いを見せ、サスケが腕固めで組み伏せる。阿部もなんとか返してアームロックからヘッドロック。サスケがロープに振るも、阿部がショルダータックルで倒す。頭からマットに突き刺さったサスケだったが、坐禅を組んだ状態で跳ね起きる。その後は阿部がいくら蹴飛ばしても起き上がり小法師のように起き上がってくる。阿部はそのままエビ固めも、ブーイングを受けてしまう。阿部が政宗にタッチ。
政宗はサスケにスイングネックブリーカーからリバース・カーブストンプ。日高にタッチ。
日高はサスケを引き起こすが、サスケがボディブローからエルボー。さらにロープに振るが、日高が変則的なアイル・ビー・バック式ニールキック。阿部との師弟連携を見せ、阿部がタッチを受ける。
阿部はサスケをコーナーに振ろうとするが、サスケはコーナーに上って飛びつき式のダイビング・ネックブリーカー。ハヤブサにタッチ。
ハヤブサは阿部の顔面をぶち振く打点が高いドロップキックを見舞い、カットに来た政宗にトラースキック。さらに入ってきた日高がコーナー飛ぶと、ハヤブサはニールキック式ヘッドバッドで迎撃。さらにハヤブサが阿部にボディスラムからスワンダイブ式ローリングセントーンからライオンサルト。阿部をコーナーに振って突っ込むも、阿部がかわして回転浄土宗からサッカーボールキック。政宗にタッチ。

政宗はハヤブサにコウモリ吊り落としを狙うが、ハヤブサが着地。政宗はその足を取って骨喰に捕らえるが、ハヤブサが残る片足で延髄切り。タイガーにタッチ。
タイガーは政宗にニーリフト連打も、政宗がチンクラッシャーから河津掛け。さらにロープに飛ぶが、タイガーがソバットで動きを止める。タイガー&ハヤブサ&サスケがトレイン攻撃を見舞い、ハヤブサが旋風脚。カバーに入るもこれを日高がカット。

すると、タイガーが政宗にチキンウィング・アームロック。阿部がカットに行こうとするとハヤブサがコブラツイストで拘束。タイガーがタイガー・スープレックスを狙うと、腰投げでコブラツイストから脱出してきた阿部がタイガーに伊良部パンチ。

ハヤブサ&サスケが日高&阿部を場外に排除し、タイガーが日高にケブラドーラ・コンヒーロ。サスケがエプロンからセントーン・アトミコ、ハヤブサがトペ・コン・ヒーロと華麗な技が立て続けに飛び出す。

タイガーが政宗にボディアタックを放つも、政宗が蜻蛉切で迎撃。政宗がエルボー連打も、タイガーは腕を絡め取って逆打ち。そのまま十字架固めで抑え込んで3カウントを奪った。

<試合後コメント>

ザ・グレート・サスケ&タイガーマスク&ハヤブサ
(※3人で口々に「ありがとうございました!」と感謝の言葉を述べながらそれぞれ握手)
タイガー「こういう、自分自身も今日ワクワクするようなカードでしたよ!」
サスケ「1999年の東京ドーム以来だよこれ。大変なことだよこれ」
タイガー「今日ハヤブサ選手を初めて組ませてもらって試合見たけど、素晴らしいですねぇ!なんなんだこの動き!」
ハヤブサ「ありがとうございます。あれから26年経って現役バリバリでやってるお2人のおかげで今日は……」
タイガー「サスケ会長と久々にこうやって組んで、まあ『みちのくプロレス、懐かしいな』と思ったしね。もう今日は僕本当に1日ワクワクしました」
サスケ「こないだハヤブサ選手とはタッグ組ませてもらってね、それでこそ絶対にもう怖いものないと思うんだけど、それに今度はタイガーマスクと組んでトリオだからね。これはもう最強。自分で言うのも申し訳ないけど、ジュニア最強トリオだから。こうなったらもう、タイガー、これはもう引退撤回だな!」
タイガー「……あはは(笑)」
サスケ「どーも失礼しましたぁ~」
(※サスケだけ先に退席)
タイガー「アレですね。今日は第2試合というのがもったいないなあと。できることならね、もうちょっと上(のカード)で、やはりこのストロングスタイルプロレスの中の、やはり佐山先生がやっていたタイガーマスクというね、なんていうんだろ。『当時こうだったよな』というものをね、ハヤブサ選手もサスケ会長も見せられるし。本当に……そういうのをもうちょっと上でやれてもよかったかなと思いますね。でも、これがね、終わりじゃないんで。今日から始まりですから。まだ僕はハヤブサ選手と組む機会があると思うし。またサスケ会長と3人で」
ハヤブサ「はい!次はもっと上のほうで!」
タイガー「新日本プロレスでもいいじゃないですか」
ハヤブサ「あぁ!ぜひ!」
タイガー「出たいですね」
ハヤブサ「よろしくお願いします」

