【試合詳細】6・8 GLADIATOR大阪大会 【GLADIATORバンタム級王者】南友之輔vsパク・ソンジュン 久保健太vs今井健斗 宮川日向vsルキヤ

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『BODYMAKER presentsGLADIATOR 031』
日程:6月8日(日)
開始:13:00 ※オープニングファイト12:30開始
会場:大阪・176box

<オープニングファイト>
▼第1試合 フライ級 5分1R
●藤原健介(パラエストラ加古川)
1R  3分47秒 TKO  ※パンチ
○谷口隆元(DOUBLE)

▼第2試合 バンタム級 5分1R
●田口大貴(reversal gym osaka anne)
1R  0分2秒 TKO  ※グラウンドパンチ
○小林龍輝(BURST)

▼第3試合 フェザー級 5分1R
○谷川 渉(BURST)
1R  3分06秒 裸絞め
●内山裕太郎(毛利道場)

▼第4試合 ヘビー級 5分1R
●松本洋平(N★TRUST)
1R 21秒 TKO  ※パンチ
○秦 康太(SMOKER GYM)

<プレリミナリーファイト>
▼第1試合 ライト級 5分2R
○拳椰(BRAVE)
判定3-0
●フラビオ・ディオゴ(ブラジル/Tree BJJ)

▼第2試合 フェザー級 5分2R
○コウ(all my homies)
1R  1分58秒 TKO  ※パンチ
●山下 魁(We are the one)

▼第3試合 フライ級 5分2R
●澤田政輝(矢田道場)
1R  1分51秒 三角絞め
○福島祐貴(BURST)
▼第4試合 ライト級 5分2R
●LUCKYBOY慶輔(U.B.F)
1R  2分42秒 肩固め
○友實達也(ゼロ戦クラブ)

▼第5試合 フライ級 5分2R
○岩崎圭吾(SMOKERGYM)
判定3-0
●千葉琉偉(We are the one)

▼第6試合 ストロー級 5分2R
●塩川玲斗(修武館)
2R  1分7秒  TKO  ※グラウンドパンチ
○諸井裕祐(パラエストラ和泉)

▼第7試合 バンタム級 5分2R
○しゅんすけ(OSC)
2R  1分56秒 裸絞め
●原田康平(SMOKER GYM)

▼第8試合 ウェルター級 5分2R
○後藤丈季(kyoto SEIKENKAI)
判定2-1
●大道翔貴(TEAMTED)

▼第9試合 バンタム級 5分2R
●野口蒼太(SMOKER GYM)
判定3-0
○小林佳純(OLBET)

▼第10試合 フェザー級 5分2R
○國頭 武(BURST)
1R  1分48秒 肩固め
●ヤン・ジファン(韓国/TEAM HON)

▼第11試合 OFGキックボクシング 70kg契約 3分3R
○荒尾裕太(チーム吉鷹)
1R  1分48秒 TKO  ※左肩の脱臼
●イ・スンウク(韓国/マサン・チームスター)

<メインカード>
▼第12試合 PROGRESSフォークスタイルグラップリング ライト級 5分2R
○石田拓穂(Reliable)
2R  4分5秒  ヒールフック
●岸田海輝(reversal gym osaka anne)

▼第13試合 PROGRESSフォークスタイルグラップリング ウェルター級 5分2R
○田中 有(Reliable)
2R  1分18秒 アームロック
●徳野“一心”和馬(U.B.F)

▼第14試合 ヘビー級 5分3R
○大番高明(パラエストラ広島/元GLADIATORヘビー級王者)
1R  1分51秒 アームロック
●ブロリー(チームジョリン)
※アルブリー・ンジャイ(セネガル/ROOTS GYM)負傷欠場によりカード変更

▼第15試合 ライト級(ノンタイトル戦) 5分3R
○小森真誉(ロータス世田谷/GLADIATORライト級王者)
判定3-0
●望月貴史(BRAVE)

▼第16試合 バンタム級 5分3R
●宮川日向[ひゅうが](SMOKER GYM)
2R 54秒 TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
○ルキヤ(正道会館大河道場)

