辻陽太がオカダ・カズチカからの刺客を破ってIWGP GLOBALヘビー級王座初防衛!新旧エース対決の実現なるか?
5日、東京都・東京ドームにて新日本プロレス『JR東海 推し旅 Presents WRESTLE DYNASTY』が開催。辻陽太がジャック・ペリーを制してIWGP GLOBALヘビー級王座初防衛に成功した。
2023年にIWGP USヘビー級王座に代わる新王座として設立されたIWGP GLOBALヘビー級。昨年の1・4で初代王者となったフィンレーが一度はニック・ネメスに取られたものの、3ヶ月で取り返し防衛を続けてきた。
そんなフィンレーの天敵は辻陽太。辻は昨年のG1 CLIMAXの公式戦&決勝トーナメントで2連勝したことからフィンレーの指名を受けて今年の1・4で挑戦。見事フィンレーを打ち破って“IWGP”の名を冠するベルトを手にし「俺以外に!これからの新日本を背負える奴がいるか?俺以外に!このIWGPを育て、守れる奴がいるか?」と熱い気持ちを叫んだ。
そんな辻は翌日となる今大会でAEWのジャック・ペリーを相手に初防衛戦を実施。
昨年11月のボストン大会でジャックが辻を襲撃したことで因縁が生じていた。元々シングルマッチとして1・5に組まれていたカードが辻の戴冠によって急遽タイトルマッチとなった形だ。
ジャック・ペリーは、今は亡き名俳優ルーク・ペリーさんの長男。一時期はCMパンクとのトラブルからAEWを離脱して新日本プロレスに参戦していたが、そのいざこざの末に闇落ち。後にAEWに復帰し、オカダ・カズチカも属するユニット【The Elite】の一員に。今回は悪の外敵として新日本に再襲来した。
試合は基礎に忠実なレスリングに始まるが、ジャックが後頭部へのトペ・スイシーダを見舞って先制。ジャックはブーイングを受けながらラフファイトでいたぶっていき、後頭部へのジャンピング・ダブルニーからハングマン式の変形ファイナルカットなどで頭部にダメージを集中。
ジャックがコーナーに上るが、辻はスパニッシュ・フライで流れを変えてジーン・ブラスターを発射。ジャックはこれをジャンピング・ニーで迎撃するという離れ業を見せ、急所攻撃からグラスジョーを狙う。これをかわした辻がカウンターのジーン・ブラスターを突き刺して3カウント。一瞬の勝機を逃さなかった辻が初防衛に成功した。
バックステージに戻った辻は「オイ、AEWよ。これがAEWの若手か?オイ、オカダ・カズチカ。アイツを俺に送り込んできた理由はなんだ?AEW、アイツを送り込んできた理由はなんだ?まぁ理由はどうあれ、最初の防衛戦は危なげなく勝っただろう。前にも言ったように、俺がこのベルトを獲った暁には、このベルトを使って、俺がやりたいことをやっていくつもりだ。現状でも闘いたいヤツが何人かいる。さぁ、このベルトを使って、何をしようかな?」とオカダ・カズチカを挑発しながら不敵な笑みを浮かべた。
辻は、3年20億とも言われる巨大契約でAEWに移籍して新日本を捨てたオカダをことあるごとに挑発し「中指を突き立てて股間を蹴っているだけのレスラーに成り下がった」と吐き捨てている。
今回の試合も辻は「オカダがジャックを送り込んできた」という認識でおり、“手下”を葬った辻に対してオカダがなんらかのアクションを起こしてくることを求めている。かつて新日本を背負ったオカダと、これから新日本を背負っていく辻の直接対決は成るか。