【試合詳細】9・28 怪獣プロレス秋葉原P.A.R.M.S大会 ヒバゴンvs雷神矢口 バイオモンスター・キラーゴロゴvsガッツリ星人 ウルトラロビンvsPO-K2 甲府星人vs宇宙怪獣キングマンドラ 大怪獣ギョロンvs大怪獣ブルゲーター
『怪獣プロレス』
日程:2023年9月28日(木)
開始:18:30
会場:東京都・秋葉原P.A.R.M.S
観衆:200人(超満員札止め)
▼シングルマッチ 15分1本勝負
△大怪獣ギョロン
15分0秒 時間切れ引き分け
△大怪獣ブルゲーター
▼シングルマッチ 20分1本勝負
○宇宙怪獣キングマンドラ
7分58秒 ボディプレス→TKO
●甲府星人
▼シングルマッチ 25分1本勝負
○ウルトラロビン(SGP)
6分19秒 スペシウム光線→TKO
●PO-K2
▼シングルマッチ 45分1本勝負
○ヒバゴン
11分51秒 ヒバゴンプレス→体固め
●雷神矢口
▼緊急決定試合 シングルマッチ 60分1本勝負
○キラーゴロゴ
4分4秒 ベアハッグ→KO
●ガッツリ星人
怪獣プロレス旗揚げ戦で個性派怪獣たちが大暴れ!地獄博士に改造され復讐鬼と化したバイオモンスターが雷神矢口へ挑戦状!ヒバゴンが子どもたちの水鉄砲で大苦戦!
オープニング
まずは雷神矢口らによるオープニングライブが実施。
『モンスター』『Beat of Tomorrow』『戦士のバラード』を3曲連続で歌い上げた
続いて、バンドメンバーとして演奏もしていたリングアナのクリステル・チアリによるルール説明が実施。
怪獣プロレスでは基本的なプロレスルールに加え、ロープブレイクや反則・リングアウトカウントも無い“なんでもアリ”。レフェリーは一切カウントを取らないと宣言。
若林アナから「怪獣に急所はあるのか?ゴールデンボール」とセクハラ質問が飛ぶも、クリスは大人の対応でスルー。
その後、いざカード発表というときに会場に「待てぇい!」と謎の声が響く。
謎の巨大タマゴがステージ中央に運び込まれ、会場スクリーンをジャックした地獄博士が登場。地獄博士は仮面ライダー2号こと一文字隼人役の佐々木剛が演じる。
地獄博士「私は生物学者のハナブサだ!と言っても、世間からは地獄博士と言われているようだがなあ!実を言うと、私の息子は某メジャー団体のレスラーだった。名前はハナブサ・ゴロウと言うが、前座レスラーだったので記憶しているファンは少ないだろう。(※タマゴの中から恨みがましい唸り声が響く)その団体の試合を仕切っていたのが雷神矢口だ!矢口はデビューから半年も経っていない我が息子に『お前には将来性が無い』と言って無情にも解雇を言い渡した。私は息子以上に悔しい思いをした!『なぜもう少し長い目で見てくれてなかったのか』と思ってなあ!夢を壊された息子は傷心のあまり生きる気力を失い部屋にこもったまま食事も取らず廃人となってしまった!私は矢口が怪獣プロレスなる団体を旗揚げすることをネットニュースで知った!私は息子の無念を晴らすべく、矢口への報復を考え、息子の細胞核からパワーを倍増させたアバターを作り出すことに成功した。名付けて!“バイオモンスター・キラーゴロゴ”だ!(※タマゴの中から恨みがましい唸り声が響く)私は息子の夢を壊した矢口に報復すべく、今日という日を待ちわびていたのだ!(※タマゴの中から恨みがましい唸り声が響く)おぉ!アバターが『早く出せ』と言っている!いでよ!キラーゴロゴッ!」
タマゴを突き破って中から復讐鬼と化したキラーゴロゴが登場し、怨嗟の声を天に叫びながら暴れまわる。
ただ事ではない空気を察知した矢口がステージに出てきて地獄博士とキラーゴロゴを見やる。
地獄博士「貴様が私の息子の夢を砕いた!雷神矢口が!(※キラーゴロゴが矢口に襲いかかろうとする)待て!ゴロゴ!おい、矢口よ。今日のメインイベントでゴロゴの挑戦を受けてみろ!」
矢口「報復だと?笑わせんな!俺と闘いたければ俺の指名する2名のレスラーと闘って、そのゴロゴの倍増させたパワーとやらを存分に見せつけて、全勝したら俺が闘ってやってもいいぞ」
