【試合詳細】11・4 怪獣プロレスプリズムホール大会 雷神矢口vsヒバゴン 大巨獣ギョロンvs星いぶき&咲蘭 ウルトラロビン&宇宙銀河戦士アンドロスvs甲府星人&ガッツリ星人
『KAIJUMANIA 矢口30周年記念大会』
日程:2023年11月4日(土)
開始:18:00
会場:東京ドームシティ・プリズムホール
観衆:500人・満員
▼1vs2マッチ 15分1本勝負
●大巨獣ギョロン with 謎のケルティックハーブ奏者Nao Cumy
10分47秒 ダブルドロップキック→体固め
○星いぶき(アイスリボン)/○咲蘭(アイスリボン)
▼シングルマッチ 20分1本勝負
○宇宙怪獣キングマンドラ with 宇宙ハンターBLAS
8分49秒 ボディプレス→体固め
●犬面人 with 蜘蛛女タランティーナ
▼タッグマッチ 25分1本勝負
ウルトラロビン/●宇宙銀河戦士アンドロス
8分17秒 アンドロスの光線でコーナから落下→体固め
○甲府星人/ガッツリ星人
▼シングルマッチ 30分1本勝負
○大怪獣ブルゲーター with ラ・メルメイ&ゼクター
4分20秒 ギロチンドロップ→体固め
●小さな巨獣マミトラー with 蜂女ワスパイラ
▼シングルマッチ 45分1本勝負
●スーパーソルジャーMr.U.S.A
6分11秒 ベアハッグ→KO
○キラーゴロゴ with 地獄博士
▼シングルマッチ 60分1本勝負
△雷神矢口 with エスパー清田
10分20秒 双方痛み分けの引き分け
△ヒバゴン with 怪獣大使オグマ
怪獣プロレスに新怪獣続々参戦!矢口の30周年記念祝いに山本リンダが来場!矢口とヒバゴンの因縁の対決は双方痛み分けの引き分けに!?ウルトラロビンは会場に現れず失踪
オープニング
まずは雷神矢口率いる矢口バンドによるライブがスタート。『モンスター』『戦士のバラード』を熱唱。
矢口「今世界で悲しい紛争が起きています。昔911のすぐあと、二ヶ月後に大仁田厚さんとアフガニスタン行ったんですよ。結局ね、戦争って悲しむのは、子供であり、女性であり、年配の方なんですよ。俺はね、怪獣って愛だと思うんですよ。この怪獣で、愛と平和の、この物語をね、全世界に伝えていけたら良いなと思って、怪獣プロレスを立ち上げました。僕のオリジナルナンバーで、愛について歌った歌があります。聞いてください、あいのうた」
最後に矢口が『あいのうた』を歌い上げ、会場の心が一つになった。
続いて矢口壹琅30周年記念式典がスタートし、リングに改めて矢口が登場。
天真体動創始書の青木宏之氏が登場し花束贈呈、アントニオ猪木さんのモノマネタレントの鈴木寿永吉さんが登場し道を贈り闘魂注入ビンタ。
大仁田厚が登場し花束贈呈。
大仁田「マイクで喋ることはないんですけど、今日はご来場ありがとうございます。ご来場ありがとうございます。ご来場ありがとうございます。矢口選手とはもう20何年?25,6年。男同士ほんとに胡散臭い仲ですけど、怪獣プロレスは僕、今度横浜で試合やるんですけど1試合組みたいなと思ってます。矢口選手をよろしくお願いします。ありがとうございました!ありがとうございました!(若林アナ「大仁田選手も怪獣お好きなんですよね?」)だって怪獣世代だもん(笑)若林さん突っ込んでどうすんの、主役は矢口選手だから」
最後にたっぷりと会場を焦らしながら歌手の山本リンダさんが登場。