▼第17試合 GLADIATORフライ級王座挑戦者決定戦 5分3R
●久保健太(Asura)
2R  3分52秒 肩固め
○今井健斗(マーシャルアーツクラブ中津川)

▼第18試合 メインイベント GLADIATORバンタム級王者決定戦 5分3R
○南友之輔(BRAVE)
判定3-0
●パク・ソンジュン(韓国/SSABI MMA/BLACK COMBATバンタム級2位)
※南が王者に

ヒザの内側側副靭帯損傷からの復帰でタイトルマッチに挑んだ南が見事勝利しGLADIATORバンタム級王者戴冠!今井が久保に勝利しGLADIATORフライ級王座への挑戦権を獲得!

オープニングファイト第1試合


 オーソドックス同士。サークリングで距離を確かめつつ藤原が前に出て来たタイミングで谷口が右フックを当て打ち合いに。藤原がタックル。凌いだ谷口がパンチ連打からの右フックをスマッシュヒット。なおも谷口は左フック右ストレート。藤原が挑発ポーズから右を入れるが谷口が猛攻。左フックを浴びぐらつく藤原。追撃の谷口にタックルを仕掛け金網際で攻防を展開。谷口は冷静に肘を落としてからの膝。藤原が体を振ってかく乱も谷口の右フックを被弾。藤原のタックルを切った谷口が進撃。じりじり後退する藤原に右アッパー、左ジャブからフックの連打、左フックで藤原が崩れ落ちレフェリーが試合を止めた。

第2試合


 小林がタックル、テイクダウンでマウントを取る。ブリッジから亀の田口に小林がバックマウントからパウンドラッシュ。田口の動きが止まりレフェリーが試合を止めた。驚愕の瞬殺で小林がTKO勝利した。

第3試合


 谷川がタックル、テイクダウンを狙うが凌いだ内山が膝を入れテイクダウンを狙う。谷川が凌いで膝を入れる。谷川がタックル、テイクダウンでハーフで固められてからパウンド。内山のブリッジを潰してパウンド連打。そのまま内山を立たせずマウントを取って肩固めに。内山が外すとバックマウントからのパウンド連打でリアネイキッドチョークの体勢。極め切り内山がタップ。谷川が鮮やかに一本勝ちで仕留めた。

第4試合


 前に出てた泰が飛び膝蹴りを松本の顔面に放つ。松本のパンチは秦がかわして拳が空を切る。泰が松本に圧をかけ金網に後退する松本のボディに膝をめり込ませ右フックで引導。衝撃の秒殺劇だった。

プレリミナリーファイト第1試合


 1R、フラビオが左ミドル。右ローで前進の拳椰にフラビオが前蹴りから左ジャブ。拳椰のワンツーにフラビオが左フックを合わせてくる。フラビオがサークリングしながら左ミドル。拳椰がフラビオを金網へ詰めパンチを放つがかわしたフラビオが拳椰左ボディ。ジャブの攻防。フラビオが左インロー、左フック。前に出て来た拳椰にフラビオが左ジャブ。拳椰のワンツーにフラビオが左フック。フラビオの左右のフックを受けきって拳椰がワンツーで出てテイクダウンを狙う。フラビオのテイクダウンに成功した拳椰がボディにパウンド連打。亀からスタンディングのフラビオを再度テイクダウンした拳椰がバックからのリアネイキッドを狙う。バックマウントに移行してリアネイキッドを狙い続ける拳椰がバックからフラビオにパウンド連打。今一歩のところでゴング。
 2R、拳椰が出てワンツーからのパンチ連打。拳椰が際で左肘。フラビオも左ミドル。拳椰が右ストレートをヒット。体勢を崩した拳椰の上を取ったフラビオがパウンド連打。金網を使い上を奪い返した拳椰がフラビオにパウンド、肘連打を続ける。試合終了。
 3-0で拳椰の判定勝利。

第2試合


 打撃の攻防。山下が左フック。コウが右ストレート2発。山下が倒れたコウにサッカーボールキックを狙ったかの動きでレフェリーから注意を受ける。コウが左ボディ、右フック。山下に金網を背負わせ左アッパーのあとの右フックを受けた山下が崩れ落ちるのを見たレフェリーが試合を止めた。