地獄博士「お前の指名するレスラーと闘うのはいつだ!」
矢口「そうだなあ……今日のメインイベントで試合を組んでやる!」
地獄博士「そぉ~か!よかろう!約束は必ず守れよ!ただしな、矢口!お前に忠告しておくが、ゴロゴを甘く見たら大変なことになるから覚悟しておけよ!」
地獄博士からの挑戦状を受け、急遽カードが追加。
メインイベントとして予定されていた雷神矢口vsヒバゴンの試合の後にキラーゴロゴvsガッツリ星人の試合が追加されることとなった。
第1試合
でっかい目玉に高い身長を誇るギョロン。「視力が良さそう」とは山口敏太郎談。
ブルゲーターは仰々しい尻尾とウロコが特徴の爬虫類怪人。
ゴングが鳴ると、2獣とものしのしとリングを周り、ずっしりとロックアップ。ギョロンが突き飛ばして距離を取るとブルゲーターが低い唸りを上げる。
再びロックアップからギョロンがコーナーに押し込んで首を絞める。ジェントル高久レフェリーがギョロンに突き飛ばされるもノーダメージで試合を裁き続ける強靭な肉体を見せつける。
ブルゲーターはぐるりと回って尻尾攻撃を放つもギョロンがかわして再びコーナーに押し込み首を絞めつつチョップ。ロックアップから今度はブルゲーターがコーナーに押し込み、ギョロンの大きな大きな目玉に爪をブスリと突き立てる急所攻撃。さらにゲンコツで目玉をゴツゴツ殴りつける非情な攻撃を見舞っていくと、ギョロンがゴロゴロとリング外へとエスケープ。ブルゲーターも追っていこうとするが、尻尾が引っかかってリングの外に出られないことが判明し、うろたえた様子を見せる。
ギョロンがのっそりとリングに戻ると、爪4つでの力比べからギョロンがガットショットからハンマーパンチ。崩れ落ちたブルゲーターが尻尾攻撃を放つも、ギョロンは大したダメージもなくさらにハンマーパンチ。
ギョロンがマウントを取り、ブルゲーターの両爪首を掴みながら連続体固め。ブルゲーターが尻尾を活用したブリッジでカバーを返していく。ギョロンはブルゲーターが起き上がるのを待ち、ビッグブートを連打。コーナーに押し込んでまたも首絞め攻撃。
そろそろクーラーがガンガンに効いた会場の空気が爬虫類にはキツくなってきたのか、ブルゲーターはぜいぜいと肩で息をしながらのしのしと歩く。ギョロンがさらに首絞めを見舞うと、怒りのブルゲーターがチョップの乱れ打ちから目玉へのラリアット。
ブルゲーターが膝蹴りからニークラッシャー。ブルゲーターがマウントを取って両爪でのクロー攻撃乱れ打ち。
残り試合時間3分。
ギョロンがマウントを取り返して首絞め攻撃。
ブルゲーターがマウントを取り返して両爪でのクロー攻撃乱れ打ち。
ギョロンがマウントを取り返して首絞め攻撃。
ブルゲーターがマウントを取り返して両爪でのクロー攻撃乱れ打ち。
試合は時間切れ引き分けとなった。
試合終了後も2獣の勢いは収まらず、殴り合いを続ける。矮小な人間たちが群がって必死に引き剥がすことでなんとか大怪獣たちの怒りを鎮めた。
第2試合
宇宙ハンターBLASに率いられて登場した赤いメタリックボディに三つ目のキングマンドラ。
シルバーの全身タイツに身を包んだ山梨県を代表する宇宙人であり知能が高いという甲府星人。第1試合の2獣と比べてとても動きやすそうなビジュアルの2獣が登場した。
ゴングが鳴ると「キーッ!!キキキーッ!」と知性の欠片も感じない奇声を発しながら突っ込んでいく甲府星人に対し、パワーで勝るキングマンドラが突き飛ばして力の差を誇示。甲府星人は突き出た目玉を両手で掴んで怯ませエルボーも、キングマンドラがショルダータックルで吹き飛ばす。
キングマンドラがコーナーに詰めて踏みつけ攻撃。さらに首投げからストンピング。ボー・バックブリーカーで絞り上げるも、甲府星人は目玉を掴んで怯ませ脱出。
キングマンドラがヘッドロックで絞り上げ、ショルダータックル。甲府星人が命乞いをするも、キングマンドラはヘッドバッド。甲府星人は目玉を掴んでいくが、キングマンドラが地獄突きで倒してキャメルクラッチ。なんとか逃げ出した甲府星人が観客席へと逃げ出し「キーッ!ヒェヒェヘーッ!」と叫びながらリングサイドで撮影していた老人カメラマンを盾にする卑劣な行為。
