【試合詳細】12・6 スターダム×マーベラス×極悪女王スペシャルステージ 刀羅ナツコ&上谷沙弥&琉悪夏vs中野たむ&なつぽい&玖麗さやか 彩羽匠&Maria&彩芽蒼空vs桃野美桜&川畑梨瑚&暁千華 夏すみれvs叶ミク
東京コミックコンベンション『スターダム×マーベラス×極悪女王スペシャルステージ』
日程:2024年12月6日(金)
時間:17:00~18:30
会場:幕張メッセ・東京コミコン内特設リングステージ
観衆:74,290人(3日間総数)
▼シングルマッチ15分1本勝負
●叶ミク(T-HEARTS)
8分19秒 シャイニングウィザード→片エビ固め
○夏すみれ(フリー)
▼Marvelous提供試合 6人タッグマッチ30分1本勝負
○彩羽匠/Maria/彩芽蒼空
16分53秒 ランニングスリー→エビ固め
桃野美桜/●川畑梨瑚/暁千華
▼STARDOM提供試合 6人タッグマッチ30分1本勝負
[COSMIC ANGELS]中野たむ/なつぽい/●玖麗さやか
14分4秒 スワントーンボム→片エビ固め
[H.A.T.E.]○刀羅ナツコ/上谷沙弥/琉悪夏
東京コミコンの会場でマーベラス×スターダム×極悪女王マッチ!“ダンプ松本の後継者”刀羅ナツコが斎藤工&ゆりやんレトリィバァ&長与千種とトークショー!!
第1試合
夏がロープ際で客席にシャッターチャンスを行い試合が開始。ミクがエルボー連打からロープに振ろうとするが、夏がガットショット連打からヘッドロックで絞り上げる。そのままロープを使って顔面をこすっていき、コーナーに叩きつけて痛めつける。髪を掴んでグラウンドに引きずり込むが、ミクは切り返してヘッドロックへ。
夏はそのまま回転してフォールも1。
ミクはガットショットからリストの取り合いへ。ミクがヘッドロックから巻き投げると低空ドロップキックを突き刺す。
ミクはコーナーに振ろうとするも、夏が逆に振るが、ミクはコーナーに駆け上がって飛び越え、串刺しドロップキックからロープに飛んでドロップキック連発。ミクは投げようとするが夏が耐え、ガットショットから切り返すとラリアットを狙うが、ミクがガードしてSTOから倒立プレス。フォールも2。
ミクは腕ひしぎで捕らえるも夏はロープに足を伸ばしブレイク。
ミクは串刺し攻撃を狙うが、夏がレフェリーを盾にして突き飛ばしてぶつけると、そのすきにムチを取り出してミクの顔面にフルスイング。さらにロープに振ってボディにムチをフルスイングし、コーナーに振って串刺しバックエルボー。ぐったりと座り込んだミクの顔面を踏みつけていき、夏が得意の串刺し腰振りブロンコバスターで会場を沸かせフォールも2。
夏はブロックバスターホールドも2。
夏は妖乱を狙うも、切り返したミクがロープに飛んでコルバタスクールボーイも2。
夏が顔面にケンカキックを叩き込み、投げようとするがミクが首固めも2。
夏が走り込むが、ミクがmic mic knifeも2。
ミクはボディスラムからコーナーに登りサマーソルトドロップを投下しフォールも2。
ミクがバックを取るが、耐えた夏が丸め込むが2。
夏がボディスラムからダブルアームフェイスバスターで叩きつけフォールも2。
夏はシャイニングウィザードを叩き込みフォールし3カウントを奪った。
第2試合
先発は桃野と彩羽。コール合戦からロックアップ。バックの取り合いからヘッドロックの応酬へ。フロントネックの応酬からグラウンドになり、桃野がヘッドロックで捕らえるも彩羽が巻き投げてヘッドシザース。抜けた桃野が走り込んでビッグブーツも、キャッチした彩羽がアンクルホールドから弓矢固め。桃野はすぐに切り返してフォールも2。
彩羽がハイキックも避けた桃野が下がる。彩羽がガットショットから蹴ろうとするが、桃野が下がって川畑にタッチ。彩羽もMariaにタッチ。
ロックアップをフェイントに川畑がソバットからロープに振るが、Mariaが巻き投げると再度彩羽が走り込むも、Mariaがリープフロッグからアームホイップの応酬。さらにドロップキックの相打ちからハンドスプリングで起き上がり睨み合う。両者タッチ。
彩芽が暁にドロップキックからフォールも2。再度フォールも2。再々度フォールも2。再々々度フォールも2。
彩芽はボディスラムを狙うが、暁が逆にボディスラムからフォールも2。再度フォールも2。再々度フォールも2。再々々度フォールも2。
エルボーの打ち合いから彩芽がエルボー連打。ロープに振っていくが暁がショルダータックルで迎撃し、逆エビ固めで捕らえるも彩芽はロープに這ってブレイク。
暁は桃野にタッチ。
桃野は引き起こすとボディスラムから川畑にタッチ。
川畑はボディスラムからサッカーボールキックを叩き込みフォールも2。
川畑はコーナーに叩きつけて桃野にタッチ。
桃野はガットショット連発から正面ロープにくくり、場外を走り込んで顔面にドロップキック。フォールも2。
