【試合詳細】10・26 666新木場大会 【無秩序無差別】日高郁人vs小仲=ペールワン ジャガー横田&ラム会長軍vs佐野レプリコンワクチン軍 山田太郎vsジャンボリー・バーブリッジ 宮本裕向&雪妃真矢vs井上彪流&二代目マスクドバディvs夏すみれ&YANAGAWA

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『666vol.146 ~小仲=ペールワンデビュー二十執念記念&ハロウィン大会~』
日程:2024年10月26日(土)
開始:18:30
会場:東京都・新木場1stRING
観衆:666人(超満員札止め)

▼第0試合 10分1本勝負
○ヤス・ウラノ(フリー)
8分9秒 首固め
●見た目が邦彦(西口)

▼新宿二丁目プロレスボディービルコンテスト
優勝:神野聖人

▼Rebel&Enemy International対バナナ愛人 20分1本勝負
○ブリタニー・ブレイク/山下りな(フリー)/尾崎妹加(フリー)
8分39秒 首固め
●バナナ会長(フリー)/神野聖人(BASARA)/中野貴人(BASARA)

▼2024TRUE LOVE〜続すみれ白書3〜
[Dialect Party]○宮本裕向/雪妃真矢(フリー)
9分55秒 横入り式エビ固め
●井上彪流(BASARA)/二代目マスクドバディ、●夏すみれ(フリー)/YANAGAWA

▼ジャンボリー・バーブリッジ引退試合 30分1本勝負
○山田太郎
7分54秒 ファイヤークラッカー・プレス→体固め
●ジャンボリー・バーブリッジ

▼666正規軍対Los Inmortales 30分1本勝負
○怨霊/児玉裕輔(フリー)/ダイナスティ/寧々∞D.a.i with竹田光珠
9分13秒 怨霊クラッチ
[Los Inmortales]●木下亨平(ダブ)/政岡純(フリー)/Ken/ガイア・ホックス(フリー)

▼ラム会長軍対佐野レプリコンワクチン軍果てなき闘いシーズン2024
○ジャガー横田(ディアナ)/ラム会長/葛西純(FREEDOMS)/ヤス・ウラノ(フリー)
5分14秒 顔面への張り手→片エビ固め
佐野直(フリー)/●GENTARO(FREEDOMS)/ガッツ石島(TTT)/唯我(バトスカフェ)/見た目が邦彦(西口)

▼666認定無秩序無差別級選手権試合時間無制限1本勝負
【王者/Rebel&Enemy】○日高郁人(ショーンキャプチャー)
12分7秒 ショーンキャプチャー
【挑戦者/Dialect Party】●小仲=ペールワン
※第5代王者が3度目の防衛に成功。

▼ボーナスマッチ 666ハロウィン名物カボチャ争奪お菓子バトルロイヤル時間無制限1本勝負
○ジャンボリー・バーブリッジ
9分1秒 カボチャ獲得

日高が20執念を迎えた小仲を制し無秩序無差別級王座V3!日本のプロレスに心奪われたジャンボリー・バーブリッジが涙の引退!666にジャガー横田が初降臨!

オープニング


 18:30からラム会長軍と佐野レプリコンワクチン軍の人たちがリングに上がって陳謝。
 正しい大会開始時間は18:30であるにも関わらずフライヤーには19:00開始と誤表記があったということで、19:00までの30分はボーナスマッチ的なものが行われることに。

 まずは誤表記の主犯とされる見た目が邦彦の制裁マッチとしてヤス・ウラノとのシングルマッチが組まれる。

 ロックアップからリストの取り合い、ヘッドロックの応酬からヤスがじっくりと絞り上げる。見た目ががなんとか抜け出すも、ヤスがショルダータックル。2発目を狙ったところに見た目ががキレキレのカウンターバックエルボーを叩き込み、場内からどよめきの声が上がる。
 見た目ががコーナーからの攻撃を狙うが、ヤスがガンを付けながら距離を詰めていくと見た目がビビって「ブレイク!ブレイク!とアピール。ヤスは構わずチョップを連打し、顔面を容赦なく踏みつける。その後にえっぐいサッカーボールキックやチョップで制裁&制裁。さらに鋭角的に顔面へニードロップを突き刺し、とんでもなく痛そうなエルボーを猛連打。
 しかし、見た目がはチッチッチと人差し指を振って余裕のアピール。ヤスのエルボー連打を受けてドロップキックを叩き込むという普段からは考えられない強さを見せる。
 ヤスの強烈なエルボーにも負けず、ヤスがバイオニック・エルボーのようでいて決してそうではない何かを放ってから串刺しバックエルボー、串刺しドロップキック。さらに裏投げを狙うが、振り払ったヤスがビンタ。見た目がもビンタで返すが、ヤスがビンタで反撃。見た目がも怯まずキレイなフォームの裏投げで叩きつけて体固めを狙うが、ヤスが下から首固めで丸め込んで3カウントを奪った。