キングマンドラがリングに引っ張り込んで踏みつけ、コーナーに振って串刺しヒップアタック。さらにブロンコバスターからヘッドバッド、ハンマーパンチを連打。さらにラリアットを狙うが、甲府星人が目玉を掴んで怯ませボディスラムを狙う。怒ったキングマンドラが逆にボディスラムで叩きつけ、エルボードロップを発射も甲府星人が回避して自爆させる。
甲府星人がボディスラムを狙うもキングマンドラの巨体は投げきれず、キングマンドラがボディプレスの形で圧殺。キングマンドラが串刺しスプラッシュから串刺しヒップアタック。さらにランニング・ボディプレスを見舞うと甲府星人が失神してしまったためレフェリーが試合を止めた。
第3試合
我らが人類の希望、ウルトラロビンが降臨。対峙するのはカクカクガションガションと動くロボ怪獣・PO-K2。
PO-K2を率いてやってきた蜂女がマイクを取る。
蜂女「おい。お前がウルトラマンだと?私はそんなの認めないよ。おい。行け!(※PO-K2がオイル切れで動けなくなる)なんだよ!しっかりしろよ。オイル差すからな。(※オイルを補充)お前を倒すにはこんなポンコツくらいがちょうどいいんだよ!さっ!やっておしまい!」
ガションガションと歩くPO-K2に対し、ロビンが手4つを仕掛けるもPO-K2の圧倒的パワーを発揮して押しつぶす。ロビンがチョップを放っていくも、PO-K2の鋼鉄の身体を打った自分の手が傷んでしまう。
PO-K2は首を絞めながらコーナーに押し込み、ギコギコガションガションと機械的な動きでハンマーパンチを連打。ウィーンガションとヘッドバッドを見舞い、ビヨンビヨンとしなるバネ仕込みの腕でラリアットを叩き込んでからヘッドドロップ。
手4つからロビンが押し込んでチョップを連打。カションカションとローラーダッシュじみた機動で放つクロスチョップ。さらに若林アナのリクエストに応え、ミョンミョンとバネがしなる腕でモンゴリアンチョップを連打。かと思えば急になめらかな動きで延髄斬りを見舞い、エルボードロップで追撃。PO-K2が串刺しチョップを放つも、ロビンがかわしてウルトラダイナマイト。PO-K2が倒れず耐えると、ロビンはさらにウルトラダイナマイト3連打からジャンピング・ウルトラダイナマイトでなんとか倒す。
ここでPO-K2が歯車がズレたかオイルが切れたか動きが止まってしまうと、勝機と見た ロビンが「行くぞ!」っと突っ込むがこれはブラフ。捕まえてネックハンギングボムで叩きつけたPO-K2が口部から「ウィーン!ウィーン!」と機械音を発しながらコーナーに振ってギッコンバッタンとした挙動でラリアットを狙うが、オイルが切れたかショートしたか動きが停止。すかさずロビンがスペシウム光線を放つとPO-K2がバタリと倒れ込み、試合続行不可能と判断したレフェリーが試合を止めた。
蜂女「なんだよこれ。動かなくなったくらいで負けかよ。ふざけんな!おいロビン!これで勝ったと思うなよ!それとお前、円谷プロに謝れ!」
ロビンはなにか言いたげにモゴモゴするも結局何も言わずに退場。
しかし、PO-K2は敗北してしまったことを蜂女に謝罪。PO-K2は言葉を喋らない。ロボットだから。マシーンだから。しかし、悪いと思ったらきちんと謝ることが出来るPO-K2は腐敗した現代社会に活きる人類よりも人の心を持っているのかもしれない。
ミスター高橋チルドレン紹介
怪獣プロレス応援隊である『ミスター高橋チルドレン』の皆さんが登場。
小学校3年生~6年生のチアガールたちが「Let‘s GO!KAIJU!PURORESU!」と踊って怪獣プロレスを盛り上げた。
第4試合
清田益章による雷神を召喚するための舞踏が披露され、雷鳴が鳴り響く中で雷神矢口が降臨。広島県の山奥で矢口を襲撃したヒバゴンと因縁の対決を行う一戦。
今回参戦したヒバゴンは、1970年代に発見されたヒバゴンの息子ではないか(敏太郎談)ということでヒバゴンジュニアとも呼ばれる。
ヒバゴンは、山口敏太郎と『超人バロム1』で主人公の白鳥健太郎を演じた高野浩幸の2人が率いて登場。