山本「怪獣ファンのみなさ~ん、山本リンダですこんばんは~!こんばんは~!今日はすごく楽しみにしていました。間に合ってよかった~と思ったんですけれどもね、実は、私もなんと怪獣ファンでございましたちっちゃい時から。一番最初に怪獣の映画、映画を見に行ったのが、母と一緒に横浜にね、住んでる頃だったんですけども、確かね、ラドンとゴジラとかっていう覚えてます?ね、そういう映画があって、見てびっくりしちゃってね!うわーってもうすごい強いし怖いしドキドキするけれども、何か怪獣っていうと哀愁があってね、あ~なんか良いなーなんて思ったのが生まれて初めての怪獣と出会ったときでございまして。その後に、なんと、ちょうどミノルフォンレコードってところからキャニオンレコードってところに移る時の間に、半年間歌の仕事をしちゃいけないというね、そういう決まりがありまして、そしたら丁度その時東映さんの方から仮面ライダーに出演してくださーいということで、二代目ライダーガールになりまして、フェンシングの選手もね、いろんな怪獣も出てくるし、もうショッカーも出てくるし、その時に自分も一緒にその仲間に入って頑張ってるという、ワクワクドキドキを経験致しました。まあそんなわけでございまして、今日もこうしてですね、なんと高橋さん、レフェリーのミスター高橋さん。高橋さんが横浜で近くにおいでになったみたいで、そんなご縁からですね、今日は声を懸けていただいて参りました。今ここに来る前には、私はなんとレコーデイングをしておりました。何をレコーディングしてきたかと言うと、来年のお正月1月の何日だったかな?10日前後ぐらいから始まるドラマがありまして、それのオープニングテーマを歌うことになりまして、そのレコーディングに行ってまいりました。ドラマにも出演してますんでね、始まりましたら是非見ていただけたらと思います。これから私も歌のお仕事ね、何十年頑張ってきてるんですけど、これからもね、できるだけ元気で健康で、そして歌っていけるように頑張ってまいります。皆さん怪獣さんと一緒に皆応援してください。よろしくお願いします。長くなっちゃってごめんね。ありがとう。よろしくお願いします」
矢口「あのほんとに、青木先生を始め、30年来の方々ばっかりで、何故かリンダさんも含めて横浜の方が多いんですよね。僕も横浜に住んでおりまして、ラジオもやらせてもらっておりますけども、ほんとに大仁田さんといろんな事があってそういう一つ一つが今頭の中に総動になって、まだ!もうちょっとだけ引退まで皆さんやらせてもらっていいですか怪獣を?もうそう遠くない時代に僕はリングを降りるつもりですけども、最後の最終章としてこの怪獣プロレスを命がけで旗揚げしましたんで、皆さんどうぞ怪獣プロレスを愛してください。よろしくお願いします」
セレモニー後に怪獣プロレス応援隊として、元新日本プロレス審判部長であるミスター高橋率いる『ミスターたかはしチルドレン』のチアダンスクラブSTYLEYが登場。
小学校3~6年生の9人のキッズチアダンサーたちが2つのチームに別れ激しく踊って「怪獣プロレス頑張れ~!」と怪獣プロレスを盛り上げた。
最後に、クロード・チアリさんの娘であり全国の電車のアナウンスボイスも担当しているリングアナのクリステル・チアリによる対戦カード発表があり大会がスタート。
第1試合
太鼓の音を聞くと凶暴になるというギョロンが、アイスリボン道場前を通りがかった時に、いぶきと咲蘭のリング練習の音を太鼓の音と聞き間違えて暴れ回ったことからこの試合が決定。
謎のケルティックハーブ奏者Nao Cumyの奏でる音につられギョロンがリングへ登場。
14歳の咲蘭と20歳で現役アイスリボン王者である星いぶきが登場すると初見のお客さんから歓声が飛ぶ。
咲蘭といぶきが突っ込むが、ギョロンはいぶきを場外に投げ捨てる。リングに残った咲蘭は「嫌だ~」と叫びながらもつっこんでつっぱりを連打するが、ギョロンが突き飛ばすと咲蘭は場外に転がる。
リングに2人が戻るとつっこんでいくが、ギョロンは2人まとめて投げ捨てアイスリボンの2人は再度場外へ。