桃野はストンピングからロープに振っていくが、彩芽はドロップキックで迎撃するとロープに飛んでのドロップキックを連発する。桃野は全て受け切ると彩芽はエルボー連打からロープに飛ぶが、川畑がエプロンから蹴りつけて羽交い締めにすると桃野が走り込むが彩芽が避けてエルボーは川畑に誤爆。彩芽は桃野の背後からスクールボーイも2。
彩芽はロープに飛んで低空ドロップキックからMariaにタッチ。
Mariaはクリストで捕らえるが川畑と暁でカット。
暁と川畑でロープに振っていくが、Mariaは2人まとめてドロップキック。さらに暁を突き飛ばして桃野に叩き込むと、2人まとめて串刺しドロップキックから桃野をロープに振ろうとするが、桃野が逆に振るもMariaがドロップキックを突き刺す。
Mariaはロープに押し込みケンカキックでの顔面ウォッシュ。桃野が避けると髪を掴んで引き倒し、そのまま引き起こすがエルボー合戦へ。桃野がエルボー連打からMariaのエルボーをガードしてエルボー。さらにMariaのエルボーを避けてエルボーからバックを取るが、Mariaが足を取ろうとするも桃野は馬跳びから股抜きでバックを取り、奇声をあげて動きを止めてから足を踏みつけて頭を両手で叩いていく。ロープに飛ぶもMariaは追走ニーから投げようとするも、桃野が逆にブレーンバスター。Mariaも叫びながら立ち上がると顔面にドロップキックを突き刺し、ロープに飛ぶも桃野はカウンターのブロックバスターホールドも彩羽がカット。
桃野は暁にタッチ。Mariaも彩羽にタッチ
暁のドロップキックを避けた彩羽がミドルキック。のたうつ暁だったが、立ち上がると必死にエルボー連打。さらに投げようとするが、耐えた彩羽が強烈なエルボーで吹っ飛ばす。
彩羽はロープに振ってからスリーパーで捕らえ、暁はなんとかロープに足を伸ばしブレイク。
彩羽はボディスラムを狙うが、逆に暁がボディスラムも、すぐに立ち上がった彩羽がガットショットから投げようとするが、暁が逆にボディスラムで叩きつけていく。
彩羽はハイキックも避けた暁が川畑にタッチ。
川畑は彩羽のお尻にミドルキックを叩き込み、桃野がエプロンを走り込んで彩羽の顔面にドロップキック。さらに川畑がミサイルキックを突き刺しフォールも2。
彩羽はハイキックも、川畑が避けてミドルキックから走り込むが、彩羽はキチンシンクで迎撃しロープに飛ぶ。川畑がトラースキックで迎撃すると、バックを取るが彩羽がバックエルボーで逃れソバット。さらにトラースキックからロープに振ろうとするが、逆に川畑が振るも彩羽はニールキックを叩き込む。
彩羽は外道クラッチから、走り込んできた桃野もジャーマンで叩きつけまとめてフォールも2。
彩羽はコーナーに登るが、暁が足を掴んで動きを止めると川畑がビンタからハイキック。さらに正面に登ると雪崩式フランケンで投げ捨て、そこへ桃野がダイビングボディプレス。川畑がムーンサルトを投下しようとするが、彩芽が足を掴んで動きを止める。だがこれを蹴り落とした川畑がムーンサルトを投下しフォールも2。
川畑はバックをとるが、彩羽が取り返すとMariaが走り込むもビッグブーツは彩羽に誤爆。川畑が彩羽にリバースフランケンからフォールも暁がカット。
Mariaが暁をロープに振るも、ロープを掴んでスカすと、桃野はミサイルキック。暁が彩芽にラリアットから、川畑が走り込むが彩羽はトラースキックで迎撃し、ランニングニーからフォールも2。
彩羽はラストライドで叩きつけフォールも桃野がカット。
彩羽はランニングスリーで叩きつけフォール。これで3カウント。
最後に全員で、客席から見ていたゆりやんレトリィバァさんと斎藤工さんに座礼をしてリングをあとにした。
第3試合
コズエンが入場するなりHATEが奇襲し試合開始。ナツコが客席で見ている斎藤工さんとゆりやんさんの前に玖麗を引きずっていき、竹刀でボコボコにしていく。激しい場外乱闘が繰り広げられる中で、リングにナツコと玖麗が戻り、ナツコがヘア―ホイップ連発から上谷にタッチ。
上谷は髪をひねって巻き投げるとフェイスロックで捕らえるがたむが出てきてストンピング。ナツコがたむの髪を掴んで巻き投げて場外に投げ捨て、上谷は玖麗の顔面を絞っていく。玖麗はなんとかロープに足を伸ばしブレイク。上谷は琉悪夏にタッチ。
琉悪夏はケンカキックから顔面を踏みつけていき、「お前ら応援してやれよ!」と客席を煽りながら「やり返してみろ!」と両手を広げる。玖麗はエルボー連打も琉悪夏は受けきりロープに押し込みチョーク攻撃。
琉悪夏はロープに振るが玖麗はドロプキックを突き刺していき、なつぽいになんとかタッチ。
なつぽいはヘッドハンターからフォールも2。
なつぽいは腕ひしぎで捕らえるが、琉悪夏はクラッチを切らずにロープに足を伸ばしブレイク。
なつぽいはロープに飛ぼうとするが上谷が蹴りつけてカットし、ロープに振るがなつぽいは側転してかわすと上谷をアームホイップで投げ、琉悪夏と上谷の顔面にまとめてロープを貫いてのドロップキック。