高野が広島土産のもみじ饅頭を会場に餅投げのようにばらまく中、敏太郎がマイクを取る。
敏太郎「矢口さん、矢口さんねえ、旗揚げ興行だっていうんで広島から通訳を連れてきたんだ。ヒバゴンジュニアだ。奴は広島カープのファンなんだよ。もみじ饅頭が大好きなんだよ。広島パワーをとくと味わってくれよな」
高野「おぉう!矢口!待ってたぞ!お前、比婆山でヒバゴンに襲われた?あんときヒバゴンはお前に手加減してやったんだよ!今日はなあ、そうはいかねえからな。覚悟してかかってこいよォ!」
ゴングが鳴ると、ヒバゴンが会場を揺るがす雄叫びを上げて暴れまわり女性客から悲鳴が上がる。
ロックアップで組み合うもヒバゴンが圧倒的怪力で押し込んで噛みつき攻撃。矢口はレフェリーに「バイト、バイト!」と反則であるとアピール、怪獣プロレスルールでは反則はない。
矢口がロックアップで組もうとするもヒバゴンが諸手突きでリングの端から端までふっ飛ばす。さらにコーナーに詰めてヒバゴンクローで額をグサグサ。串刺しスプラッシュから脇腹へのヒバゴンクロー。さらにセカンドロープを踏み台に上から矢口の顔面を爪でグリグリとえぐっていく。
矢口は顔を真っ赤に染めながらローキックを連打。ヒバゴンは意に介さずコーナーに突き飛ばして首絞め攻撃。さらにヒバゴンが串刺し攻撃を狙うが、矢口がブートで止めてバックを取りバックドロップ。
これで大ダメージを受けたか、ヒバゴンは高野を振り払ってバックステージへと下がって行ってしまい、よもや試合放棄かと会場がざわつく。
高野が「おい矢口!今日はこのへんで勘弁しといてやるよ!いいか、もう1度お前が鍛え直せ。もう1度ちゃんと鍛え直してみろよ。ヒバゴンのパワーに負けっぱなしじゃないか!フワーハッハッハッハアアーッ!」と高笑いしたことから消化不良のまま試合が終わってしまうかと思われたが、観衆のヒバゴンコールに応えて高野が連れ戻す。
ヒバゴンは試合を嫌がる素振りを見せるが、高野が「行くぞ!バローーーム・クロス!」と叫んでパワーを与え、「バロム爆弾パンチで行け!」と送り出す、
バロム1からパワーを貰ったヒバゴンが爪4つでコーナーに押し込み、ヘッドロックからショルダータックル。矢口は倒れず正面から迎え撃ち、「ヒバゴーンッ!」と叫びながらの雷神ラリアットでなぎ倒す。矢口はコブラツイストを狙うが、ヒバゴンは手に噛み付いて脱出。
ヒバゴンは矢口の足への噛みつき攻撃からリングの外に蹴落とし、場外に追っていって大暴れ。観客席のイスを振りかぶって殴りつけようとしたところへミスター高橋チルドレンのお嬢さんたちが登場。
チルドレンは水鉄砲でヒバゴンを撃ちまくっていき、水に弱いヒバゴンは逃げ惑うばかり。仕方なくリングに戻ると矢口が雷神ラリアットで追い打ち。
ヒバゴンは倒れず耐えてヒバゴンラリアットで反撃。矢口も倒れず雷神ラリアットで撃ち返すとヒバゴンが膝をつく。矢口がロープに飛ぶも、ヒバゴンがカウンターのヒバゴンラリアット。大の字になった矢口をヒバゴンプレスで圧殺して3カウントを奪った
高野「よぉ~くやった!矢口!さっき言ったようにな、ちゃぁ~んと鍛え直してこいよ!ざまーみろ!フワーハッハッハッハアアーッ!」
ヒバゴンと高野が去っていくと、矢口は心身ともにダメージが深く立ち上がれない様子。
そこへミスター高橋チルドレンのお嬢さんたちが再び現れ、「Let‘s GO!矢口!」のコールからキレッキレのチアダンス。
元気をもらった矢口が「ありがとう!元気が出たよ!」と立ち上がって深々と一礼。チルドレンの「がんばってください!」の声に矢口は満面の笑みで応えた
第5試合
矢口に連れられてガッツリ星人がリングイン。どことなくガッツがありそうで分身しそうなビジュアルの怪獣が登場すると、ガッツリ星人を見た地獄博士から通信が入る。
地獄博士「お前が指名した第1戦目の相手とはこんなやつか!パワーを増したハナブサ・ゴローのアバター!キラーゴロゴの怪力でスクラップにしてやる!矢口よ!よく見ておけ!行け!キラーゴロゴよッ!」
