【コラム】ストロングスタイルプロレスが7・2に3度目の大阪上陸!スーパー・タイガーと池本誠知が初タッグ結成!王者・間下隼人は初参戦M・岸和田と激突!WWE帰りのSareeeが帰国後大阪初登場!タイガー・クイーンは彩羽匠とエース対決!

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【大会直前見どころコラム到着!】

 初代タイガーマスク佐山サトル率いるストロングスタイルプロレス(SSPW)が7月2日(日)、大阪市コミ協ひがしなり区民センターにて3度目となる大阪大会を開催する。SSPWでは昨年5月8日に団体単独として初の大阪大会をコレガスタジオにておこない、プロレス格闘技を通じて同所の最多動員記録を達成。2度目の昨年11・23でも同所にて超満員を記録した。そして今回、満を持しての3度目の大阪上陸。今大会もまた大阪を拠点とするレスラーが多数参戦、通常の東京・後楽園ホール大会とは一味違い、かつ豪華なカードがラインナップされている。初代タイガーマスク佐山サトルも登壇する今大会の見どころに迫ってみよう。(文・新井宏)

『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.23』
日程:2023年7月2日(土)
開始:12:00
会場:大阪府・大阪市コミ協ひがしなり区民センター

▼第1試合 6人タッグマッチ 15分1本勝負
菊池悠斗(道頓堀)/伊禮タケシ(武骨)/スミヒデアキ(道頓堀)
vs
田中佑樹(道頓堀/ISHIDO)/橘隆志(道頓堀)/キャプテン・アメムラ(道頓堀) 

大会のオープニングを飾るのは、関西系のプロレス団体による6人タッグマッチ、菊池悠斗&伊禮タケシ&スミヒデアキ組vs田中祐樹&橘隆志&キャプテン・アメムラ組だ。5人が道頓堀プロレス所属で、菊池は大阪プロレスのプロレス教室で学んだ道頓堀生え抜き第1号。スミと田中は格闘色の濃いレスラーでもある。橘は大阪プロレス初期にデビュー、17年に道頓堀で復帰した生粋の大阪レスラーである。アメムラはアメコミのスーパーヒーローをモチーフとしたマスクマンながら若手のコーチとしての一面も持つ実力派。元・新日本プロレスの金本浩二も参戦するプロレスリング武骨の伊禮は、大日本プロレスの横浜ショッピングストリート6人タッグ王座を獲得したこともある。大阪を中心に活躍するレスラーが揃う第1試合は、大阪らしさ満載の6人タッグマッチとなりそうだ。当初は金本も参戦予定だったとこのことだが、負傷により今回は見送り。次回以降の参戦にも期待したい。

▼第2試合 タッグマッチ 20分1本勝負
晴斗希(道頓堀)/ダイナ御堂(フリー)
vs
“brother”YASSHI(ダブ/神戸メリケン)/BADMAX藤永(神戸メリケン)

 第2試合の晴斗希&ダイナ御堂組vs“brother"YASSHI&BADMAX藤永組は大阪vs神戸の図式といっていいのだろう。晴斗希は日本デビュー前にメキシコで練習を積んだ“なにわのルチャドール”。道頓堀のエースで2冠王でもある。フリーのダイナ御堂はプロレス、格闘技をこなすゴツゴツなファイターだ。対する神戸軍は、初参戦となる神戸メリケンプロレスからのタッグチーム。闘龍門でデビューし全日本プロレスでも活躍した“brother"YASSHIは関西に拠点を移し、ダブプロレスと神戸メリケンプロレスのダブル所属。今回はメキシコつながりで晴斗希との対戦が見どころのひとつとなりそうだ。YASSHIと組む藤永は神戸でプロレスバーを経営しながらレスラーになる夢をかなえた努力の人でもある。SSPWのリングで実現する大阪vs神戸、軍配はどちらに上がる?

▼第3試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
アレクサンダー大塚(AO/DC)/冨宅飛駈(パンクラスMISSION)/道端剛史(フリー)
vs
シャドウWX(MLW)/政宗(フリー)/小山寛大(道頓堀)

 第3試合の6人タッグマッチ、アレクサンダー大塚&冨宅飛駈&道端剛史組vsシャドウWX&政宗&小山寛大組は、おなじプロレスでも格闘系レスラーとヒールファイターの激突となりそうだ。アレクと冨宅はいわゆるU系出身のプロレスラーで実績も豊富。ここに関西を拠点とする道端が加わる。道端は昨年5月の大阪大会で初参戦、第0試合からの昇格は期待の表れ。総合仕込みの蹴りや関節技を駆使するレスラーとあって、アレク&冨宅との競演は魅力的だ。対するシャドウ組はアレク組のテクニックにラフで対抗。WXはデスマッチファイターのレジェンド的存在だ。今回はデスマッチでこそないが、何をしでかすかわからない怖さがある。政宗はメキシコのルチャリブレをベースにしたルードファイター。SSPW大阪大会には連続参戦で、このトリオの司令塔的存在か。WX&政宗と組む小山は道頓堀の若手ヒール。大ベテランと組むことで得るものは多いはずだ。また、格闘系のアレクや冨宅との対戦で大暴れできればとの期待もかかる。