なつぽいは琉悪夏のバックをとるが、琉悪夏はバックエルボーで逃れると走り込んできたなつぽいをフィッシャーマンバスターで迎撃し上谷にタッチ。
上谷は串刺しジャンピングニーからロープに飛んで低空ドロップキック。フォールも2。
上谷は投げようとするが、耐えたなつぽいにボディブローから回し蹴り。避けたなつぽいがソバットからロープに飛ぶが、上谷もバイシクルキックで迎撃すると、髪を掴んで引き起こすがなつぽいがすかさずバックをとりポイ捨てジャーマン。なつぽいはたむにタッチ。
たむはダイビングクロスボディからフォールも2。
たむは上谷のラリアットをブリッジして避けると、そのまま丸め込んでから低空ドロップキック。たむはバックをとるが、切り返した上谷と回し蹴りの避け合いからエルボーの避け合い。たむがエルボーをガードして走り込むが、上谷が避けてあっかんべーで挑発すると、たむはエルボーからロープに飛ぶ。追走した上谷がニールキックを叩き込んで倒すと、ノーザンライトスープレックスホールドも2。
上谷はカミゴェを狙うが、切り返したたむが後ろ回し蹴りからロープに飛ぶも、上谷も後ろ回し蹴りで迎撃し両者ダウン。たむが玖麗に、上谷がナツコにタッチ。
玖麗がドロップキック連発からロープに飛ぶが、ナツコがショルダータックルで迎撃し、セントーンを投下するとフォールも2。
ナツコは担ぐも着地した玖麗がエルボー連打。さらにドロップキックでコーナーにふっ飛ばし、串刺し攻撃を狙うがナツコが避けると上谷が串刺しエルボー。ナツコも串刺しラリアットから上谷のランニングケンカキックとナツコのスライディングラリアットのサンドイッチ。フォールも2。
ナツコはロープに飛ぶが、玖麗が避けるとたむとなつぽいでサンドイッチドロップキック。さらにダブルのヘッドハンターから玖麗がロープに飛ぶとドロップキックを突き刺しフォールも2。
玖麗はスリーパーで捕らえると、なつぽいが琉悪夏に、たむが上谷にパロ・スペシャルの共演。
玖麗がスリーパーで捕らえるもナツコがロープに足を延ばしてブレイク。
玖麗はコーナーに登りミサイルキックからフォールも2。
玖麗はスピアー発射するが、キャッチしたナツコがショルダータックルでふっ飛ばし、キャノンボールからフォールも2。
ナツコはコーナーに登るも、玖麗がエルボー連打からデッドリードライブで投げ捨て、なつぽいとたむでダブルのトラースキック。玖麗がボディスラムからフォールも2。
玖麗はスピアーを突き刺しフォールも上谷がカット。
なつぽいとたむが場外ダイブを狙うが、琉悪夏がブラックボックス攻撃を叩き込んで場外に落とし、上谷がスワンダイブプランチャを投下する。
上谷が玖麗をリングに投げ入れると琉悪夏が髪を掴んで動きを止め、ナツコが毒霧攻撃から琉悪夏がネックハンギングボムで叩きつける。そこへナツコがスワントーンボムを投下しフォール。これで3カウント。
ナツコ「おい、ヒールがこんな事言うのも何だけどよ、音うるせー下げろよ!音!喋ってんだよ!お前もこれ朝一でもねーのに、元気なさすぎなんじゃねーのかお前らオイ!こんなこと言わせんじゃねーぞこのやろう!スターダム、初めて見たやつ、いると思うんだけど、上谷、来いオラ、私の大切な仲間、上谷沙弥が、12月29日にやる両国国技館での大会で、まあそりゃ!まぁ!まぁ強いベルト挑戦するわけよ!私も巻いたことある強いベルトな。赤いベルトっていうんだけど。だからよ、見に来るよな?おい、見に来いよ必ずよ!おいそれからあと、ゆりやん!まあゆりやんとの、話は、このあとトークショー組んでもらえてるらしいから、そこでたっぷりやろうや」
ゆりやん「やらねーよ!」
ナツコ「なんだよおかしいだろ!素人に突っ込ますんじゃねー!芸人のくせによ!このあとトークショー、次やるから、お前らそこで待ってろよ!」
トークショー
――極悪女王の反響をどのように感じていらっしゃいますか?
ゆりやん「デデーン(Netflixの起動音)改めまして極悪女王でダンプ松本さん役のゆりやんレトリィバァと申します。えっと私は、ダンプさんの役をやらせていただいたんですけども、まずはプロレスの練習。体作りとかプロレスの練習は全てこちらにいてくださいます長与千種さん、そしてさっきも試合をされてましたマーベラスの選手さんに全て教えていただきまして、部活みたいに、ほんとにおこがましいんですけど入門させてもらえたような気持ちで、毎日日々練習とかトレーニングとか、役作りっていっても本当に贅沢な事で、当時のこととかご本人から教えていただけますから、当時の映像とか資料とかはもちろんなんですけど、あの時どんなだったんでしょうか?ダンプさんこの時ってどうだったですか?とか、色々教えていただいて、タイムスリップしていたかのような、そういう期間でしたよね。ありがとうございました」
――長与さんは実際にその姿を見られていて『この部分はすごかった』という場所はありましたか?