 続いて、神野聖人によるボディビルのソロコンテストが実施。全部門で神野が優勝を果たした。

 続いて、アクターズタイムが実施。
 場内に『Love Riddle』が流れる中、選手たちは踊るわけでもなく観客席を練り歩いた後に何度か適当なタイミングでリング上に集合して思い思いのポーズを決め、曲が終わる前に適当に引き上げていった。

 なんとか約30分の間をつなぎきり、本編スタート。

第1試合


 この試合はノータッチルールで実施されることに。
 妹加と神野の対面でゴング。ロックアップでの力比べは神野が圧勝し、大胸筋をビクンビクンと震わせてアピール。妹加がヘッドロックからショルダータックルを見舞って行くも神野は倒れず。逆に神野が一発で吹っ飛ばす。それでも妹加は即座に起きてショルダータックルで倒して見せる意地を発揮。
 バナナ会長と山下の対面。バナナ会長がクネクネしながら自分の胸を揉んだりチンチンをモゾモゾさせるアピールをすると、ゲラである山下は笑いを堪えるのに精一杯の様子。触れ合うこと無く両者タッチ。
 ブリタニーと中野の対面。素早いロープワークの応酬からブリタニーがティヘラ、ブーメラン・アタックと身軽な連撃。さらにレネミーの面々とともにトレイン攻撃を見舞い、山下&妹加がブリタニーを前落としで中野に叩きつける。さらに山下が愛人タッグに二子玉川を狙うが、2人が阻止して中野のドロップキック+神野のショルダータックルの同時攻撃。
 山下と神野の対面。山下のエルボーと神野の逆水平チョップの打ち合いとなり、神野打ち勝つも山下は即座に串刺しラリアットで反撃。神野もラリアットを放っていくが、山下がラリアットで迎撃してブレーンバスター。妹加にタッチ。
 妹加が神野に延髄ラリアットからアルゼンチン・バックブリーカー。
 これはバナナ会長がカットも、ブリタニーが延髄斬りから串刺しジャンピングニー、ブルドッギング・ヘッドロック。バナナ会長がレインメーカーを狙うが、ブリタニーがコードブレイカー。バナナ会長もヅラを外しながら強烈な延髄斬りを叩き込む。

 リング上は愛人タッグと妹加の対面に。神野の串刺しラリアット、中野の串刺しバックエルボーから愛人居丈高。
 愛人タッグが山下に向かっていくが、山下が二子玉川。バナナ会長が入って来て「お口が空いてるよ?」とあんまりな言い方でサンタマリアを要求も、「別にタイプじゃないんだよね」と勝手に山下をフる。そして妹加に「握ってくれ!」とド直球のセクハラ。妹加も心底嫌そうに拒否。
 ブリタニーにも向かっていって「プリーズ・グラブ・マイボールズ!」とインターナショナル・セクシュアルハラスメントを行うも、ブリタニーが露骨に嫌な顔をしながら急所蹴りを叩き込み、首固めで3カウント。
 バナナ会長が「ブリちゃぁ~ん!」と叫んで追いすがろうとすると、レネミーインターの3人は嫌悪感を剥き出しにしながらさっさと逃げていった。

第2試合


 この試合もノータッチルールで実施。
 この試合に雪妃がいることについて夏は「他に女はいらないのよ!」と怒りつつ、彪流には「一緒にやろ♡」とアピールも彪流は本当に嫌そうな表情。
 裕向、YANAGAWA、バディの対面でゴング。裕向とバディがテクニカルなグラウンド戦を展開する中、YANAGAWAは中々混ぜてもらえず。バディとYANAGAWAがヘッドロック合戦をするのを裕向が眺めた後にクリーンブレイク。是認タッチ。
 彪流、夏、雪妃の対面。夏がかわいくアピールするも彪流はドン引きの様子。3人で手4つで組もうとするも、彪流は夏の手に触れたくない様子。雪妃と夏はリストロックに捕らえていくが、彪流が振り払ってドロップキックで2人まとめて吹っ飛ばす。彪流が雪妃のバックを取ると、夏はさらに彪流のバックを取ろうとする。彪流は全力で逃げ回るが、夏は「邪魔なんだよテメー!」と雪妃にエルボー。
 夏がくねくねしながらお尻を突き出してバックを取らせようとするが、裕向らが妨害。
 彪流、YANAGAWA、裕向の対面。裕向&YANAGAWAがロープに振って彪流にダブルのショルダータックル。