▼第4試合 女子プロレス タッグマッチ Sareee凱旋大阪初戦 30分1本勝負
ジャガー横田(ディアナ)/Sareee(フリー)
vs
ハイビスカスみぃ(琉球ドラゴン)/花園桃花(フリー)

 第4試合は元WWEスーパースターSareeeがジャガー横田と組んでハイビスカスみぃ&花園桃花組と対戦するタッグマッチ。SareeeはWWEとの契約を終え、5月16日に新宿FACEで凱旋興行を開催。拠点を日本に戻してからはこれが初の大阪ということになる。しかもタッグを組むのがかつての師匠ジャガーだ。11年3月にディアナの旗揚げとともにデビューしたSareeeは、翌年の1周年記念大会でジャガーと初タッグを結成。以来師弟関係を構築し、14年後半からタッグチームとして試合をする機会も多くなった。そして同年末にWWWD世界タッグ王座を奪取、2度の防衛にも成功した。しかし、翌年にはSareeeをはじめとする若手の奮起を促すためにジャガーがヒールユニットCRYSIS(クライシス)を結成、あえてSareeeと敵対する道を選んだのである。女性版タイガーマスクのタイガー・クイーンを育てた現在のジャガーを彷彿とさせる部分もあるなか、今大会で結成される久しぶりの師弟タッグ。Sareeeとジャガーが組むのは、20年2・24での「Sareeeラストマッチ」(コロナ禍で渡米は延期に)以来、2人でのタッグとなると19年12・14大阪での救世忍者乱丸&ハイビスカスみぃ組以来、3年半ぶりである。また、両者がおなじリングに立つのはSSPWの20年12・17後楽園におけるSareee&世志琥組vsジャガー&山下りな組以来だ。対するハイビスカスみぃ&花園組はSSPW大阪大会の皆勤賞。ともに関西を拠点とする女子レスラーで、今回はスペル・デルフィンがプロデュースする2point5女子で総監督を務める花園がジャガーとの対戦を希望したことから組まれたカードでもある。また、ハイビスカスみぃがSareeeと再び大阪で相まみえるのも何かの縁だろう。懐かしくもあり、また新たなるスタートでもあるSareeeのタッグマッチ。注目度大のカードである。

▼第5試合 タッグマッチ 30分1本勝負
間下隼人/日高郁人(ショーンキャプチャー)
vs
マグニチュード岸和田(フリー)/スーパー・ブラックタイガー

 初代タイガーマスク佐山サトル総監の登壇を経てリングに上がるのが、現レジェンド王者・間下隼人である。間下は2・22後楽園で2AWの真霜拳號に渡っていた団体の至宝を奪還するとともに、悲願のレジェンドベルト初戴冠。3月には初の地元凱旋興行を王者として成功させ、今回は王者としての大阪初登場となる。今回、間下は日高とのタッグを結成。日高は現在SSPWのコーチも務めており、スーパー・タイガーや間下といった団体の2トップも日高の教えを受けている。格闘色の濃いスーパー、間下だが、日高からのアドバイスによりどちらもプロレスラーとしてのさらなる成長を遂げており、タイトル奪取の間下はその好例となった。その2人が組むだけに、これはSSPW代表チームと言っていいだろう。その2人と対するのがマグニチュード岸和田&スーパー・ブラックタイガーといったマスクマンコンビである。SSPW初参戦の岸和田は、今年がデビュー30周年。大阪プロレスのシングルトーナメントでは前人未到の3連覇を成し遂げた“大阪で一番強い男”である。岸和田のパワーとキャリアは間下にとって脅威以外の何物でもないだろう。レジェンド王座をかけて対戦しても不思議ではないだけに、このカードで何が起こるか注目する必要がありそうだ。また、岸和田と組む正体不明のスーパー・ブラックタイガーは不気味な存在。大阪大会には昨年5月以来の登場で、そのときは池本誠知と組んでスーパー・タイガー&崔領二組と対戦。相手に突っかかるのはもちろん、味方の池本に唾を吐くなど謎の行動を見せていた。はたして今回、どんな動きを見せるのか。ある意味、この試合を左右するキーパーソンかもしれない。

▼セミファイナル スペシャル・シングルマッチ 45分1本勝負
タイガー・クイーン
vs
彩羽匠(Marvelous)

