武尊がリベンジKO勝利で格闘技から引退!「僕は格闘技と出会ってなかったらほんとにろくでもない人生だった」

4月29日、有明アリーナにて『ONE SAMURAI 1 フライ級キックボクシング暫定世界王者決定戦 ロッタン VS 武尊』が開催。第15試合では【ONEフライ級キックボクシング世界暫定王座決定戦】ロッタン・ジットムアンノン(Jitmuangnon Gym)vs武尊(Team Vasileus)が行われた。
ロッタンは世界的ムエタイ王者であり、2018年来日時は那須川天心に判定負け。その後ONEに参戦し、2019年にフライ級ムエタイ世界王者へ。2025年3月さいたまスーパーアリーナで武尊を1R1分1秒でKOしており、今回リマッチとなる。
武尊はK-1フェザー級&スーパー・バンタム級&スーパー・フェザー級王者となり、K-1のエースとして君臨。2022年に那須川天心とTHE MATCHで闘い判定負け後、K-1のベルトを返上し休養へ。
初代タイガーマスク公認の7代目タイガーマスクとなり、社会貢献活動を行う中で2024年にONEへ参戦。2025年にロッタンに敗北後はデニス・ピューリックにTKO勝利するも、この日の試合を引退試合にすることを発表していた。

試合が始まるとお互いローで牽制し、ロッタンの左ストレートが顔面を捕らえるが浅い。武尊は前蹴りで距離を見てからロッタンのジャブをガード。ロッタンはワンツーをボディにも散らしていき、前に出ての打ち合いになるがお互い捕らえきれず1R終了。
2Rは武尊が距離を詰めていき、ソバットを放つがローブロー気味に。打ち合いになるとロッタンがダウン。前に出ての殴り合いから武尊がノーガードで挑発し、ロッタンもワンツーから前に出て打ち合いになると武尊が再度ダウンを奪う。ロッタンはロープを背に迎撃体制になるが、武尊は顔面にパンチを喰らいながらも前に出て殴り合いに。武尊がラッシュを仕掛けるが仕留めきれずに2R終了。
3Rは武尊がガードを上げて慎重に前に出てジャブを打ち込んでいき、ロッタンは前蹴りで距離を見て打ち合いに。ロッタンがロープを背負わせて左右のフックやボディに散らしていき、武尊がガードを下げて殴り合いを要求すると肘を打ち込みロッタンのパンチを受けていく。武尊はスウェーからフック。ロッタンのハイをガードして殴り合いを見せていく。
4Rはロッタンがボディと顔面にパンチを散らし、武尊がふらつき始めるが前に出るのを辞めず。だがロッタンの左右のストレートが顔面を捕らえていき、ガードも弾いて容赦ないフックを連打。武尊も打ち返していくが4R終了。
最終ラウンドではロッタンが容赦ないフックで追い込み、武尊も打ち合いに応じるがロッタンが手数で圧倒。武尊はノーガードで挑発しながらロッタンの攻撃を受けていき、ワンツーでふらつかせるとロープを背負わせラッシュ。これでロッタンがダウン。
武尊が再度ロープを背負わせ左右のフックからボディにも散らしていき、ラッシュを仕掛けるとロッタンが前のめりに倒れKO勝利。
武尊はコーナーからのバク宙を見せ、会場からは大歓声。

チャトリCEOからフライ級キックボクシング世界王座のベルトを肩にかけられ、涙ながらに「前回僕が負けちゃってみんなの期待を裏切っちゃったけど、今日は満員のお客さん集まってくれてありがとうございます。ほんとに嬉しいしかないです。ロッタン選手も再戦受けてくれて本当にありがとうございます。ロッタン選手いなかったらこんな引退試合出来なかったんで、ロッタン選手にも拍手をお願いします。最後の最後にこれとれたこと、正規王者に挑戦するためのベルトですけど、この試合組んでくれたチャトリ感謝してます。ONE SAMURAIだけじゃなくて日本の格闘技界、世界の格闘技界これから盛り上げていくんで、僕が引退しても格闘技の熱はこれからのファイターたちにも絶対力になるんで、ONEだけじゃなくK-1、RISE、KNOCKOUT、日本にいっぱい団体ありますけどどこの団体がすごいかじゃないですよ!格闘技がすごいんですよ。僕が引退後できること何でも手伝うんで、格闘技の熱取り戻しましょう」と熱いマイク。
チャトリCEOから1500万のファイトボーナスが贈られ、最後に武尊は「皆で取ったベルトだからプレゼントします」とリングにベルトを置いて大歓声を受けながらリングを降りた。

すべてを終えてバックステージに現れた武尊は「34歳まで現役やると思っていなかったし、身体的もたないかなと思ってたんですけど、沢山の人達の支えで格闘家としてやってこれて、最後にチャトリがタイトルマッチ組んでくれてこの引退試合のモチベーションがめちゃくちゃ上がったんで、みんなにほんと感謝ですね。現役最後この試合ができて本当に幸せです。自分が失神してる夢とか、足の骨折れてる夢とか毎日見ててほんと怖かったんすよ。みんなの期待裏切っちゃうなとか。だからもう生きて帰れてよかったなみたいな感じです。僕は格闘技センスも運動神経も普通なんですよ。でもこういう風に強くなれたし結果も残せたので、天才とかエリートって思ってると思うんですけど全然そうじゃなくてほんと勝てなかったんで。夢持つ人は絶対諦めてほしくないなって、それを伝えたかった。僕は格闘技と出会ってなかったらほんとにろくでもない人生だったなと思うし、こんな最高な人生にしてくれたのは格闘技のおかげ。格闘技に感謝ですね。感謝しかないです」とさわやかに語り、たくさんのものを背負ってきた格闘技人生に幕を閉じた。
