第3試合


 左ストレートで前に出た澤田が福島を金網に押し込めテイクダウン。が、福島が下から固めて腕十字から三角絞めを狙う。凌ぎつつもがくも解除できない澤田。福田が肘を連打。三角絞めが極まって澤田がタップ。福田が勝利した。

第4試合


  友實はDEEPのベテランで寝技立ち技なんでもござれのオールラウンダーであったが、2015年以降故郷の岡山県に帰りMMAから離脱。2018年に戦線復帰し翌2019年にはパンクラス参戦を果たすも2000年に再び沈黙。2024年7月7日『GLADIATOR 027』にて再度MMAに復帰した。
 LUCKYBOYはWARDOGを主戦場に活躍してきたが2024年からGLADIATORにも参戦。
 試合開始。対峙するや先制のタックルを仕掛け友實を金網に押し込んだのは慶輔だったが、友實がすぐさま体勢を入れ替え尻もちをつかせる。亀になった慶輔を友實がバックからパウンド連打、サイドポジションから肩固めを決めると慶輔が失神。2分42秒の衝撃的な幕切れだった。
 友實「実は僕は岡山で桃を育てているんですが観光農園でして、良かったら桃狩りしに遊びに来てください。GLADIATORに来たと言ってくれたらなにかおまけします!」
 GLADIATOR櫻井雄一郎会長に、GLADIATORへの継続参戦をグイグイアピールすると、会長は笑顔で「OKです」と快諾した。

第5試合


 前回4月8日のGLADIATOR大阪大会でWe are the one所属の千葉琉偉をキムラロックで秒殺した岩崎が開始早々から先制のパンチ連打からテイクダウン。千葉が腕を狙ってくると凌いでパウンド連打。千葉はなおも下から狙うがそうはさせずと岩崎がパウンド連打。千葉がバックを取ると岩崎が腕を抜く。立った千葉を岩崎がタックル、テイクダウン。パウンド連打。千葉が足関節を狙いながら岩崎の顔面を蹴り上げる。岩崎はパウンド連打でサイドポジションを奪いパウンド連打。立つ千葉をすかさず潰して岩崎がパウンド。千葉が堪えてフィニッシュには至らず。
 2R、岩崎がパンチ連打から片足タックル、テイクダウン。岩崎がパウンド連打。千葉が亀になり立ち上がるとすかさず岩崎がテイクダウンを奪いサイドポジションから肩固めを狙っていくが千葉が凌ぐとマウントに移行してパウンド連打。千葉の動きの2手先を読んで切り返しパウンドを浴びせていく岩崎。千葉がバックを取ればすぐさま奪い返してパウンド。虎視眈々とアームロックを狙う岩崎。マ岩崎がマウント。蹴り上げる千葉にパウンド連打。千葉も下から三角絞めを狙ってくるが凌いだ岩崎がパウンド連打。パウンド連打。ゴング。
 3-0で判定勝利も悔しそうな岩崎。記念撮影では林家三平師匠の往年のネタ「どうもすいません」的な表情でポーズを決め茶目っ気。

第6試合


 前回4月8日のGLADIATOR大阪大会ではオープニングファイトに出場し、POLARGYM OSAKA所属の辻本涼太を1R、2分7秒でパウンドアウトした諸井が黒髪を金髪に染めて連続出場を果たした。
 1R、塩川の左ハイをブロックの諸井がタックル、テイクダウン。サイドポジションからパウンドを当てていく。塩川はハーフに戻すが立てず。諸井がパウンド、塩川を潰して肘連打。サイドからパウンド、肘。立てない塩川に諸井がパウンドを当て続ける。諸井は塩川の頭を抱え込んでフロントチョークを狙う。辛くも凌いだ塩川に諸井がなおもパウンド、肘。マウントを取った諸井が塩川にパウンドラッシュ。塩川はブリッジから立とうと抗うが諸井が潰してパウンド連打。塩川が下から腕を狙うが諸井が潰してサイドポジションを奪い肘。ノースサウスチョーク狙う諸井。させない塩川。諸井はサイドポジションに移行して肘連打。蹴り上げて立とうとする塩川。
2R、諸井が前進、右インローからのパンチを連打しながら塩川を金網へ詰める。塩川のタックルを諸井が潰して上を取ってパウンドラッシュ。塩川凌いで立とうともがくが力尽きて動きが止まりレフェリーが試合を止めた。
 諸井が前回に続いてパウンドアウトで完勝。しかもなんとこの試合がプロデビュー戦。恐るべし。

