【試合詳細】9・21 GLADIATOR大阪176BOX大会 中川晧貴vsイ・フィジェ チハヤフル・ヅッキーニョスvs荒井銀二 ハンセン玲雄vs荒尾祐太 岩崎圭吾vsパク・ファラン 石田拓穂vs國頭武

『BODYMAKER presents GLADIATOR 032』
日程:2025年9月21日(日)
開始:13:00(オープニングファイト12:30~)
会場:大阪・176box
▼GLADIATOR60㎏契約5分2R
○谷口隆元(総合格闘技道場DOUBLE)
1R1分32秒 TKO※パンチ
●カーヴィ(BURST)
▼GLADIATORフェザー級5分2R
●天野武徳(全真会館)
1R2分19秒 TKO※パウンド
○キム・ジギョン(AOM)
▼GLADIATORバンタム級5分2R
○古賀琉斗(総合格闘技スタジオSTYLE)
判定3-0
●岩田虎之助(和術慧舟會HEARTS)
▼GLADIATOR ヘビー級5分2R
○松本洋平(N★TRUST)
判定3-0
●かずややねんけど(猛者連 本部)
▼GLADIATORヘビー級5分2R
●土井淳(パラエストラ森ノ宮)
判定3-0
○ヨコヤマクレガー(THE BLACK BELT JAPAN)
▼GLADIATORストロー級5分2R
●木村旬志(ゼロ戦クラブ)
1R3分37秒 TKO※パンチ
○與那嶺大輝(THE BLACKBELT JAPAN)
▼GLADIATORフライ級5分2R
●藤原浩太(KINGGYM KOBE)
判定3-0
○村泉空(格闘技実業団トップティア)
▼GLADIATORフェザー級5分2R
●コウ(all my homies)
2R26秒 TKO※パウンド
○谷川渉(BURST)
▼GLADIATORバンタム級5分2R
○野口蒼太(SMOKERGYM)
判定2-1
●古賀珠楠(総合格闘技スタジオSTYLE)
▼PROGRESライト級5分2R
●岸田海輝(reversal gym osaka anne)
判定8-7※PROGRESルールにつきポイント制
○徳野"一心"一馬(U.B.F/第4代WARDOGフェザー級王者)
▼OFGKICKBOXING 80kg契約3分3R(肘無し)
○森井翼(LIGHT CLUB)
判定3-0
●小山寛太(kyotoSEIKENKAI)
▼GLADIATORライト級5分3R
○八木敬志(猛者連本部/第2代 WARDOGウェルター級王者)
判定3-0
●友實竜也(ゼロ戦クラブ)
▼GLADIATOR 78.4㎏契約 5分3R ※クオンが前日計量900gオーバーでキャッチウエイトに変更
●後藤丈季(kyotoSEIKENKAI)
1R2分45秒 TKO※パンチ
○クォン・ジフ(TEAM MAD本館)
▼GLADIATORフェザー級5分3R
●石田拓穂(総合格闘技道場Reliable)
2R4分51秒 TKO※パウンド
○國頭 武(BURST)
▼GLADIATOR60㎏契約5分3R
○岩崎圭吾(SMOKERGYM)
判定3-0
●パク・ファラン(キングダム)
▼GLADIATOR OFG KICKBOXING 70kg契約3分3R
●ハンセン玲雄(総合格闘技道場Reliable)
判定3-0
○荒尾祐太(チーム吉鷹)
▼第17試合 GLADIATORライト級5分3R
○チハヤフル・ヅッキーニョス(MIBURO)
判定2-1
●荒井銀二(BRAVEGYM)
▼第18試合 GLADIATOR68㎏契約5分3R
○中川晧貴(総合格闘技道場Reliable)
1R4分21秒 フロントチョークスリーパー
●イ・フィジェ(RingMMA)
1年2か月ぶりMMA復帰の中川晧貴が逆転のチョークスリーパーで激勝!“越後の不死鳥”チハヤフル・ヅッキーニョスがモンゴルからの凱旋試合で勝利!
