1年2か月ぶりMMA復帰の中川晧貴がアグレッシヴコリアンファイターから逆転のチョークスリーパーでタップ奪取

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 暑さ寒さも彼岸までと言うが、日中の最高気温31℃の残暑厳しい大阪・176boxにて21日(日)『BODYMAKER presents GLADIATOR 032』が開催。メインイベントに参戦を予定していたアヴリヨホン・ハミドフ(ウズベキスタン/Fight Geek)のビザが下りず来日不可能に。ハミドフに代わってコリアンファイターのイ・フィジェ(RingMMA)がスクランブル参戦することとなり、68㎏契約で中川晧貴(Reliable)と対戦した。

 フィジェは、5戦3勝のうち2試合をKO勝利で飾っているアグレッシヴなストライカー。急遽の参戦にも関わらず美しく均整の取れた体格からして万全の体勢が伺え乗りに乗っている様子が見て取れた。
 兵庫県出身の中川はバックボーン柔道で神戸市の大会で団体戦優勝の経験を持つ。20歳の時にMMAと出会いGLADIATORを主戦場にDEEP、パンクラスで研鑽を積み2022年にはRIZINにも参戦しGRACHANの小島勝志に判定勝利を収めている。昨年7月のGLADIATORフェザー級挑戦者決定トーナメント準々決勝でチハヤフル・ヅッキーニョス(MIBURO)に2-1の判定負けを喫して以来1年2か月振りのMMA復帰戦。会場に飛び交う声援からGLADIATORの長年のファンがいかに彼の帰還を待ちわびていたかが伝わってきた。

 開始早々右を振りながら前進してきたフィジェの先制の左がヒット。不意を突かれた格好で尻もちをついてダウンした中川だったがすぐ立ち上がりケージを使ってフィジェの左を差す。フィジェも間髪入れずテイクダウン。中川に尻もちをつかせるフィジェだったが、中川はケージを巧みに利用して体勢を入れ替えフィジェの上になるが今度はフィジェがケージを使って立ち上がり、中川に再度ケージを背負わせる。会場の観客もいつしか日韓真っ二つに分かれケージの外側では応援バトルがヒートアップ。ところが勝負は一瞬で決まった。劣勢かと思われた中川がフィジェの足を掴む。ケージを使って圧しながらがぶってチョークスリーパーを極め、フィジェがタップアウト!レフェリーが試合を止めた瞬間観客は騒然となった。
 文字通りフィジェの首を獲った格好の中川がケージトップに駆け上がってファンに向けてガッツポーズ。フィジェは悔しさを隠しきれずケージを蹴って突っ伏す。だが試合が終わればノーサイド。中川がフィジェに近づいていき、こうべを垂れ握手を交わし互いにハグをすると観客も両雄に拍手を送った。

 試合後のマイクで中川はGLADIATOR主宰の櫻井雄一郎会長に「こんな勝ち方をしたんでそろそろタイトルマッチ、お願いします!」と力強くフェザー級タイトル挑戦アピールを行った。GLADIATORは選手の層が厚みを増してきた。フェザー級もタイトルを狙っているのは中川だけではない。アマチュアGLADIATORからプロ入りした選手も急成長を遂げてきている。否応なく次回11月30日(日)176boxで開催が決まっている年内最終戦に期待が高まる。

『BODYMAKER presents GLADIATOR 032』
日程:2025年9月21日(日)
開始:13:00(オープニングファイト12:30~)
会場:大阪・176box

▼メインイベント 第18試合 GLADIATOR68㎏契約5分3R
○中川晧貴(総合格闘技道場Reliable)
1R4分21秒 フロントチョークスリーパー 
●イ・フィジェ(RingMMA)

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