咲蘭がリングに戻ると手4つを要求するがギョロンの手の高さに届かず。ならばと咲蘭はコーナーに登って手4つを要求するが、ギョロンはそのまま抱きかかえると逆コーナーまで歩き投げ捨てる。
咲蘭は突っ込んでつっぱり連打も、ギョロンはアイアンクロー。カットに来たいぶきもアイアンクローで捕らえてまとめて投げ捨てる。
リングに戻った2人はエルボーを連打してロープに押し込むが、ギョロンは二人の頭を同士討ちさせる。いぶきは雄叫びを上げて立ち上がると、ガットショットから投げようとするが、ギョロンが逆にボディスラム。ギョロンはエルボーからコーナーに振って串刺しボディスプラッシュで潰し、逆コーナーに振ると走り込む。するといぶきは避けるが、コーナーに登っていた咲蘭に直撃。
いぶきはエルボー連打も、その背後から咲蘭がダイビングクロスボディも、ギョロンはキャッチするがそこへいぶきがミサイルキックを発射し吹っ飛ばす。
倒れたギョロンにセコンドの2人を加えたアイストレイン。フォールもギョロンはまとめてふっ飛ばし、いぶきと咲蘭をアイアンクローからチョークで捕らえて吹っ飛ばす。
いぶきは咲蘭を肩車し、弱点である目を狙うがギョロンは手4つで力比べに。そのままギョロンがいぶきにガットショットを叩き込むと肩車は崩れてしまう。
いぶきが突進しエルボー連打。ギョロンはビッグブーツでふっ飛ばし、咲蘭にはガットショットから背中にエルボー、ロープに振ってビッグブーツも、咲蘭が避けると低空ドロップキックで膝をつかせ、いぶきとともにダブルのドロップキック。そこをセコンドともにフォールし3カウント。
納得いかないギョロンはいぶきと咲蘭をコーナーで潰し暴れまわるが、Nao Cumyさんが「落ち着きなさい、山へ帰るのですよ」とハーブを奏で始め、これを聞いたギョロンは落ち着きを取り戻しリングを後にした。
第2試合
23年前にマンドル星から大阪に飛来したキングマンドラを宇宙ハンターBLASが引き連れて入場。
対するはアメリカから来たという犬面人を蜘蛛女タランティーナがコントロールしてリングへ入れる。
犬面人は吠えながらレフェリーに詰め寄るが、なんとかマンドラに向き合い試合開始。
犬面人はロープに飛んで四方からショルダータックル連発。受けきったマンドラにナックル連打からロープに飛んでショルダータックルも、マンドラが逆にショルダータックルで倒す。
マンドラはエルボーを背中に落としていき、コーナーに叩きつけるとガットショット連発。犬面人が目を掴んでチョップとエルボーでコーナーに押し込みガットショット連発から目に噛み付いていき、弱ったマンドラにエルボー連打。マンドラも体勢を立て直してエルボーを叩き込むと、よろけた犬面人をロープに振ってショルダータックルで倒す。
犬面人に片逆エビ固めからストンピングを落とし、コーナーに押し込むが犬面人は前蹴り。受けきったマンドラは逆水平チョップ連発。犬面人はエルボー連打からチョップで返し、チョップの打ち合いへ。マンドラが打ち勝ちロープに飛ぶとエルボードロップ。さらにストンピングからコーナーに叩きつけ、逆水平チョップ連発からエルボーの打ち合い。犬面人はエルボー連打からブレーンバスターを狙うも、耐えたマンドラがボディに掌底から背中にエルボー。さらにガットショット連発からコーナーで踏み潰し、さらにブロンコバスターで圧殺する。
マンドラはコーナーに振って串刺しボディスプラッシュ。さらにロープに飛ぶが、ラリアットの相打ち連発に。これはマンドラが打ち勝ちエルボードロップを投下する。だが犬面人が避けてショルダータックルで倒し、コーナーに振って串刺しラリアット。さらに逆コーナーに振って串刺しラリアットからボディスラムで叩きつける。
犬面人はロープに飛んでボディプレスを投下しフォールも2。