第7試合


 1R、原田の右ストレート、右ミドルに合わせるようにしゅんすけが右ストレート。原田の固いガードを崩せないでいたしゅんすけだったが、金網際に詰められいったん離れてから前進して右ストレート。追撃の左ボディ。原田が右ストレート、右ロー。原田が右フック連打。しゅんすけも右ストレート、左ジャブ。原田も右ローをコツコツ。しゅんすけ右フック。原田も右フック。しゅんすけ右ローも原田の強烈な右ストレートがしゅんすけの顔面にクリーンヒット。しゅんすけも左フックから膝。左ボディを原田の脇腹にめりこませる。一進一退の攻防。
 2R,しゅんすけの強烈な右ローに原田の足が流れる。両者打ち合って原田の右ストレートがヒット。パンチの応酬。原田のタックル。しゅんすけがバックをついてリアネイキッドチョークを極め原田がタップ。しゅんすけが目も覚めるような一本勝ちで勝利した。

第8試合


 1R、後藤の右インロー左ジャブに大道も右ジャブ。後藤がすかさず左ジャブを返して右インロー。大道の左ストレート、左インローに後藤も退かずに右インローを返す。退かない大道が左ミドルから左ストレートをヒット。後藤のワンツーを大道が前蹴りで蹴散らし距離を詰めて凄む。後藤がパンチ連打。バッティングで試合が中断。試合再開。右フックで大道を倒した後藤が肘、パウンド連打。大道が下から後藤の腕を掴んで凌ぐが、後藤は肘、パウンド連打。危ういところで大道が立つと後藤がすかさずパンチ連打。前に出続け右フックを被弾した大道が膝から崩れる。家族の声援を背に立ち上がる大道に後藤が組んで首相撲からの膝。さらにクリンチアッパー連打、クリンチフック。金網際の攻防。大道も後藤に膝を返すがすぐに後藤も大道の顔面に膝。右フック。
 2R、大道がテイクダウンを狙うが凌いだ後藤が右ストレート。大道が左フックを叩き込み倒れた後藤へ勝機を逃さじとパウンドラッシュ。大道がタックル、テイクダウン。ハーフからパウンド連打。後藤も下から打ち返すが大道が上からパウンドを入れ続ける。後藤が足で跳ね上げ立とうと試みるが大道が許さずハーフに移行しパウンド。後藤が足で跳ね上げて立ちあがって右フックを大道に浴びせ打ち合いに。クリンチアッパーで倒れた大道に後藤がパウンドラッシュ。そのまま大道を立たせずパウンド連打。ゴング。
 ジャッジが割れたためマスト判定で後藤の勝利。
 惜敗の大道も大健闘。子どもたちも、負けない退かないお父さんの雄姿を誇らしく思ったことと思う。

第9試合


 1R、野口がサークリングで小林につかず離れず双方様子見。小林が左ジャブをヒット。野口もパンチを連打するが小林が組んでからテイクダウン。バックを取った野口。回転して上になる小林。野口が金網を使って立とうとするが小林またもタックルして潰して野口に尻もちをつかせて肘、パウンド連打からサイドに移行。パウンド、肘を連打。ブリッジから亀になった野口のバックを取って潰して容赦なくパウンド。立った野口のバックからパウンド。
 2R、野口が右フックを当てパンチの連打を浴びせかけるが小林がシングルレッグ、テイクダウンで野口に尻もちをつかせる。金網を使って立とうとする野口を小林が潰してパウンド連打。離れた立った野口にタックル、テイクダウンで金網へ詰め尻もちつかせパウンド。逃れて立つ野口に再度テイクダウン、尻もちをつかせて金網へ押し込む。ゴング。
 やるべきことをきっちりやり遂げた小林が判定3-0で圧勝した。