第1試合
先制を仕掛けて突撃をしたのはカーヴィだったが、いなした谷口の右ストレートがさく裂。カーヴィがダウンしたのを見てレフェリーが試合を止めた。
第2試合
キム・ジギョンが天野にスタートダッシュのタックル、テイクダウンからケージ際でパウンドラッシュ。一気に勝負を決めた。
第3試合
1R 、激しい打ち合いからスタート。古賀が右カーフ。岩田がパンチで前進し古賀をケージに押し込む。古賀のローブローでタイムストップ。再開。すぐに岩田が古賀を押してケージを背負わせる。互いに譲らず攻防。ゴング。
2R、スタンドの打ち合いから岩田が古賀に膝を入れケージに押し込むが古賀が体勢を入れ替えテイクダウンに成功し上になったのは古賀。ケージを使って立ち上がった岩田。離れて打ち合うが岩田がタックル、古賀をケージに押す。ゴング。
3-0で古賀の判定勝利。
第4試合
1、2Rともにセコンドの指示を良く聞いて冷静に試合を運んだ松本が優位に試合を運び判定3-0で勝って嬉し涙。
第5試合
ヨコヤマクレガーが開始から積極的に打ちかかっていく。右ロー、右インローから右ストレート、ボディからの右ロー、左インローとガンガン攻める。飛び込んでの右ストレートを顔で受ける土井。ヨコヤマクレガーは右ローからシングルレッグでテイクダウンにも果敢にチャレンジ。対する土井はほぼなにもせず1R終了。
2Rにはいっても、リーチがあるのに消極姿勢で手数も出せずじまいの土井は明らかに印象が悪かった。ガードを破る右ストレート、左インローと繰り出し続けたヨコヤマクレガーの3-0判定圧勝。
第6試合
木村が先制のダブルレッグでタックル、與那嶺をケージへ押したが與那嶺が切ってスタンドの打ち合いから與那嶺の左ストレートを浴びた木村が尻もちをつく。すぐに立ち上がったが再度パンチを浴びてダウン。レフェリーが試合を止めた。
第7試合
1R、村泉ががぶる。藤原が辛くも逃れてケージに村泉を押し込むが離れた村泉がシングルレッグ、テイクダウンに成功。藤原がこれも切り返し立ってケージに村泉を押す。村泉が体勢を入れ替えるが今度は藤原がシングルレッグ、テイクダウンで上に。離れた村泉の右ストレートをよけた藤原が村。泉をケージに押し込んだところでゴング。
2R、ケージの中央で藤原が村泉を捉えてチョークの体勢。村泉が抜け出してスタンドで打ち合うが再び藤原にがぶる村泉。藤原が村泉をケージに押して立ち上がってスタンドで打ち合い。村泉が藤原にタックル、強引にテイクダウンに持ち込んだところで時間切れ。
3-0で村泉の判定勝利。
第8試合
試合が動いたのは2R。パンチが当たってケージに倒れこんだコウに谷川がパウンドラッシュ。レフェリーが試合を止めた。
第9試合
1R野口がジャブを振りながら前進。古賀はワンツーを迎撃。距離を詰めると野口が右カーフ、右インカーフを見舞う。振りかぶる右、左は当たらず。左を突いて右ローを当ててきた野口に古賀がシングルレッグでケージへ詰める。テイクダウンに持ち込めずケージを背負わされたのは古賀。離れてケージ中央で再びスタンドでの闘い。古賀の左ハイを拳でガードする野口。飛び込んできた古賀に組んで膝。もつれてケージ際での攻防。ブレイク。前進してきた野口の顔面に古賀のパンチがクリーンヒット。野口はすかさず右ロー、右カーフをお返し。古賀が飛び込んでケージ中央で強引にテイクダウンに成功もゴング。
2R野口が古賀にケージを背負わせ圧す。離れてスタンドでの打ち合い。1Rと展開はほぼ同じ。圧をかけ続ける野口。古賀が圧してケージ際の攻防。離れて野口が右ロー。古賀が左ハイ、左ボディ。野口がミドルで前進。ケージに古賀を押し込む。古賀がバックを取るが時間切れ。
ジャッジは割れスプリットで野口が辛くも判定勝ちを収めた。
第10試合
第10試合はPROGRESルールによる試合形式で行われた。独自のルールによって勝敗が決まる。
以下概要。
・通常のGLADIATOR CUPルールとは異なり、ポイント制である。
選手が下記のポイントが入る状況を維持した時、レフェリーは該当する選手のコーナーカラーのリストバンドを着けている手によって、ハンドサインにてポイントを提示する。
テイクダウン=2P
相手を背中、体勢、または尻からマットに倒して、トップポジションを維持した時。
リバーサル=2P
ボトムポジション(仰向け、うつ伏せ、四つん這いで背後から制されている状態等)から上下を入れ替えた時。ただし、上下が入れ替わっていてもバックグラブをされている時は除く。
スクランブル=1P