犬面人はエルボーからロープに飛ぶが、マンドラがボディアタックで迎撃し、ロープに振ってアックスボンバー。フォールも2。
マンドラはボディスラムからフォールも2。
マンドラはロープに飛んでボディプレス。フォールし3カウント。
第3試合
1975年に山梨県甲府市で目撃された甲府星人と、前回大会で雷神矢口が怪獣カプセルから目覚めさせたガッツリ星人がタッグを結成。
アンドロスが入場するが、ロビンが現れず1vs2の状態で試合がスタートするかに見えたがアンドロスがマイクを持つ。
アンドロス「あの。ごめんなさい試合前なんですけど、皆に大事な試合があるんだ。今日ほんとはここにロビン、ウルトラロビン、いるはずなんだけど、いまのところね、まだちょっと来てない。乗り換えを間違えたかなにかだと思う。試合中にね、きっと来てくれると思う。間違って見つかった宇宙人が、ガッツリ星人と甲府星人と、ガッツリ星人はなんとなくキャラ見たことあるよね。ある人いると思うんだけど、問題はこっちの・・・みんな元気?最近寒くなってきたから。喉やられるから気をつけて、布団こう一枚多めに、厚めのシャツ持ってきたりして、ね、風邪引かないようにね。この・・・やろっか」
頑張ってアンドロスがマイクで引っ張るが、ロビンが来ないので試合開始。
甲府とアンドロスがロックアップも、ガッツリがアンドロスの背中にチョップ。
アンドロスがガッツリに詰め寄るも、甲府が再度ロックアップに持ち込むがガッツリが再度アンドロスの背中にチョップを打ち込む。文句を言うアンドロスに甲府が噛みつき、ガッツリがショルダークロー。苦しむアンドロスがロビンに助けを求めるが、ロビンは全く現れない。
甲府が観客席にロビンを探しに行き、ガッツリとアンドロスが「ロビーン!」と叫ぶがロビンは現れない。
ガッツリとアンドロスがショルダータックルのぶつかりあいから、アンドロスがロープに飛んでコブラツイスト。ガッツリは力任せに巻き投げて、頭を掴んで引き起こすがアンドロスはドロップキックで場外に叩き出す。
アンドロスは宇宙コールを要求し、ロープに飛んでトペ・コンヒーロ。
リングに戻り、アンドロスが甲府にガットショットからツームストンパイルドライバー。
ガッツリがアンドロスを起こしてラリアットも、避けたアンドロスがマンハッタンドロップ。
アンドロスはトペで痛めた腰を押さえながらよろよろと起き上がり、クロスボディを発射するがガッツリと甲府は突き飛ばしてアンドロスは落下。ガッツリがチョップから甲府がチョップし羽交い締めにすると、交互に羽交い締めにしてチョップを打ち込んでいく。甲府はロープに飛んでチョップも、アンドロスが避けてガッツリに誤爆。再度甲府がロープに飛んでチョップも、アンドロスが回転してガッツリの背中に誤爆する。
ガッツリは羽交い締めにして甲府がロープに飛ぶと、アンドロスがぐるぐる回転して甲府のひっかき攻撃はガッツリの背中に誤爆。
怒ったガッツリは甲府の頭をはたき、アンドロスは場外に投げ捨てて場外乱闘になる。ガッツリは甲府に指示を出し、甲府が花道から走り込んでくるが、ガッツリは羽交い締めにしたアンドロスを離して甲府がエプロンに直撃し自爆する。
リングに戻り、ガッツリと甲府がサンドイッチ・ボディスプラッシュも、アンドロスが避けて同士討ちさせるとスペシウム光線を発射。これはガッツリが避けて甲府にだけ直撃。
避けたガッツリを甲府が羽交い締めして盾にしようとするが、ガッツリは避けてアンドロスのスペシウム光線は2度3度と甲府に直撃する。
だが耐えきった甲府がモンゴリアンチョップでアンドロスを倒し、ガッツリが甲府をコーナーに登らせる。だがアンドロスがガッツリにボディブローからスペシウム光線。コーナー上の甲府にもスペシウム光線を発射するが、そのダメージで落下した甲府がアンドロスの上に多いかぶさってしまう。暴れるアンドロスを上からガッツリが押さえそのまま3カウントとなった。