日高郁人&阿部史典
日高「阿部ぇ」
阿部「なんですか。どうでした?この前の再戦。タイガー・マスク」
日高「いやいや、まだ納得行かないよ。納得行かないだろ。お前だって納得行ってないだろう」
阿部「俺はもう、グレートサスケに納得いかない。俺はあの2人の絡み見て納得行かない。アレ日高さん勝ってた。勝ってた勝ってた」
日高「じゃあもう1vs1で証明するしか無いよ。今日は、火ィ点いてたな。うん。マスクに手ェかけて火ィ点いてた。うん。うん。やるしかないな。1vs1で」
阿部「コメントの終着点探してますよ、今(笑)」
日高「まだ終着しないよ!まだ終着しないけど、1vs1やるしかない!」
阿部「俺もやろう!会長とやろう!1vs1で!」
日高「お前はいいだろうやらなくて?!」
第3試合

八神とChi Chiの対面でゴング。バックの取り合い、リストの取り合い、ヘッドロックの奪い合いと堅実な攻防が展開されクリーンブレイク。両者タッチ。
朱里と櫻井の対面。手4つからバックの取り合い、リストの取り合い、ヘッドロックの攻防が展開。櫻井がロープに振ろうとするも、朱里はヘッドロックを離さずしつこく絞る。意地で脱出した櫻井がショルダータックルを見舞い、ロープに飛ぶ。朱里はアームドラッグで返しつつ、腕を離さずそのまま腕十字へ。櫻井は必死にロープに逃れるが、朱里は格の違いを見せつけるかのようにコーナーで顔面を踏みつけてから串刺しランニングニー。さらにサッカーボールキックを見舞い、「もう1発!」と煽りながら2発目。八神にタッチ。
八神は櫻井にドロップキックから串刺しバックエルボー、再びのドロップキックと流れるような連撃。八神がロープに飛ぶと、櫻井は「ナメんな!」とカウンターのビッグブーツ。Chi Chiにタッチ。

Chi Chiは八神に串刺しランニング・ビッグブーツを2連打。さらに相手コーナーに控える朱里にもビッグブーツを見舞って蹴落とし、八神に卍固め。これは位置が悪くすぐにロープへ逃げられてしまう。ならばとChi Chiはロープにもたれる八神に貫通ビッグブーツ。さらにエクスプロイダーを狙うが、八神が振り払ってエルボー。互いに胸を突き出してエルボーを受け合う意地と意地の激突を見せていき、八神はミドルキック、Chi Chiはビッグブーツと互いに得意な足技での打ち合いに。これに競り勝って蹴倒したChi Chiはスピンキックを発射も、かわした八神が土手っ腹へのミドルキック。うずくまるChi Chiにバズソーキックを発射も、かわしたChi Chiが水面蹴りからトラースキックを連打。Chi Chiは再び串刺しブーツを狙うが、かわした八神が串刺しハイキックからサッカーボールキック。朱里にタッチ。
朱里はChi Chiにショットガン・ドロップキックから串刺しニーリフト、ハーフハッチ・スープレックスと連撃。Chi Chiも張り手連打で朱里を怯ませる意地を見せ、櫻井にタッチ。
櫻井は朱里へショルダータックル。さらにエルボーを放つも、キャッチした朱里が脇固め。カットに来たChi Chiを八神がスリーパーホールドで捕らえる姉弟競演。朱里は櫻井にサッカーボールキックからPK。カバーに入り、櫻井が返すために上げた腕を掴んで腕十字。これはChi Chiがカット。
朱里はハイキックを発射も、櫻井がキャッチ。朱里はニーリフト連打からロープに飛ぶが、櫻井が組み付いてブレーンバスター。さらに必殺のドラゴン・スリーパーに捕らえるが、朱里は余裕を持ってロープへ。櫻井もロープ貫通ビッグブーツを見舞い、Chi Chiもビッグブーツで助太刀。櫻井は変形ファイナルカットから前落としを決めるが、起き上がった朱里がバックドロップからランニングニー。カバーに入り、櫻井が返すために上げた腕を掴んで腕固め。そのまま朱雀に切り替えてギブアップを奪った。
試合後も八神とChi Chiは殴り合いを継続。また別のリングでも2人のライバルストーリーは続いていきそうだ。
第4試合
藤田とカシンは木原文人を連れて3人でリングイン。木原はマイクを奪い取り、タイガー木原リングアナとしての立場に。3人で赤まむしドリンクで乾杯してからはぐれIGFインターナショナルの2人の選手コール。この試合の担当レフェリーは和田良覚であったが、「レフェリー、和田京平!俺の知ってる和田は京平なんだよ!」とコール。