テイクダウンされた、または引き込みなどでボトムポジションになった選手が立ち上がり、相手と正対して離れた時。
バックグラブ=2P
相手の背中を制し、胴体または腿を両脚で制した時。
相手が引き込んだ場合=2P
・レフェリー判定
同点の場合は以下の基準に基づき、レフェリー判定によって勝敗を決する。
インパクト(試合への影響・影響力)
優越性
支配継続時間
・試合時間
全ての試合は5分1ラウンドで行われる。
・足関節技について
全てのカテゴリーにおいて、あらゆる足関節技が認められる。
玄人向けのコアな試合形式がケレン味を備えた徳野が参戦したことでエンタメ度が増しわかりやすくなった感。徳野との相乗効果で岸田のテクニックの巧さがこれまで以上に明確となり、テンポも良く面白い展開の闘いになった。途中岸田の指が目にはいってタイムストップとなるアクシデントを乗り越えて徳野が1ポイント差で逃げ切りPROGRES参戦2戦目にして初金星を獲得。
第11試合
オープンフィンガーグローブのキックルール。
1R、小山の右ハイキック、前蹴りに森井が左フックを当てて小山が尻もち。スタンドの攻防。森井のペース。ケージに小山を詰めて首相撲から膝連打。パンチ、小山をケージに圧して森井が膝を入れ続ける展開。残り時間2分で小山にローブローがはいりタイムストップ。再開。スタンドでの打ち合い。小山が前進も森井も退かず。ケージ際にじりじりと追い詰めクリンチ、膝。
2R、森井が小山をワンツーからケージに詰めてクリンチ、膝。離れて中央での打ち合い。森井がこかす。ロー蹴りから再びケージを使って首相撲。蹴り技のタイミングを読まれた小山、苦戦。
3R、森井1R同様にパンチを打ちながら前進し小山の蹴りを読み切って足を掴んでブロック。小山も果敢に前に出るが出てから先の手が出ずじまいで森井の右が待ち受ける。ジャブを散らして前に出る森井。小山の右ミドルで倒れる森井。すぐに立ち上がりワンツーで距離を詰めクリンチから膝。首相撲にからめとられてケージを背負う小山。森井の首相撲に苦戦の小山、手数が出せぬまま試合終了。
3-0で森井が判定勝利。
第12試合
1R、八木が出合い頭のバックハンドブロー。ひるまず友實も右ハイ。その足を捉えた八木。かわして離れる友實。八木が右ロー。左を振って前進する友實。スタンドで互いに距離を図りつつタイミングを狙う。右ローを蹴りあう。圧をかける友實。友實の蹴りのタイミングを的確に読む八木。友實に右ロー。八木がケージ中央でタックルからテイクダウンを奪いにいく。抗う友實を力技でじりじりとケージまで押し込んでいく。下になった友實が八木の左腕を取ってアームロック。体勢を入れ替えてパウンドを入れつつ立ち上がり離れる。右ローが交錯。友實が左を打って八木にがぶるがケージまで詰めるが八木が突き放す。ゴング。
2R、友實のタックルを逆に返してテイクダウンしケージ際に友實を押し倒す怪力の八木。友實の胴をがっちりとクラッチ。ケージ際の攻防で友實が八木の腹に膝。ブレイク。八木が力技でタックル、テイクダウン。上になりパンチ。友實も下からパンチ。じりじりとケージに近づいた友實がケージを使って立ち上がろうと試みるが八木を跳ね返せない。友實の呼吸が苦し気。ゴングに救われたか。
3R、両者の汗がスタミナの削りあいの凄まじさを物語る。あとがない友實がパンチで前に出て八木に圧をかける。八木のがぶりを切った友實の左が八木の顎先にヒットしたがパンチのタイミングで八木がシングルレッグ。八木の首を捉えた友實がギロチンを狙うが外して離れて立ち上がる。再びスタンドで打ち合う体勢。ジャブで近づく友實を前蹴りで離す八木。右カーフを蹴ってきた八木にがぶった友實が上になりハーフの体勢から拳、肘を落とす。返した八木がバックを取る。トップを取り返した友實を返して上になる八木。汗だくの攻防。ゴング。
判定は3-0で八木。
友實の気迫と執念に八木が圧されるシーンも少なくなかったので記者裁定はドロー。
第13試合
前日の計量でクオンが前日計量900gオーバーでキャッチウエイトに変更となった。
クオンの右で後藤がKO。一瞬で決まった。
第14試合
ケージインから眼光鋭く凄みを効かせ試合開始早々パンチを繰り出しながら距離を詰め石田をケージに圧していく國頭。すかさず体勢を入れ替えた石田だったが体を離して中央に闘いの場を戻す。飛び膝を國頭に体ごとガッチリブロックされるとすかさずトリッキーにスピンキックから左ストレートを当て國頭にケージを背負わせる。離れた石田に國頭が左ストレートを見舞う。1Rはグラップラー同士がスタンドで打ち合う展開。