アンドロス「あの、ロビンさん、みんな見ててわかったと思うけど、これで、地球の平和は守られたから。次ロビンさん来るのかな?来ないのかね?またね」
第4試合
前回急遽怪獣プロレスに現れたマミトラーを、蜂の遺伝子情報を持つ蜂女ワスパイラが連れて入場。
対するは惑星間と時空間を旅する孤高の女王ラ・メルメイ(萩原佐代子=ダイナピンク・立花レイ役/ウルトラマン80ユリアン・星涼子役etc)とゼクターがトカゲ型怪獣ブルゲーターを連れて登場。
メルメイ「我が名はラ・メルメイ。このゼクターとともに、時空のトンネルを抜けてマルチバースからやってきた女王。ゼクター?さっきの矢口とかいう者はなんなんだ?この星の者はみ~んな、赤い顔をしておるのか?どうやら来る時代と空間を間違えてしまったようだ。私は、中世のフランスに行って、貴族とダ~ンスをしたかったのに。何だ?この星の人間は、蜂にもなるのか?その小さき者はまさか、ふふふ、か~いじゅ~う?(蜂女が詰め寄る)無礼者、ブルゲーター、ハートブレイクショットでやっておしまい!」
ブルゲーターがガットショットから背中にハンマーブロー。さらにエルボーを落とし、地獄突きからチンロック。マミトラーはロープを掴みブレイク。
ブルゲーターは背中にハンマーブローから、ボディに膝蹴りから喉元を踏み潰していく。これを離すと、必死に立ち上がったマミトラーがひっかき攻撃連発。ブルゲーターはボディへ膝蹴りからヘッドロックで捕らえ、これを離すとストンピング連発。マミトラーが足に組み付いてコケさせるが、すぐに立ち上がったブルゲーターが膝蹴りからコーナーに振っていく。背中にハンマーブローからコーナーに叩きつけるが、蜂女がバナナでブルゲーターを引き寄せる。そのすきにマミトラーが背後からスクールボーイも2。
ブルゲーターがボディに膝を叩き込み、ギロチンドロップを投下しフォール。これで3カウント。
ラ・メルメイ「こんな黄色いものを使って、それはなんだ卑怯者め。こざかしい手を使いおって。ゼクター、赤い顔の矢口のところに行って・・・かんでしまったではないか!今すぐ矢口のところに行ってこう伝えるんだ。次はもっと強い強い怪獣を連れてこいとな。でないと次はラ・メルメイ自らがあんな事やこんな事のお仕置きをすると。じゃあ帰るから」
ラ・メルメイ&ゼクター&ブルゲーターはリングを後にする。
ワスパイラ「マミトラー大丈夫?大丈夫しっかりしろ!マミトラー!(マミトラーコールを起こすが、マミトラーは起き上がるとバナナを奪ってリングから逃げ出す)なんだよおい。ひでーなおい、マミトラー待って~!」
第5試合
矢口が第二次大戦中に米国の秘密研究所で身体能力を極限まで高められて作られた秘密兵士USAを連れて登場。
モニターをジャックした地獄博士(佐々木剛=仮面ライダー2号・一文字隼人役etc)が「おい矢口、今回の相手もこの程度のやつか!さあいけゴロゴよ、矢口が指名した2戦目の相手を手加減せずぶちのめしてしまえ!いいか?こやつを倒せば、次の試合は我が息子、五郎のアバターであるおまえゴロゴ。雷神矢口への報復戦となるのだ。矢口への恨みを晴らすため、いけ!いいな!」と叫ぶと、かつて矢口にプロレス団体を辞めさせられた花房五郎のアバターというキラーゴロゴが登場。
USAが国家を歌い始めるが、背後からゴロゴが蹴りつける。USAはロープに飛んでラリアット連発からドロップキック。受けきったゴロゴが袈裟斬りチョップで倒す。
立ち上がったUSAとロックアップからゴロゴがヘッドロックで捕らえショルダータックル。USAは走り込んで来たゴロゴにリープフロッグからアームドラッグで叩きつけるが、すぐに立ち上がったゴロゴが後頭部にラリアットからチョーク攻撃。