 雪妃が入ってきて彪流に短ランでの首絞め攻撃。夏は彪流の顔を覗き込みながら「助けてあげよっか?ねえ助けて欲しい?」と弱みに付け込もうとするが失敗。雪妃&YANAGAWAが彪流に集中攻撃をかけていくが、彪流がダブルのドロップキックからYANAGAWAにボディスラムを見舞ってバディにタッチ。
 バディはYANAGAWAに低空ドロップキック。裕向&雪妃が入ってきてバディにトレイン攻撃を狙うが、雪妃へ回転浄土宗、裕向にドラゴンスクリュー。雪妃がロー&ミドル連打から強烈なエルボー。ロープに飛ぼうとする雪妃のバックを取ると2人の動きが止まり、場内に『TRUE LOVE』が流れ始める。しかし、夏が「私の!私の専売特許!」と激怒してバラムチで引っ叩いてカット。
 乱戦となる中、YANAGAWAが雪妃のバックを取ると2人の動きが止まり『TRUE LOVE』が流れる。これも夏が「あたしのだボケ!」と蹴飛ばしてカット。

 裕向&雪妃がYANAGAWAにダブルのバックドロップを狙うが、YANAGAWAが着地。とっさに放った裕向のラリアットが雪妃に誤爆。YANAGAWAがロープに飛んだところでバディがYANAGAWAに張り手。吹っ飛んだYANAGAWAが裕向のバックを取る形になると、2人の動きが止まり『TRUE LOVE』が流れ始める。しかし、裕向がKUBINAGEで切り返し「投げるぞオイッ!」からのラストライド。
 彪流が空中タケルチョップを裕向、雪妃に叩き込み、ついでにバディにも叩き込む。
 夏もおねだりしていき、彪流が夏にも空中タケルチョップ。夏が余裕で受けきって「そんなもんか?来いよ来いよ?」と挑発。彪流が2発目を放つも、かわした夏がレインメーカー式の攻撃を狙う。
 これをかわした彪流がバックを取ると、2人の動きが止まり『TRUE LOVE』が流れ始める。照明がムーディなものとなり、夏が恍惚の表情となりながら彪流の顔をフェザータッチで艷やかに撫でる。長時間そうした時間が続くと、彪流もまんざらでもない様子となり、ついに夏の恋が実るのかと思われた。
 そんな中、裕向が背後から忍び寄って2人にまとめてスクールボーイを見舞ってダブルフォールを奪って1人勝ちを収めた。

 この濃密な時間は18歳には刺激が強すぎたのか、彪流は試合が終わってからも夏へとグイグイ寄っていこうとする。しかし、その場に居た選手&セコンド陣全員から「正気に戻れ!」「引き返せなくなるぞ!」と必死の説得を受け、無理矢理バックステージへと引っ張られていった。

第3試合


 これがジャンボリー・バーブリッジの引退試合。
 ゴングが鳴ると、クラシカルかつスピーディなグラウンドレスリングが展開。動きに無駄のないリストロックの応酬からテイクダウンの奪い合いが展開され、クリーンブレイク。
 手4つでの力比べはリーが圧勝。ブリッジで耐える山田にリーが乗っかっていくが、山田が下から巴投げ。リーがショルダータックルからニークラッシャーを見舞い、ヒザ裏へのガットショット連打からヒザを中心に固める変形弓矢固め。山田が抜け出してチョップを放つと、リーもエルボー連打で反撃。
 リーが山田をエプロンに落とすが、山田は花道からリング内へのトペ・スイシーダを発射。これをかわしたリーがエルボースマッシュ連打から串刺しラリアットを2連撃。3発目を山田がかわすと、666参戦選手全員が続々となだれ込んできて引退試合の定番たるサヨナラトレイン。