場内からブーイングが起きる中で永田が木原をボディスラムで叩きつけて制裁し、場外乱闘となる中で試合開始。永田とカシン、藤田と間下が場外で殴り合う。
永田とカシンがリングに戻ってエルボー合戦。永田がローキック連打で倒してショルダーアームブリーカー。カシンが命乞いを始めると永田は訝しげながらも動きを止める。その瞬間にカシンが急所蹴りを見舞って藤田にタッチ。
藤田&カシンは2人で永田の顔面をコーナーで踏みつける。永田と藤田が真っ向からエルボー合戦を展開。永田が押し込んで間下にタッチ。

間下は藤田にミドルキックからフロントネックロック。藤田が自軍コーナーまで押し込んでいくと、カシンがぶら下がり式首4の字固め。
タッチを受けたカシンは間下に急所蹴りから殴る・蹴るの暴行。藤田にタッチ。
藤田は間下にボディスラムから逆エビ固め。これは永田がミドルキックの猛連打でカット。藤田が永田にエルボーを見舞って場外に落とし、間下にはヒザ蹴り。カシンにタッチ。
カシンは間下にグラウンド式のカンパーナからキャメルクラッチ。ブレーンバスターを狙うが、間下が逆にブレーンバスター。永田にタッチ。
永田はコーナーに控える藤田にビッグブーツを見舞って落としてからカシンへミドルキック連打から串刺しビッグブーツ、エクスプロイダーと連撃。さらにブレーンバスターを狙うが、カシンがボディブローで脱出し堂々と首絞め攻撃。カシンを引き剥がそうと組み付く和田レフェリーだったが、永田がカシンにビッグブーツを放つとレフェリーごと倒してしまう。永田がエルボードロップ、カシンがボディプレスを放つも、これらが全て和田レフェリーにヒットするという流れが続く。

永田がカシンにショルダーアームブリーカーから腕固め。カットに来た藤田は間下が腕固めに捕らえる競演。これでカシンはタップするも、レフェリーが昏倒していたため試合は続行。
永田がカシンをコーナーにあげて雪崩式エクスプロイダー。これは藤田が顔面蹴りでカットし、ストンピングの猛連打。カシンを自軍コーナーに引っ張り戻してタッチを受ける。
藤田と間下の対面。足を止めてのエルボー合戦から間下がリアルデンジャラス・バックドロップ。さらにジャンピング・ケンカキックで顔面をぶち抜くもカウントは2。ならばと間下はFSRを決めるが、これはカシンがカット。

間下がロープに飛ぶが、藤田はラリアットで迎撃。1発は倒れず耐えた間下だったが、2発目でなぎ倒される。藤田はロックボトムから、四つん這い状態の間下へ強烈な顔面蹴りを2連発。これで3カウントを奪った。
<試合後コメント>

間下隼人&永田裕志
永田「間下くん、大丈夫か!」
間下「大丈夫です。すみません。ちょっと……トビましたね」
永田「トんだ?反則だよな、ありゃあ。身体でっかいねえ」
間下「いや、まだデカいだけなので」
永田「藤田和之にもひけを取らないデカさだよ。力負けしてなかったと思うんだけど」
間下「やっぱりすごい方たち3人なんで。僕は小・中・高と素人のとき見ていた頃から第一線にいて、今もなお強い方々なんで。今日はちょっと早いクリスマスなのかなと思ったんですけど」
永田「でも、頑張ったよ今日は。藤田相手にパワー負けしてなかったよ」
間下「永田さん、もう一丁お願いします」
永田「よろしく!頑張って!」
間下「ありがとうございました。……すみません、ちょっと先行きます」
(※頭部へのダメージからふらついて呂律も回らなくなってきた間下が先に退席)
――藤田選手と真っ向勝負した感想は
永田「やっぱり、なんつーか、電流が身体に走るというか、やり甲斐がありますよね。スイッチが入りますよね。触れた瞬間。いいエルボーを食らいましたよ。ストンピングもしつこく。こういう刺激はいいッスね。最初はちょっと眠っている感じが徐々に起こされている感じが自分がわかったんで。まあ、最初はいろんなことを想定しましたけど、ケンドー・カシン、悪魔仮面が奇想天外なことをやってくるかなと思ったんですけど、特に大それたこともなく。まあ、木原さんがああだこうだ言ってきたのは分かるんですけど。だから、逆にやり甲斐がありましたね。闘ってみて、スイッチがより入ったなと。久しぶりの試合だったんで、眠っているものが蘇ってきて。こういう刺激があるから、やっぱり他団体はいいですね」
――機会があれば継続参戦も希望するか
永田「呼んでいただるなら、ありがたく受けさせていただきます。今日はお客さんもね、僕が参戦した中で一番入ったんじゃないですか、後楽園は。売り切れだって聞いてましたし。まあいろんな期待があったでしょうけど。お客様の年齢層も高いですよね。我々の世代なり、佐山先生の世代を見てたファンの方々がたくさんいらっしゃって、ここの固定客として。超満員の中、後楽園でやるのは気持ちいいッスね。眠っている身体が徐々に試合で段々ヒートアップしてきたというか。そういうのを感じたので、よかったです、今日は参戦して」