第10試合


 2011年にプロデビューした國頭は広島の格闘技道場BRUST所属。プロフェッショナル修斗で戦績を重ねながら実力を培ってきた。2023年にはTORAO 30(プロフェッショナル修斗・広島大会)のメインイベントで神田T800周一(パラエストラ広島)と西日本バンタム級最強決定戦で激突したが、判定2-1で惜しくも敗れた。
 今回國頭は階級をフェザー級に戻しての初戦。対するは秋山成勲や林光哲(ONE強豪世界ライト級王者)、韓国UFC第1号ファイターのキム・ドンヒョンなど世界で活躍するMMAファイターを輩出しているウィンサムMMAからの刺客としてGLADIATORに参戦してきたヤン・ジファン。
 1R開始早々國頭がテイクダウンからヤンの抑え込みに成功。ケージを枕に動きを封じてセットを完了、肩固めで失神させ鮮やかな一本勝ちで、連敗から脱出しトンネルを抜けた。
 國頭「この素晴らしいGLADIATORの大会で、フェザー級のベルトを狙ってます。応援よろしくお願いします。」

第11試合


 キックの試合を組んで欲しいとの要望に応えて前回より始まったMMAグローブ着用キックボクシングルールの試合。
 1R、距離を詰めてきたイに挨拶代わりとばかり荒尾の右ハイがクリーンヒット。イの左ミドルに合わせて荒尾が2発目の右ハイ。イが右カーフ。距離を詰めて放った荒尾の右ローがパチンと弾けるような音を立てる。イが飛び込んで荒尾に金網を背負わせる。ブレイク。リング中央へ戻りイが右カーフを当てて前進。荒尾も右ロー。イがガードを破る右ストレート左フックに一瞬ぐらつき後退する荒尾が組んでイに膝を入れると、イが左腕を抑えながら左の肩を叩きつつ金網にもたれかかる。ダウンカウント。イが苦悶の表情で左腕をだらりと下げた状態でうずくまるのを見たレフェリーが試合を止めた。あっけないが戦慄の幕切れ。対戦相手に戦闘不可能なダメージを与えてしまった荒尾の破壊力、恐るべし。

第12試合


 PROGRESSは、打撃のないポイント制のグラップリング競技で、グラウンド、スタンドでの関節技、絞め技が決まらず時間切れの場合両者のポイント数によって決着する。テイクダウン2P、リバーサル(グラウンドでの上下の位置関係が入れ替わる攻防)2P、スクランブル(グラウンドで上下にあった位置関係が、スタンドに戻りリスタートされる攻防)1P、バックグラブ(両足フック、四の字フック)2P、相手が引き込んだ場合が2Pと定められる。MMAで有効なサブミッションは全て認められるが、グラウンドになると両手でのサブミッションを仕掛ける際の腕のクラッチは禁止。
 1R、石田が足を払ってテイクダウン。足を狙う石田。凌いだ岸田が上になると石田がバックを取る。立った岸田を石田が金網に詰める。離れた岸田に石田が足を掛けてテイクダウン。バックからリアネイキッドを狙う石田。凌ぐ岸田。石田が上になると岸田が下から膝十字を狙う。ポイントをコツコツ稼いだ石田がリード。
 2R、差し手争いから石田がテイクダウンを狙う。岸田が引き込もうとするが付き合わない石田。立った岸田に石田が足をかけテイクダウン。岸田は前転して立つが石田がシングルレッグ、テイクダウン。バックを取られた岸田が凌いで石田を引き込み一閃ヒールホールド。石田がタップ。岸田が一本勝ちを決めた。

第13試合


 1R、田中が徳野をケージに押し込みバックに回って尻もちをつかせる。田中がボディトライアングル。スクランブル。徳野を引き込んでバックキープ。辛くも立った徳野のバックを取って潰す。上になる田中。抗う徳野。田中が逃さず。
2R、田中が徳野に金網を背負わせ足払い、サイドから腕十字を狙う。凌ぐ徳野。キムラロックに切り替え極まった瞬間たまらず徳野がタップした。

