「お尻を出す不謹慎なチャンピオンだけど…」666の生え抜きエース・竹田光珠が団体初の後楽園ホール大会で至宝戴冠!

  • はてなブックマークに追加
  • LINEでシェア

 2日、東京都・後楽園ホールにて『666vol.131~六六六組織旗揚二十執念 宮本裕向デビュー二十執念 二重記念大会~』が開催。竹田光珠が無秩序無差別級王座奪取を果たした。

 666こと暗黒プロレス組織666は、殺害塩化ビニールの“バカ社長”ことザ・クレイジーSKBと怨霊によって2003年に旗揚げされ、今年20“執念”を迎えることとなったインディー界では古株の団体。
 宮本裕向や忍、竹田光珠といった他団体でも多くのタイトルを獲得するスター選手や、小仲=ペールワンや山田太郎といったインディープロレス界屈指のテクニシャンも在籍。さらに、2005年に史上最年少の小学生レスラーとしてデビューして様々なメディアで話題となり現在はスターダムや東京女子プロレスなどでも活躍する“元祖・チビっ子レスラー”ラム会長もアイドル的存在としてインディー界を騒がせている。
 そして、ラム会長が666軍を率いて佐野直率いる奇妙な軍団との奇妙な抗争を展開する試合は観客・マスコミ含めて一切の写真・動画の撮影が禁止されており、試合内容についてもSNS等で発信することが禁止されている。ラム会長の試合は毎回筆舌に尽くしがたい衝撃的な内容であり、これが口コミを通じてカルト的人気を獲得。開催するすべての大会で666人(超満員札止め)の客入りを記録してきた。

 “アンダーグラウンド”を自称して地下へ地下へと潜りながら独自色を追究してきた666だが、20執念を記念して後楽園ホールへ初進出。一世一代のビッグマッチでも大衆におもねることなく、尖りに尖った666の魅力を前面に打ち出していた。

 長らく明確な“最強”を示すベルトが存在しなかった666だが、2018年にシングル王座である無秩序無差別級王座を創設。第3代王者・小仲=ペールワンが約1年7ヶ月に及ぶ長期政権を築いてきた。
 今回挑戦した竹田光珠は666の生え抜き選手であり、他団体での王座戴冠や忍から新宿二丁目プロレスのプロデューサーを任されるなど団体の中核を担う選手。見事にビルドアップされたバキバキの肉体や甘いマスクから女性人気や二丁目界隈の男性からの人気も高いスターに成長した。

 小仲と光珠は、昨年末まで【健康特化コウライジューズ】という電光石火なタッグを組んでいた間柄。互いを知り尽くした元パートナー対決、かつて小仲に挑戦して敗れた光珠のリベンジマッチ、666の頂点をかけた世代闘争と様々な見方が出来る趣深いカードが実現した。

 圧倒的なパワーを誇る光珠に対し、小仲は序盤から徹底した腕への一点集中攻撃を展開。光珠が得意とするフライングフォアアームをキャッチしての脇固めなどの離れ業を見せつつ、中盤からは座禅式アサイDDTや座禅式アイコノクラズムを放つなどパキスタン殺法も解禁。
 小仲が必殺の座禅式ダイビング・セントーンを放つも、光珠が回避して自爆させ乾坤一擲のスピアー。さらに必殺のハリケーンドライバーを決めるも腕のダメージからカバーに行けず。光珠はコーナーに頭をガンガン打ち付けて雄叫びを上げると、新技のコンパウンドスラム(※ファイヤーマンズキャリーから跳ね上げてのチョークスラム)を解禁して3カウントを奪った。

 マイクを取った光珠は「この後楽園で、666が大会を開いてこのシングル無秩序無差別級、小仲さんと出来て最高に幸せです!小仲さんと前に王座戦やって、その時負けて、色々あってタッグ組んだり、解消したり、今になってお互い口数も少ないですし、私はコミュ障ですし……。それでもまあ試合して今日こうやって私は絆を深められたのではないかなと思ってます」と小仲への感謝の気持ちを口にする。

 しかし、万感の思いが溢れてトークが止まらない光珠だったが、宮本裕向に「(時間が押してるからリングに)早く呼べ!早く呼べ!早く俺たちを呼べ!」と急かされると「はいすみません!怒られちゃうんで今日参戦した選手の皆さん、リングにお願いします!」と即座にマイクを畳んで締めにかかる。光珠が真の意味で世代交代を果たすのはまだまだ先になりそうだ。


 バックステージに戻った光珠は、「666は不謹慎ですけど、私の試合見た人がまた明日から生きていく活力を得られるような……忍さんの後を追ってお尻出したりとかしますけど、不謹慎だけどみんながまた生きていく糧になるようなチャンピオンになりたいです。試合だけじゃなくて防衛戦として、忍さんと試合したいですよ。そんなの当たり前じゃないですか。それが一つの夢でもありますね」と、不器用ながらも熱い想いを語り、恩師・忍との防衛戦を熱望した。

  • はてなブックマークに追加
  • LINEでシェア

関連記事

サイト内検索

日別

2024年10月
« 9月    
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

月別

ページ上部へ戻る