百戦錬磨の34歳元チャンプがプロデビュー戦から負けなしの16歳生え抜きファイターからタップを奪い「日本中のおじさんおばさんと今日は乾杯したいです!」

4月6日(日)大阪・176BOXにて『BODYMAKER presents GLADIATOR 030』が開催。プロデビュー戦から4連勝中、最速でメインイベンターに駆けあがったルキヤ(正道会館 大河道場)を、おん年34歳その差18歳の百戦錬磨の神田T-800周一(パラエストラ広島・第6代GLADIATORバンタム級王者)が迎え討った。
ルキヤは昨年2024年5月のプロデビュー戦から4連勝中の恐るべき16歳。
神田は戦績17勝14敗1分。パンクラス、修斗でも活躍。2022年にGLADIATORバンタム級王者に輝くも2023年に防衛戦で敗れて王座から陥落した。
試合は組んできた神田をルキヤが巧みに投げてバックを取って瞬殺を狙うがそうはさせじと神田が切り返し、いつしかルキヤがケージを背負わされる展開に。その後も神田がテイクダウンを重ねバックマウントからチョーク。いつものアグレッシヴなキレがスタミナと共に削られていくルキヤ。
2Rも神田がルキヤの動きを読んで上になりペースを完全に掴んだ神田がマウント、パウンド。バックからも拳の嵐を浴びルキヤの表情が歪む。神田の肩固めにルキヤの動きが完全停止しタップアウトすると、天井が崩れ落ちんばかりのどよめきと歓声がケージのファイターふたりを包んだ。

終わってみれば、ベテランの意地というよりもキャリアに裏打ちされた技量の差、神田の貫録の圧勝。だが若干16歳のルキヤの可能性は、無限大。負け試合も経験値に昇華して成長を期待したい。
ルキヤと抱擁を交わした神田が「ルキヤ君、強かった。若さとか勢いとか、めちゃくちゃ怖いです。でも自分を信じてここまでやってきました。日本中のおじさんおばさんと今日は乾杯したいです。GLADIATOR最高!ありがとうございました」と、マイクもベテランならではの滋味と含蓄ある言葉で締めた。
『BODYMAKER presents GLADIATOR 030』
日時:2025年4月6日(日)
開始:13:00 ※オープニングファイト12:30~
会場:大阪・176box
▼GLADIATORバンタム級 5分3R
●ルキヤ(正道会館 大河道場)
2R 4分20秒 肩固め
〇神田T-800周一(パラエストラ広島)