ゴロゴはコーナーに振って串刺し攻撃を狙うがUSAが前蹴りからミサイルキック。さらにフロントスープレックスで投げ捨てるが、ゴロゴは立ち上がり背後から殴りつけてストンピング。
ゴロゴがロープに振ってラリアットも、避けたUSAがジャンピング・ショルダータックル。
USAはストンピングからアルゼンチンで担ごうとするが、そのまま崩れてしまう。
ゴロゴは袈裟斬りチョップ連発。さらにエルボーを脇固めで捕らえる。これを離すと場外に投げ捨て、場外乱闘で鉄柱に叩きつけ痛めつける。
これは審判部長の高橋レフェリーがホイッスルを吹いて注意すると、地獄博士がモニターに現れ「うるさいレフェリーだ!ゴロゴよリングに戻ってトドメをさしてしまえ!」と指示。
ゴロゴはリングに戻り、USAにボディスラムからギロチンドロップ。さらにベアハッグで捕らえ、ぐったりとしたUSAを投げ捨てると、立ち上がれない姿を見てレフェリーが試合を止めた。
地獄博士「はははははは!矢口よ!今回も貴様が指名したやつを葬ってやったぞ!さぁ次回は約束通り、貴様に夢を壊された花房五郎のアバターキラーゴルゴと因縁の一騎打ちだ。ビビって逃げ出したりせずに、覚悟して挑戦を受けろよ。アハハハハハハ!」
第6試合
エスパーの清田益章さんによる祈りの舞で雷神召喚。雷神矢口がリングに現れる。
続いて怪獣大使オグマ(高野浩幸=超人バロム・1白鳥健太郎役etc)が、1970年に広島県庄原市西城町の比婆山の麓で目撃情報が相次いだ謎の猿人類ヒバゴンを連れて登場。
怪獣大使オグマ「おいおいおい矢口!ヒバゴンの登場いつまで待たせる気だ!ヒバゴンは気がみじけーんだからな。いきりたってるぞ!なんだお前それによ、シャーマンのパワーを授からねーと試合もできねーのか?あ?」
リングに上ったオグマは「おい矢口、前回の対戦でヒバゴンのスプラッシュ食らって肋骨折ったんだってな?はははは!今日のヒバゴンもな、怒り狂ってるから何しでかすか分からねーぞ。肋骨折られるぐらいですむと思うなよ!」と挑発し試合開始。
試合が始まりロックアップから矢口がロープに押し込むが、ヒバゴンが力任せに投げ捨てる。アバラを押さえて苦しむ矢口にヒバゴンがストンピング。エスパー清田の超能力で矢口が回復すると、矢口は片足タックルで捕らえるがヒバゴンは背中にダブルチョップ。だがその衝撃が強すぎてヒバゴン自身の頭もくらくらする。
ヒバゴンはコーナに押し込み噛みつき、担ぎ上げてボディスラム。フォールも1。
矢口は場外に転がり降りるとエスパー清田のパワーをもらってリングに戻るが、ヒバゴンはベイダーハンマーから串刺しラリアット。避けた矢口がバックドロップで叩きつけるが両者ダウン。
矢口が先に立ち上がり、ロープに飛んでニールキック。しかし落下の衝撃でアバラを痛めて矢口はフォールに行けず。
ヒバゴンが立ち上がり、矢口も立ち上がるとナックル連打からコブラツイストを狙うが、ヒバゴンは噛み付きながらチョーク攻撃でコーナーに押し込み、逆コーナーに振って串刺しボディスプラッシュ。避けた矢口がコブラツイストを狙うが、ヒバゴンが切り返してコブラツイストも、矢口はロープ際でもつれて場外にともに落下する。
エプロンに登ったヒバゴンに矢口がラリアット。ロープにヒバゴンの足が巻き込まれてロックされた状態でヒバゴンが宙吊りになるが、矢口が場外から泣き叫ぶヒバゴンを押し戻す。
ヒバゴンは足のダメージでなかなか立てず、泣き叫ぶヒバゴンを高橋審判部長が確認。矢口の意志も確認し、高橋部長がマイクを持つ。