人の心を喪ってしまったゴロゴが大暴れしながらリングイン。
ゴングが鳴ると、キラーゴロゴはロックアップと呼ぶには荒々しすぎる力任せのしがみつき。ガッツリ星人が組み合おうとしてもキラーゴロゴが力任せの諸手突きで吹き飛ばし、 怨嗟の咆哮を上げながらショルダータックル。ロープに飛んだキラーゴロゴをガッツリ星人がヒップトスで投げようとするも、力任せに振り払う。
心を喪っても身体にはプロレスを学んでいた頃の記憶があるのか多彩な形のリストロックを披露。ガッツリ星人がモンゴリアンチョップで反撃すると、キラーゴロゴがナックルから見事なドロップキック。さらにギロチンドロップで追撃と無駄のない攻撃を見せる。
奇声を上げながら気合を入れたガッツリ星人がモンゴリアンチョップを連打。キラーゴロゴがラリアットを発射も、これをかわしたガッツリ星人が首筋への噛みつき攻撃。ロープに飛ぶも、キラーゴロゴがキャッチしてチョークスラムで叩きつける。
これをカウント2で返されると、キラーゴロゴがコーナーに振って串刺しのスーパーマンパンチ。さらに担ぎ上げてベアハッグで絞り上げてから放り捨てるとガッツリ星人は息も絶え絶え。試合続行不可能と判断したレフェリーが試合を止めた
地獄博士「矢口!第2戦目はもう少しマシな奴を用意しろ!まあ結果は同じだろうけどなァ!いいか矢口!キラーゴロゴの挑戦を忘れるんじゃないぞ。分かったな!フッハハハハアァァ~ッ!」
矢口「皆さん、今年俺は30周年。30周年、馬鹿なことやってるよ。でも、一生は1回じゃねーか。誰かのセリフみたいだけど、俺もそう思うんだ。一生は1回。だったら、俺の好きなことをやって命を燃やしたっていいじゃないか!11月4日、東京ドームシティプリズムホールで矢口壹琅30周年記念大会、そして無謀にも怪獣プロレスビッグマッチ、怪獣MANIAを行います!いい大人が馬鹿やったっていいじゃないか!なあ!ここにいるみんなが10人ずつ客を集めてくれたら……もうちょっとかかるな、あそこデカイから。『お前馬鹿じゃねーか』『大丈夫か、矢口』ってみんなから言われたよ。でも、30周年、思い切りやりたいと思います!皆さん、怪獣プロレスを応援してください!そして、次こそキラーゴロゴと、もう1人、ヒバゴン!このビッグな2人を倒したいと思う!皆と一緒に!」
会場が大矢口コールに包まれる中で大会はエンディングを迎え、矢口は客席を回って観衆と握手を交わしつつ去っていった。
<大会後コメント>
雷神矢口
「大仁田厚の言葉じゃないけど、30周年なんで。俺がやるからには音楽と演劇とプロレス。プロレスは色々ご当地もやってたんで、子供からおじいちゃんおばあちゃん。三世代で。そういうプロレスをずっとやりたい。実際にそれが子供のときから怪獣世代です。ゴジラ、ガメラ、ウルトラマン、仮面ライダーね。今日はこれもういいんだけど、仮面ライダー2号(佐々木剛)もね、出てくれるわけですよ。バロム1(高野浩幸)が出てくるわけです。どんどんどんどんやっぱりそういうね……決して大きなスポンサーなんか全くいないですよ。誰にも理解なんかされないじゃないすか。でもね、周りの人間はミスター高橋さんもそうだし、敏太郎さんもそうですし、みんなね、理解して、『一緒に楽しいことやっていこう』って。なんかこう仲間内でやって、それがもし上手くいったら最高じゃん。そういう夢をね、夢をもう1回追いかけるっていうよりも、もう一度若い人たちに見せる責任があるじゃないかなと思ったんですよね。30周年超えるから、これはもうプロレス界への恩返し。それと同時に、本当にやりたいことをやってる。この二つ、二点だけです。多分やってること10年、20年後に多分わかるんじゃないかなと。それでいいと思うんです。子供のファンがいなかったらプロレス界なくなっちゃいますもんね。はっきり言って。俺は子供のファンだったから。だからね、ほとんどこれは三世代で楽しめる。昔のプロレスラー、力道山先生の時代はみんな怪獣だったんです。モンスターだったんです。選手がね。これを思いっきり共鳴したい。結局そういう形です。