 セミファイナルには初代タイガーマスクとジャガー横田が生んだ女性版タイガーマスク、タイガー・クイーンが登場。Marvelousのエース彩羽匠とシングルマッチで激突する。両者が対戦するのはクイーンのデビュー第3戦となった21年10・21後楽園以来。以後は2度ほどタッグを組んではいるものの、やはりこの2人は対戦する運命にあるのだろう。この試合はクイーンにとってシングル10戦目であり、彩羽にはいまだ負けのないクイーンに初めて土をつけるビッグチャンスでもある。初代タイガーマスク、長与千種の遺伝子を持つ者の対決としても見逃せないビッグカード。はたして決着はつくのだろうか? また、現在SSPWでは初代SSPWタッグ王座決定トーナメントを開催中。6・8後楽園で1回戦がおこなわれ、クイーンは梅咲遥とのタッグで佐藤綾子&KAZUKI組を破り好発進。師匠だったが現在は敵対しているジャガー横田も薮下めぐみとのコンビで1回戦を突破しており、8・31後楽園での準決勝を前に彩羽との一騎打ちはクイーンにとって大きなプレッシャーのかかる闘いとなるだろう。ちなみに、大阪でのクイーンは過去2大会ともシングルマッチが組まれており、ハイビスカスみぃ、沙恵に勝利。こんどの彩羽がクイーンの大阪史上最強の敵であることは間違いない。

▼メインイベント タッグマッシャル・タッグマッチ 60分1本勝負
スーパー・タイガー/池本誠知(総合格闘技スタジオSTYLE)
vs
船木誠勝(フリー)/関根“シュレック”秀樹(ボンサイ柔術)

 メインでは大阪ならではのドリームタッグが実現する。SSPWのエース、スーパー・タイガーと、SSPW大阪大会のエースとも言える池本誠知が初タッグを結成。船木誠勝&関根“シュレック”秀樹組と対戦する。大阪の第1回大会ではスーパーと池本がタッグで対戦(スーパー&崔領二組vs池本&スーパー・ブラックタイガー組)し、第2回大会では一騎打ちをおこなった。そして迎える今回は初めておなじコーナーに立つことになる。しかも相手が船木&シュレック組という超強力チームだ。両者はシュレックが船木に憧れていたことからSSPWのリングを舞台に組んだり闘ったりしてきた間柄。その傍ら、シュレックは格闘技でも着実に実績を積み重ねてきた。また、シュレックはGLEATのリングで池本とも対戦しており、LIDET UWFでも活躍する池本との絡みは大きな見どころとなるだろう。そして、シュレックには8・31後楽園でのレジェンド王座挑戦が控えている。間下に挑むシュレックにとって、兄弟子スーパーとの対戦は絶好の予行演習か。大阪ならではであり、さらには東京での定期戦にもつながる闘いとあって、大阪、東京、どちらのファンにも見逃せない闘いとなりそうだ。
豪華なカードが揃ったSSPW大阪大会は、何が何でも会場で目撃したい!

『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.23』
日程:2023年7月2日(土)
開始:12:00
会場:大阪府・大阪市コミ協ひがしなり区民センター

▼6人タッグマッチ 15分1本勝負
菊池悠斗(道頓堀)/伊禮タケシ(武骨)/スミヒデアキ(道頓堀)
vs
田中佑樹(道頓堀/ISHIDO)/橘隆志(道頓堀)/キャプテン・アメムラ(道頓堀)

▼タッグマッチ 20分1本勝負
晴斗希(道頓堀)/ダイナ御堂(フリー)
vs
“brother”YASSHI(ダブ/神戸メリケン)/BADMAX藤永(神戸メリケン)

▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
アレクサンダー大塚(AO/DC)/冨宅飛駈(パンクラスMISSION)/道端剛史(フリー)
vs
シャドウWX(MLW)/政宗(フリー)/小山寛大(道頓堀)

▼女子プロレス タッグマッチ Sareee凱旋大阪初戦 30分1本勝負
ジャガー横田(ディアナ)/Sareee(フリー)
vs
ハイビスカスみぃ(琉球ドラゴン)/花園桃花(フリー)

▼タッグマッチ 30分1本勝負
間下隼人/日高郁人(ショーンキャプチャー)
vs
マグニチュード岸和田(フリー)/スーパー・ブラックタイガー

▼スペシャル・シングルマッチ 45分1本勝負
タイガー・クイーン
vs
彩羽匠(Marvelous)

▼タッグマッシャル・タッグマッチ 60分1本勝負
スーパー・タイガー/池本誠知(総合格闘技スタジオSTYLE)
vs
船木誠勝(フリー)/関根“シュレック”秀樹(ボンサイ柔術)

※リングアナ:マグナム北斗、レフェリー:雄飛 他

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