藤田和之&ケンドー・カシン
――久々に永田選手と対戦した感想は
カシン「なにか1つ足りないだろう。ピースがもう1つ。その答え合わせをするために今回来たのに、1つ足りない。それはなんだ?大仁田さんだよ、大仁田さん。大仁田厚が足りなかった。これさえ揃えば、俺の答え合わせはすべて叶ったんだよなぁ~、うん。そうじゃないのか?そうだろ?そうじゃないのか?!(※Tシャツを見せつける)」
――それはなんですか?
「これは東金の少年が昔投稿した文章です。それ以上は聞かないでくれ」

(※この日カシンが着用していたTシャツは、約40年前の『週刊ゴング』の読者投稿ページがプリントされた自作と思われるもの。そこには「私は大仁田選手にかつての誰にも見たことのない“王者の魂”を見た」などと大仁田を礼賛し、大仁田の引退(1回目)を心から惜しみつつ復帰を熱望するという、東金のとあるプロレス少年による投稿が掲載されていた)
――それで大仁田さんが足りないと
カシン「そう。それで完璧に揃うはずだった。それを平井代表が……平井代表も変わっちまったんだ。なんであんな変わったんだろう?昔は『歌え』つったら歌ってたのに。どうしたんですか?新間さんがいなくなったからですか?本当残念です。なんか言えよ」
藤田「ええ?いや、全部言ってくれたよ。全部言ってくれた(笑)もうすべて」
カシン「肩上げて?(笑)」
藤田「今肩上がんないの(笑)」
――藤田選手は永田選手と久々に対戦だったが、その感想は
藤田「久々?そうですね、久々ですね。すごい久々」
――それで、どうだったのか
藤田「どうだった?いやいや、ねえ?久々ですよ」
カシン「なんで新日本がこれをOKしたのか。それが不思議でならない。もう永田裕志はいらないってことなのか?新日本で。じゃなければ、許可するはずがない」
藤田「おっ、スイッチ入ったよ(笑)」
カシン「そうじゃないのか?来年で終わりなのか?どうなんですか、皆さん?そこの答え合わせも必要です」
初代タイガーマスク・佐山サトルあいさつ

車椅子姿ではなく、自力で歩いてリングイン。リング内で軽快に歩いて見せる快復ぶりを見せる。
まずは、長年の盟友・藤原敏男から花束の贈呈。その後にタイガーが挨拶を行った。

初代タイガーマスク
「本日はご来場いただきまして誠にありがとうございます。ストロングスタイルの旗の下、こんなに優秀な選手が集まっていただいて、たくさんのファンに集まっていただいて、最高に幸せな気分です。私は来年にかけて、プロレスを変えます。まず道場を作り、その道場で選手を育て、ストロングスタイルがなんであるかを世界の人々に分け与えていきたいと思います。一言にストロングスタイルといっても、何が違うかというと、選手自体の資質です。今日この会場に来てくれている選手の技術を見れば一目瞭然です。1つ1つの技にストロングスタイルの決まりがあり、技があり、洗練された技術があり、足腰があり。まるで藤原敏男が酔っ払ったときに人を殴るときのように、急所を外さない(笑)そういう選手の質の高さがリングに表れる闘いこそがストロングスタイルです。今までの選手の技術も素晴らしいですが、これからの選手の技術、足腰を見てください。
もう1つ、修斗は40年前に私が創りました。総合格闘技を創りましたが、技術を入れて、闘い方を入れて、精神的な心を入れるのを、まだ若かったので出来ませんでした。これを来年にかけて、日本発祥の武道として、日本が誇れるプライドを持って創りたいと思います。ストロングスタイルのプロレスも同じです。師匠・アントニオ猪木から受け継いだ、新間寿がまだ夢にも出てきます。それらに引き継いだストロングスタイルという栄光を、我々が忘れ去ろうとしてる栄光を、必ず元に戻して日本に充満させていきたいと思います。ぜひ応援をよろしくお願いします」
その後、初代タイガーマスクマスコットガールの野尻栞里さんをはじめとした初代タイガーマスク応援少年少女隊、生配信されていた今大会のゲスト解説を務める『炎神戦隊ゴーオンジャー』のゴーオンレッド役や『電人ザボーガー』の大門豊(青年期)役などの代表作を持つ俳優の古原靖久さん、格闘家の菊田早苗、佐山サトルの愛弟子である北原光騎、和田政宗コミッショナーから花束が贈呈。全員で記念撮影を行った。
<バックステージコメント>