長与「あの、ゆりやんさんの色んな渋谷の街だとか、後楽園ホールの周りとか、色んなところに極悪女王のダンプ松本を演じるゆりやんさんの、色んな写真が大きい看板のように貼られてたんですけど、あの表情が私がいつもやられてる時に見えてた顔なんですよね。だからあの顔を色んなところで見ると、やられてる自分しかわからないぐらいの(笑)ほんとに逆に、実は斎藤工さんにも道場の方にも来ていただいて練習をしていただいたんですけど、急に受け身をね、一応投げられるという事なので練習していただいて」
斎藤「はい。させていただきました。教えていただいてありがとうございます」
長与「この2年間かかったんですけど、2年間のほぼほぼは必ず練習がついて回ったという感じなんですけど、あとは撮影で一番面白かったのは試合の撮影をするっていったときに、みんな『試合行ってきまーす』って言うんですよ(笑)試合行きますって言ってリング上がっていくので、女優さんだよね?と思いながらも「あっ、レスラーに変わっちゃったのかなって面白かったですよ」
ゆりやん「撮影って言わなかったんですよね」
長与「撮影じゃなくて試合いってきまーっすみたいなね」
ゆりやん「楽しかったです」
長与「楽しかったですね」
――斎藤さんはこの松永俊国を演じることでプロレス界の裏側を知る事になりましたが、普段生きてる世界とは全く違う世界で驚かれたと思います
斎藤「ドドゥーン(Netflix起動音)」
ゆりやん「(ネタを被せられて)いいんですよ」
長与「Netflixの最初ですね」
斎藤「ありがとうございました」
ゆりやん「イントロ、スキップと」
斎藤「スキップされました。えっと、そうですね(笑)プロデューサーの一人と、村上淳さんの後輩にあたる同級生が私が演じさせていただいた俊国さんの息子さんだったんですね。クランクイン前にその事を伺えたり、松永家がどういう存在だったのかを僕はだいぶリサーチさせていただいたんですけど、やっぱり現場で長与さんに教えていただける当時の、生の俊国さんの人柄みたいなものをすごく極端にある意味描かれてはいるんですけど松永兄弟。でもその背景にある本当の思いみたいなものを沢山教えていただきました。海外遠征の時に、選手たちにお金を渡して、何か海外の向こうの方たちに来てもらうんじゃなく、こちらからちゃんともてなすっていう事をしなさいって。どこにケチでどこに大盤振る舞いしてたかっていうのをやっぱり俊国さんをおかげさまであの見えて演じさせていただきましたね、はい」
ゆりやん「憎たらしかった~」
長与「ほんとにそのままを演じていただいて、あの電卓を叩くシーンがあったりするんですけど、実際私やられたことがあるので」
ゆりやん「そうなんですか~!」
長与「長与次の試合これぐらいでどうだ?って言われたことがあったんですけど、そこで俊国さんと言い合って本当に喧嘩になっちゃったっていう本当のリアルエピソードもあるんですけど」
ゆりやん「それ言い合ったのは『安いだろう!』っていうことですか?」
長与「いや私その時にすごく尖ってたので、私の試合に値段をつけるなって言ったんですけど、逆にダンプさんは『ゼロが足りなくない?』って言ってたらしくて(笑)」
斎藤「交渉してたんですね」
長与「だから彼女のほうが交渉術はとてもうまいんじゃないかなと」
ゆりやん「違う角度でもめてたんですね」
長与「もめてました(笑)」
――そんなさまざまな揉め事が作品の中でありましたが、その作品の中で『ブック』という言葉がプロレス界でもその後話題になりました。この言葉について長与さんからご説明いただいてもよろしいでしょうか?
長与「はいあの、まあ本当にあの俊国さんがそのおーきな会場、おーきな場所を決めてくるんですね。例えば今日この日、例えばこの展示場で試合をやるとなると、やっぱりたくさんの方がいらっしゃるじゃないですか?来ていただく。そうすると、全女の松永兄弟が描く、最後の終わり方をしてほしいわけです。はい、これはリアルに昔昭和の時代あったことなんです。で、それをいつも破ってたのが私とダンプ松本なんです。ただブック破りとは、実は私とダンプ松本に限り必ずあることなんです。だから俊国さんが常に、ちょっと来いって言って、交渉をする。だから本当に皆さん間違えないでください。ブック破りという言葉を、まあ全日本女子プロレスさんはその当時、最後は例えば『刀羅さん勝ってくださいね!』とか、じゃあ例えば『次は(ゆりやん)勝ってくださいね』とか、ということを言いたいんです。でも私たちはそれができないぐらい憎しみ合ってました。本気で憎しみ合って、でも今や2人で本当に苦労してきたので、今めちゃくちゃ仲いいです。めちゃくちゃ仲良くさせていただいてます。だからその憎しみあってた時なので、自ずとブックは破っていきます。これが本当のリアルストーリー。でもなんとなくわかりますよね?」
ゆりやん「憎しみあってましたもんね?」
長与「ほんとにそうです、はい。今日本当に、変な話息の根とめてやろうかなって思って試合やってた。ほんとにやってたので、でもそれを上手に操るのが松永さん兄弟だったので、はいこれはねもう、もう一度もしよかったら見ていただければありがたいなと思います。アーカイブで見てみてください。はいあの色々とこっちにはこういう風に言って、こっちでこういう風に言ってってだんだん腹立たせてリングに上げていくっていうのが松永さんたちの上手な手法の一つだったような気がします」
――このようなさまざまな思いがある中で、刀羅選手はそのような作品になったダンプ松本さんの後継者として今指名されています。それに関するプレッシャーみたいなものは刀羅選手はありますでしょうか?
