CMLLからの刺客がスターダムのシングル王者から勝利!シンデレラ・トーナメント2025は波乱の幕開けに!

8日、神奈川県・横浜武道館にてスターダム『CINDERELLA TOURNAMENT 2025 〜開幕戦〜』が開催された。
シンデレラ・トーナメントとは2015年からスターダムが毎年春に行っているシングルトーナメントであり、優勝者には栄誉のシンデレラドレスと望む王座への挑戦権が与えられる。かつては1DAYトーナメントで行われてきたが、年々規模が拡大。全国を巡業しながら複数大会にまたがって行われる春の一大イベントとなっている。
今年の参戦選手は、羽南、姫ゆりあ、鉄アキラ、梨杏、八神蘭奈、玖麗さやか、HANAKO、さくらあや、天咲光由、レディ・C、妃南、吏南、琉悪夏、タバタ(CMLL)、稲葉あずさ(JTO)、稲葉ともか(JTO)の全16選手。
今年のシンデレラ・トーナメントは年齢やキャリアの浅い選手が中心に参戦しており、若手の登竜門的なビッグイベントとしての開催となった。
第1試合では八神蘭奈vs鉄アキラの1回戦が実施。
闘志をむき出しのファイトを見せるアキラであったが、八神がしっかり受けきった上で鋭い蹴撃で反撃し的確な腕への一点集中攻撃。最後まで勢いを失わずに貪欲に勝利を狙うアキラだったが、最後は八神が初披露のシンコペーション(※三角蹴り)を決めて勝利。
第2試合では姫ゆりあvs吏南の1回戦が実施。
18歳ながら数多の修羅場をくぐってきた歴戦の吏南が終始圧倒。ゆりあはラフファイトに苦戦しつつ得意のギロチンドロップやビッグブーツ連打でOTR勝利を掴みかけるなどの見せ場も作るが、最後は吏南がPink Devil(※変形熨斗紙)を決めて勝利。
第5試合では梨杏vs稲葉あずさの1回戦が実施。
17歳の若さでデビュー2周年を迎えたばかりのあずさ。今月30日にデビュー1周年を迎える梨杏はキャリアでは劣るも20歳の大人の女としての意地を見せんと意気込んでおり、持ち味のがむしゃらファイトで吶喊。あずさは苦戦しつつも巧みな関節技と鋭い蹴撃で逆転。最後はあずさが姉超を叩き込んで勝利。

第6試合では妃南vsタバタの1回戦が実施。
フューチャー・オブ・スターダム王者の妃南は、CMLLから来たタバタの土俵であるテクニカルなロープワークやアームドラッグの応酬といったルチャ・リブレの技術で追随。しかし、タバタが1つギアを上げてトペ・スイシーダからのミサイルキックを見舞って逆転。最後はラ・インモルタル(※相手の足を4の字に固めた上で自身の足を相手の首にかけての押さえ込み)で勝利。

試合を終えたタバタは「このトーナメントに参加するのは初めてだけど、勝利を収めることが出来た。絶対に優勝したいし、その先にあるベルトもメキシコに持ち帰って自慢するの」と自信満々に語って投げキッス。
妃南は「また初戦負け。前回(2023年)はジーナに負けて、今日はタバタ。よく知らんメキシコ人が来て。初戦が来日した外国人のお披露目ショーみたいになってんだよ、私のシンデレラ・トーナメントは」とぼやきつつ「タバタは確か20歳でデビュー1年半ということでフューチャーの挑戦資格があるってことなんで、気が向いたら是非このベルトに挑戦してきて下さい」とベルトをかけてのリベンジを仄めかした。
第8試合では玖麗さやかvs琉悪夏の1回戦が実施。
琉悪夏は最初からOTR狙いのパワーファイトで速攻勝負をかけるが、玖麗も必死に食らいついて気迫のエルボー連打からときめきスピアー。ときめきカッターが不発に終わり、ボックス攻撃も被弾して大ピンチに陥った玖麗だったが、追撃のラリアットをかわして琉悪夏をエプロンに落とすことに成功。リング内からロープ越しにときめきスピアーをぶっ刺し、琉悪夏を転落させて根性のOTR勝利。
第9試合では天咲光由vsレディ・Cの1回戦が実施。
元チームメイトの2人は互いの手の内を読み合う高度な攻防を展開。どちらが先に切り札を出せるかという勝負となる中、天咲が多彩なDDTで翻弄。我慢の試合が続いたレディだが、一瞬の隙を逃さずチョークスラムからビッグブーツを決める。これからレディの逆襲が始まるかと思われた瞬間に天咲が天橋立で丸め込んで勝利をもぎ取った。
第11試合ではHANAKOvsさくらあやの1回戦が実施。
同期で同日デビュー同士の対決ということもあり、互いに負けたくない両者は試合前からバチバチの視殺戦。序盤からHANAKOがパワーで制圧し「やる気あんのか?返してみろよ」と挑発。防戦一方の展開が続くさくらだったが、エプロン上の攻防を制してプランチャを決めて逆転の狼煙。
さくらが容赦ない顔面への張り手やミドルキックを連打し、JPコースターを着地して顔面へのトラースキックから三角絞め。側頭部へのハイキック、後ろ回し蹴りと被弾したHANAKOは顔面から出血するも倒れずラリアット。そのまま15分時間切れ引き分けとなり、大会規定により両者失格。
第12試合では羽南vs稲葉ともかの1回戦が実施。
試合はともかが“蹴りで倒してサブミッション”という堅実な作戦を遂行していき、羽南のブーメラン・アタックも回し蹴りで撃ち落とすなど対策もバッチリの様子。羽南はカウンターのブロックバスターで流れを変え、プランチャとともに「優勝するぞーッ!」と雄叫び。
終盤にはともかが稲葉落とし、羽南がバックドロップを繰り出す大技の応酬に。最後は一撃必殺!ともか蹴りを阻止した羽南が必殺のバックドロップ・ホールドを決めて勝利。前年度覇者の羽南が順調に駒を進めた。
この結果を受け、2回戦は玖麗vs八神、羽南vs天咲、吏南vsタバタの3カードに決定。(※あずさはHANAKOvsさくら戦が両者失格となったため準決勝進出決定)
2回戦は9日の刈谷大会、準決勝&決勝戦は15日の大田区総合体育館大会にて行われる。