負けたら即引退の女の闘いは過熱の一途!鼻を変形させれらたトラウマに怯える王者にサイコパス美女が悪魔の笑い!

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 8日、神奈川県・横浜武道館にてスターダム『CINDERELLA TOURNAMENT 2025 〜開幕戦〜』が開催。引退と赤いベルトをかけて中野たむと上谷沙弥、白いベルトをかけて闘うスターライト・キッドと小波が前哨戦で火花を散らした。

 上谷とたむの出会いは、たむが2018年にスターダムの姉妹団体として旗揚げした『スターダム★アイドルズ』で上谷がアイドルズの1人としてプロレスデビューしたことに遡る。
 上谷が練習生からやり直してスターダムからデビューした後には、上谷とたむは節目節目でシングルマッチを実施。2021年12月には白いベルトをかけての闘いで上谷がたむを破って師匠超えを果たし、その後は良きライバルとしてしのぎを削ってきた。

 2人は2023年7月にシングルリーグ戦『5★STAR GP 2023』開幕戦でも対戦したが、その際に上谷が照明用鉄柱によじ登って高高度からのダイブを敢行。これで上谷が左ヒジを脱臼して長期離脱。優勝候補筆頭として期待されていた中で開幕戦からリーグに大穴を空ける形となった上谷はメインストリームから外れてしまう。

 約4ヶ月後に元気に復帰した上谷であったが、このときの心の傷は大きく残っていた様子。その後に自身のユニット【Queens Quest】の事実上の崩壊、ファンからの誹謗中傷問題などもあり、さらに心の傷を広げた上谷は闇堕ち。刀羅ナツコ率いる悪の軍団【H.A.T.E.】に加入し、秘め続けてきた狂気を存分に振りまいている。

 その後、上谷は『5★STAR GP 2023』の件を持ち出して「あの日からお前にプロレス人生狂わされたんだよッ!今度はお返しに、私がお前の大切なものを全部奪ってやる」と当時赤いベルトの王者であったたむへ憎悪の矛先を向ける。
 昨年12月の両国国技館大会でたむから赤いベルトを奪った上谷であったが、たむへの恨みはまだまだ尽きない。赤いベルトへのリベンジを餌にたむの愛弟子である玖麗さやかをかけた試合をふっかけるなど嫌がらせを続けてきた。

 過激になっていく煽り合いは、両者の『敗者スターダム退団マッチ』が行われるまでに発展。
 この試合は今月3日の後楽園ホール大会で行われ、上谷が勝利。これで因縁は決着するかと思われたが、上谷は「本気で退団する気だった?次は何を賭ける?」というこの試合の意義を根底からひっくり返す再戦要求マイクで観衆の度肝を抜く。
 これを受けたたむは「もうどうなってもいい!全て失ってもいい!アンタを倒すチャンスが得られるなら、全部捧げてもいい!引退をかける!」と最後の切り札を叩きつける。すると上谷も「お前が引退をかけるなら、私だって引退をかける!そして、赤いベルトも!」と宣言。
 両者負けたら即引退のラストダンスは、4月27日の横浜アリーナ大会で行われることに決定。

 この日のメインイベントでは、中野たむ&スターライト・キッドvs上谷沙弥&小波のタッグマッチが実施。
 この試合は、引退と赤いベルトをかけて闘うたむと上谷、3月15日の大田区総合体育館で白いベルトをかけて闘うキッドと小波が対面するダブル前哨戦。たむは約束通りスターダムを退団しており、フリー選手としての参戦となった。


 たむと上谷の対面でゴングが鳴ると、たむがジャーマン・スープレックス、上谷がビッグブーツをクリーンヒットさせる劇的な立ち上がりから永遠に続くかと思われるほどのエルボー合戦を展開。場外戦でも2人は他に目もくれずに激しく殴り合う。

 上谷が「ホントに引退しちゃうんじゃないの?(笑)」と嘲笑すると、ブチ切れたたむがビンタを猛連打。小波が加勢に入って2vs1でたむをいたぶっていくが、キッドが飛び込んできてたむと息の合った連携。たむとのプランチャの競演、互いに得意とするタイガー・スープレックス・ホールドの競演と畳み掛けていくが、上谷が側頭部へのスピンキックからのスター・クラッシャーでたむをKO。

 最後は小波がバズソーキック2連撃から鼻を蹴り上げる顔面蹴りでキッドから3カウントを奪った。

 マイクを取った小波は「キッド!キッド!キッド!私たちの思い出……いや、トラウマが蘇った。今日の顔面キックで来週のタイトルマッチ、欠場とかになったらイヤだなぁ~!ハハハハ!私たち同期の絆は、NEVER END!」と高笑い。上谷は倒れ込むたむを踏みつけながら赤いベルトを掲げ、不敵に笑った。

 バックステージに戻るも殺気が押さえられない様子の上谷は「中野たむ、アイツほんとにムカつくなあ?スターダムから……いや、プロレス界から徹底的に排除してやるよ」と低い声で呟いて足早に去っていく。
 小波は「思い出した?あの日のこと。キッドはトラウマって言ったけど、私にとってあの顔面キックはキッドとの大切な思い出だよ!来週はもっともっと濃い時間にしようね!同期の友情はNEVER END!」とサイコパス味たっぷりに微笑みながらコメントした。

 小波が言うキッドのトラウマとは、2018年6月9日の横浜ラジアントホール大会で起きた事件。試合中に小波のサッカーボールキックがキッドの顔面にクリーンヒットし、鼻血が止まらなくなって戦線離脱した試合を指す。
 後の検査で鼻が変形していたことが判明したり、その後も小波に1度も勝てていなかったりということも重なり、この事件がキッドのトラウマに。後に大江戸隊で小波と共闘するようになった時期も常に恐怖心があったという。

 スターダムの話題はたむと上谷の引退マッチ一色だが、約7年越しのキッドと小波の因縁にも注目していきたい。

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