第14試合


 ブロリーは、対戦予定のアルブリー・ンジャイが足の肉離れで欠場が決まり大会2日前にオファーを受けての緊急参戦。開始から距離を詰める両者。ほどなく大番が全体重をかけてのテイクダウン。圧殺状態で殴られるままのブロリーの上でサイドに移行しつつパンチ連打の大番。なすすべもなくブロリーがタップして試合終了。
大番「本当は2メートル120キロのセネガルの選手とやる予定だったんですけど、その選手が怪我をしてしまって急遽試合を受けてくれたブロリー選手、ありがとうございました。男気がすごいです。2日前に試合を受けて試合をするのがすごいです。試合が流れなくてありがたいです。またグラジで闘うことがあったらよろしくお願いします。ありがとうございました。」

第15試合


 1R、小森がテイクダウンを奪い、ハーフポジションから肘。粘り強くバックコントロールを続ける。
 2Rも小森が組んでの投げでテイクダウン。望月の足をフックしてバックコントロール。パウンドを入れながら裸締めを狙う。望月が上を取り返す。金網を使って立った小森に望月がパンチを連打してタックル。小森を潰してパウンド。小森が返して上になってパウンド。
 3R、小森が望月を引き込んでボディトライアングル。バックキープを続け試合が終了。3-0で小森が判定勝ち。グラップラー同士の闘いは、粘りつくようなバックコントロールを貫いた小森に軍配。

第16試合


 バックボーンがキックボクシング同士のリスタートを賭けた闘いは、両者の試合前コメントからも凄まじい打ち合いになる予兆はあった。
 「相手選手はストライカーですが、打撃で上回りたいです。」と臆面もなく宣戦布告するルキヤ。対する宮川も「やっと思う存分打撃が出来ると思うので殴り合い出来るのを楽しみにしております。」と、どちらも喧嘩上等の構えで迎えた試合当日。
 1Rから白熱の攻防。出会いがしらの右ストレートを放ってルキヤを倒した宮川がパウンドラッシュでフィニッシュを狙うかと思いきや強靭な腰を使って瞬間立ち上がったルキヤがすぐに上から宮川に拳を落とす。下から蹴り上げて立ち上がった宮川が強引に倒してサイドを取ってルキヤの脇腹へパンチ。熱狂の大声援飛び交う中で瞬き許されぬ攻防が続く。逆転の好機掴んでバックを取ったルキヤの拳が宮川の後頭部に入り試合が中断。イエローカードで-1ポイントのルキヤがバックスピンキックで魅せる。
 2R、息上がる両者の魂に観客の声援が共鳴し一体になったかの如く会場内の温度が明らかにヒートアップ。本能的に前進してきたルキヤの右がヒットしてダウンした宮川にルキヤがパウンドラッシュ。レフェリーが止めた。
 ルキヤ「今回は組みをちゃんとしようと思ったんですが、練習不足で出来なかったんで。次戦までにストライカーでも組みでも勝てるレベルになってくるんで応援よろしくお願いします!」

第17試合


 42歳の久保健太と25歳の今井健斗、運命の悪戯か岐阜で交流する練習相手同士がフライ級王座挑戦権を賭けて争うことになった。
  久保と今井は地元・岐阜で所属ジム全体の交流がある練習相手同士。試合前に久保は「今井君は僕が所属するGSB多治見ジムの代表である梶田先生にパーソナルを受けていたり、時にはAsura gymで一緒に練習したり、Asura gymの弟子達は今井君が所属するマーシャルアーツクラブ中津川ジムに出稽古で毎週のようにお世話になっていたり、僕も大変お世話になっています。今はそれらの関係性、環境がストップしている程に今回のこの試合の影響はとても大きいです。お互い知り尽くしている実力はもちろんのこと、深いこんな関係性であっても試合することに注目して頂けたらなと思います。」と、複雑な胸中を明かしていた。
 今井もまた「 対戦相手の久保健太選手は毎週のように一緒に練習をする仲間です。タイトルマッチ以外では戦いたくない相手でしたが、次期挑戦者決定戦ということでオファーを受けました。お互いに評価の上がる試合をした上で、僕が最高の結果を出してタイトルマッチに進みます 。」と覚悟をのぞかせていた。