初代タイガーマスク
――先程リング上で発表した”新しい武道”とはどういうものか
「修斗です。修斗を作り変える。今の修斗に迷惑かけないように、精神的なものを入れると、修斗が武道に変わる……変わるではなく、武道にするということですね」
――来年は道場を開くところまでか、初回の大会開催まで考えているか
「道場も開きますけど、みんなに伝えてまとまって、世界の修斗にしていこうと思います」
――なぜ新たな修斗を創ろうと考えたのか
「元々、修斗から離れたのは『武道を創らなくちゃいけない』とことですね。研究させてもらったもんですから。技術は創っちゃったけど、闘い方も創っちゃったけど、一番肝心なものを入れてないなというのが心残りでしょうがなくて。それで20年前から……25年前から、その勉強ばかりしてきました。それを入れてしまうということです。礼儀だとか、仁・義・礼・智・信。神道、仏教、儒教、いろんなものの思想が集まったものをまとめて創っていきたいと思います」
――道場を開く計画は具体的にどこまで進んでいるか
「これは平井(=平井丈雅代表)に聞いたもらったほうがありがたいですね。かなり具体的に進んでます」
――来年4月21日には初代タイガーマスク45周年イベントが行われることが発表されたが、どういった内容にしたいか
「タイガーマスクへの思いが全国のファンの人にはあるんで、その人たちの夢を、夢にかけてくれた人に感謝したいと思います」

なお、コメント終了後には愛弟子である4代目タイガーマスクが現れ、2人で歓談。プライベートな話や、切れ味が鋭すぎて表に出せないタイガージョークが乱れ飛ぶ空間となった。
第5試合

黒潮はチャンピオン権限を濫用したのか、しっかり『HELLO』2曲分の時間をかけて入場。さらに前王者の船木や挑戦表明しているシュレックにベルトを見せびらかしていく。
船木と黒潮の対面でゴング。組もうとする船木を前転受け身や側転でかわしていった挙げ句、1度も触れ合うことなく場外にエスケープするというイケメンワールドを展開。
船木がリングに戻るよう促すも、黒潮は「怖いなぁ!」と及び腰。黒潮はジャケットパンチを見舞うも、船木は一切怯まずヘッドロックで組み伏せながら顔面への掌底連打。黒潮がロープに振るも、船木がショルダータックル。黒潮が跳ね起きるが、船木はすぐにミドルキックで倒し、無言の圧をかけながら詰め寄る。黒潮が場外に逃げ出すと、船木も追いかけていって会場全体を使った追いかけっこを展開。
船木が黒潮を連れ戻してスミスにタッチ。スミスは黒潮をボディスラムで叩きつけ、投げっぱなしダブルアーム・スープレックス。黒潮は白目を剥くも、なんとか2で返す。スミスはスリーパーホールド。さらにフロントネックロックに切り替えて自軍コーナーに持ち帰り、船木にタッチ。
船木は黒潮にニーリフト&ミドルキックを猛連打し、サッカーボールキック。再び首を固めながらの顔面への掌底連打を見舞うと、黒潮はグロッキー状態。

タッチを受けたスミスは、怯えながらコーナーにしがみつく黒潮を引っ剥がしてサイドバスター。さらにブレーンバスターを狙うが、黒潮はスミスの手に噛みついて脱出。怒りのスミスがジャーマン・スープレックス・ホールドを見舞うもカウントは2。黒潮は「助けに来いやぁ!」とシュレックに八つ当たりしつつ、スミスにジャケットパンチ連打。スミスは顔色1つ変えず「ワンモア!」と挑発。スミスはジャケットパンチもトラースキックもキャッチしていくが、黒潮は機転を利かせてアラビアン・プレスを見舞って反撃。シュレックにタッチ。
シュレックはスミスをショルダータックルでコーナーにふっ飛ばしてチョップ&エルボーを猛連打。スミスはさほど効いた様子も見せずに挑発するが、シュレックはエルボーの猛連打からブレーンバスターを宣言。腰を落とすスミスをぶっこ抜こうとするシュレックだったが、スミスが驚異の膂力でブレーンバスター返し。船木にタッチ。
船木はシュレックにミドルキック連打。シュレックが倒れず耐えると、船木はロープに飛んでサッカーボールキック。さらにチキンウィング・フェイスロックで捕らえ、そのまま立ち上がってハイブリッド・ブラスターを狙う。シュレックはこれをぶっこ抜いてボディスラムで叩きつけ、アイアンクローで捕らえながら黒潮にタッチ。

黒潮は「しっかり持っとけよ!」と念押ししてからトラースキックを発射も、案の定かわされてシュレックにヒット。スミス&船木が黒潮にトレイン攻撃を見舞い、スミスのパワースラムから船木のハイキックが入る。