高橋「お客様にお知らせ致します。ただいまヒバゴンの足をチェック致しました。かなり足首を痛めているようです。矢口選手の方も胸を痛めておりまして、ちょっと、今日は試合続行不可能になります。いずれ、再戦はさせますけれども、今日は双方痛み分けの引き分けということにさせていただきます。何卒ご了承ください」
オグマは手を差し出し、矢口はガッツリと握手。オグマが「30周年おめでとう」とニヤリと笑いヒバゴンを連れてリングを後にする。
矢口「皆さん、30周年これだけ多くの人が集まっていただいて、俺は本望です。かっこわりーよ。ほんとは勝って、終わらせておきたい。だけどかっこわりーよ。でもさ、俺の人生、決してかっこいい道ばっかり歩んでこなかった。むしろ茨の道ばっかり。悩んで歩いてきたと思う。でも、俺がいつも30年言ってたのは、プロレスは愛だって言い続けてきました。このリング上で。だから、今日は、それを言いたい。やられてもやられても立ち向かっていく。ボロボロだって、明日があるじゃねーかって、それを俺は皆に、表現してきたつもりです。だからこそ、こんな時代だからこそ!明日のことはわからない。だから、ここにいるせめて皆がね、一人ひとりが愛と平和を、それぞれ、守り抜いて、皆に発信して行ってください。じゃあ!俺、ずーっと最近何十年もやってなかったけど、今日はいいよね?いつもの。30年なる前に、30年ずっと前に、1,2,3,愛だーっていうのやってたんですよ。大仁田さんはダー。大仁田さんは違う怒られちゃう怒られちゃう。猪木さんはダー、大仁田さんはファイヤー。僕の師匠浜口さんは気合だ―ということで私が30年前から、これをやり続けてきました。皆さん、是非最後お立ちになってご唱和ください。よろしくお願いします。俺が行くぞーて言ったらオーって叫んでください。そして1,2,3って言ったら愛だー、のあとにガオーでいきましょう怪獣だからね。覚えられますか?大丈夫ですか?大丈夫?行くぞ―で(オー)いいね。1,2,3で愛だ~ガオーです。さぁ、最後しっかり行ってみたいと思います。今日はこのリングにいっぱいの愛がありました。世界で、本当に今必要なのは、愛です。だから、俺は怪獣で、プロレスで愛を訴えようと思います。行くぞ―!(オー!)1,2,3,愛だ~!ガオー!ありがとうございました~!」
<試合後コメント>
雷神矢口
「今日はね本当に。大仁田さんが来てくれた。俺の師匠の青木先生も来てくれた。もうそれだけで感無量だし、俺が中学ん時ずっとね、ぎんざNOW!のファンで、寿永吉さんも来てくれたし。そしてなんたってライダーガールズのね、リンダさん。だから、本当俺は嬉しかったんだよね。だからこそ、怪獣プロレスってエンターテイメントなんですよ。見ての通り。総合エンターテイメント。誰もやったことないエンターテイメント。批判を受けるかもしれない。でも、新しいものって絶対そうじゃないですか。今までも。だけどそんなこと気にもせず、俺は俺の30年をやってきたこと、思ってきたこと、ここでぶつけたいし、それは後輩たちプロレスラーへのね、プロレスラーの後輩たちへ、置き土産なんですよ。このままどんどんどんどんテレビもなくなり、ファンも減っていく中で、俺は新しいファンを開拓したいし、プロレスってまだまだ捨てたもんじゃねえよなって。こんな可能性があるんだよなっていうのを、後輩レスラーに伝えたいと思うし、うん、わかる人だけわかってくれればいいと思うし、そしてさっきもずっと今回のテーマは『愛』って言ってたけど、世界で今大変な紛争が起きてる。これがもしかしたら大きなね、うねりになってしまうかもしれない。だからこそプロレスって愛なんですよ、怪獣プロレスって愛なんですよ本当に。だからそれを表現したかった。でも、あばら折れてるのは本当だからね。この真実とファンタジーが一緒の世界にある。僕の召喚してくれた清田くんだって本物ですよ。