でも、これ株式会社を作ったからには、どんどん仕掛けていきます。本当に今回の11月4日も『馬鹿じゃねえの?』って。『第2戦でプリズムホールはないだろう、大丈夫かよ矢口』と周りから言われるんだけど、言われれば言われるほど燃えるみたいな。何かこの歳になってね、夢を追いかけられるのって。無謀なことだと言われてもね、『それをやってみせようという』でいいじゃないすか。だからこれは本当ずっとプロレス界入って30年、そういうつもりでインディを渡り歩いてきて、いろんなメジャー選手とも戦って、やっぱり得たのは、プロレスって人を元気にするもんだし、やっぱり笑顔にするものなんですよ。そういう時代がどんどんどんどん悪くなってくればなるほど、プロレス界のというものの持つ意味合い、これはものすごい増してきて重要になってくる。プロレスラー全員がそういう意識を持って表現していってほしいですし、皆さん頑張ってます。本当にね、みんなで頑張ってる。でも俺は俺で正反対の道をやってみようということですね」
――プロレス界の内側というよりも外側に発信したい?
「もちろんもちろん。内側にはもう20年後30年後でいいんですよ。だってアピールしないと、やっぱり、見たことない人が『プロレスって面白いね!』って思ってくれるっていうことが一番ですから。それでもういわゆる一般客、プロレスファンじゃない人たちを取り込んで。それしか僕考えてない。あとは、海外。日本は後からついてくると思ってるんで。もう既にLAの方では話題になって、記事になったし。記者会見の2日後ですよ。今日だってニューヨークからわざわざカップルが見に来てる。あと東南アジアもすごい怪獣ブームがこてる。海外に向けてアピールする。それが夢ですね。野望」
――子供への露出を高めていく作戦はあるか
「作戦はね、もちろん子供たち、児童養護施設の子とか障害を持ったお子さんとかね、施設で呼ぶってのももちろんやりますし、僕の方を通してもやってるんですけど、それとは別にですね、やっぱり子供は無料にする。小学生は無料にする。そういうのもやってどんどん親と一緒にね、もちろん親と一緒ですよ。見に来てもらって。それで今日チルドレン隊ね、高橋さんが考え出して作って。本当に子供たちに見てほしい。今日も、バロムワンの白鳥健太郎さん。バロムワンって俺らの子供の頃、子供のヒーロですよ。子供がね、ヒーローに変身するんだから。やっぱりそういう子供心にもリングに上がって輝いてる姿を見せるっていうのも一つ。夢を見せるっていうこともありますよね。なんかこういうインタビュー受けるとすげえいい子ちゃんになっちゃうんですけど、もう考えてることはもうクレイジーですね本当に。多分今日いろんなスタッフの人・レスラーも俺の頭の中のことなんて2割ぐらいしかわかってなかった(笑)誰もわかってなかった。でももっともっと面白いですよ。それを具現化していきたいと思います」
――その第一歩の手応えは
「あのね、やっぱり俺の20%ぐらいしかやりたいことはできなかったです。でもそれでいいと思ってます。次30パー、次40パー、やがて200パーとかなってくる。それとは別に、その内容とは別に、やっぱり皆さんは温かいファン。声援ね、これはもうヤラセでも何でもないです。本当に実験で。少ない人数かもしれないけど、実験で全部やれたので、そうやって矢口興行が出来てるってのは胸が熱くなりましたね。いやー、30年やってきてよかったなと。俺は誰かの2番煎じじゃねえよ。ねえ。『俺は長州力の噛ませ犬じゃないよ』ってずっと俺はあんとき思ってたし。WJのとき。大仁田さんの輝きがすごすぎて、俺はいつも隠れてるけど、光る仕事をしてると思ってるんで。そのやってきたことは無駄じゃないなと思ってますよ。もっともっとこんな真面目なこと言ってるけど、もっともっとクレイジーなことをやって、もうマスコミの皆さんが『最近刺激ないんだけどさ、これすげえわくわくするよね』って言ってくださる記者の方多くて。そういうのを目指したいですね。はい。あの当時のわくわくするようなプロレスをもう一度。そう思ってます」