 山田が変形串刺しラリアットからダイビング・ダブルニードロップ。さらに左右のエルボー連打からヘッドバッド。ロープに飛ぶも、リーがカウンターのラリアットを叩き込み、ラストライドを狙うも山田がウラカン・ラナ。山田がコーナーに上がってダイビング・クロスボディを発射も、リーがキャッチして変形スクラップバスターからラストライド。リーはしばらく天を仰いでからカバーに入るもカウントは2。
 リーは必殺のジャックハマーを狙うが、山田が首固め。さらに低空ドロップキックからのラ・マヒストラル、さらにもう1回ラ・マヒストラルもすべて2。山田はコーナーに振って串刺し攻撃を狙うが、リーがカウンターのラリアット。

 リーは山田をコーナーに上げて雪崩式攻撃を狙うが、山田がヘッドバッドで叩き落としてファイヤークラッカー・プレスを見舞い3カウントを奪った。

 山田が「ジャンボリー!ジャンボリー!」と観衆のコールを煽り、リーの手を高々と掲げ上げた。

第4試合


 ロスインモの奇襲から試合開始。
 ガイアとダイナがアクロバットな空中戦を繰り広げ、ガイアがティヘラからドロップキック。
 政岡と児玉の曲者対決となる高度な読み合いが展開。怨霊&寧々が飛び込んできてダブルのドロップキックでカットも、ロスインモの連携により再び児玉が捕まってしまう。
 ロスインモが敵全員を場外に放りだしてガイアのコーンバー、政岡のMJボードといった凶器が乱れ飛ぶ。
 政岡は児玉をリングに戻して指へのフットスタンプ。ロスインモ側のコーナーで児玉がリンチを受ける。
 児玉とガイアの対面。政岡とともに突っ込んでいき、ダブルのバックエルボー、政岡のブレーンバスターからガイアのセントーン・アトミコ。木下にタッチ。
 木下は児玉に好きなようにエルボーを打たせてからサミングで怯ませ、高速ブロックバスター。Kenにタッチ。
 Kenは木下と2人で児玉をロープに振るが、児玉がハンドスプリングエルボーで2人まとめてふっ飛ばして寧々にタッチ。
 寧々は木下&Kenをミサイルキックで吹っ飛ばす。そこへ政岡&ガイアがすぐに入ってきてロープに降っていくが、寧々がそれぞれにトラースキックからまとめてティヘラで投げ飛ばす。ダイナにタッチ。
 ダイナは串刺しニーからサッカーボールキック。さらにセカンドからの伸縮式ダイビング・エルボードロップ。Kenはサミングで怯ませてトラースキックからゼロ戦キック。木下にタッチ。
 木下はダイナにブロックバスターを狙うが、ダイナがDDTで切り返して怨霊にタッチ。
 怨霊は木下にダイビング・クロスボディからくるくるエルボー。さらに変形エメラルドフロウジョンも、ロスインモ勢が総出でカット。

 怨霊は木下に怨霊ドライバーを狙うが、木下が怨霊をレフェリーにぶつける。怨霊をロープに倒すと政岡&ガイアがダブルのドロップキック。木下のジャンピングニーに、Kenのローリングエルボー、政岡のソバットからガイアの旋風脚が立て続けにヒット。4人がかりで押さえつけていくが、セコンドの光珠が救援に入り、Kenにドロップキック。木下が押さえつける中で政岡がMJボードを振り下ろすも、これが木下に誤爆。その隙を見逃さずに怨霊が木下に低空ドロップキックからの怨霊クラッチを決めて3カウントを奪った。

 試合後、怨霊と児玉が光珠に耳打ちしてからマイクで話させる。

光珠「お前らに言いたいことが2つあるみたいだぞ。おい木下、そのきかんしゃ級に怨霊さんと児玉さんがチャレンジするってよ!あと1つはオイ!来月の次回大会、竹田光珠復帰するってよ!よっしゃ~!」

ハロウィン仮装コンテスト


 毎年恒例のハロウィン仮装コンテストが実施。全体的なレベルが年々上がっていくコンテストは今年も激戦に。
 特別賞は斉藤レイのコスプレ、小澤魔弓のコスプレ、バナナのコスプレのお客様に。3位はYANAGAWAのコスプレのお客様、2位はアトミックバンシーのコスプレのお客様、技能賞は296のコスプレのお客様、1位は怨霊のコスプレのお客様に与えられた。