これを救出したシュレックは、船木と真っ向からの張り手合戦を展開。黒潮が船木を羽交い締めにする中、シュレッックがラリアットを発射。早々に船木が抜け出したため、シュレックは立ち止まることが出来、誤爆を回避。
しかし、シュレックは自らの意志で黒潮にラリアット。思わぬ一撃を受けたことで生じた隙を見逃すことなく、船木が黒潮をハイブリッド・ブラスターで突き刺して3カウントを奪った。
<試合後コメント>

船木誠勝&黒潮TOKYOジャパン
――前回王座を明け渡した黒潮選手から3カウントを奪っての勝利だった
船木「(3カウントを)獲るのは比較的簡単なんですけど、やっぱりペースを崩されるのがアイツの持ち味というか。あのへんに今日も、逃げ回ったの追いかけちゃったんで、アレで変なスタミナ消耗しちゃいましたね(笑)そういう意味でだと……まあ、まやかし?まやかしに乗らなければ勝てる。だけどアイツのまやかしは、結構引っかかります。お客さんを引き入れてやってるんで。お客さん……ん~、難しいでしょうね。お客さんが全てなんですけども、ホントこれは選ぶのが難しいところなんですけど、自分がもう1回タイトル獲るんであれば、お客さんを無視した試合をするしかないなと思いましたね。まあホントに、もう30超えて立派なレスラーになりましたよ。もう1回やりたいです」
(※ここで黒潮が乱入し、船木の隣に腰掛ける)
黒潮「船木さん!ちょっと俺、カッコよく……闘えば闘うほど、もう船木さんメチャ怖いんですけど、でも久しぶりに、前回の試合で船木さんがケガして俺が勝って、『あぁ、これいつになるかわからないけど船木さんと真剣勝負しなきゃいけないんだな』って日が来ると思ってました。で、今日がそうなのかなと思ってた。違かった」
船木「まだだよ」
黒潮「そんで、次の興行で俺はこれ(ベルトをかけて)船木さんと闘うのかなと思ったんだけど、すいません。もう少し先になりそうです!」
船木「いつでもやるよ?」
黒潮「シュレックがこれに挑戦したいみたいなんで」
船木「次は誰か違う奴が来るかもしれないしね。5人くらい抜いてよ」
黒潮「5人抜き……5人抜き?!」
船木「イケメン試練の5番勝負!」
黒潮「……いいですねぇ!面白そうですね!俺が5人抜いてやるよ。このベルト!」
船木「おしっ!(※黒潮を置いて1人先に席を立つ)」
黒潮「で!……あっ!船木さぁん!(※船木を追いかけて去る)」
船木「なんだよぉ」

デイビーボーイ・スミスJr.
「今夜、12月4日にここで試合ができることはとても光栄なことだ。佐山サトルさんに感謝をしたい。ダイナマイト・キッドと伝説的な試合を初代タイガーマスクが伝説的な試合をして日本中のファンを熱狂させた。あの熱狂を再現することは不可能だが、今夜はあのスピリットを少し感じることが出来た。あの試合は決して忘れられることがないものだが、佐山さんはさらに素晴らしいものを創っていくことだと思う。たとえこの一晩限りで終わったとしても、日本最高峰の選手たちと同じ試合で闘えたことは本当に嬉しかった。船木誠勝とは過去に対戦したことがある。一緒に練習をしたことだってあるんだ。今夜のタッグチームが勝利することは必然だった。しかし、シュレック。君には驚いたよ。君となら高度なサブミッションの攻防ができるのではないかと期待していたんだ。だが、君は力押しのパワーファイトとラフファイトで俺に挑んだ。残念ながらそのどちらでも俺には勝てない。パワーもラフファイトも俺の得意なものだ。だから俺は全日本プロレスでも最強なんだ。次があるとしたら、君が唯一私に勝てるかもしれないグラウンドゲームに持ち込むことを勧めたい。もし俺と同じ道を進むつもりなら……次はもっと凄惨な試合になるだろう。他の手段を取ることを強く勧めるよ。俺は12月10日には全日本の世界最強タッグ決定リーグ戦の優勝決定戦で宮原とともにここ後楽園に戻ってくることになるだろう。先行きの良い勝利だった」
――船木選手と久々にリング上で会って感じたことはあるか
「船木さんのことはとても、とても尊敬している。本当にすごい選手だ。あの年齢であのコンディション、あの身体能力を維持していることは驚異的だ。過去の歴史を振り返っても、彼はマーシャルアーツからトラディショナルなプロレスリングまですべて一流の選手だ。グラウンドレスリングのテクニックも侮れない。非常に強い選手だ。ヒクソン・グレイシーとの試合だって彼のヒザの調子が悪かったがために、ほんの少しの差で敗れたにすぎないと思っている。ヒクソンも言っていたが、試合前に握手をしたときと、試合が始まってからでは本当に別人へと変貌する。そして、彼は昔と変わらず若々しい。何年経っても年を取ったように見えない。日本人にはそういう選手が多いように思えるから、俺もその秘策……食事の工夫なのか特殊なトレーニングなのかはわからないが、それを学んでいきたい。大阪の方に行って、また彼と一緒に練習ができたら嬉しいと思っている。鋼鉄と鋼鉄がぶつかり合えば、さらに硬く強い鋼鉄が出来上がるだろう?そうすれば俺たちはもっと強くなる。船木さんのあのグリップの強さは凄まじい。あのグリップの強さはグラップリングの中で最も重要なものの1つだ。彼との練習で学べるものがあると思っているので、ぜひ実現させたい」