ナツコ「えっと、私はこの3人と一緒にここの席に座るのもちょっとおこがましいかなって思うぐらいなんだけども」
ゆりやん「おこがましくねーよ!」
長与「ヒールはそんなこと言っちゃダメなんだよ」
斎藤「困らせない」
ナツコ「まあまあまあ(苦笑)あの、プレッシャーというか、私はまあ自分がやってきたことをやっぱりなかなか、プロレスよりもその先の人たちに伝えるのっていうのは今はすごく難しい。1980年代みたいにテレビで生放送があったりだとか、各メディアがすごく取り上げてくれるっていうこともなくて、『あぁプロレスなんてまだやってんだ』って言われるような小さい世界で。それでも私はどんな時代も、悪というものは必ず必要だと思うから。こううん自分の中ではずっとやってきたんだけど今回こういう極悪女王っていって、ね?本当に全世界の人に見てもらえる作品ができたことによって、今やってる自分たちにもようやくこうスポットライトが、遅すぎるけどもスポットライトが当たってきたということで、プレッシャーというよりもこれをどう上手く活かして自分たちこれから活躍していこうかなとワクワクしているという感じではあります(客席から大きな拍手が起きる)」
――新世代の極悪女王として、ヒールの信念みたいなものを教えてもらえますか?
ナツコ「(拍手に動揺して)え?もっかい。私が拍手起こったから『えっ!?』って思っちゃった(苦笑)」
――ヒールとしての信念を何かあればお聞かせいただきたいなと
ナツコ「ヒールとしての信念?ああ、折れない、負けない、くじけない。そして、いつも、私が正しい。です(客席から大きな拍手)なんでよ!?なんで私にはこんなんなるんだよ(苦笑)」
――長与さんから若い世代の極悪女王へ何かアドバイスはありますでしょうか?
長与「刀羅ナツコはですね、もっとあの、このヒールターンする前からなんとなく知ってたんですね。ずっと若い時から試合を見させていただいて。そして今、今日試合やって、頑張ってくれてるのを見てちょっと微笑ましく思えました。ただ、もし私から先輩としてアドバイスするとするならば・・・優しいです。あなたは優しいんです。実際(客に)受けなくていいと思います。その力は絶対思ってるはずです。すごく良い人が出ちゃってるから、ダンプさん良い人出さなかったから!(苦笑)ダンプ松本一切良いとこなんか出さない!逆に、お客様に喧嘩ふっかけてましたから。でも、今からダンプ松本の後継者ということなので、私はすごく楽しみにしてます。それと、本当に一流のヒールになるためには、一流のベビーフェイスを育ててください。それが多分、お互いにライバル関係になっていって、本気で憎しみ合うぐらいの人を作っていくのが、たぶん面白くなると思います。そうすると、この優しい刀羅ナツコが」
ナツコ「違うんです、あんまり優しいって連呼しなくて」
長与「だって優しいもん。ほら可愛いからみんな拍手してるでしょ?(客席から拍手)」
ナツコ「これはあれだよ、私に対してなの?(照れ笑い)」
長与「そう!」
ナツコ「なるほど」
長与「今日は今日。でもここからもっとヒール道として、どんどん活躍していってくれれば、面白いかなって私は思いますので、是非あのゆりやん。さっきも言ってたんですけどね、ダンプさんのマイクの持ち方ってどうでしたっけ?」
ゆりやん「失礼いたします(マイクを持って立ち上がり)」
長与「ひとことお願いします」
ゆりやん「ガタガタうるせーんだよてめーらー!(客席から大きな拍手)」
斎藤「吠えてるなぁ~。松山千春もビックリ」
ナツコ「見れて嬉しいこれ」
ゆりやん「嬉しくねーよ~!」
斎藤「嬉しいって言ってるじゃん」
長与「そこは多分いただいていいと思いますね」
斎藤「(ゆりやんがポケットから凶器を取り出し)フォークを持っていますフォークを」
長与「(後ろをウロウロするゆりやんを見て)やばいやばいやばい」
ゆりやん「いくぞー!」
斎藤「誰を刺すんですか?」
ゆりやん「よく見とけー!」
長与「嘘でしょ?」
ナツコ「これはどっちに!?」
斎藤「選んでる時間ですね(笑)」
ゆりやん「いくぞー!」
斎藤「決めかねてる(苦笑)あっ、長与さんに行くの!?」
長与「(頭にフォークを刺されて)あ゛―!?いたたたた!」
ゆりやん「このやろー!」
長与「(フォークが離されると)と、いうような感じですよ」
ナツコ「なるほど」
斎藤「え?デリシャスまで行かないんですか?(苦笑)」
ゆりやん「失礼します。おらーこのやろー(長与の頭にフォークを刺して抜いて)」
斎藤「巻いて、食べて」
ゆりやん「(笑顔になって)デリシャス」
斎藤「わかんないんですよ僕らもどうすればいいか」
ナツコ「なんなんですかこれ(苦笑)」
――ゆりやんさんこのような必殺技まで生まれていますが、これを機に実際に女子プロレスラーデビューというような思いはありますでしょうか?