第5試合


※この試合は主催者側の「いつも通りで」という要望により、最低限の文章・写真のみの掲載となります。ご覧になりたい方はぜひ会場までお越しください。

 まずは美人怪盗三姉妹が登場してリング上を昭和の空気で満たすと、ワンピース水着に身を包んだ昭和な空気が漂う若手女子レスラーたちが続々とリングインして試合開始。そんな中、ビューティーな2人が歌って踊りながら現れて若手たちを蹂躙。
 そこへ女子?プロレス界で最強の男が現れてビューティーな2人を蹴散らしていくが、そんな中でいつも通り唐突にゴジラが現れて矮小な人間たちを虐殺していく。
 色々あって本物のジャガー横田が降臨して試合を終わらせ、記念撮影が行われた。

第6試合


 小仲が20執念という晴れ舞台で日高の持つ無秩序無差別級王座へ挑戦。

 ロックアップからじっくりとしたリストの取り合いが展開され、小仲がアームドラッグから腕固めも、日高がヘッドシザースで切り返してクリーンブレイク。
 手4つから互いに技術を競い合うかのようにテクニカルなリストロックの切り返し合いを見せていき、日高がショルダータックル。コーナーに詰めて逆水平チョップを連打していくが、小仲がサミングで怯ませてロープに振り、座禅式ジャンピング・バックエルボー。

 日高がシュリケンを狙うが、小仲が回避し、雪妃がエプロンから拘束。腕を取った小仲が日高にロープ渡りを要求すると、日高も逆らえず応じて見事にロープ上を歩いていく。対面コーナーにたどり着いた日高を小仲がデッドリードライブで投げ捨てる。
 2人は足を止めてのチョップ合戦を展開。小仲が内カルモ、日高はアイル・ビー・バックからニールキックを発射。これをかわした小仲がヒザ裏へのスライディング・エルボー。小仲はヒザへの攻撃を集中させていき、ヒザへのギロチンドロップからインディアン・デスロックで固めながらブリッジ。日高は悲鳴を上げながらもなんとかロープブレイク。
 小仲はエプロンに出てスワンダイブ式ブレーンチョップを発射も、日高がソバットで撃ち落としてミドルキック連打から顔面へのニールキック。日高は足を引きずりながらもソバット、ニーリフトと放っていき、ロープに飛んだ小仲を担ぎ上げてからリバースDDT。
 日高はミスティフリップを狙うが、小仲が暴れて脱出。ならばと日高は小仲の足をロープに絡めてドラゴンスクリュー。そして「行くぞ!ショーンキャプチャー!」と宣言して飛びついていくが、小仲が日高をキャッチしたうえでレフェリーにぶつかっていく。
 レフェリーが失神する中、Dialect Partyの2人が飛び込んできて裕向の延髄斬りから雪妃の貫通ランニングニー。さらに小仲&雪妃のダブルトラースキック。

 レフェリーが意識を取り戻すと、小仲が座禅式アサイDDT。さらにコーナーに上ってヒザへの座禅式ダイビング・セントーンからスピニング・トー・ホールド。さらにアイル・ビー・バック式スピニング・トー・ホールド、リバース・スピニング・トー・ホールドと放っていくが、日高が一瞬の隙を突いて下から足に組み付いてアンクルホールド。小仲は片足で立ち上がって首固めから座禅式蒼魔刀を発射も、かわした日高が足を取ってヒザ十字で捕らえると小仲は無念のタップ。

 自力で立ち上がれない日高を山下&妹加が介護。日高はマイクを山下に託して喋りも介護を求める。

日高「なんかしゃべって」
山下「私?!……日高さん、防衛おめでとうございます!防衛、それ以上、言うことはありません!皆さん上、見えますか?それ巡って今からなんか始まると思うんで、皆さんご期待ください。防衛おめでとうございます!」

ボーナスマッチ



 毎年恒例のかぼちゃ争奪バトルロイヤルが実施。約20年前に日本でまだハロウィン文化が定着する前にプロレス界で初めて“ハロウィン大会”という概念を持ち込んだのが666なのだという。
 リング上空にカボチャが吊るされ、先取した選手が勝利というルールも、選手たちは観衆が持ち込んだお菓子を占守すべく会場を練り歩く。
 チェキ券を売るべく本気を出してきた女性陣のコスプレに黄色い歓声が上がる中、選手たちはラダーに登ったり降りたり、生尻を出したり出されたりと大熱戦。バナナ会長がブリタニーに割とガチ目なセクハラを行う中、引退試合を終えたリーが全員をラリアットでなぎ倒していく無双&無双。誰も邪魔をする者がいない中でリーがゆうゆうとカボチャを奪取。リーが最初で最後の優勝を果たした。