関根“シュレック”秀樹
「今日は負けちゃったけど、アイツね、ふざけやがって。ストロングスタイルでね。誤爆もあったんだけけど、最後船木さんに避けられたときに『まあいいか』っていうのもちょっとあったね。アイツがチャンピオンだから、実質俺が倒したようなもんだから。俺が挑戦者でいいでしょう。まあ次、いつになるかわからんけど、次、タイトルマッチ待ってるんで。ストロングスタイルプロレス、試合組んでくれ。終わりッ!」
第6試合

試合は若手勢の奇襲に始まり、彩羽&Sareeeの【スパーク・ラッシュ】を標的に。NØRIが2人をコーナーに重ねて串刺しドロップキックを見舞うが、その後は全員入り乱れての場外戦に。
最初にリングに戻ったのは彩羽とMIRAI。彩羽がミドルキックを連打していくも、MIRAIがキャッチして変形ドラゴンスクリューから低空ドロップキック。NØRIにタッチ。
NØRIもミドルキックを連打していくが、受けきった彩羽がカウンターのニールキックからサソリ固め。カットに来た宝山をジャガーがコブラツイストで捕らえる。これを逃れられると彩羽がSareeeにタッチ。
SareeeはNØRIの顔面へミサイルキック。さらにコーナーでの串刺し攻撃を狙うが、これをかわしたNØRIがコーナー上から飛びついてのアームドラッグから低空ドロップキック。カサドーラを狙うSareeeを強引にぶっこ抜いてバックドロップで叩きつけ、MIRAIにタッチ。
SareeeとMIRAIがゴッツゴツのエルボー合戦を展開。打ち勝ったSareeeが顔面をぶち抜くロープ貫通ビッグブーツドロップキック。ジャガーにタッチ。
ジャガーはMIRAIにローリング踵落とし。コーナーに振って行くが、MIRAIがひらりとかわして振り向きざまのラリアットからバックドロップ。宝山にタッチ
宝山はジャガーにドロップキックからダブルチョップ、スライディングチョップと連撃。コーナーに振っていくが、ジャガーがコーナー上からの踵落としで迎撃し、ローリング踵落とし。彩羽にタッチ。


彩羽&Sareeeは宝山をロープに振ってダブル正拳突きからダブルのドロップキックを見舞うスパーク・ラッシュ連携。これをMIRAIが強引にカットすると、宝山が彩羽にダブルリスト・アームサルト。さらにエルボーのフェイントから首固め、スクールボーイと丸め込み連発も、返した彩羽がハイキック。彩羽がロープに飛ぶも、ノリが飛び込んで来て延髄切り。さらにMIRAIがミラマーレ・ショックで援護射撃し、宝山が彩羽を丸め込むもジャガーが救出。ジャガーがMIRAI&NØRIをヘッドシザース・ホイップからダブルのDDT。彩羽が宝山にスワントーン・ボム、SareeeがNØRIにダイビング・フットスタンプを見舞う競演から、彩羽が宝山にランニングスリーを狙う。これはSareeeがカットしMIRAIにバックドロップ。彩羽が宝山にランニングニーから、ジャガーがローリング踵落とし。最後は彩羽がランニングスリーで叩きつけて3カウントを奪った。
第7試合

ストロングスタイルプロレスの新設王座戦ということもあってか、試合前には国歌吹奏。観客に立つことを促し、選手たちは会場スクリーンに映し出された日の丸に向き直る。他選手が神妙な面持ちで直立する中、スーパーだけは国旗に向けて敬礼を続ける。
竹田が「オイ!村上出てこいオラッ!」と挑発し、売られた喧嘩を買う形で村上が先発で出ていく。村上は入場時に持ち込んでいたイスをちらつかせ、竹田の警戒心を煽る。
ゴングが鳴ると、村上は組み合おうとせずのらりくらり。かと思えば急にスーパーへ殴りかかろうとして寸止めするなど不気味な行動でリングを支配。
村上は竹田に組み付いてロープに押し込み、頬を優しく叩いて離れるという挑発的なクリーンブレイク。ロックアップでの力比べは竹田が押し込み、お返しのごとく胸を優しく叩いてクリーンブレイク。スーパーにタッチ。
スーパーと村上の対面。村上はロックアップをスカしてローキック。人喰い義生にタッチ。