ゆりやん「あのひじょうにおこがましいんですけども、もうプロレスラーさんめっちゃカッコいいし、ダンプさんも憧れるし長与さんにも教えていただいてるし、憧れるし、なりたいという気持ち実は正直あります。でも、さっきあそこで試合見させていただいてたんですけど、この竹刀を持って出たんですよ。そしたら刀羅ナツコさんが『貸せオラー!』って言ってこられた時本当に怖くて(苦笑)」
斎藤「怖かったんですね(笑)」
ゆりやん「はい・・・私この世界ではできない。怖すぎて」
長与「かわいい声出してましたね」
ゆりやん「むっちゃ怖かったですよ」
斎藤「どの口が言うのっていう」
ゆりやん「ほんまに怖かったです」
斎藤「劇中だとこっち側だったのに」
ゆりやん「他人の、お客さんの竹刀とって暴れるのやめてください!」
――先ほどその竹刀でボコボコにされてた玖麗さやか選手は、斎藤工さんと先日繋がりがあったとか
斎藤工「そうですね、一昨日放送があった日本テレビさんの『こどもディレクター』というこどもさんがディレクターになって親御さんに話を聞くっていうドキュメンタリー番組で。まさに玖麗さんのご実家に行って、プロレスラーになるって聞いてどう思ったかっていうドキュメンタリーが放送されたんですよ。おばあさんもやっぱりね、孫が殴られるのは嫌だっていうこともね話されていたり。極悪女王じゃないですけど、プロレスラーの数だけその家族っていう物語があるんだなあっていうのを痛感しました。マーベラスの選手も千華さんとか、彩芽蒼空さんとかデビューに至るまでマーベラスさんとご縁をいただいているので、親戚のような気持ちで試合を見てしまいました。はい。すごいそのビハインドの物語が極悪女王に関わったからっていうのもあると思うんですけど、すごいドラマがありますよね?」
ゆりやん「だよね~」
斎藤「なんだその軽い感じは。はい以上です」
長与「沢山の親御さんが来られるんですけど、いつも一喜一憂しながらご自宅の方に戻られるんですけど、でもまあ娘は意外と、闘ってる娘は意外とケロッとしてまして、はい。もうちょっと年数がいって初めて親に感謝をたくさんたくさん思ってくるんじゃないかなと思います」
ゆりやん「新たな極悪女王が生まれるわけですね」
長与「そうですね。ヒールが立たないとね」
ナツコ「が、頑張ります」
ゆりやん「ボーっとしてました?(笑)」
ナツコ「まさか来ると思わない(苦笑)」
斎藤「コミコンという場所なんであえて言いますけど、海外のヒーローシリーズだとヴィランって必ず必要なんですよ。ヴィランだけのスピンオフもたくさんあるし、ヴィランのブースも今たくさんあるように、やっぱり光と影両方あって成立する世界なので、このコミコンの世界とこの女子プロの、長与さんたちが築いてきた歴史と今っていうもの、ナツコさんが見せてくれた今っていうのがとっても重なって、いち観客としてもうなんか胸アツでした今日は」
ゆりやん「そうですか」
斎藤「オイ!」
ナツコ「あははは」
斎藤「最後いなされるのなんかやだな」
――長与さんは先日の還暦でのお祭りで試合を今後も続行されるというお話をされていました
長与「そうですね。はいあの飯伏幸太さんというレスラーがいるんですけど、本当にもう辞めるって言わないでくださいと。まあその後に一言おっしゃったのが、人の心を動かす人ってそうそういないので、だから本当に居てくださいって言われたんですけど、どこまで自分がそれができるかなんて分からないです。分からないですけど、ただ選びながらやらせてくださいっていう、いつもはできないけども選びながらでもいいのでやらせてくださいって言ったらもう、涼しい顔してうんって言われた時にね、涼しい目をしてる人っていいですよね?」
ゆりやん「私たちね、その試合見に行かせていただいたんですけど、還暦っておっしゃってこんなカッコいい人いるのって」
斎藤工「本当ですよね」
長与「あと2日ですから!あと2日あります!あと2日あるので、この48時間をですね、このような場所で皆さんの前でお話ができたこと本当に感謝してます。ありがとうございます。ありがとうございます」
――刀羅選手はもちろん長与選手とも闘いたいという思いは
長与「た、闘い!?闘い(苦笑)そりゃ闘いたいよ、うん。うん、闘いたいね」
――長与選手はやはり新世代の極悪女王刀羅ナツコとは、新世代の長与千種と闘わせたいという思いはありますか?
長与「そうですね、彩羽を筆頭に桃野も居ますし。彼女たちはベビーフェイスの道を行ってますので、またそうやって相まみえる事があったら是非ね、よろしくお願いします」
――せっかくなので、極悪女王の撮影中で今まで出していない一番面白かったエピソードがありましたらそれぞれ一つずつ教えていただけますでしょうか?