 カボチャの中にはなんとマイクが入っていた。

 リーが見事な歌唱力で『スリラー』を歌い上げる中、ラリアットで倒された選手たちがゾンビのように続々と起き上がって一緒にダンスを踊った。

 その後はリーの引退式が開催。
 ジャンボリー・バーブリッジ。本名、リー・バーブリッジ。1980年6月3日生まれ、イギリス・ブランドン出身。
 リーが日本のプロレスに出会ったのは名古屋の高校に留学したときのことであり、プロレスファンだった英語教師の家にホームステイした際に日本のインディープロレスを知る。24歳で法政大学に入学後、学生プロレスのイベントで偶然山田太郎と出会う。2人は親しい友人となり、何度も一緒にプロレス興行を観戦。666を知ったのもちょうどこの頃だったという。
 大学卒業後にはイギリスに戻り、現地で就職。しかし、2009年に再び来日し666の練習生に。2010年7月1日に宮本裕向を相手にデビュー戦を実施。その後2試合行った後に またイギリスに戻ることになってしまう。
 リーは現地でもプロレスを続け、ザック・セイバーJr.とシングルマッチを行ったこともあるという。
 リーは帰国後には7年間イギリスの田舎町へと移り住み、おもちゃ屋としてアトリエを構えた。666でもっと試合をすることを夢見ていたが、それは不可能に思えた。しかし、2017年、666は8年ぶりに彼に渡航費を渡して日本に呼び戻した。リーはこのことに感動し、イギリスでの生活を捨てて日本に戻ることを決意。
 2019年、リーは日本での生活を再スタート。その直後にコロナ禍が襲い日本のプロレス界もメチャクチャになってしまったが、それでもリーは日本に残って今日まで5年間666の一員として闘ってきた。
 リーの最後の試合は彼をプロレスに引き込んだ大親友である山田太郎とのシングルマッチ。そして、全試合終了後に行われた全選手参加のハロウィンカボチャ争奪バトルロイヤルとなった。

 リーからの最後の挨拶としてマイクが渡る。

リー「小仲さんの20執念、ハロウィン大会で引退試合しちゃって本当に申し訳ありません。英語じゃないとホントの言葉で言えないかもしれないけど、簡単に言うと、ずっとまた日本に戻ってこの団体で試合することを、5年間出来て、すごく毎日が本当に夢みたいだった。僕が辞めても、666はまだあるから。今日初めて666に来た人はいらっしゃいました?どうですか?最高じゃないですか?悲しいですけど、皆さんの心がいっぱい。ありがとうございました!」

 観衆が全員起立し、666らしく6カウントゴングを打ち鳴らしてリーを送り出す。最後にはなぜか山田が胴上げされ、途中で手を離されてマットに叩きつけられる中でエンディングを迎えた。

<試合後コメント>

小仲=ペールワン
――20年を振り返って
「いやあ、あっという間でした。ホントに夢みたいな20年でしたね」

――最近は普通に喋るようになったが、20年の中で心境の変化はあったのか
「あっ、しんどくなりましたね~。DAIGOだって最初は竹下総理の孫だって隠してたじゃないですか。でもなりふりかまっていられないっつってたんで。同じ心境ですね~」

――今日の試合を振り返って
「日高さんの手のひらの上で転がされた感じです。スゴいです」

――21年目の目標は
「健康です。健康第一ですねぇ~」

日高郁人
――試合を振り返って
「僕、小仲=ペールワンのデータを全然持っていなかったんで。今の宮本裕向と組んでるダーティな姿しか知らなかったんで。キツかったですね。足を攻められて。一点攻撃でしたね。途中、フォールを獲りに来てくれたから……“来てくれた”って感じでしたね。アレで僕に勝機が生まれたかなって感じです」

――前回はコミカルな形での挑戦表明だったが、今回の試合自体は至極シリアスなものだた
「そうですねえ。しかも20執念ですもんね。しかも元王者で。僕が666に出始めた頃の王者だったんじゃないかな。だから彼にとってホームだし、そういう点でプレッシャーはあったし。セミでジャガーさんが出てあそこまで爆発的な盛り上がりをしたから、それに対するプレッシャーもあったし。でも無事に防衛できてホッとしてます」

――次の防衛戦について
「僕は4月にトーナメントで宮本裕向と闘ってこのベルトを獲って。チャンピオンとしてここに来て経験を積ませてもらってるなと思うので。誰でも若い選手でも誰でもいいんで。逆に俺の糧になりに来てくれって感じですね。どんどん防衛していきます」

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