スーパーと人喰い義生の対面。互いに小刻みにステップを踏みながらローキック&掌底で牽制しあう格闘技の試合のような展開からスーパーが首相撲でヒザを連打。人喰い義生がぶっこ抜いてスーパーの頭を本当に垂直に突き刺す水車落とし。マウント掌底連打も、スーパーがなんとか自軍コーナーに押し込んで竹田にタッチ。
竹田と人喰い義生の対面。じりじりと距離を詰め、2人同時に一気に離れる高度な心理戦。人喰い義生が顔面への頭突きで怯ませてデスバレーボム。さらに上から足を取ろうとするが、竹田もしっかりガードし、クリーンブレイク。人喰い義生が村上にタッチ。


竹田と村上の対面。村上がローで崩してニーリフト連打。コーナーで顔面をメチャクチャに踏みつけていく。竹田はその足を取って振り払う形で転ばせ「村上、来いやッ!」と真っ向からの打撃戦を要求。互いに容赦ない張り手を顔面に叩き込んでいき、村上が左ストレートを見せれば竹田も頭突きで返し、ジャーマン・スープレックス。スーパーにタッチ。

スーパーは村上にストンピング&ローキック連打。村上はゆらりと起き上がり、スーパーの掌底・ローキック・ソバットを受けても微動だにせず。ならばとスーパーがネックチャンスリーで投げ、竹田が村上の頭にイスを振りおろす。スーパー&竹田のダブルランニングニーが決まり、スーパーが村上に牙斬を狙うが、村上がヒザをキャッチして顔面に張り手からバックドロップ。ふらふらと起き上がったスーパーをブレーンバスターで叩きつけ、サッカーボールキックからスリーパーホールド。さらにSTOも竹田がカット。

村上はストロングスタイルプロレスでのフィニッシャーである殺人キック(※倒れた相手の腕を取って引き起こしながら顔面へミドルキック)を放つが、これをキャッチしたスーパーがハイキック。しかし、村上は倒れず左ストレートから右フック、左フックと連撃。耐え抜いたスーパーがハイキックをクリーンヒットさせるも、村上は倒れず仁王立ち。スーパーが2発目のハイキックを叩き込むと、村上もついに倒れ込む。これを押さえ込んでスーパーが3カウントを奪った。

この”闘い”のあとに言葉はいらないという意志表示か、スーパー&竹田は差し出されたマイクを受け取らずに退場していった。
<試合後コメント>

スーパー・タイガー&竹田誠志
竹田「ありがとうございました!ありがとうございました!やっぱりね、このスーパーとの絆っていうか、今までやってきたことが、ここで花が咲きましたよ。でもこのベルトの重み、あのスゲーつえー2人から獲ったんだから余計価値があるだろオイ!」
スーパー「あの2人はしっかりとこの格闘技界・プロレス界で名を刻んできたレジェンドだから。それに対して、我々もしっかりと初代タイガーマスクの意志、ストロングスタイルの芽は残ってる。これはちょうど今日、今回、我々が証明できたという。そして、これから2025が終わって2026。我々がストロングスタイルの顔となって、そして日本、そして世界に向けて、本当のストロングスタイルを……リアルストロングスタイルをしっかりと示していきたいと思います」
竹田「まあ俺もこういう体をしてて、デスマッチというイメージが付いてるけど、源流を辿れば田村潔司だったり、上山龍紀だったり、そういう師匠たちがいて今の俺が成り立ってるから。今日のタッグマッチ、この中なら一番格闘技の経験ねーけど、俺の武器と言えばデスマッチ、ハードコア。この3人にはねーから。それを武器にストロングスタイルプロレスでも暴れまくってやるよ」
スーパー「個々の個性が、その1人1人のストロングスタイルとして、しっかり根付いている。それをしっかり示せる場所がこのリングであると僕は思ってます」
竹田「あと、なんだっけ?あの、高橋義生だっけ?人喰い義生か。やべーな、あのおっさん。とんでもねーよ。村上和成も大概だけど、あのおっさんも相当やべーからな」
スーパー「人喰いっていうだけに、あの目つき……」
竹田「ぶっ飛んでるよ。俺が言うのもなんだけどよ」
スーパー「頭突き大丈夫ぅ?(笑)」
竹田「はは!(笑)まあまあ、これからどういう防衛ロードになっていくかわかんないけど、スーパーまたよろしく!」
スーパー「ありがとうございました」
