ゆりやん「面白かったエピソード!いっぱいあるんですよ、あの言いたいことって本当に。例えば、まあ面白いっていうかこの興味深いとかで言うとあれなんですけど、ダンプさん、松本香さんからダンプ松本さんに変わる瞬間っていうシーンで、ダンプさんが急にリングに上がってきて松本香さんが急にリングに上がってきたらお客さんが『何だあいつ!帰れ、帰れ、帰れ』で帰れコールが起こるっていうところで、台本には帰れコールを受ける香っていうことやったんですけど、そこで私は『帰れ!帰れ!』って言われて、そしたら長与さんがわーって来てくれて、ダンプさんはこの時初めてみんなにフォーカスされたんですよ。プロレスラーとして。その時ダンプさんって当時、帰れコール受けたら」
長与「はいそうです」
ゆりやん「耳をすまして聞いてたよって言ってくれたんです。なんだったら、もっと、もっと聞かせてくれよっていう意味で両手広げて舌出してたよって」
長与「(立ち上がって両手を広げて舌を出すゆりやんを見て)そうです。この表情がね、ずっと忘れられないです」
ゆりやん「その時ちょうど斎藤工さんが、リングのここ(最前列)に松永俊国さんここに立ってるっていう瞬間やったんですよ。で、このお昼休憩終わったらこのシーン撮りますってなって、ちょっと眼の前で見られるの恥ずかしいってなって。めっちゃべろ磨いた(苦笑)」
長与&斎藤「ベロ磨いた」
長与「ほんとカメラがね、結構いいカメラだからわかるんですよね色々」
ゆりやん「ほんとだったらね、長与千種さんご本人にそういう当時のこととか、リアリティを教えていただいて本当に嬉しいすごい感動しますやりますってなるんですけど、あっちゃー斎藤工下におるやんと思ったんですよ(苦笑)」
長与「こんなこと言ったらあれですけど、なんかあのまあ撮影現場にいつも陣中見舞な感じで皆さんいろんな方が差し入れをされるじゃないですか?で、まあもちろん自分も差し入れさせていただいたりしたんですけど、斎藤工さんがみんなお昼の時に、お弁当ばっかりなのでご飯の上に乗っけられるように多分納豆を差し入れていただいたことがあったんですね」
斎藤「はい」
長与「でその納豆なんですけど、取りたかったです一番最初に。でもその後にすぐ、すぐ長与さん撮影待ってますって言われて、今からですって言われて、待っててね、待っててねと思いながら行って、それ撮影終わったら一個もなかったんです」
ゆりやん「工の納豆~」
長与「工の納豆が無くなった時に、もうちょっとショックでしたねやっぱり」
ゆりやん「工の物とか工関係のものってみんなで取り合いでしたもんね」
長与「そうそうだから、ベロを磨くっていうのもわからないではない。わかる。すごくよくわかる」
ゆりやん「はい!」
長与「すみません内々で盛り上がりましたすみません」
ゆりやん「(ナツコを見て)またボーっとしてましたよね?(苦笑)」
長与「多分(ナツコは)知らないことばっかりなんで、あっ、そんなことあったんやって」
ナツコ「想像しながら今」
ゆりやん「ありがとうございます(笑)」
斎藤「でもやっぱ最後の試合のシーンなんですけど、実際は一連でやってらっしゃるんですよね。もちろんカット割りでいろんな場面が繋がれてそれが流れになってるんですけど、実際現場では後楽園ホールでほぼ一試合まるまるノンストップで、できちゃってるんですよ。でそれを、まあもちろんトレーニングの時から僕、松永兄弟の我々は皆さんを見守っているんですけど、もう本当にもうプロの選手と多分同じだと思うんですけどその最後の試合が終わった時のエキストラの方も総立ちで、僕らキャストスタッフも全員泣きながら総立ちで拍手してたっていうあの瞬間は本当に忘れられないですよね」
ゆりやん「ね」
斎藤「だからなんか女優さんっていうカテゴリーじゃなかったんですよねそこにリングの上にいた人たちは」
ゆりやん「不思議な体験でしたあの時はね」
長与「本当にひとつになってましたね。みんなが誰一人として、こうなんかこうみんな円の中にがっつり居るっていう感じがすごく心地よかったですね」
ゆりやん「そうでしたね」
長与「あとは、なんかピリピリしてましたよね」
ゆりやん「髪切りで」
長与「唐田えりかちゃんが坊主になるので、みんな本当にあのカメラマンさんから照明さんから、お客さんもほんとピリピリピリピリしてて、一回しかできないじゃないですか?」
ゆりやん「そうですよね。本当の髪だったので」
長与「すごかったなと思います。あの集中力がすごいなと思いました」
斎藤「髪切りデスマッチって、あれ移行って結構あるものなんですか?」
長与「えっとあれ移行ももちろんあります。いろんな団体で髪切りマッチっていうのはやられてます。あれは元々メキシコの方で、カベジェラ・コントラ・カベジェラって言い方をするんですけど、メキシコのレスラーってみんなマスクが多いんですね。マスクマンの方が多くって、ええとそれを負けたら、負けた方がマスクを剥いで素顔になるっていうのが大体あの常なんですけど、それとはまた別に髪の毛をかけて試合をやるというパターンがあって、それが日本にも来て、それから始まったんですけど、日本で一番最初にやられたのはジャガー横田さん」
斎藤「そうなんですね!?」
長与「ジャガー横田さんが、ラ・ギャラクティカさんとやりました。で、ジャガーさんが負けてしまって坊主になって」
斎藤「へぇ~!」