2Rは石田の動きを読み切った國頭がジャブで石田を誘因、ダブルレッグで捕えケージに押し込んで肘を落とす。離れた石田に國頭が再度ダブルレッグでケージに詰める。体を入れ替える石田。離れてジャブから旋回式裏拳が國頭の鼻先をかすめる。狙い定めた國頭の左が石田にスマッシュヒット。ダウンした石田にパウンドラッシュ。レフェリーが試合を止めた。
GLADIATORフェザー級に國頭あり。完全復活の國頭が死闘を制し存在を強く印象付けた。
第15試合
1R、いつも通り前に出て打ちかかる岩崎。ケージ際でパクが岩崎に食らいつく。岩崎の両足をクラッチ。岩崎は肘を落として離れようともがく。逃れようとケージに手をかけた岩崎のバックを取ってチョークの体勢。エスケープに成功した岩崎だったがパクを背中からはがせない。危機的状況が続くなかケージを使って体勢を入れ替えようやくパクの上になりパンチ。ゴング。
2R、岩崎が飛び込んでパクにケージを背負わせる。尻もちをつかせるがパクが入れ替えて岩崎が苦しい状況に。押され続けるが立ってアームロック。倒されてパクが上に。がぶる岩崎。上からパンチ。ゴング。
3R、距離を詰める臨戦態勢の岩崎にパクがミドルキック。岩崎が飛び込んでシングルレッグからテイクダウンせず上からパンチ。がぶるがパクがシングルレッグ。岩崎をケージに詰めてバックを奪う。立った岩崎をダブルレッグで尻もちをつかせてケージを背負せる。岩崎が切って離れスタンドで打ち合う。シングルレッグで飛び込んできたパクのバックを岩崎が取ってパンチ。パクをケージに押す。パクはスタミナ切れか動けない。岩崎がバックからパンチ連打。ゴング。
判定は3-0だが岩崎にとってはかなり厳しい闘いだったと思われ判定が出た瞬間泣き崩れた。鬼っ子の目にも涙。
第16試合
オープンフィンガーグローブのキックボクシングルール。
1R、双方ローキックで距離を伺う。荒尾が右ハイをヒットさせ組んでケージにもつれ込む。ブレイク。荒尾の右ハイとハンセンの膝が交錯。荒尾が鋭い右ローから右ハイ。組んだところをレフェリーがブレイク。ゴング。
2R、荒尾が三日月を連打。首相撲。ブレイク。ハンセンが左インロー。荒尾は右ハイから左インロー、右ハイとキックを連続で決めていく。首相撲をレフェリーがブレイクしたあと荒尾の左ハイがハンセンの顔面にヒット。よろめくハンセンに荒尾がパンチ連打。首相撲。ゴングに救われるハンセン。
3R、荒尾が右ハイ、三日月をヒット。荒尾が終始プレッシャーをかけ続け優勢に試合を運んでいた感。
判定3-0で荒尾が完勝。
第17試合
1Rは荒井が先手必勝とばかり右ストレートを武器に攻勢をかけ続けヅッキーニョスを圧しまくる展開。ヅッキーニョスにタックルの隙を与えずスタンドの闘いに終始した。2Rにはいるとサウスポーのヅッキーニョスが左を当てて荒井をケージに押し込むことに成功。3R、ヅッキーニョスがダブルレッグテイクダウンも再びスタンドの闘いへ。ヅッキーニョス、旋回式裏拳は当たらず。左ストレートが連続ヒット。終盤にかけて経験の差という分厚い壁を崩せないと悟った荒井の表情には焦りと怖れが伺えた。ジャッジは割れて2-1でヅッキーニョスがスプリット判定勝ちを収めてライト級で2勝目。ケージ中央で得意の不死鳥ポーズを決めた。三国志に出てきそうな独特の風貌のヅッキーニョスは、感情を内に隠し顔に出さない。劣勢を装って荒井を翻弄していったようにも思われた。
第18試合
開始早々右を振りながら前進してきたフィジェの先制の左がヒット。不意を突かれた格好で尻もちをついてダウンした中川だったがすぐ立ち上がりケージを使ってフィジェの左を差す。フィジェも間髪入れずテイクダウン。中川に尻もちをつかせるイだったが、中川はケージを巧みに利用して体勢を入れ替えフィジェの上になるが今度はフィジェがケージを使って立ち上がり、中川に再度ケージを背負わせる。会場の観客もいつしか日韓真っ二つに分かれケージの外側では応援バトルがヒートアップ。ところが勝負は一瞬で決まった。劣勢かと思われた中川がフィジェの足を掴む。ケージを使って圧しながらがぶってチョークスリーパーを極め、フィジェがタップアウト!レフェリーが試合を止めた瞬間観客は騒然となった。文字通りフィジェの首を獲った格好の中川がケージトップに駆け上がってファンに向けてガッツポーズ。フィジェは悔しさを隠しきれずケージを蹴って突っ伏す。だが試合が終わればノーサイド。中川がフィジェに近づいていき、こうべを垂れ握手を交わし互いにハグをすると観客も両雄に拍手を送った。