 1R、今井が詰め寄りワンツー、フックで攻めかかると久保も退かずに右ローで前進。今井がダブルレッグでテイクダウン。金網を背に立ち上がる久保をシングルレッグで尻もちをつかせる今井。マウント。左手を枕に肩パンチで久保のスタミナを削りバックを取る今井。完全に今井のペースに圧され劣勢の久保。2R、久保が左フック。軽やかなステップからスーパーマンパンチ。今井がワンツーからのダブルレッグ、テイクダウン。尻もちをつき金網を背負わされた久保の口が開き肩で息。抗う久保が立って前転も今井が潰す。「フーッ」と荒く呼吸する久保を今井が肩固め。極まって久保がタップした。久保の手の内を知り尽くした今井が完全にコントロール、組んで潰して圧勝。GLADIATORフライ級王者オトゴンバートル・ボルドバートルへの挑戦権を獲得した。

今井「マーシャルアーツクラブ中津川の今井健斗です。対戦相手のクボケンさんとは僕がプロになる前から岐阜で一緒に切磋琢磨してやってきた仲間で、最後の最後に戦うことになってしまったんですが、本当にありがとうございました。これでGLADIATORフライ級上位陣を全員倒したんで、しっかりベルト取れるよう日々の練習を頑張ります。あと、ボーナスください。お願いしまーす。」
久保「GSB多治見所属久保健太です。こんな形でマイクを持たせてもらってすいません。きょう沢山の方たちに応援いただきました。恩師にも来ていただき、仕事でお世話になる人たちにも応援いただき(涙で声を詰まらせる)。今井健斗選手の強さは・・・特にグラウンドはわかっていました。もっと打撃でプレッシャーを与えて闘いたかったのですがこれが結果のすべてなんで。僕は3日後に43歳になります。これからは先生といろいろ相談しながら考えていきたいと思います。今井健斗はまだまだ若いです。これからも今井健斗君の応援をよろしくお願いします。どうか格闘技界、みんなで応援して支えてあげてください。ありがとうございました。」

第18試合


 ヒザの内側側副靭帯損傷で負傷欠場していた南友之輔が復帰戦でバンタム級タイトルマッチに挑んだ。
 南は空手からMMAに転向し2023年9月にMMAデビュー以来連戦連勝の快進撃中に負傷して全治2か月の診断を受け1月に決まっていた暫定王座決定戦を欠場した。
 対戦相手は、BLACKCOMBATバンタム級ランカーで戦績11戦5KO1敗GLADIATOR初参戦のパク・ソンジュン。
 サウスポーのパクとオーソドックスの南。両者ともに打撃が強い。1R、軽妙なステップでパクに圧をかけ続ける南の踏み込んでのワンツーはマッハの速さ。2Rはパクが先制の右ジャブ、左ハイを見舞ってくるが、南も右ハイを返す。南の左フックでパクのまぶたの上が切れたか出血。ワンツーからの左がスマッシュヒットしてパクが崩れ落ちる。
 パクが飛び込んでバッティングにより試合中断。再開。優位に試合を運んでいるかの南だがフィニッシュに到らず闘いは3Rにもつれ込む。
 南の拳に力が入ってくる。パクは南にケージを背負わせ左膝を浴びせる。南の左フック右ストレート。さらに左ジャブもヒット。
 パクが右ジャブで追撃も、南はひらりひらりとステップで距離をコントロールしつつ右ストレート、左フック。
 圧をかけてきたパクが組んで上になる。 南がハーフガードから蹴っていったん離れるパク。すぐ詰めてパウンド。辛くも南がしのぎ切って試合終了。判定3-0で、南が勝って戴冠した。
 南「正直、納得のいく結果ではなかったんですけど、チャンピオンになれました。今日の試合は絶対獲る気持ちでいたんですけど、通過点っていう意味でも絶対獲りたくて、その通過点っていうにはしょっぱい試合になってしまいました。もっと練習して、チャンピオンらしく。絶対に僕が世界の頂に立ちます。こんなもんじゃ僕はないです。引き続き応援よろしくお願いします。GLADIATOR、最高!」

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