長与「そしてそれの2つ目が私たち。そこ以降も、まあ本当にアジャコングさんとその前もあったんですけど彼女も坊主になってますし、色んな選手たち。スターダムさんでも坊主になってる。さっきもいらっしゃったと思うんですけど、あまりにも私達の時の時代って、ほんとにダンプさんが強烈すぎて、剃っていく時って、あの面白い話があって、私の時は髪の毛がちょっと長かったので、上手く刃が入らなかったんですね。ガツッ、ガツッっといっててそれがもう痛くって。半端じゃなく痛くって。それであの、中途半端な坊主にしかできなかったんです。で、ダンプさんに私2回目リベンジした時勝てたんですけど、ちょうどダンプさんに向けて座ってたんです。そしたら床屋さんが来て、ダンプさんの髪の毛を櫛で解きはじめて、髪の毛を持ってサササササって(切り始めた)。その時ダンプさんが『バリカンでやれよ!』って(笑)」
斎藤「普通のカットだったんですね」
長与「普通のカットをされて、私はもう性も根も尽き果ててるんですけど、その瞬間、梳かれてるのを見ながら『髪切りマッチってこんなんだったっけ?』って思いながら、本人がバリカンでやれよって言った時に一瞬目があったんですよ。その時申し訳ないんですけど笑ってしまってて(笑)ただ、彼女もムッとしてるんですけどちょっと笑ってるんですよ(笑)」
ゆりやん「掴まれた髪の毛をそのまま乱雑に刈られるっていうのが、悲しいとか悔しいという気持ちになるのに繊細なね」
長与「きれーに梳いてて、あれはね、あのシーンがなくて良かったなと思いました今回は」
よりやん「確かに(笑)」
――もっとお話を聞いていきたいんですが、そろそろお時間となりました。
ゆりやん「(萌え声で)そうなんですか~?」
――かわいい声ももっと聞いていたいんですが
ゆりやん「私は~」
斎藤「多分誰でもない。誰でもないですよ。声優さんのステージがあったんで、声優モードに」
長与「それでいいよ」
――最後にお一人ずつお言葉頂きたいと思います
斎藤工「そうですね、僕も極悪女王を皮切りにこうやって試合にこさせていただく事になったんですけど、ほんとに皆さんが今見られた生でライブで起こるこのショーって究極だと思いました。今日は3面になってますけど、実際のリングにレフェリーとして立った時もやはり全方位的な究極のエンターテイメントがプロレスだと思いました。なんかその普段役者やってますけども、こんな究極なエンタメはないなと。全身全霊で、ご家族も時として応援反対も振りきってここのリングに立ってる選手たちを、プロレスもそうですけど女子プロレスを含めてこれから自分もいちファンとして見続けていきたいなと思います。極悪女王をまた二度三度と見ていただけるとよりリングの上で輝く選手たち、団体の個性だったりそういったものに注目してより楽しめるんじゃないかなと思います。僕もこれからずっと女子プロのファンでいようと思っております。皆さんも是非」
ゆりやん「今日はお邪魔しましてありがとうございました。私は長与さん、マーベラスさんに教えていただいて、プロレスの撮影に挑まさせていただいて、色々見させていただく機会が増えたんですけども、こんなに血肉踊ると言うか、体中からかきたつ興奮を体験できるのってプロレスだなって改めて思います。なのでぜひ極悪女王、ネットフリックスで見ていただいて、そして実際に生でマーベラスさんと、そして刀羅ナツコさんを見ていただいて、生でまたその映像、当時の思い出とか極悪女王を見ていただいたその感動、興奮を実際生でプロレス見に来て、私が言うのもなんですけど、見に来てください。そして、今日来てくださった皆さん、そしてこのリングにお礼を言います(立ち上がってお尻を客に向けて突き出し)ドゥーン」
斎藤「失礼だよ!リングでおならして」
ゆりやん「えへへへ(笑)ほんとにありがとうございます。極悪女王もよろしくお願いします。ありがとうございます」
長与「皆さん本当に観戦していただきましてありがとうございました。私はあのほんとに、来年で45年目になります。プロレス一筋でずっと歩かせていただいておりますので、長いいい時代、昭和、平成、令和とほんとに変化、移りゆく変化のプロレスも見させていただいております。その中で本当に変わらないものって何かなって思った時に、本当に刺激的な劇的な15分勝負一本勝負、20分一本勝負、30分一本勝負60分一本勝負、本当に一つの一つのドラマと私は思っております。もしですね、皆様のお時間が許すことであれば、是非今女子プロレス団体沢山ありますので、是非ですね、見にきていただければなと本当に思います。その中で少女達が繰り出すドラマを見ていただければ何かしら感じていただけるんじゃないかなって思っております。そしてまあ、あと2日間、ええまあ59歳ですけども、あと2日間はですね、自分で今までの自分の自信のですね、いろんなことをアーカイブしながら60を迎えて、そしてさらに女子プロレスラーの選手たちを育成できるように頑張ってまいりますので、どうぞよろしくお願いします。そして極悪女王をもしよかったら今日入って一度見てみてください。なんとなく、言われてるところ、こういうところかな?ああいうところかな?っていうのが分かると思いますので、どうぞよろしくお願いします」
ナツコ「試合後にも言ったんですけども、自分たちスターダムは年末に両国国技館っていうでかいところで、でかい試合やらせてもらいます。年明けからも色々あります。プロレスは昔の話じゃなくて今も続いてます。極悪女王は今もこれからもどんどん続いていくのを、皆さんぜひ一緒にスターダム見に来てもらって感じてください。よろしく!」