本物。本当の本物。この本物とファンタジーが一緒の世界にある。それってこれからのね、世界に繋がっていくんじゃないかなと、俺思ってます。だから怪獣プロレス、本当にこのマスコミの皆さんもですね、これを見ていただいて何か感じるものがあったら、弱小団体ですよ。でも、応援してもらえたらな、と思います。今日は本当にたくさんのマスコミの方もお客さんもたくさん来ていただいてありがとうございます。俺は、『弱小団体』って今言いましたけど、自分では絶対思ってないです。『強小団体』強くて小さい団体、これを俺は目指してるし、自分でもそう自負してます。だから、強小団体の意地を張って、胸を張って、俺はこれからも独自の道を進んでいきたいと思います。皆さん、新しいこの全く新しいエンターテイメントを、ぜひどっかに引っかかる、どっかに火を灯していただいたら、これからも応援していってください。よろしくお願いします。本当胸いっぱいのプロレス。フロンティアスピリッツで、これは兄貴的存在の大仁田厚を引き継いでるのは、俺だろうな。俺しかいないなと。思ってますね。そこの部分って、プロレスラーって必要じゃないですかやっぱり。プロレスって他の野球やサッカーに負けちゃうじゃないですか。総合格闘技に、俺は勝ちたいんだよね。自分の場合はやってたし。プロレスってね、もっと素晴らしいんです。世界で世界中の人が楽しめる、エンターテイメントスポーツなんだよね。それを俺は可能性を思いっきり、極限のこっち側で表現したいと思います」
――第3戦の日程は
「第3戦は、今日発表しなかったのは、いろいろね、来年頭にはいろんなイベントをやっていこうと思います。イベントを。今声がかかってます。はっきり言って。まだ発表の段階じゃないです。それでここに来ていただいたマスコミの方だけに言います。正式な大会は4月7日浅草花やしきの花劇場で、日曜日に行います。これは先日、会場押さえました。なので、それはどうぞ出してください。4月7日、桜の咲く頃ですね。浅草に桜を見に、そして会場を見に来てもらいたいなと思います。よろしくお願いします」
――新しい怪獣の登場は
「新しい怪獣は出ますよ。毎回出ますよ。今回だって出過ぎるほど出ちゃったけどね。まだまだ。PO-K2も良かったし、次回は出る。出したいし、本当に今日はね、僕の憧れてたあの人たちね。そして憧れてた戦隊ヒーローもののね、主人公の方たちが『本当矢口さんのためだったら、矢口のためだったら一緒に面白いことをやってやろうよ、やろうよ』みたいな気持ちだけでこの大会ができたんで、それは俺の宝ですね。なんつったって、30年の。はい。宝物はこのまま持ってね、引退まで持っていきたいなと思ってます。あと引退までそう遠くはないです。体の調子ももう大仁田さんと電流爆破やり続けてボロボロだし、最後のほんとに言いましたけど、最後の命をかけて。大げさじゃなくて命懸けでやりたいし、あと一つこれだけは言っておきたい。ハヤブサが亡くなるわずか1ヶ月前、札幌に行ったときにこの怪獣の話をしたら、『それ面白いね!俺絶対矢口さん、放送席座らしてよ。一緒に何か運営させてよ』って。それが俺はもうずっと忘れられなくて。コロナになってもずっとね、怪獣を立ち上げることばっかり考えてました。きっとハヤブサも、お涙頂戴じゃなくて、本当に見てくれてるって、俺は感じて今日はここまでね、頑張って来れました。本当に皆さんの矢口コールを受けて、普段矢口コールなんて受けることないからさ。ありゃ嬉しかったよね。それを見てる人も。1回はこういう良い思いしてもいいんじゃない?本当に今日は嬉しくて、肋骨痛くて、夜も眠れません。ありがとうございました。ギャグになんないって(苦笑)すいません。ありがとうございました」