90歳で亡くなった“過激な仕掛け人”新間寿さんを怪獣プロレス雷神矢口が追悼

昭和プロレスの〝過激な仕掛け人〟こと、新間寿さんが、21日に死去された。
享年90歳。ボクシング世界ヘビー級王者モハメド・アリとの「格闘技世界一決定戦」(1976年6月)を実現させるなど、アントニオ猪木さんの右腕として新日本プロレスの黄金時代を陰で支えた功労者。元新日本プロレス専務取締役兼営業本部長で、ストロングスタイルプロレスの会長を務める。2019年には、日本のフロントで唯一のWWE殿堂入りも果たしている。
昨年10月にプロレス界からの引退を表明していたが、矢口の主宰する“怪獣プロレス”のビッグマッチKAIJUMANIA 2 (2024年12月17日(火) 町田市民ホール大ホール)にてIKGP(International Kaiju-Wrestling Grand Prix)のコミッショナーに就任。これが新間さんが上がった最後のリングとなった。プロレス界に数々の功績を残した新間さんに、〝怪獣プロレス株式会社〟雷神矢口が追悼の言葉を捧げた。
「新間会長の突然の訃報を受け、誠に残念でなりません。 心よりお悔やみ申し上げます。昨年末12月には私の主宰する怪獣プロレスのコミッショナーに就任、大会にいらしていただき、リング上で元気にご挨拶をしていただいており、あまりに突然のことで、今は驚きと悲しみで胸がいっぱいです。新間会長からはいつも可愛がっていただいておりました。
『矢口、今のプロレス界を変えろ。世間をアッ!と言わせるようなことをしなきゃダメだよ。矢口しかいないぞ今のプロレス界でそれができるのは。IKGP?面白いことを考えるなぁ。よし!俺がコミッショナーになってやる。昭和のプロレスの面白い世界観をもう一度復活させて、世間を驚かせてくれよ!』
誰も歩いていない新しい道を開拓するのは大変なことだけど、それをやるのが浪漫だ。と、新間会長は一休和尚の道「この道を行けばどうなるものか危ぶむなかれ危ぶめば道はなし 踏み出せばその一足が道となりその一足が道となる迷わず行けよ行けばわかるさ」の書を矢口に渡した。
『これは実は俺が猪木さんに紹介したんだ。これを猪木さんはえらく気に入って座右の銘とした。それを矢口にプレゼントする』
最後のリングとなってしまった怪獣プロレスKAIJUMANIA 2 のリング。「新間会長が夢を託してくださった怪獣プロレスを私は世界に轟かせることが使命だと思っております」
矢口は、新間会長への感謝の気持ち、プロレス界への恩返しとして、新しい道を切り拓きながら邁進していくつもりだ。
怪獣プロレスは、5月3日(土)に、大阪コミックコンベンションに出場する。そして7月6日(日)には横浜鶴見爆破アリーナでビッグマッチ「サンダーボルト」を行う。そこではIKGP第一回戦が行われることが決定。メインでは史上初の「サンダーボルトマッチ」が決定している。怪獣プロレスコミッショナー新間会長の意志を継ぐ「過激な仕掛け」であることは間違いない。